2019年06月19日更新
iPhoneから新しいiPhoneへ機種変更する際のデータの引っ越し方法まとめ!
iPhoneを購入した時に、最初にする作業「データの引っ越し」。このデータの引っ越しを正しい手順で行わないとデータが失われてしまいます。今回は、データのバックアップ等の引き継ぎの手順から、新しいiPhoneへのデータの引っ越しの手順まで詳しく解説していきます。
目次
- 1新しいiPhoneへ引っ越しする前の準備
- ・iPhoneを最新バージョンに更新する
- ・Apple ID・パスコードを確認しておく
- ・2ファクタ認証できるか確認する
- ・アプリ毎での機種変更時の引き継ぎ方法を確認する
- 2iPhoneの引っ越し前にデータをバックアップしよう
- ・iCloudとiTunesの違い
- ・iCloudの場合
- ・iTunesの場合
- 3iPhoneを引っ越しした時のデータの復元方法
- ・クイックスタート機能とは
- ・初期設定時にデータを復元する
- 4iPhoneのデータをクイックスタート機能を使わず移行する場合
- ・PCで初期設定・データの復元をする
- 5iPhoneの引っ越し後に確認すること
- ・各アプリの通知設定
- ・iPhoneを探す
- 6iPhoneを引っ越しする手順を覚えておこう!
新しいiPhoneへ引っ越しする前の準備
iPhoneの機種変更時には、「バックアップ」も含め事前に準備が必要です。バックアップの取り方については後ほどご紹介しますが、その他に必要な準備をご案内していきます。データが移行できないことのないように、新しいiPhoneへ移行する前に準備を整えておきましょう。
iPhoneを最新バージョンに更新する
まず、現在使用しているiPhoneのソフトウェアをアップデートしましょう。iPhoneの「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」で最新のiOSかどうか確認を行います。iOSが古い状態だとアプリ等のデータがうまく移行できない場合があります。
古いバージョンの場合は、この段階で「今すぐインストール」で最新のiOSにアップデートしましょう。
Apple ID・パスコードを確認しておく
次に、Apple IDとパスワード・パスコードを確認していきます。機種変更の際には、現在使用しているiPhoneのApple IDやパスワードやパスコードなどの情報が欠かせません。これらの情報は、設定後どこかに記録しておきましょう。
AppleIDの確認方法は、iPhoneの「設定」>「iTunes StoreとApp Store」をタップすると上部にAppleID(メールアドレス)が表示されます。現在のパスワードを忘れてしまった場合は、Appleのサポートから一度リセットをして、新しいパスワードでサインインしましょう。
また、パスコードは5回までは誤った入力をしても問題ないですが、それ以降は一時的にロックされます。さらに10回連続で間違えると、最悪の場合初期化されるので注意が必要です。
2ファクタ認証できるか確認する
2ファクタ認証とは、Apple ID の他に6桁の確認コードを生成することによって、パスワードを二重化しセキュリティを強化する認証方式です。基本的にオンになっていますが、下記の方法でオン/オフの確認をすることもできます。
①設定>②ユーザ名>③パスワードとセキュリティの順でタップします。「2 ファクタ認証」がオンになっているか確認できたら、「確認コードを入手」をタップしましょう。すると、次のような6ケタの数字が画面上に表示されます。
アプリ毎での機種変更時の引き継ぎ方法を確認する
iPhoneの機種変更をする前に、アプリの引き継ぎについて確認しましょう。LINEやモバイルSuica、ゲームアプリなど独自の引き継ぎの方法があるアプリもあります。引き継ぎの準備をする前に新しいiPhoneを使ってしまうとデータが戻らなくなる場合もあります。
必ずデータの移行前に方法を確認の上、前もって引き継ぎの準備をしてから機種変更を行なってください。
データの引き継ぎ方法①【LINE】
機種変更の際に「あ!引き継ぎの準備してなかった!」となりがちな「LINE」の引き継ぎ方法を解説します。今回は、電話番号の変更がない場合の引き継ぎ方法をご紹介します。
- 引き継ぐ前のiPhoneで、「ホーム」> 左上の「歯車マーク」>「アカウント」と進み、アカウント情報を最新のもので設定する(電話番号・メールアドレス・パスワード)
- 「ホーム」>「歯車」>「トーク」>「トークのバックアップ」でバックアップを取る
- 「ホーム」>「歯車」>「アカウント情報の引き継ぎ」>「アカウントを引き継ぐ」
- 新しい機種でLINEを起動し、「はじめる」をタップ
- 電話番号を入力
- SMSで送られてくる番号を入力
- 年齢認証をおこなう
- トークの履歴を復元するかを選択
- 内容を確認し、同意すれば復元完了!
新しいiPhoneになっても、以下の情報は移行することができます。
- プロフィール情報
- 友達リスト
- グループ
- スタンプなどの購入履歴
- タイムライン
- アルバムやノートの情報
- Keepに保存したデータ
- 課金アイテムの購入履歴
- LINEポイント
- LINE Pay
- LINE連動アプリ
- トーク履歴
忘れずバックアップや引き継ぎの手続きをおこなってください。
データの引き継ぎ方法②【モバイルSuica】
続いて日々の移動や支払いに欠かせない「モバイルSuica」のデータを引き継ぎする方法をご紹介します。以下の手順で操作してみましょう。
- 移行前のiPhoneで「Walletアプリ」>「・・・」>「カードを削除」の順番でタップ
- 新しいiPhoneで「Walletアプリ」>「カードを追加」>「Suica」を選ぶ>
- 新しいiPhoneで、削除したSuicaの情報をタップ>「続ける」をタップ>完了
データの引き継ぎ方法【ゲームアプリ】
ゲームアプリの引継ぎはアプリ毎に異なります。そして、コインやアイテムは引き継ぎができないアプリもあります。事前にメールアドレスとパスワードの設定が必要なアプリが多いですが、アプリ毎に異なる引き継ぎの方法を確認してから、機種変更をおこないましょう。
iPhoneの引っ越し前にデータをバックアップしよう
古いiPhoneから新しいiPhoneに機種変更する際に、欠かせないのが「バックアップ」。
機種変更の前に予め「バックアップ」を取り、iPhoneのデータを保存しましょう。
データをバックアップしておけば、新しいiPhoneへ機種変更しても準備していたデータをそのまま使用することができます。PCを持っている場合とそうでない場合ではバックアップの取り方は異なります。以下でそれぞれの方法を詳しくご紹介しています。
iCloudとiTunesの違い
iPhoneのバックアップには、以下のように2つのタイプがあります。
- iPhone本体のみで完結できるバックアップ法「iCloud」
- PCにインストールした「iTunes」にデータを残すバックアップ法
それぞれ以下のような違いがあります。使用環境に沿ってバックアップの方法を選択しましょう。
iTunes | iCloud | |
準備するもの | PC、USBケーブル、iPhone | iPhoneのみ |
接続環境 | ー | Wi-Fi環境下 |
費用 | 無料 | 5GBまで無料、以降有料 |
データの保管場所 | PCのiTunes内 | クラウド上の保存スペース |
iCloudの場合
前途のようにiCloudを利用する為には、Wi-Fi環境が必要で、5GBまでは無料ですが、それ以上の容量を保存するためには別途費用がかかります。操作の方法は「設定」>「ユーザ名」>「iCloud」>「iCloudバックアップ」>「今すぐバックアップを作成」で手軽にバックアップをとることができます。
写真などのデータの少ない方やPCを持っていない方は、こちらの方法でのバックアップがおススメです。また、毎日PCにつないでバックアップを取るのはなかなか大変。「日々残す簡易的なバックアップはiCloudで」という使い方もおススメです。
以下の通り課金をすれば、データの保存スペースを得ることもできます。
有料プラン | 月額 |
50GB | 130円 |
200GB | 400円 |
1TB | 1,300円 |
2TB | 2,500円 |
iTunesの場合
PCをお持ちの方であれば、iTunesを使用してバックアップをおこなうのがおススメです。iTunesでバックアップを取る場合の1番のメリットは、容量制限がないということです。「毎日iTunesに接続してバックアップを取るのは面倒」という場合は、iCloudも併用していくのもおススメです。
iTunesでバックアップする際には、第三者にバックアップデータが悪用されてしまうのを防ぐため、「iPhoneのバックアップを暗号化」を行いましょう。設定したパスワードはデータの移行の際に必要となるので、メモを取るなどして控えて下さい。手順は、以下の順番で操作をおこなってください。
- まずは、iTunesを最新バージョンにアップデートします。
- iTunesを開いた状態でiPhoneを接続します。
- iTunesに現在使用しているiPhoneが表示されるので選択します。
- 「今すぐバックアップ」を選択します。
今使用しているiPhoneのデータを見直そう
機種変更前に準備するiPhoneバックアップですが、容量が多いとバックアップを取るのにも時間がかかったり、iCloudを利用する場合は追加で容量を購入しなければなりません。機種変更してスッキリとしたiPhoneを使用するために、データを整理してみましょう。
iTunesでバックアップする際は、第三者にバックアップデータが悪用されるのを防ぐため、「iPhoneのバックアップを暗号化」を行いましょう。設定したパスワードはデータの移行の際に必要となるので、メモを取るなどして控えて下さい。手順は、以下の順番で操作をおこなってください。
iPhoneを引っ越しした時のデータの復元方法
新しいiPhoneを購入した後は、いよいよデータの引き継ぎをします。事前にバックアップを正しく準備すれば、復元は簡単です。今回は、クイックスタート機能を使用しての復元と機能を使わないで復元する方法の2種類をご紹介します。早速データを移行して新しいiPhoneを使用してみましょう。
クイックスタート機能とは
「クイックスタート」機能とは、iOS11で新たに追加された機能です。Bluetoothをオンにして新しいiPhoneと元々使用していたiPhoneを近づければ、煩わしい初期設定を簡単におこなうことができる大変便利な機能です。
初期設定時にデータを復元する
クイックスタート機能を使用して設定可能なのは、iCloud・キーチェーン・iTunes・App Store・
iMessage・FaceTime・言語・地域・ネットワーク・Siri・ヘルスケアデータなどの設定データです。
クイックスタート機能で設定データを移行した後、前もって準備していたバックアップデータを新しいiPhoneに移行することができます。
「クイックスタート」機能を利用したい場合、元々使用していたiPhoneと新しいiPhoneが両方必要となるので、下取り等に出さないように注意しましょう。
初期設定を簡単に完了できる「クイックスタート」機能の使い方は以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。
iPhoneのデータをクイックスタート機能を使わず移行する場合
クイックスタート機能でデータを移行する以外にも、PCを使いiTunesとiPhoneをつないでデータを引き継ぎする方法もあります。iTunesでバックアップを取っている方は、下記の方法もお試しください。
PCで初期設定・データの復元をする
実際に、以下の手順でiTunesを使ってデータを復元させてみましょう。
- まず、PCでiTunesを起動し、新しいiPhoneと接続する
- iTunes側で「このバックアップから復元」にチェックを入れ、「続ける」をクリック
- 新しいiPhoneにバックアップを取った際のパスワードを入力する。「OK」をクリック
- 復元開始、完了したらtouchIDやiCloudの詳細設定をする
- 「さあ、はじめよう」の画面をタップする
- まだ同期を継続中の場合はつないだままにする
- 復元が出来たらしたら、iTunesとiPhoneの接続を解除すれば完了!
iPhoneの引っ越し後に確認すること
新しいiPhoneへデータの引継ぎを完了させたら、アプリの通知設定などの設定を確認しましょう。下記では各アプリの通知設定の方法や「iPhoneを探す」の設定を確認する方法をご紹介しています。
各アプリの通知設定
つづいては、アプリの通知についてご紹介しましょう。設定は簡単なのでアプリ毎に設定を変えてみましょう。通知方法をそれぞれ変更することで、新着情報があった時の情報の見落としを減らすことができたり、逆に必要以上に届く通知をなくすことができます。
アプリ毎に通知をどのように表示するように設定してみましょう。
1.iPhoneで設定の画面を開く
2.通知をタップする
3.通知の表示方法を決めたいアプリを選ぶ
4. アプリの通知許可をオン/オフ設定および表示の仕方を決める
アプリによって「バナーのみで通知をするもの」や「バナー・バッジ・サウンドまで通知設定可能なもの」、「バナーとバッジのみ通知可能なもの」と通知の方法も異なります。アプリ毎に設定をして不要な通知は拒否すると、画面が通知で溢れることを防ぐことができますよ。
iPhoneを探す
iPhoneを紛失してしまった時に役立つ機能「iPhoneを探す」。新しいiPhoneにしたら出来るだけ早く設定しましょう。iPhoneを探すを使用すれば万が一紛失してしまってもGPSで探すことができたり、サウンドを鳴らして探すこともでき安心です。設定の手順は以下のとおりです。
- ホーム画面より「設定」をタップ
- 設定の一番上位にある「ユーザー名」をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「iPhone を探す」をタップ
- 「iPhoneを探す」と必要に応じて「最後の位置情報を送信」をオンにすれば完了!
iPhoneを引っ越しする手順を覚えておこう!
新しいiPhoneにしたら「早く使いたい!」となりがちですが、iPhoneの機種変更には、AppleIDやパスコード、パスワードの確認や、バックアップの準備も慎重に行う必要があります。少しのミスでもデータがすべて飛んでしまうこともあり得るので、ひとつひとつ丁寧に準備していきましょう。