2019年07月17日更新
iPhoneの受信/送信メールが文字化けする原因と変換して解読する対処法を徹底解説!
iPhoneでメールを作成し送受信する際に、文字化けして書かれている内容が読めないという経験をされたことはないでしょうか。文字化けは読む人を非常にイライラさせます。今回はiPhoneの送受信したメールが文字化けする原因と変換して解読する対処法を考えます。
目次
iPhoneで送受信したメールが文字化けする原因とは?
「文字化け」とは、そもそも何でしょうか。「文字化け」とは、デバイスやPCで文字を入力し、表示する時に正しく表示されない現象のことです。
通常コンピューター環境では原則としてラテンアルファベット言語が用いられ、マルチバイト文字は使用せず、該当する用語がこれまで存在していなかったため、現在「文字化け」という日本語の表現が西洋でも用いられています。現在、文字化けの問題は、PCだけでなくiPhoneなどのデバイスでも起こっています。
受け取ったメールが重要な内容のものであればあるほど、文字化けによって送信されたメールの内容が理解できないのは、イライラの原因になります。もしかしたコンピューターウイルスに感染したのでは、という不安さえかき立てます。iPhoneで送受信したメールが文字化けする原因は何でしょうか。これから2つの主な理由を紹介します。
文字コードが異なる
iPhoneで送受信したメールが文字化けする原因の1つ目は、文字コードが異なることです。文字コードとは、文字をコンピューターで処理したり、あるいは文字を使って通信をコンピューターで行ったりするために、文字の種類に割り振られた番号のことです。
文字の形を画像として処理するのではなく、それぞれの文字に番号を割り振り、その数値の並びを文字列データとして送受信し、通信を行います。文字化けが起こる原因は、テキストを作成する側と、それを見る側との間に、文字コードの食い違いが生じるからです。
ウェブページなどで起こる文字化けは、文字コードを判別するアプリケーションが文字コードを正しく認識しないために起こります。また文字を表示するフォントが実装されていないと文字化けが起こります。現在日本では「UTF-8」「JISコード」「シフトJISコード」「EUC」の4つの文字コードが使われています。
機種依存文字を使っている
iPhoneで送受信したメールが文字化けする原因の2つ目は、機種依存文字を使っていることです。現在様々なメーカーがスマホの生産と販売を行っています。スマホはiOS、またはAndroidの2種類のOSしか搭載されていません。しかしそれぞれのメーカーには他メーカーや他機種では認識できない絵文字を実装しているケースがあります。
同じAndroid端末のスマホでも、AsusとSamsungには互い同士が認識できない文字が存在するかもしれません。この各スマホメーカーが独自に持つ、機種依存文字の違いのために、文字化けが起こることがあります。
iPhoneで文字化けしたメールを変換して解読する方法
では相手から送信されたメールの本文が文字化けして読めない時、文字化けした文字を解読可能な文字に変換することは可能なのでしょうか。メールの送受信を行うと文字化けが起こるので、あえてメールの本文をOffice Wordなどに書き写し、フォーマットを替えて送受信をする以外には方法はないのでしょうか。
これからiPhoneで文字化けしたメールを変換して解読する1つの方法を紹介します。
文字コード変換サイトを利用する
iPhoneで文字化けしたメールを変換して解読する1つの方法は、文字コード変換サイトを利用することです。iPhoneで文字化けしたメールを変換して解読するためのサイトやツールは、現在いろいろとありますが、今回は文字化け解読ツールサイト「もじばけらった」というサイトを使用して、文字化けの変換を行ってみます。以下のリンクにアクセスします。
http://lab.kiki-verb.com/mojibakeratta/
文字化けしたメール文をコピーし、「もじばけらった」の入力ボックスにペーストします。ペーストしたら「もじばけらった」のボタンを押します。これで文字化け文が解読されます。
iPhoneでメールが文字化けした時の対処法・解決法
iPhoneで送受信された文字化けしたメールを、「もじばけらった」のような文字化け解読ツールサイトで毎回解読するのは、正直面倒くさい作業です。可能であれば恒久的な解決法や対処法を試して、メールの文字化け問題に終止符を打ちたいはずです。ではiPhoneでメールが文字化けした時の対処法や解決法は存在するのでしょうか。
これから4つの対処法を紹介します。1つ目は、UTF-8としてエンコード判定される特殊記号を署名等に入れることです。2つ目は、メール送信に使う文字コードをUTF-8に固定することです。3つ目は、携帯電話キャリアのメールアドレスを使用しないことです。そして4つ目は、iOSをアップデートすることです。
UTF-8としてエンコード判定される特殊記号を署名等に入れる
iPhoneでメールが文字化けした時の1つ目の対処法は、UTF-8としてエンコード判定される特殊記号を署名等に入れることです。今一度、文字化けの原因を考えましょう。おもな原因1つは、メールを作成し送信する側と、メールを受信する側の文字コードが異なるために食い違いが生じ、文字化けを起こすことでした。
特にiPhoneに標準インストールされている「メール」アプリケーションは、自動で文字コードを読み取りますが、文字コードが通常と異なれば解釈を誤り、文字化けという形で読み取り結果を表示させることになります。それでこの送る側、また受け取る側の文字コードの違いを解消するために、双方が認識できる文字コードを持つことが必要になります。
その目的で利用できるのがUTF-8などの文字コード指定です。問題はiPhoneでは、UTF-8文字コードを直接指定できないことです。そのため、UTF-8としてエンコード判定される特殊記号を署名等に入れる必要があります。エンコードとは、コードを符号化することを意味します。
UTF-8文字コードがエンコード、つまり符号化認識できるようにあらかじめ特殊記号を署名しておけば、署名した特殊記号はエンコード判定され、そのため文字コードの食い違いが避けられるので、文字化けは起こらないと言うことです。特殊記号の署名方法を説明します。iPhoneのホーム画面から「設定」を選択します。
「設定」画面にある「メール」を選択します。そして「メール」画面にある「署名」を選択します。署名欄には、「◉」「♡」「⌘」などを入力します。署名に入れたこれらの記号は、メール作成時に毎回挿入されますが、その目的は、メールを受け取るiPhoneに、送信したメールの文字コードがUTF-8であると伝えることです。
メール送信に使う文字コードをUTF-8に固定する
iPhoneでメールが文字化けした時の2つ目の対処法は、メール送信に使う文字コードをUTF-8に固定することです。文字化けする原因の中には、機種依存文字がスマホの各機種やスマホの生産と販売を行うメーカーによって違うこともある、とこの記事で考えました。
特定の機種でしか認識できない絵文字を使い続ければ、対応していない機種のスマホでメールを受信する側は、常に文字化けしたメールを読まざるをえません。この問題を避けるため、先ほど考えたUTF-8としてエンコード判定される特殊記号をiPhoneに署名することが大きな助けになります。
署名した絵文字などの特殊文字は、UTF-8に固定され、UTF-8として送信されるので、受信側は文字化けしたメールを受け取ることはなくなるはずです。
携帯電話キャリアのメールアドレスを使用しない
iPhoneでメールが文字化けした時の3つ目の対処法は、携帯電話キャリアのメールアドレスを使用しないことです。現在日本におけるスマホの利用率は7割を超えます。しかし残りの3割は今でも、いわゆる「ガラパゴス携帯電話」を使用しています。
携帯電話の通信サービスを提供している会社は、こうした2種類の携帯電話が混在している状況のために、文字コードを別ものに変換することや、特殊記号の変換処理をすることを余儀なくされています。そのため文字化け率が上昇する結果を引き起こしました。
ですから携帯電話キャリアのメールアドレスを使用せず、hotmail.comやgmail.comと言ったフリーメールサービスのメールアドレスを使えば、文字化けの問題を解消できるかもしれません。
iOSをアップデートする
iPhoneでメールが文字化けした時の4つ目の対処法は、iPhoneのiOSをアップデートすることです。iOSのアップデートプログラムの目的は、iOSに存在したセキュリティ上の脆弱性や不具合を改善することです。不具合には、当然iOSに存在した文字化けの問題も含まれます。ですからiPhoneのiOSをアップデートすれば、文字化けの問題が改善されるはずです。
iPhoneのメールが文字化けするケースはドコモユーザーに多い?
文字化けの問題は、携帯電話の全キャリアで起こりうる問題です。しかしその中でもドコモユーザーの中で、文字化けの問題が多く聞かれます。携帯電話キャリアのドコモ自信もこの問題を認識しています。
それで、文字化け問題を可能な限り回避するため、ドコモに限らず、携帯電話キャリアのメールアドレスを使用せず、フリーメールサービスを利用することは助けになります。
iPhoneのメールが文字化けしたときは落ち着いて対処しよう
iPhoneのメールが文字化けしたときは、慌てず、落ち着いて対処しましょう。文字化けの問題はコンピューターウイルスが原因でも、故障が原因でもありません。原因は文字コードと機種依存文字の違いです。iPhoneに文字化けが起きたら、深呼吸して、対処しましょう。