2023年02月05日更新
iCloudから復元にかかる時間は?iPhoneのバックアップと復元の時間が長い原因と対処法
新しいiPhoneを購入し機種変更をしたり、問題が生じて初期化するときには、以前のiPhoneで行ったバックアップから復元します。iCloudからの復元には時間はどれくらいかかるのでしょうか。この記事でiCloudからの復元時間を詳しく解説します。
目次
- 1iPhoneを復元させる方法について
- ・iCloudからの復元
- ・iTunesからの復元
- ・リカバリーモードからの復元
- 2iCloudからのiPhoneの復元にかかる時間はどれくらい?
- ・iPhoneのデータ使用量の確認方法
- ・データ使用量が16GB以下の所要時間
- ・データ使用量が40GB以上64GB以内の所要時間
- ・データ使用量が128GB以上の所要時間
- ・異常時は終わらない
- 3iCloudバックアップからの読み込みと復元が終わらない・時間が長いときの対処のしかた
- ・Wi-Fi環境を変えてみる
- ・iPhoneの最新のiOSにアップデートする
- ・復元を一旦諦める
- ・以前のバックアップデータを復元する
- ・iTunesにバックアップし再度復元する
- ・バックアップを一時中止し連絡先のみを復元する
- ・復元を何度も試みる
- ・過去のバックアップデータの復元をしてみる
- 4iPhoneでiTunesのバックアップからの読み込みと復元の時間が長い時の対処の仕方
- ・lightningケーブルを新しい純正のものに変えてみる
- ・iPhoneとバックアップのバージョンが共に同じか確認する
- ・iTunesをアップデートし最新のものにする
- ・過去のバックアップデータの復元をしてみる
- ・他のPCにバックアップを取り復元を再度試す
- ・ウイルスソフトを停止してみる
- 5iCloudからの復元がどうしてもできない時の対処の仕方
- ・Appleサポートに連絡する
- 6iCloudからの復元時間を短縮するためには?
- ・iPhoneに保存しているデータ量を減らす
- ・iTunesからの復元に切り替える
- ・iPhoneのモデルが古い場合は最新のものに買い替える
- 7iCloudからの復元を実行するときの注意点
- ・iPhoneを充電しながら復元しよう
- ・復元後には設定の変更がないか確認
- ・iPhoneのバックアップの作成はこまめに行おう
- 8iPhoneの復元時間の長さを効果的に対処しよう!
iPhoneを復元させる方法について
iPhoneを機種変更したり、なにか問題が生じて初期化しなければいけなくなってしまった場合には、事前に作成したバックアップからデータを復元させることができます。
現在、iPhoneの通常の復元方法は、iCloudから復元させる方法と、iTunesから復元させる方法があります。また、電源が入らなくなってしまった場合などに緊急的に復元させる方法として、リカバリーモードから復元させる方法もあります。
特に、iCloudから復元するときに時間がどのくらいかかるのか気になっている方が多いようです。また、時間がかかり過ぎると感じたり、復元が上手くできずに困っている方もいるようです。この記事では、iPhoneの復元方法についてと、iCloudから復元する場合の時間や時間がかかりすぎる場合の対処法について詳しくみていきましょう。
まずは、iPhoneを復元させる3つの方法の詳細について解説します。
iCloudからの復元
iPhoneを復元する方法として、現在最も多くの方が利用している方法がiCloudからの復元です。iCloudは、Apple IDを作成すれば誰でも1つのIDにつき5GBまで無料で利用できるクラウドストレージです。
iPhoneから自動でバックアップする事もできて、ネット環境さえあればPCなしでの復元も可能なので、現在最も簡単にバックアップや復元に使える方法といえます。
まずはiCloudを使ってのバックアップ方法と復元方法をみていきましょう。
バックアップ方法
iCloudにiPhoneのバックアップを作成する方法は次のとおりです。
iPhoneの「設定」を開き、「Apple ID」の「ユーザー名」をタップします。「iCloud」から「iCloudバックアップ」へ進み、「このiPhoneをバックアップ」をオンにして自動バックアップを設定します。
また、「今すぐバックアップを作成」をタップするとその時点でのバックアップが作成されます。
iCloudへの自動バックアップは、電源とWi-Fiに接続されていてiPhoneがスリープ状態か画面ロックの状態になっているときに実行されます。
復元方法
iCloudへ作成したバックアップからの復元方法は次のとおりです。
iCloudから復元するためには、iPhoneをリセットして初期化する必要があります。iPhoneの「設定」から「一般」を開きます。「転送またはiPhoneをリセット」を開き、「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。すると、iPhoneに保存されているデータと設定がすべて消去されて初期化されます。
iPhoneの初期化が完了すると初期設定画面が開きます。言語、地域を設定して、Wi-Fiに接続します。Wi-Fiのパスワードを入力して、iPhoneをアクティベートします。画面の指示に従って、パスコードの設定やFace IDもしくはTouch IDの設定を行います。
「Appとデータ」の画面が開いたら、「iCloudバックアップから復元」をタップします。「Apple ID」と「パスワード」を入力して、復元したいバックアップファイルを選択すると、iPhoneの復元が実行されます。
iTunesからの復元
iPhoneのバックアップをiTunesに作成して復元させる方法は次のとおりです。
バックアップ方法
iPhoneのバックアップをiTunesに作成する方法は次のとおりです。PCでiTunesを起動してからiPhoneをLightningケーブルでPCに接続します。
iTunesの画面に表示されたiPhoneのアイコンをクリックしてiPhoneの管理画面を開きます。「今すぐバックアップ」をクリックすると、iTunesにiPhoneのバックアップが作成されます。
復元方法
iTunesに作成したバックアップからiPhoneを復元させる方法場合には、iPhoneの「探す」をオフにする必要があります。
iPhoneの「設定」を開き「Apple ID」の「ユーザー名」をタップして「探す」へ進みます。「iPhoneを探す」をタップして、「iPhoneを探す」をオフにします。Apple IDのパスワードの入力を求められたら入力しましょう。
iPhoneの「探す」をオフにしたら、PCでiTunesを起動して、iPhoneをLightningケーブルで接続します。iTunesの画面上のiPhoneのアイコンをクリックしてiPhoneの管理画面を開き、「バックアップを復元」をクリックします。復元したいバックアップファイルを選択すると、iPhoneの復元が実行されます。
リカバリーモードからの復元
iPhoneのリカバリーモードとは、iPhoneを強制的に初期化する方法です。iPhoneが起動しない、ロック画面が解除できなくなってしまったといった、不測の事態が起きてしまった場合に、強制的にすべてのデータを消去して、工場出荷状態へ戻すことができます。
iPhoneの不具合が物理的な破損ではなく、ソフトウェア的な原因である場合には、リカバリーモードにすることでほぼすべての不具合は解決できます。
リカバリーモードから復元する場合には、作成済みのバックアップから復元することになります。リカバリーモードの使い方の詳細はこちらの記事でご確認ください。
iCloudからのiPhoneの復元にかかる時間はどれくらい?
ここまで、iPhoneのバックアップの復元方法をみてきましたが、iPhoneのバックアップからの復元には、どれだけの時間がかかるのでしょうか。
復元のスピードは、iPhoneに保存されたデータの量やバックアップの仕方によって変わります。iCloudの場合は使用するインターネットのスピードによって、復元時間が変わります。iTunesの場合は、使用するPCのスペックによって、復元時間が変わります。
iPhoneのデータ使用量の確認方法
iPhoneのバックアップからの復元にかかる時間は、iPhoneのデータ使用容量によって変わってきます。使用容量とは、iPhoneのストレージで使用されている容量のことです。使用容量の対義語は空き容量です。ではどのようにiPhoneのデータ使用容量を確認するのでしょうか。これから手順を説明します。
iPhoneを開き、「設定」を開きます。「設定」画面にある「一般」を選択し、その後「iPhoneストレージ」に進みます。「iPhoneストレージ」画面上にある使用済みのところが、現在使用中のiPhoneの容量です。
データ使用量が16GB以下の所要時間
ではこれから、iPhoneのデータ使用容量を3つに分けて、iPhoneのバックアップから復元をするのに、それぞれどれだけの時間がかかるのかを考えます。まずデータ使用容量が16GB以下の場合の所要時間です。結論から言うと、30分くらいで復元が完了します。iPhoneのバックアップからの復元方法は、iCloudとiTunesの2つの方法があります。
iCloudでの復元には45分ほど、iTunesでの復元には40分ほどかかります。両者ともインターネットのスピードやPCのスペックによって復元の早さは変わりますが、長くても1時間で復元が行えます。かりに復元所要時間が2時間と表示されたら、復元時間がかかりすぎていることを意味します。
データ使用量が40GB以上64GB以内の所要時間
次にiPhoneのデータ使用容量が40GB以上64GB以内の場合、復元所要時間がどれくらいなのか考えます。条件としては、iPhoneの最大ストレージが64GBの機種で使用容量がマックスの状態で復元をした時の復元所要時間です。iCloudの場合は40分から1時間かかり、iTunesでの復元の場合は40分以内で完了します。
かりに復元にかかる所要時間が2時間以上、と表示されるなら、時間がかかりすぎであるということになります。
データ使用量が128GB以上の所要時間
最後にiPhoneのデータ使用容量が128GB以上の場合、iPhoneのバックアップから復元するのにどれだけの時間がかかるのかを考えます。iCloudの場合は1時間30分から2時間30分くらいかかります。iTunesで復元する場合1時間から1時間30分くらいかかります。
かりに復元所要時間が4時間と表示されたら、時間がかかりすぎであることを意味し、復元が終わらない可能性もあります。
異常時は終わらない
異常時の場合は、復元が終わらない可能性が高くなります。異常時とは以下の3つの症状を指します。
- 表示される復元にかかる所要時間が普通の3~4倍以上かかる
- 表示される所要時間は普通なのに時間が明らかにかかりすぎで遅い
- 復元進行時間があきらかに遅い
通常、異常時が生じる要因はiPhone本体にはありません。考えられるのはインターネット環境が悪く速度が遅い、iTunesを起動させているPCに問題がある、あるいはデータ自体に問題があると考えるべきです。
iCloudバックアップからの読み込みと復元が終わらない・時間が長いときの対処のしかた
iPhoneのバックアップをiCloudで行ったものの、表示時間が長い、復元速度が異常に遅いと感じたらどうすべきでしょうか。対処法はあるでしょうか。これからiCloudからの復元時間が長すぎる場合の7つの対処法を紹介します。
Wi-Fi環境を変えてみる
iCloudのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時の対処法は、Wi-Fi環境を変えてみることです。iCloudとは、インターネット上でデータを保存し、iPhoneなどの端末からデータにアクセスできるようにするサービスです。ですからWi-Fiが不安定だったり遅かったりすれば、当然長い復元時間を予期せねばなりません。
自宅のWi-Fiが不安定なら、安定し回線速度が速い友達の家で復元の作業を行わせてもらうこともできます。公衆のWi-Fiは不特定多数の人が一度にアクセスするので、通信速度は遅くなります。お勧めはできません。
iPhoneの最新のiOSにアップデートする
iCloudのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時の対処法は、iPhoneの最新のiOSにアップデートすることです。iCloudでバックアップからの復元を行う際、新しいiOSでないと互換性がないため、新しいiOSにアップデートするように求められます。
ですから前もって新しいiOSにアップデートしておけば、復元の際にiOSのアップデートの時間早く復元ができ、長い時間待たずにすみます。
復元を一旦諦める
次の対処法は、iPhoneのiCloudバックアップからの復元を一旦諦めることです。復元が終わる気配が全くないほど時間がかかるなら、復元を諦めるのが得策です。もし古いiPhoneを持っているなら、特に重要で大切なデータのみをiCloudからではなく別の方法で新しいiPhoneに移すこともできます。
また新しいiPhoneにどのデータを移行したいかを明確にできるなら、バックアップからの復元に頼らなくても別の方法でデータ移行が行えます。どうしてもiCloudバックアップからのデータ復元をしたいなら、睡眠時間など日常生活に影響のない時間に行うこともできます。
以前のバックアップデータを復元する
以前のiCloudバックアップデータを復元することもできます。バックアップを作成したデータに問題がないなら、バックアップをした以前のデータを復元することができるかもしれません。ただ、どれほど前にiCloudにバックアップを作成したかにもよりますが、歯抜けのデータ復元になってしまう可能性は除去できません。
iTunesにバックアップし再度復元する
iCloudではなくiTunesにバックアップし再度復元する方法もあります。以前のiPhoneがまだあるなら、iTunesを使ってバックアップを作成し直すことができます。お勧めなのは、作成されているバックアップを一度削除し、最初からバックアップを行うことです。
iTunesのバックアップ削除方法を説明します。
iTunesを開きます。画面上部のタスクバーから「編集」を選択し、その後「環境設定」を選択します。「環境設定」画面上にある「デバイス」を選択します。以前に行ったバックアップの日時が表示されるので、最新のバックアップを見つけ削除します。
バックアップを一時中止し連絡先のみを復元する
iCloudからのバックアップを一時中止し連絡先のみを復元することもできます。iPhoneのデフォルテで標準インストールされている写真、動画、連絡先、スケジュールやリマインダーは、iCloudに既にデータが保存されています。ですから新しく購入したiPhoneの初期設定を済ませれば、iCloudから自動的にデータが復元されます。
また写真や連絡先などは、iPhoneの別機能であるAirDropで古いiPhoneから新しいiPhoneに手動で移行できます。
復元を何度も試みる
復元を何度も試みることもできます。何度も試みることにより、期待通りの結果を得ることができるかもしれません。しかし、これまで考えてきた対処法をすべて試してから行ってください。そうでないと期待した結果が得られることはありません。
過去のバックアップデータの復元をしてみる
iCloudのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時の3つ目の対処法は、過去のバックアップデータの復元をしてみることです。iCloudのバックアップから復元する場合、2つ前までのデータを戻すことができます。
iCloudへのバックアップは、iCloudのバックアップ作成をオンに設定していれば、24時間に1度、自動でバックアップが作成されます。iCloudのバックアップからの復元も、以前のiPhoneを持っているなら、バックアップを削除し、新たにバックアップを作成し、その後新しいiPhoneで復元を試みることができます。
復元の時間が長い、終わらないように感じることなく、通常の時間で復元ができるかもしれません。
バックアップの削除手順は以下の通りです。
「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「ストレージを管理」と進みます。
そして「バックアップ」と進みます。「バックアップ」画面下にある「バックアップを削除」を選択し完了です。
iPhoneでiTunesのバックアップからの読み込みと復元の時間が長い時の対処の仕方
ここからは、iTunesのバックアップ作成したデータの復元をiPhoneで行う時間が異常にかかりすぎて終わらない、時間が長い、復元の進行速度が極端に遅い、という症状にどのように対処できるかを考えます。
lightningケーブルを新しい純正のものに変えてみる
iTunesのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時には、lightningケーブルを新しい純正のものに変えてみることをおすすめします。毎日使っていればlightningケーブルも古くなり劣化します。またApple純正のlightningケーブルではない、模倣品を使用している場合、品質が劣るので復元の速度に影響を与えることがあります。
それで復元速度が遅いなら、lightningケーブルをApple純正のものに変え、復元をもう1度試しましょう。
iPhoneとバックアップのバージョンが共に同じか確認する
iTunesのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時には、復元をする新しいiPhoneとバックアップした時のiPhoneのバージョンが共に同じか確認することです。興味深いのは、新しい新モデルのiPhoneを購入したのに、以前のiPhoneの方が最新のiOSを搭載している、という状況が生じることです。
その理由は、工場出荷時は最新でも、消費者の手に届くときには既に新しいiOSがリリースされている場合があるからです。復元するiPhoneのiOSとバックアップを作成した時のiPhoneのiOSが異なれば、復元はできません。
iTunesをアップデートし最新のものにする
iTunesのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時には、iTunesをアップデートし最新のものにすることもしてみましょう。iTunesが最新のものにアップデートされていないと、復元の際の時間に影響が及びます。またiTunesがインストールされているPCにも影響します。ですから復元作業をする前に、しっかり確認しましょう。
過去のバックアップデータの復元をしてみる
iTunesのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時には、過去のバックアップデータの復元をしてみることです。ただ注意すべきことがあります。iTunesでバックアップを作成すると、基本的に上書きされて保存されます。ですから過去のバックアップデータはかなり古いものになってしまいます。
他のPCにバックアップを取り復元を再度試す
iTunesのバックアップからの復元の時間が異常に長い、終わらないように感じる時にはは、他のPCにバックアップを取り復元を再度試すことです。復元の速度が遅い原因には、PCのスペックも関係していることは、この記事ですでに考えました。さらにインストールしているセキュリティソフトが干渉して影響を及ぼしている可能性もあります。
それで家族の他の成員、また信頼できる友人のPCを借りて、復元の作業を試してみることができます。
ウイルスソフトを停止してみる
PCにサードパーティ製のウイルスソフトをインストールしている場合、ウイルスソフトの影響でiTunesの動作に支障をきたすことがあります。現在は、信頼性の高いウイルスソフトであればそのようなことはめったに起きなくなっていますが、全く可能性がないとはいえません。
ウイルスソフトを一旦停止するか、ウイルスソフトの許可プログラムにiTunesを追加してから、もう一度復元できるか確認してみましょう。
iCloudからの復元がどうしてもできない時の対処の仕方
ここまでiTunesやiCloudで作成したバックアップをiPhoneに復元する際に、長い時間がかかる、終わらないように感じるほど速度が遅いときに、どんな対処法を試みることができるか考えてきました。すべてを試しても状況が改善しないならどうすべきでしょうか。
Appleサポートに連絡する
AppleにはAppleの製品についてテクニカルなサポートを専門で行う人たちが常駐しています。電話でも、メールやチャットでも相談できます。電話番号はフリーダイヤル(0120-277-535)です。Appleに相談する際には、自分がこの記事で考えたすべての対処法を試したものの改善が見られなかった、と言う点を伝える必要があります。
そうしないと同じ対処方法を勧められてしまうからです。
iCloudからの復元時間を短縮するためには?
毎回、iCloudからiPhoneを復元する時間が長すぎると感じている場合には、時間短縮することはできないのでしょうか。iCloudからの復元時間を短縮するコツや方法を解説します。
iPhoneに保存しているデータ量を減らす
iCloudやiTunesからの復元時間は、復元するデータの容量によって異なります。もともと復元するデータ量が少なければ、その分だけ復元にかかる時間を短縮することが可能です。
バックアップと復元が必ず必要になるiPhoneの機種変更前には、不要な画像や動画、アプリなどのデータを消去して、バックアップするデータ量を減らしておくと、復元時間の短縮に繋がります。
また、日常的にも不要になったファイルや使わなくなったアプリなどはこまめに消すことで、iPhoneのストレージ容量の節約にもつながります。
iTunesからの復元に切り替える
iCloudからの復元に時間がかかりすぎると感じているのであれば、iTunesからの復元に切り替えることをおすすめします。
iCloudからの復元にはネット接続が必要です。モバイルデータ通信ではなく、Wi-Fiを使っていたとしても、無線通信では接続が不安定になりがちで、大量のデータのダウンロードが必要となるiPhoneの復元には長い時間がかかってしまうこともあります。
iCloudからの復元が不安定だったり、時間がかかりすぎてしまう場合には、iPhoneをPCに接続して行うiTunesからの復元の方が復元速度が安定するでしょう。
iPhoneのモデルが古い場合は最新のものに買い替える
iCloudからのバックアップの復元に時間がかかりすぎる場合には、iPhoneの機種が古いことが原因の場合があります。iPhoneは1年に1回、最新モデルが発売されます。新しい機種になればなるほど、チップの性能も向上して処理速度などの性能も良くなっていきます。
最新版のiOSのサポート対象となっていても、発売から数年たったiPhoneは最新の機能の性能に追いつかず、いろいろと不具合が起こりがちになります。
iPhoneのモデルが古い場合には、最新のモデルに思い切って買い替えてしまうというのも選択肢としてありでしょう。
iCloudからの復元を実行するときの注意点
iPhoneをiCloudから復元するときの注意点を3つお伝えします。
iPhoneを充電しながら復元しよう
iCloudバックアップから復元するときには、iPhoneを必ず充電しながら実行しましょう。iPhoneをゲームや動画視聴で使うときには、充電しながら使うのはよくないという声も聞きます。
しかし、バックアップから復元している途中で充電切れを起こして電源が落ちてしまうと、復元が完了しません。バックアップファイルが破損する可能性もあり、復元そのものができなくなってしまうこともあります。
復元するのには時間がかなり掛かることもあることから、充電が十分にあるように見えても、万が一のバッテリー切れを起こさないように、充電しながら実行するようにしましょう。
復元後には設定の変更がないか確認
iPhoneを復元した後には、本体やアプリの設定が元通になっているか確認してください。復元が完了しても、一部の設定が復元されていなかったり、アプリからログアウトした状態になっていることがあります。
iPhoneの基本的な設定で特に確認したほうがいいのは、「各種通知設定」「iPhoneを探す」「フィルタリング機能」の3つです。
復元後に通知が届かなくなった、紛失したiPhoneを探せなくなった、フィルタリングがかかっていなくて子供が勝手に課金していた、などということがよく起こるので、この3つは特に注意して設定を確認しましょう。
iPhoneのバックアップの作成はこまめに行おう
iPhoneだけでなく、iPadやPCでも同じですが、万が一の事態に備えてバックアップの作成はこまめに行いましょう。iPhoneはかなり頑丈にできているように見えますが、内部は精密機器でできています。いつどんな事があって、大切なデータが失われてしまうかわかりません。
iCloudバックアップをオンにしておけば、iPhone内の重要なデータは自動でバックアップされます。バックアップはこまめに作成して、万が一のデータ紛失に備えましょう。
iPhoneの復元時間の長さを効果的に対処しよう!
iPhoneにデータを復元する時間が異常に長い時は、そのまま放置するのではなく、考えられるすべての対処法を試し、積極的に改善を図りましょう。大切な「財産」とも言うべきデータを以前のiPhoneという「古い世代」から、新しいiPhoneという次の「世代」に引き継がせるため、効果的に問題に対処しましょう。