2019年06月24日更新
iPhoneのダウングレード方法!脱獄なしでiOSのバージョンダウンする手順を解説!
iPhoneのiOSをアップグレードしたら、古いバージョンにはなかった問題が発生したので、ダウングレードして古いiOSに戻したいものの、方法が分からないと困っていますか。今回は、iPhoneを脱獄せずに、ダウングレードする方法を解説します。
目次
iPhoneをダウングレードするメリット
コンピューターのOS、プログラム、またソフトウェアは常にアップデートをする必要があります。その理由は、アップデートをすることにより、新しいサービスを追加できるからです。またアップデートによって、エラーや不具合を修正できることも理由の1つです。
さらにインストールしたアプリをさらに使いやすくする目的でアップデートを行う必要もあります。仮にもしアップデートをしなかったらどのような問題が生じるでしょうか。アップデートをしないと機能の追加や性能の向上が行えないので、処理速度が遅くなったり、使いづらくなったりします。
また不具合が修正されないため、「セキュリティーホール」とも呼ばれる「脆弱性」を放置することになります。「脆弱性」の問題が改善されなければ、サイバー犯罪者の格好の餌食になってしまいます。iPhoneに搭載されているiOSのアップデートも、同様の理由で行う必要があります。
事実、iPhoneのiOSは、アップデートされる度に、機能や使いやすさが常に向上し、さらに便利になりました。しかし、iPhoneユーザーの中から、iPhoneのiOSをダウングレードしたいという声が上がることがあります。それはなぜでしょうか。
iOS12にアップデートしたことによる問題を解消できる
iPhone最新のiOSであるiOS12は、システムの最適化やパフォーマンスの向上が改善され、様々な新しい機能も追加されました。しかしiOS12のリリース後、すぐに多数の不具合がユーザーから報告されました。報告されている不具合の中には、キーボードで文字が上手く入力できないこと、GPSが正常に動作しないこと、アクティベートができないことがあります。
さらにアプリからホーム画面に戻れなくなったり、アプリが強制終了してしまったりすること、バッテリーの減りが早くなったこと、Wi-Fiの接続がうまくできないこと、iPhoneの動作が重くなったこと、Siriが使えなくなったこと、充電中にiPhone端末が熱くなってしまうこと、iPhoneが勝手に再起動してしまうことなど、多数あります。
iPhoneのiOSを、iOS12からiOS11にダウングレードすれば、こうした問題を解決できます。
iPhoneをiOS12からiOS11にダウングレードするには?
iPhoneのiOSを、iOS12からiOS11に戻すためにダウングレードすることは可能です。しかし、iPhoneをiOS12からiOS11にダウングレードするには、幾つかの注意点があります。それらの注意点をまずしっかりと明記して、ダウングレードする必要があります。そうしないと後から後悔することになるかもしれません。これから4つの注意点について考察します。
1つ目は、iPhoneのiOS12からのダウングレードはiOS11.4にしかできないことです。2つ目は、iPhoneをiOS12からiOS11にダウングレードするためには、iPhone端末を初期化する必要があることです。3つ目はiPhoneをiOS12からiOS11にダウングレードするためには、最新のiOS11.4のファームウェアをダウンロードする必要があることです。
そして4つ目は、時間が経ってしまうとダウングレードできなくなってしまうことです。これからこれら4つの注意点を詳しく説明します。
ダウングレードする注意点
iPhoneをiOS12からiOS11に戻すためにダウングレードする前に明記するべき注意点は1つ目の注意点は、iPhoneのiOS12からのダウングレードはiOS11.4にしかできないことです。基本的に、iOSのダウングレードは、1つ前のiOSにしか戻すことができません。
2つ目の注意点は、iPhoneをiOS12からiOS11にダウングレードするためには、iPhone端末を初期化する必要があることです。そのため、ダウングレードする前に、バックアップをして、保存したデータが消去されないようにする必要があります。
しかし、iOS11にダウングレードした後、iOS11.4にiOS12のバックアップファイルを復元することはできないので、iOS11のバックアップをする必要があります。3つ目は、iPhoneをiOS12からiOS11にダウングレードするためには、最新のiOS11.4のファームウェアをダウンロードする必要があることです。
「ファームウェア」とはハードウェアの基本的な制御を直接行うソフトウェアです。iPhoneのiOSをダウングレードし、その後操作をするには、iOS11.4のファームウェア「.ipaファイル」をあらかじめダウンロードする必要があります。4つ目の注意点は、時間が経ってしまうとダウングレードできなくなってしまうことです。
その理由は、iPhoneのiOSは日々進化し続けているので、時間が経つと以前の古いiOSに対応できなくなってしまうからです。
ダウングレードに必要なもの
iPhoneをiOS12からiOS11にダウングレードするのに必要なものは4つあります。1つ目はインターネットが安定して使用できる環境です。ダウングレード最中にインターネットが繋がらなくなれば、iPhoneのiOSがダウンロードできないだけでなく、iPhone端末そのものにも被害が出てしまいます。
2つ目はiPhone専用のUSBケーブルです。3つ目はPCですが、最新のiTunesがインストールされていなければなりません。そして4つ目はダウングレードに必要な時間です。
iPhoneをiOS12からiOS11にダウングレードする手順
これから、iPhoneをiOS12からiOS11にダウングレードする手順を説明します。ダウングレードの手順を大きく3つのステップに分けて説明します。1つ目のステップは、ダウングレードのバージョンダウンに使用するPCにインストールされているiTunesを最新バージョンにすることです。
2つ目のステップは、iOS11のファームウェア「.ipaファイル」をPCにダウンロードすることです。そして3つ目のステップは、iOS11に復元して戻すことです。これらそれら3つのステップを1つずつ説明します。
iTunesのバージョンを更新しておく
iPhoneをiOS12からiOS11にダウングレードする手順の最初のステップは、ダウングレードのバージョンダウンに使用するPCにインストールされているiTunesを最新バージョンにすることです。Windows10を例に取り、iTunes最新バージョンがインストールされているかどうかの確認方法をまず説明します。
iTunesを立ち上げます。トップ画面にあるメニューバーから「ヘルプ」を選択します。「ヘルプ」のプルダウンから「iTunesについて(A)」を選択します。バージョンが確認できます。
iTunesが最新のバージョン出ない場合は、最新のバージョンにアップデートする必要があります。手順は、まずiTunesを立ち上げ、先ほどと同様にトップ画面上部にあるメニューバーから「ヘルプ」を選択します。プルダウンから「更新プログラムを確認」を選択します。
「新しいバージョンのiTunesが利用できます」というポップアップが現れますので「iTunesをダウンロード」を選択し実行します。
ファームウェアをダウンロードする
iPhoneをiOS12からiOS11にダウングレードする手順の2番目のステップは、iOS11のファームウェア「.ipaファイル」をPCにダウンロードすることです。ダウンロードの手順と方法を説明します。まずGoogleブラウザを開き、検索ボックスに「IPSW Downloads」と入力します。
ファームウェアのダウンロードページが最初に表示されていますので、それを選択します。
ファームウェアのダウンロードページに表示されている端末の中から「iPhone」を選択します。次に表示される画面から、自分のiPhoneのモデルを選択します。
続く画面には、選択したiPhoneのモデルでダウンロードが可能なファームウェアが表示されます。緑色で表示されているファームウェアがダウンロード可能なものです。その中にある「iOS11」のファームウェアを選択します。「Downloads」を選択し実行します。これでPCにiOS11のファームウェア「.ipaファイル」がインストールされます。
iOS11に復元して戻す
iPhoneをiOS12からiOS11にダウングレードする手順の3番目のステップは、iOS11に復元して戻すことです。これからその手順と方法を説明します。まず、ダウングレードするiPhoneの「iPhoneを探す」の機能を無効にします。
無効の方法は、iPhoneのホーム画面から「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「iPhoneを探す」へと進み、「iPhoneを探す」をオフにします。
次にiPhoneのiOSをiOS11に復元して戻す手順と方法を説明します。まずUSBケーブルでiPhoneとPCを繋げ、iTunesを立ち上げます。その後iPhoneをリカバリーモードにします。
PCの画面に「アップデートまたは復元を必要としているiPhone"iPhone"に問題があります」というポップアップが立ち上がりますので、Windows10の場合は「Shift」キーを押しながら「復元」を選択します。
続いてファイルを選択する画面になるので、先ほどインストールしたiOS11のファームウェア「.ipaファイル」を選択し、「開く」をクリックします。ポップアップが立ち上がり「iPhoneのiOS11.4.1に更新されます」と表示されますので「更新」を選択します。これでダウングレードが開始されます。
その後「iPhoneのアクティベート」画面に変わります。Apple IDとパスワードを入力し「続ける」を選択します。
次にiPhoneの復元を行います。「新しいiPhoneへようこそ」の画面にある「このバックアップから復元」にチェックを入れます。その横にある入力ボックスに復元したいバックアップを入力します。その際、iOS11以前に作成したバックアップデータを選択します。その後「続ける」を選択し、復元作業を終了します。
iPhoneをダウングレードするとデータが消える?
既に言及した点ですが、iPhoneのiOSをダウングレードするためには、iPhoneを初期化する必要があります。ただ、iPhoneのiOSのダウングレードは、iPhone本体のデータを完全削除することによって行われるのではなく、ダウングレードする前のiOSに上書きをすることによって行われます。しかし保存されているデータが消失するリスクは常にあります。
念のためにバックアップはとっておこう
iPhone本体にデータが削除されてしまうリスクが常にあるのであれば、当然バックアップをして、もしもの緊急事態に対応する準備をする必要があります。
iPhoneを脱獄せずにダウングレードしよう!
iPhoneのダウングレードは脱獄せずに行えます。最新のiOSは完全ではありません。最新のiOSに見られる不具合に我慢せずに、iPhoneをダウングレードし、以前の使い慣れたiOSに戻すことにより、ストレスを経験せずに快適にiPhoneを楽しみましょう。