【図解でわかる】iPhoneのNFC設定方法と便利すぎるNFCタグ活用術
iPhoneでのNFC設定方法について解説します。また、iPhoneのNFC機能やNFCタグの便利な使い方や対応機種・機種別の機能の違いなどもレビューします。iPhoneの機種ごとにNFC機能に違いがあることを認識しておけば、使い方・対応を間違えることはありません。
目次
- 1iPhoneのNFC設定方法を解説
- ・Apple Payを利用するための設定方法
- ・NFCタグを利用するための設定方法
- 2【iPhoneユーザー向け】NFCタグの便利すぎる活用術5選
- ・NFC活用アイデア①:定期的に購入する商品のページにアクセスする
- ・NFC活用アイデア②:車載ホルダーにセットしたら音楽を再生する
- ・NFC活用アイデア③:起床後にその日の天気・気温を確認する
- ・NFC活用アイデア④:就寝前にアラームを設定する
- ・NFC活用アイデア⑤:家電を操作する
- 3おすすめのNFCタグ3選
- ・おすすめNFCタグ①:サンワサプライ NFCタグ NXP NTAG213
- ・おすすめNFCタグ②:NTAG215 キーホルダー
- ・おすすめNFCタグ③:NTAG215カード
- 4iPhoneでNFCを使う時の注意点
- ・注意点①:NFCに対応していない機種がある
- ・注意点②:不具合が発生することがある
- ・注意点③:機種変更でデータを失う可能性がある
- 5まとめ
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あなたは今、こんなことを考えていませんか?
NFCとは、「かざすだけ」で自動的にデータの送受信を行える技術のことです。代表的なのは、電子マネー決済や「Suica」などのICカード。もちろん、あなたがお持ちのスマホにも搭載されています。
そのNFC技術をICチップに埋め込んだのが「NFCタグ」です。「NFCタグ」の特徴は、データを書き換えること。iPhoneでNFCを設定すれば、かざすだけで電子決済や家電の操作ができます。
【筆者が実際に使っているNFCタグ】
設定方法も簡単です。iPhoneのNFC設定は「ショートカットアプリ」から行います。手順は以下の通りです。
準備するもの | ・iPhone(iPhone6以降) ・NFCタグ |
設定方法 | ①実行したい動作を決める ②「ショートカットアプリ」の設定をする ③NFCタグを読み込む ④NFCタグとショートカットに登録した動作を結びつける |
ちなみに「ショートカットアプリ」はiPhoneに最初からインストールされています。とくに削除していなければ、画面上で見つけられるはずです。
この記事では、iPhoneでNFCを使うための設定方法を画像付きで詳しく解説していきます。さらに、NFCの便利な活用アイデア、iPhoneでNFCを使う時の注意点を解説していきます。
この記事を参考にして、iPhoneでNFCを使いこなしましょう。ぜひ参考にしてみてください。
iPhoneのNFC設定方法を解説
結論から言うと、iPhoneでNFCを設定する方法は、「Apple Payを利用するための方法」と「NFCタグを利用するための方法」で設定の手順が異なります。それぞれ、設定方法を解説していきます。
なお、どちらの機能を使う場合でも、Face ID/Touch IDの設定が必須となります。iPhoneで「設定」アプリを開き「Face ID(もしくはTouch ID)とパスコード」の項目から設定可能です。あらかじめFace ID/Touch IDの設定をしておきましょう。
では、iPhoneでNFCを使うための設定方法を解説していきます。
Apple Payを利用するための設定方法
Apple Payを利用するための設定方法は「Wallet(ウォレット)」アプリから設定可能です。今回は、「Wallet」アプリにクレジットカードの情報を登録し、Apple Payでクレジットカード決済ができるようになる設定を解説していきます。
なお、Suica・IDといった決済方法もApple Payで利用可能です。
設定手順がクレジットカードを登録する方法とほとんど同じなので、「Apple PayにSuica・IDを登録したい」と考えている方も以下の手順を参考にしてみてください。
初めに、iPhoneにインストールされている「Wallet」アプリを開きます。
「Wallet」アプリを開いたら、「カードを追加」もしくは右上の「+」マークをタップします。その次に「続ける」をタップし、クレジットカード情報の登録に進みます。
カード情報をカメラで読み取り、もしくは手動で入力します。名義とカード番号が正しく入力されていることを確認したら、「次へ」をタップします。
最後に「Apple Pay特約」の内容を確認し「同意する」をタップ、「”カード名”がWalletに追加されました」と表示されたら完了です。
Apple Payを使うことで、携帯さえ持っていれば支払いができるため、非常に便利です。上記の手順でApple Payにクレジットカードを登録し、Apple Payを使いこなしていきましょう。
次は、NFCタグを利用するための設定方法を解説していきます。
NFCタグを利用するための設定方法
さまざまな活用方法があり、使い方が無限大なNFCタグ。iPhoneでNFCタグを利用するための設定は「ショートカット」アプリを使って行います。
なお、NFCタグを利用するためには、あらかじめNFCタグを購入しておく必要があります。
ちなみに、筆者がアマゾンで購入したNFCタグはこちら。価格も意外と安く、1個100円前後から販売されています。
「おすすめのNFCタグ3選」の章でおすすめのNFCタグを紹介していますので、「NFCタグをまだ買っていない」という方は参考にしてみてください。
初めに、iPhoneにインストールされている「ショートカット」アプリを開きます。
「ショートカット」アプリを開いたら、「オートメーション」タブをタップし「個人用オートメーションを作成」を選択します。
以下の画面が表示されたら、「NFC」をタップし、iPhoneをNFCタグにかざしてNFCタグをスキャンします。
NFCタグのスキャンが完了したら、NFCタグに好きな名前を付けてください。後から編集しやすいように、どんな目的でNFCタグを使うのかが分かる名前がおすすめです。
以上で、NFCタグを使うための基本設定は完了です。「アクションを追加」をタップし、タイマーの起動やアプリの起動など、自由にカスタマイズしてみましょう。「どんな設定が便利か思いつかない」という方は次の章でNFCタグの便利な活用方法を紹介していますので、参考にしてみてください。
【iPhoneユーザー向け】NFCタグの便利すぎる活用術5選
アイデア次第ではさまざまな使い方ができるNFCタグ。
この章では「NFCの便利な活用アイデア」を5つ紹介していきます。
「NFCタグを使いこなしたいけれど、アイデアが思い浮かばない」という方は以下のアイデアを参考にしてみてください。
NFCタグの便利な活用アイデア5選
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NFC活用アイデア①:定期的に購入する商品のページにアクセスする
NFCタグの便利な活用アイデア1つ目は「定期的に購入する商品のページにアクセスする」です。
通販サイトで日用品を購入されている方の中には、「購入の度にネットで商品を検索して商品ページを見つけるのは面倒」と思っている方も多いはず。
NFCタグに商品ページのURLを表示するよう設定しておけば、iPhoneをNFCタグにかざすだけで欲しい商品のページに飛ぶことができます。
洗濯機にNFCタグを貼り付けておき、洗剤が無くなったら洗濯機に貼り付けてあるNFCタグにかざすだけで洗剤のページに飛ぶことができるなど、日用品の買い忘れを防止することもできます。
具体的な設定方法は以下の通りです。
【定期的に購入する商品のページにアクセスする】
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上記の手順で設定可能です。ぜひ試してみてください。
NFC活用アイデア②:車載ホルダーにセットしたら音楽を再生する
NFCタグの便利な活用アイデア2つ目は「車載ホルダーにセットしたら音楽を再生する」です。
ドライブに欠かせない要素といったら「音楽」という方も多いはず。車に乗るたび音楽アプリを開き、どの音楽をかけるか選ぶのが面倒な方は、車載ホルダーにNFCタグを取り付けておき、車載ホルダーにiPhoneをセットするだけで、自動でプレイリストを再生してくれます。
具体的な設定方法は以下の通りです。
【車載ホルダーにセットしたら音楽を再生する】
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上記の手順で設定可能です。音楽をかけるという少しの手間のように見えますが、試してみたらその便利さに気づくはずです。ぜひ試してみてください。
NFC活用アイデア③:起床後にその日の天気・気温を確認する
NFCタグの便利な活用アイデア3つ目は「起床後にその日の天気・気温を確認する」です。
朝、起床後に天気・気温をみて服装を決める方は多いはず。枕元にNFCタグを貼り付けておき、朝起きたタイミングでNFCタグにiPhoneをかざすだけで天気アプリが起動し、天気・気温を確認することができます。「朝は忙しい」という方は試してみる価値ありです。
具体的な設定方法は以下の通りです。
【起床後にその日の天気・気温を確認する】
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上記の手順で設定可能です。「朝は時間との勝負だ」という方はぜひ試してみてください。
NFC活用アイデア④:就寝前にアラームを設定する
NFCタグの便利な活用アイデア4つ目は「就寝前にアラームを設定する」です。
就寝前にアラームを設定を忘れてしまい、予定よりも長く寝てしまった経験がある人も多いはず。枕元にNFCタグを設置しておくことで、アラームのかけ忘れを防止することができます。
具体的な設定方法は以下の通りです。
【就寝前にアラームを設定する】
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上記の手順でアラームのかけ忘れを防止できます。ぜひ試してみてください。
NFC活用アイデア⑤:家電を操作する
NFCタグの便利な活用アイデア5つ目は「家電を一括操作する」です。
自宅に、インターネットに接続できるIoT家電がある場合、NFCタグで操作が可能です。例えば、玄関にエアコンやテレビの電源を操作できるNFCタグを設置すれば、家を出る前に玄関のNFCタグにiPhoneをかざすだけで家電の消し忘れを予防できます。
具体的な設定方法は以下の通りです。
【家電を一括操作する】
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インターネットに接続可能な家電をお持ちの方は、ぜひ試してみてください。
ここまで、NFCタグの便利な活用アイデア5選を紹介しました。
NFCタグの便利な活用アイデア5選
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次の章では、おすすめのNFCタグを3つ紹介しています。「まだNFCタグを買っていない」という方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
おすすめのNFCタグ3選
おすすめのNFCタグは以下の3つです。
おすすめのNFCタグ3選
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上記3つのNFCタグがおすすめです。1つずつ、特徴を解説していきます。
おすすめNFCタグ①:サンワサプライ NFCタグ NXP NTAG213
おすすめのNFCタグ1つ目は「サンワサプライ NFCタグ NXP NTAG213」です。
シールタイプの最もオーソドックスなNFCタグです。
チェックポイント! |
・シールタイプのため、どこにでも貼って使える ・何度でも読み込み&書き込みができる ・専用アプリでオリジナルNFCタグが作成できる |
シールを貼れる場所であればどこでもNFCタグを設置できます。デザインも非常にシンプルなため、部屋のインテリアを邪魔しないのも魅力的です。
値段も10枚で1000円ほど(1枚約100円)とリーズナブル。初めてNFCタグを購入する方はこちらのNFCタグを選んでおけば間違いありません。
おすすめNFCタグ②:NTAG215 キーホルダー
おすすめのNFCタグ2つ目は「NTAG215 キーホルダー」です。
チェックポイント |
・カバンに取り付けて持ち運びができる ・ABS素材で耐久性が高い ・厚さ約4ミリと薄い ・504バイトのメモリー領域があり、自由に読み込み&書き込みができる |
キーホルダータイプのNFCタグで、カバンやキーケースに取り付けて持ち運ぶことが可能です。
外出先でNFCタグを使いたい方、バックを持ち歩いているときにNFCタグを使いたい方はおすすめのNFCタグです。
価格は1個500円前後。まとめ買いでお得に購入することも可能です。気になる方はチェックしてみてください。
おすすめNFCタグ③:NTAG215カード
おすすめのNFCタグ3つ目は「NTAG215カード」です。
チェックポイント |
・カードタイプで持ち運びしやすい ・504バイトまで書き込みできる ・昇華型プリンターなどで印刷もできる |
カードタイプのNFCタグで、財布や定期入れなどに入れて持ち運びできます。
・バックを持ち歩かない方
・キーホルダータイプのデザインがあまり好きで無い方
には、カードタイプのNFCタグがおすすめです。
値段も10枚で970円と手に入れやすい価格になっています。カードタイプのNFCタグが気になる方はこちらのNFCタグを試してみてください。
以上3つがおすすめのNFCタグです。
おすすめのNFCタグ3選
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それぞれ、特徴の異なるNFCタグを紹介しました。自身の使い方にあったNFCタグを試してみてください。
iPhoneでNFCを使う時の注意点
アイデア次第ではさまざまな活用方法があるNFCですが、いくつか注意点があります。iPhoneでNFCを使う時の注意点は以下の3つです。
iPhoneでNFCを使う時の注意点
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1つずつ、解説していきます。
注意点①:NFCに対応していない機種がある
iPhoneでNFCを使う時の注意点1つ目は「NFCに対応していない機種がある」ことです。
iPhoneでNFCに対応している機種は、iPhone7以降のモデルになります。iPhone7より前のモデルを使っている方は、NFC機能を利用することはできません。
注意点②:不具合が発生することがある
iPhoneでNFCを使う時の注意点2つ目は「不具合が発生することがある」ことです。
NFCを使用していると、「NFCが反応しない」「Apple Payが作動しない」など不具合が発生することがあります。不具合が発生した場合、iPhoneを再起動することで、ほとんどの不具合は解決します。
iPhoneを再起動しても不具合が治らない場合は、Apple Payの設定に不備があったり、NFCタグの故障が原因の可能性があります。
他のデバイスで試し、iPhoneに問題があるのか、NFCタグに問題があるのかを確認してみましょう。iPhoneに問題がある場合は設定の見直しを、NFCタグが故障している場合は新しいNFCタグに取り替えましょう。
注意点③:機種変更でデータを失う可能性がある
iPhoneでNFCを使う時の注意点3つ目は「機種変更でデータを失う可能性がある」ことです。
iPhoneで機種変更を行う際、機種変更が完了する前にNFCの情報を消してしまうと、チャージした電子マネーの残高が消えてしまう可能性があります。
「使わなくなったiPhoneは売ってしまおう」と考えている方は、機種変更後にデータの移行ができているか確認してからにしましょう。
機種変更に伴うデータの移行方法は、サービスによって異なります。機種変更前にデータの移行方法を確認し、確実にデータの以降を行いましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。最後に、記事のまとめを解説していきます。
iPhoneでNFCを設定する方法は、「Apple Payを利用するための方法」と「NFCタグを利用するための方法」で設定の手順が異なることを解説しました。
Apple Payを利用するためには「Wallet」アプリを、NFCタグを利用するためには「ショートカット」アプリを使って設定することを解説しました。
次に、NFCタグの便利な活用アイデアを紹介しました。
NFCタグの便利な活用アイデア5選
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さらに、「NFCタグをまだ買っていない」という方に向けて、おすすめのNFCタグを紹介しました。
おすすめのNFCタグ3選
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最後に、iPhoneでNFCを使う時の注意点を解説しました。
iPhoneでNFCを使う時の注意点
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以上が、記事のまとめです。この記事が少しでも参考になったら、幸いです。