2019年06月11日更新
iPhoneが遠隔操作されているかの確認方法と解除方法・防止策を解説!
犯罪者によってiPhoneが遠隔操作されると、様々な問題が発生します。知らない間に遠隔操作され、気づいた時には個人情報漏洩していたというケースもあります。犯罪者にiPhoneが遠隔操作される前に、防止策を講じ、万が一の時に備えておきましょう。
目次
- 1iPhoneの遠隔操作機能とは?
- ・iPhoneを探す
- 2iPhoneが遠隔操作されているとどうなる?
- ・位置情報が知られる
- ・iPhoneのカメラ機能で盗撮・盗聴される
- ・iPhoneでの操作や内容を監視・管理される
- 3iPhoneが遠隔操作されているか確認する方法
- ・身に覚えのないアプリがないか確認する
- ・プロファイルがダウンロードされていないか確認する
- ・脱獄されていないか確認する
- 4iPhoneが遠隔操作されている場合の解除方法
- ・身に覚えのないアプリを削除する
- ・ダウンロードされたプロファイルを削除する
- ・iPhoneを初期化する
- 5iPhoneが遠隔操作されないように防止対策しよう!
- ・怪しいアプリはインストールしない
- ・他人にiPhoneを操作させない
- ・iPhoneにロックをかける
- ・Apple IDのパスワードを他人に教えない
- ・Apple IDのパスワードを定期的に変更する
- ・iPhoneの脱獄をしない
- ・怪しいサイトを利用しない
- ・フリーWi-Fiを使わない
- 6iPhoneが遠隔操作されないように気をつけよう!
iPhoneの遠隔操作機能とは?
iPhoneは、老若男女問わず様々なユーザーに愛されているスマートフォンです。電話やメールなどの基本的な機能はもちろんのこと、iPhoneにしかない特殊な機能や、アプリなどの厳しい審査による安全性など、多くの利点があります。iPhoneのメリットは非常に高く、その利便性ゆえに、iPhone以外のスマホは使わないと言う方もいるほどです。
さて、そんなiPhoneですが、犯罪者に遠隔操作をされてしまうのでは、という話が挙がっています。
なんらかの理由でiPhoneを乗っ取り、遠隔操作をすることで、個人情報を盗む犯罪者。しかし、そもそもiPhoneで遠隔操作が可能なのか、と疑問に思う方がいることでしょう。結論から言うと、iPhoneの遠隔操作は可能です。
勘違いしてはいけませんが、iPhoneの安全性が低いわけではありません。Appleによる情報の保護は厳しく、乗っ取りやハッキングは許さないでしょう。
では、なぜ遠隔操作が可能なのかと言うと、iPhoneの基本機能に遠隔操作可能な機能が搭載されているからです。
iPhoneを探す
iPhoneには、「iPhoneを探す」という機能があります。iPhoneを紛失してしまった時、PCからiPhoneの位置情報を調べ、どこにあるか探すことができる画期的な機能です。遠隔操作でiPhoneにロックをかけることも可能で、個人情報をしっかりと守ることができます。
「iPhoneを探す」自体は素晴らしい機能ですが、だからこそ悪用されると恐ろしい面もあります。「iPhoneを探す」で必要なApple IDやパスワードが、万が一漏れてしまった場合、遠隔操作によって位置情報は筒抜けになってしまいます。
基本的に「iPhoneを探す」はオンの状態になっているため、万が一の問題に遭遇する可能性はゼロではないのです。
さらに、iPhoneには遠隔操作用のアプリがあります。子供がiPhoneを使いすぎないように、保護者が子供のiPhoneを遠隔操作で管理するためのアプリです。非常に便利なアプリですが、こちらも悪用された場合の被害は非常に大きく、個人情報は丸裸になってしまうでしょう。
iPhone捜索用の「iPhoneを探す」や、管理するための遠隔操作アプリは、全く違う用途で悪用されてしまう可能性があるのです。だからといって、便利な機能やアプリを使ってはいけないわけではありません。大切なのは、悪用される可能性があることを理解し、悪用されないように上手に活用することです。
iPhoneが遠隔操作可能な端末だと分かったら、遠隔操作でどんな被害が起こるか、どんな風に対処できるか確認しましょう。事前に確認しておくことで、iPhoneをより良く利用できるはずです。
iPhoneが遠隔操作されているとどうなる?
iPhoneが遠隔操作されていると、大切な個人情報が第三者の手に渡ってしまいます。本来、個人情報は暴かれてはいけないものです。それを、不正な方法で覗いてくるのですから、恐ろしいと思っても仕方がないでしょう。
ですが、恐ろしいと思っているだけでは、何の解決にもなりません。具体的に、どんな個人情報が漏洩してしまうのか、危険性を細かく把握しておく必要があります。遠隔操作されることで起きる問題を確認し、把握しておきましょう。
位置情報が知られる
iPhoneが遠隔操作されている時、高確率で位置情報は駄々洩れになっているでしょう。位置情報は非常に重要な個人情報の一つです。
どの時間にどこにいるのか特定されると、行動範囲が筒抜けになってしまいますし、住所を特定されてしまえば、犯罪者が自宅に押し掛けてくる可能性もあります。不正な方法で遠隔操作をしてくる犯罪者のことですから、自宅を突き止めて乗り込んだ後に何をするのか、想像に難くないでしょう。
遠隔操作で位置情報が知られると、物理的な危険もあるという点を覚えておくことが大切です。
iPhoneのカメラ機能で盗撮・盗聴される
遠隔操作ができるということは、iPhoneの機能も勝手に利用できるということです。iPhoneに触れることなく、iPhoneのカメラ機能を使えるというのは、被害者からしてみれば非常に恐ろしい問題でしょう。
例えば、着替えているところを盗撮される恐れがありますし、外部に漏らしたくない情報のやり取りを盗聴される恐れもあります。視覚的情報と、聴覚的情報を盗まれる危険性があることを、覚えておきましょう。
iPhoneでの操作や内容を監視・管理される
iPhoneが遠隔操作されていると、iPhoneの利用状況や内容も、犯罪者に知られてしまう可能性があります。電話による通話の履歴やメール内容を監視される場合や、利用しているアプリを管理される場合もあり、iPhone内の全てを犯罪者に知られてしまう恐れがあるのです。
遠隔操作されることで、iPhoneのデータが削除されてしまう危険性もあり、気づけば何も残っていなかった、という悲しい事件が発生する可能性も捨てきれません。iPhone内の全権を犯罪者に奪われる危険性も、覚えておきましょう。
iPhoneが遠隔操作されているか確認する方法
iPhoneの遠隔操作で非常に厄介なところは、遠隔操作されていても、その事実に気づかないということです。そのため、少しでも警戒しておくことが大切になります。少し心配性なくらいが丁度良いでしょう。
遠隔操作されているかもしれないと不安になった場合は、遠隔操作されている時に表れる事象を確認しましょう。何もなければ、杞憂だったと安心できますし、何かあった場合は、遠隔操作されていることに気づくことができ、対策を取ることが可能です。
身に覚えのないアプリがないか確認する
iPhoneの遠隔操作用のアプリが、勝手にインストールされている可能性があります。iPhone内に身に覚えのないアプリがないか確認しておきましょう。
ただし、ホーム画面でアイコンを非表示にする機能が搭載された遠隔操作用のアプリもあるため、目視だけでは探せない場合があります。そんな時は、iPhoneの設定にあるストレージからアプリを確認しましょう。
プロファイルがダウンロードされていないか確認する
iPhoneのプロファイルにも、犯罪者による遠隔操作の魔の手は伸びています。プロファイルとは、OSの設定や機能制限に関するソフトウェアのことです。普段は特に気にしなくてもいい存在ですが、不正なプロファイルがダウンロードされている可能性があるため、遠隔操作されているかもしれないと思った時は、確認しておきましょう。
脱獄されていないか確認する
脱獄(ジェイクブレイク)とは、非公式アプリを使えないようにしているiPhoneの設定を、勝手に解除した不正行為のことです。
iPhoneは安全性を高めるため厳しい審査が行われていて、Androidと比べると自由度が低く、利用できるアプリの数が限られています。iPhoneで非公式アプリを使いたいと思ったユーザーが、iPhoneを改造し、脱獄(設定を解除)したiPhoneを生み出したのです。
解除をした脱獄はもちろん不正行為であり、勝手に設定を解除することは許されていません。安全性のために設定したものを勝手に解除するのですから、危険性が高くなるのは当たり前のことですし、トラブルが起きるのも自業自得です。
ですが、知らずに脱獄したiPhoneを使っている場合は話が別です。
中古のiPhoneを購入した場合、知人のiPhoneを譲り受けた場合など、正規店以外の方法でiPhoneを手にする場合があります。安全性向上のために設定されたものを解除したiPhoneだと知らずに手に入れ、使っている可能性があるのです。
脱獄したiPhoneは、遠隔操作される危険性が高いですし、勝手にiPhoneの設定を解除している状態なので、Appleのサポートを受けることができません。デメリットしかないため、解除行為が行われた脱獄iPhoneなのかちゃんと確認しておきましょう。
iPhoneが遠隔操作されている場合の解除方法
iPhoneで遠隔操作されないように防止することが一番ですが、万が一遠隔操作された場合は、すぐに対処することが大切です。遠隔操作を解除し、二度と遠隔操作されないように防止策を講じましょう。
身に覚えのないアプリを削除する
iPhoneに身に覚えのないアプリがある時、迷わずにすぐ削除しましょう。遠隔操作用のアプリかもしれませんし、残しておいた場合のメリットよりデメリットの方がはるかに高いです。
ダウンロードされたプロファイルを削除する
不正なプロファイルが原因で、iPhoneが遠隔操作されるかもしれません。
iPhoneの設定から「一般」を開き、「デバイス管理」という項目の有無を確認するだけで対処できます。「デバイス管理」の項目がなければ問題ありませんし、「デバイス管理」の項目があった場合は、身に覚えのないプロファイルかどうか確認し、怪しいものは削除しましょう。
iPhoneを初期化する
iPhoneが遠隔操作されているかもしれないと、不安が強い場合は、iPhoneの初期化という手段を取ることもできます。初期化をすることで、iPhoneの中身をクリーンにし、不正アプリや改造された部分を取り除くことが可能です。
当たり前ですが、初期化をするとiPhoneのデータは消えてしまうため、初期化をするならバックアップなどを取り、万全な状態で挑みましょう。
iPhoneが遠隔操作されないように防止対策しよう!
iPhoneが遠隔操作された時、迅速な対処をすることが大切です。ですが、被害者になってからの対処法さえ分かっていればいいわけではありません。大切なのは、遠隔操作されないよう事前に防止しておくことです。
防止策は様々なものがあり、どれも難しい方法ではありません。防止策をしっかりと把握し、遠隔操作されないように予防しておきましょう。
怪しいアプリはインストールしない
遠隔操作されないための防止策としてオーソドックスなのは、怪しいアプリに手を付けないことです。Appleの許可が下りていないアプリは、基本的にインストールできないようになっていますが、もしもiPhoneが脱獄されたものなら、容易にインストールできてしまうかもしれません。
不正アプリの安全性は低く、その中には遠隔操作されるアプリの危険性もあるため、魅力的なアプリだとしてもインストールしないようにしましょう。
他人にiPhoneを操作させない
iPhoneには様々な個人情報が詰まっているため、たとえ仲がいい友人だとしても、iPhoneを操作させないようにした方が良いでしょう。どんなに相手に悪意がなさそうでも、他人にiPhoneを操作されるというのは大きなリスクを伴います。
もしも、悪ふざけの延長で友人が不正アプリを勝手にインストールしたら、遠隔操作の危険性にさらされてしまうのは、友人ではなくiPhoneの持ち主であるあなたです。
遠隔操作を防止するため、そして大きなトラブルにならないためにも、iPhoneの操作は譲らないようにしましょう。
iPhoneにロックをかける
遠隔操作の防止策として、iPhoneにロックをかけるのも効果的です。iPhoneを肌身離さず持っているというならロックは必要ないかもしれませんが、現実的に考えて四六時中持っておくということはできません。就寝中や入浴中などはどうしても手放してしまいます。
そんな時、他人にiPhoneが操作されないとも限りません。「他人にiPhoneを操作させない」でも説明したように、遠隔操作を防止したいなら、iPhoneが操作されないようにすることが大切です。なるべくロックをかけ、iPhoneを守りましょう。
Apple IDのパスワードを他人に教えない
遠隔操作の防止をするうえで、Apple IDのパスワードの情報を守ることは非常に重要です。Apple IDのパスワードは、個人情報を握る鍵のような存在になります。他人に知られてしまうと、あなたの個人情報は丸裸になってしまうでしょうし、遠隔操作をされる危険性もあります。
Apple IDのパスワードは、必ず他人に開示しないように気を付けましょう。
Apple IDのパスワードを定期的に変更する
Apple IDのパスワードを誰にも言わないようにしても、漏洩する可能性はゼロではありません。そのため、Apple IDのパスワードを定期的に変更し、安全性を高めることが大切です。遠隔操作の防止だけでなく、個人情報を守るためにも、パスワードの見直しはしておきましょう。
iPhoneの脱獄をしない
「脱獄されていないか確認する」で説明したように、iPhoneの設定を勝手に解除する脱獄行為は認められていません。非常に危険な行為ですし、遠隔操作されても文句は言えないでしょう。
怪しいサイトを利用しない
個人情報の抜き取りやウイルス感染など、怪しいサイトには大きなリスクが伴います。URLを見て少しでも怪しいと感じた場合は、サイトに入らずスルーしましょう。
フリーWi-Fiを使わない
怪しげなフリーWi-Fiも、遠隔操作のトラブルを呼び込みます。犯罪者がわざと用意したWi-Fiだった場合、個人情報が奪われる可能性があります。Wi-Fiを使う場合は、自分が契約したWi-Fiを利用するように注意しましょう。
iPhoneが遠隔操作されないように気をつけよう!
iPhoneが遠隔操作された時、住所の特定や、メールやSMSの内容の把握、勝手に盗撮や盗聴までされる可能性があり、無視するにはとても大きな被害です。そんな被害に合わないためには、自分自身で防止策を講じ、万が一遠隔操作された時は素早く対処することが大切です。知識を持って正しい対処をしていれば、安心してiPhoneを使うことができるでしょう。