ミンネ(minne)の手数料は高い?他サービスとの比較や安くする方法はあるのか検証!
ハンドメイドの販売と購入で有名なミンネですが、他の同様の販売サイトと比べ手数料が高いという評判が良く聞かれます。実際ミンネの手数料は、他のハンドメイド販売サイトと比べ高いのでしょうか。この記事で他のサイトとの手数料の違いや手数料を安くする方法を紹介します。
目次
手数料が高いと言われるミンネとは何か
通販サイトと言えば、Amazon、Yahoo!、楽天などが有名です。実店舗に足を運ぶことなく、お目当ての商品をワンクリックで購入できる手軽さから、多くのユーザーが好んで利用しています。しかし、販売されている商品は、基本的に既製品です。
通販サイトでしか購入できない物ではなく、量販店、ショッピングモールなどに行けば見つけることのできるものです。しかしユーザーの中には、手作りの温もりを求めて、ハンドメイドの商品を扱う販売サイトを検索し商品の物色をします。年々、ハンドメイド販売サイトやアプリの需要は増え続けています。
ハンドメイドは現代の人気ブランドとまで言われるほどです。そんな活況を見せるハンドメイド販売サイトの中で、ユーザーからの圧倒的な支持を受けるサイトがあります。それがこの記事で紹介する「ミンネ(minne)」です。
ミンネはハンドメイド作品が販売できるサイト
「ミンネ(minne)」は、国内最大のハンドメイド販売サイトです。現在までの累計アプリダウンロード数は1,000万を超えます。2015年2月に「ミンネ(minne)」はテレビCMの放映を始め、それ以来多くの人が利用するようになりました。
「ミンネ(minne)」が扱うハンドメイドの商品は多彩で、衣服、アクセサリー、バッグ、家具など1,000万点以上扱っています。商品の製作に関わる作家たちは日本全国に59万人以上おり、手抜き無しの丁寧な仕上がりを売りとし、そのため年々ユーザー数を増やしています。
顧客の質が良く安心
国内最大のハンドメイド販売サイト「ミンネ(minne)」には、他の同様のハンドメイド販売サイトにはない特徴があります。その1つが「ミンネ(minne)」を利用する顧客の質です。顧客であるユーザーの質が非常に高いので、「ミンネ(minne)」の販売サイト内で出品者と購入者とのトラブルが少なく、そのため安心と安全の取引を楽しめます。
顧客の多くが20代から30代の女性
他の同様のハンドメイド販売サイトにはない「ミンネ(minne)」の2番目の特徴は、顧客の多くが20代から30代の女性であることです。ハンドメイド販売サイトでユーザーが購入する商品の8割以上はアクセサリーで、4割が小物類です。つまり顧客の大半が女性で、それもアクセサリーを好む年齢層だということになります。
日本のハンドメイドマーケットアプリの利用者の8割以上が「ミンネ(minne)」であり、その客層が20代から30代の女性だという理由がよく分かります。
展示機能で商品の展示ができる
他の同様のハンドメイド販売サイトにはない「ミンネ(minne)」の3番目の特徴は、展示機能で商品の展示ができることです。ハンドメイドは大量製品とは違い、1点物が多いので、展示機能を使って作家が自分の商品を展示できれば商品や作家自身の宣伝にもなります。
ミンネに支払う手数料一覧
国内最大のハンドメイド販売サイト「ミンネ(minne)」は、出品商品の数と利用者数で他の同様のサイトを圧倒していますが、手数料が高いという評判があります。それでこの真偽を確かめるために、「ミンネ(minne)」の販売サイトを利用して商品を購入する際に、出品者と購入者の双方にどのような手数料がかかるのかを紹介したいと思います。
出品者が支払う手数料とは
まず考えたいのは、「ミンネ(minne)」に商品を出品する作家には支払いの必要などんな手数料が課せられるのかという点です。ハンドメイドの作品を出品する行為が課金の対象になるわけではありません。事実「ミンネ(minne)」は月額料金を払って参加する他のアプリとは違い、月額料金を支払う必要はありません。
ただし、出品した商品が売れたときには、手数料を支払う必要が生じます。主に2つの手数料の支払いが求められます。
販売手数料
作家が出品した商品が売れたときに、支払いの必要のある手数料の中には販売手数料があります。販売手数料は商品が売れたときにのみ支払う手数料です。販売手数料の計算は以下のようになります。なお「オプション価格」とは、商品の素材を変更したり、包装をしたりといったカスタマイズができる「購入オプション」のにかかる費用のことです。
販売手数料 | (商品の価格+オプション価格)×(10%+税金) |
振込手数料
作家が出品した商品が売れたときに、支払いの必要のある手数料には、振込手数料も含まれます。振込手数料とは、出品者が売上の入金をするために振込をする際にかかる手数料のことです。振込手数料は一回につき175円です。指定銀行への売上の振り込みは月一回で、月末締めの翌月末払いとなります。
その月の売上高が1,000円に満たないときは、振込は翌月に繰り越しされます。
購入者が支払う手数料とは
次に考えたいのは、「ミンネ(minne)」の商品を購入する購入者にどんな手数料の支払いが必要なのかという点です。基本的に購入者に支払いの義務がある手数料は決済手数料のみです。決済手数料は購入者の決済方法で手数料が変わってきます。
決済手数料の異なる決済方法
以下に購入者が選択できる決済方法をまとめて記載します。おすすめは、決済手数料がかからないクレジット払いとApple Pay払いです。
条件 | 決済方法 |
決済手数料が無料 |
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決済手数料が100円 |
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決済手数料が150円 |
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決済手数料は無料 別途手数料がかかる |
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ミンネと他のハンドメイド販売サイトの手数料の比較
ではこの記事の本題である「ミンネ(minne)」の手数料について考えます。多くユーザーが言うよう「ミンネ(minne)」の手数料は本当に高いのでしょうか。手数料が高ければ、特に作家として「ミンネ(minne)」に参加し、自作のハンドメイド商品を販売して収入を得ようと考えている場合には直接影響が出ます。
どれだけ商品を販売し売上高を上げても、手元に残るお金がわずかなら、「ミンネ(minne)」をプラットフォームにしてビジネスをする意味がありません。
手数料・振込手数料・銀行振込の詳細などの違い
「ミンネ(minne)」の手数料は本当に高いのかどうか、真偽を知るために、これから他のハンドメイド販売サイト4つを取り上げて「ミンネ(minne)」と比較してみます。特に注目していただきたいのは、販売手数料、振込手数料、そして銀行振込の詳細です。どれほどの違いがあるのかチェックしていきましょう。
minne(ミンネ)
まずは「ミンネ(minne)」を取り上げます。「ミンネ(minne)」の販売手数料、振込手数料、そして銀行振込の詳細を以下に記載しますのでご覧ください。
ミンネ(minne)の手数料の全容 | |
販売手数料 | 10%(消費税を含むと10.8%) |
振込手数料 | 175円 |
銀行振込の詳細 | 振り込みは月一回で、月末締めの翌月末払い |
creema(クリーマ)
次は「クリーマ(creema)」を取り上げます。「クリーマ(creema)」の販売手数料、振込手数料、そして銀行振込の詳細を以下に記載しますのでご覧ください。
クリーマ(creema)の手数料の全容 | |
販売手数料 | 基本手数料:12%(消費税を含むと12.96%) 9万円以上の場合:9.5% 21万円以上の場合:8% |
振込手数料 | 3万円未満の場合:176円 3万円以上の場合:275円 |
銀行振込の詳細 | 基本手数料は商品金額の12%(消費税を含むと12.96%)で設定され、3ヶ月ごとの確定売上額に応じて手数料が決定される |
ハンズギャラリーマーケット
次は「ハンズギャラリーマーケット」を取り上げます。「ハンズギャラリーマーケット」の販売手数料、振込手数料、そして銀行振込の詳細を以下に記載しますのでご覧ください。
ハンズギャラリーマーケットの手数料の全容 | |
販売手数料 | 12% |
振込手数料 | 無料 |
銀行振込の詳細 | 振込手数料は売上金額に関係なく常に無料 |
iichi(イイチ)
最後に「イイチ(iichi)」を取り上げます。「イイチ(iichi)」の販売手数料、振込手数料、そして銀行振込の詳細を以下に記載しますのでご覧ください。
イイチ(iichi)の手数料の全容 | |
販売手数料 | 20%(消費税を含むと21.6%) |
振込手数料 | 3万円未満の場合:1回振り込むごとに172円 3万円以上の場合:1回振り込むごとに270円 |
銀行振込の詳細 | 毎月1日から月末までに行った取引の「販売代金+送料」の合計金額から販売手数料と振込手数料を差し引いた金額を、翌月の20日までに振り込む。 |
ミンネまた他の販売サイトで手数料の支払いを安くする方法
ここまで、「ミンネ(minne)」を含む3つのハンドメイド販売サイトの手数料の違いを比較してみました。支払いの必要な手数料だけを取り上げてみると安くて10%、高くて20%と大きな開きがあることが分かります。しかし手数料の比率が大きいので、そのサイトで商売をしたら必ず儲けが少ないと言うわけではありません。
この点についてはこの記事の後半で説明します。これから考えたいのは、手数料を安くする方法や裏技が何かあるか、ということです。振込手数料が無料のハンズギャラリーマーケットを除く3つのハンドメイド販売サイトを今一度取り上げ、手数料を安くする方法をそれぞれ説明します。
minne(ミンネ)
手数料メインならラクマー!
— ぱふぇ🍋 (@parfait_pafe) December 13, 2019
minneはハンドメイド好きな人が多く見てるっていうのが利点かな( ´꒳` )
1ヶ月の売上が1000円超えたら強制入金だから
手数料かかっちゃう(๑•﹏•)
いっぱい売れる人ならお得なんだけどね(´・ω・`)
「ミンネ(minne)」の手数料を抑え安くする方法はあるのでしょうか。結論をから言うと、「ミンネ(minne)」の手数料を抑え安くする方法はありません。しかし利益を出すという観点で言うなら、1つ手段があります。それは売上金を振り込む際に、販売金額が10,000円以上になったら振り込むことです。
後ほどこの記事で説明しますが、計算上、販売金額が大きくなればなるほど、販売手数料が低い方が有利になっていきます。ですから「ミンネ(minne)」で利益を上げたいなら、たくさん売上を出してから振り込みましょう。
creema(クリーマ)
次に「クリーマ(creema)」の手数料を抑え安くする方法について取り上げます。「ミンネ(minne)」とは違い、「クリーマ(creema)」の場合は手数料を安く抑える方法があります。それは振込の指定銀行をジャパネット銀行に変えることです。ジャパネット銀行は売上金額がいくらであっても、振込手数料は一律55円です。
売上金額が30,000円以下でジャパネット銀行以外の銀行で振り込みをすると176円の振込手数料が取られます。ですから指定銀行をジャパネット銀行に変えれば、振込手数料を三分の一に抑えられることが分かります。
iichi(イイチ)
最後に「イイチ(iichi)」の手数料を抑え安くする方法について取り上げます。「クリーマ(creema)」と同様、手数料を安く抑える方法は、指定銀行をジャパネット銀行に変えることです。特に「イイチ(iichi)」の販売手数料は20%と他のハンドメイド販売サイトと比べかなり高額なので、指定銀行を変えて手数料を抑えるようにしましょう。
ミンネや他の販売サイトの売上金額別の儲けの確認方法
ここまで「ミンネ(minne)」と他の3つのハンドメイド販売サイトの手数料の違いや手数料を安くする方法などについて考えてきました。手数料は商売をする出品者にとっては見過ごせない大切な要素ですが、最も重要な要素は、利益を出せるかどうか、つまり儲けがあるかどうかです。
「ミンネ(minne)」や他の3つのハンドメイド販売サイトで商売をし、儲けを出すにはどれくらいの売上金額がないと行けないのでしょうか。
売上金額1,000円・1万円・21万円以上の場合の計算方法と利益
「ミンネ(minne)」や他の3つのハンドメイド販売サイトで商売をし、儲けを出すにはどれくらいの売上金額が必要かを確認するため、3つの売上金額を例にしてこれから解説します。どの金額に達すれば儲けが出るのかをぜひ確認してください。
minne(ミンネ)
最初に「ミンネ(minne)」を取り上げ売上金額1,000円、1万円、21万円の場合の計算方法と利益の確認をしていきます。以下にまとめて記載しますので確認してください。送料は140円に設定します。
売上合計-(販売手数料+振込手数料+送料)=利益
ミンネ(minne)の利益の計算方法 | |||
売上合計 | 1,000円 | 10,000円 | 210,000円 |
販売手数料 | 108円 | 1,080円 | 22,680円 |
振込手数料 | 175円 | 175円 | 175円 |
送料 | 140円 | 140円 | 140円 |
利益 | 577円 | 8,605円 | 187,005円 |
creema(クリーマ)
次に「クリーマ(creema)」を取り上げ売上金額1,000円、1万円、21万円の場合の計算方法と利益の確認をしていきます。以下にまとめて記載しますので確認してください。送料は140円に設定します。また振込先の銀行はジャパネット銀行で設定しています。
売上合計-(販売手数料+振込手数料+送料)=利益
クリーマ(creema)の利益の計算方法 | |||
売上合計 | 1,000円 | 10,000円 | 210,000円 |
販売手数料 | 129.6円 | 1,296円 | 27,216円 |
振込手数料 | 55円 | 55円 | 55円 |
送料 | 140円 | 140円 | 140円 |
利益 | 675.4円 | 8,509円 | 182.589円 |
ハンドズギャラリーマーケット
次に「ハンズギャラリーマーケット」を取り上げ売上金額1,000円、1万円、21万円の場合の計算方法と利益の確認をしていきます。以下にまとめて記載しますので確認してください。送料は140円に設定します。また振込先の銀行はジャパネット銀行で設定しています。
売上合計-(販売手数料+振込手数料+送料)=利益
ハンズギャラリーマーケットの利益の計算方法 | |||
売上合計 | 1,000円 | 10,000円 | 210,000円 |
販売手数料 | 120円 | 1,200円 | 25,200円 |
振込手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
送料 | 140円 | 140円 | 140円 |
利益 | 740円 | 8,660円 | 184,660円 |
iichi(イイチ)
最後に「イイチ(iichi)」を取り上げ売上金額1,000円、1万円、21万円の場合の計算方法と利益の確認をしていきます。以下にまとめて記載しますので確認してください。送料は140円に設定します。また振込先の銀行はジャパネット銀行で設定しています。
売上合計-(販売手数料+振込手数料+送料)=利益
イイチ(iichi)の利益の計算方法 | |||
売上合計 | 1,000円 | 10,000円 | 210,000円 |
販売手数料 | 216円 | 2,160円 | 45,360円 |
振込手数料 | 55円 | 55円 | 55円 |
送料 | 140円 | 140円 | 140円 |
利益 | 589円 | 7,645円 | 164,445円 |
ミンネの手数料を抑えるため1万円以上の売上を目指そう
売上金額が安いと「ミンネ(minne)」の手数料の支払いは高くなりますが、10,000円以上の売上金額がれば他のハンドメイド販売サイトと比べて利益が大幅に下回ることはなく、むしろ利益率が高くなることを確認できました。それで大切なのはハンドメイドの質の高い商品をたくさん作りたくさん販売することです。「ミンネ(minne)」をもっと賢く活用しましょう。