2020年09月25日更新
COM Surrogate(dllhost.exe)とは?ウイルス?Windows10で重い時の対処法を解説
Windows10が重い時にタスクマネージャーで確認してみると、COM Surrogate(dllhost.exe)が原因の場合があります。この記事では、COM Surrogate(dllhost.exe)への対処法についてお伝えします。
目次
COM Surrogateとは?
Windows10が重い時に、タスクマネージャーを確認してみると、COM SurrogateがCPUやメモリのスペックを大量に消費している場合があります。
この記事では、Windows10が重い時の原因となるCOM Surrogateとはどのようなもので、COM Surrogateが原因でPCの使用に支障をきたすほど動作が重い場合の対処法について詳しくお伝えします。
まずは、COM Surrogateとはどのようなものなのか詳しく解説します。
dllhost.exeのプロセスの1つ
COM Surrogateとは、dllhost.exeの実行プロセスの1つです。dllhost.exeとは、Windows10のOSを正常に動作させるために必要なプログラムのことです。
dllhost.exeのプロパティを開くと、その説明のところにCOM Surrogateと記載されています。dllhost.exeが実際のところどのような働きをしているのか、Microsoftからは公表されていないので分かりません。
しかし、Windows10の中でも、dllhost.exeシステムプログラムを司る重要なプログラムの一つであることは間違いないようです。
主プロセスの下で各種プロセスを実行する
COM Surrogateの「Surrogate」とは、「代用品」という意味です。代用品ということは、COM Surrogateは何らかの重要なプログラムの代わりに動作するプログラムだということです。
COM Surrogateがどのようなシステムで動いているのかは、よく分かりませんが、COM SurrogateはWindows10の主なプロセスの下で様々なプロセスを動作させるための重要なプログラムです。
COM Surrogateはウイルスではないの?
COM Surrogateはユーザーには実態がよく分からないプログラムなので、ウイルスではないのかと疑う声もあります。COM Surrogateはウイルスなのかどうか確認しておきましょう。
ほとんどの場合問題はない
COM Surrogateはほとんどの場合はウイルスではありません。Windows10のシステム関連のフォルダの中に入っていて、dllhost.exeを実行している場合には、正常なプログラムファイルと考えていいでしょう。
ウイルスやトロイの可能性もあるので心配ならウイルスチェックも!
しかし、COM SurrogateはWindows10の動作に欠かすことができないプログラムであることから、COM Surrogateに似せたウイルスやトロイが出回ったことがあるのも事実です。
COM Surrogateが怪しい動作をしていたり、今までにないほど妙にWindows10の動作が重い場合には、COM Surrogateに似せたウイルスの可能性を考えた方がいいでしょう。
PCにはセキュリティ対策ソフトをしっかりと搭載して、こまめにウイルスチェックをかけることをお勧めします。
COM Surrogateが原因でWindows10が重いときには?
COM Surrogateが原因でWindows10が重い場合の対処法について詳しく解説します。
タスクマネージャーでPCが重い原因がCOM Surrogateか確認する
まずは本当にWindows10が重い原因がCOM Surrogateなのかどうか、タスクマネージャーで確認してみましょう。
Windows10のスタートボタンを右クリックして、「タスクマネージャー」をクリックします。
タスクマネージャーが起動したら、「プロセス」のタブを開いて、「バックグラウンドプロセス」の中から「COM Surrogate」を見つけます。CPUやメモリ、ディスクの使用率を確認して、Windows10が重い原因が確かにCOM Surrogateかどうかを確認しましょう。
Windows10を動作させるための必要なプロセスなので終了するまで基本的に待つ
タスクマネージャーでCOM SurrogateがCPUやメモリを異常なほど消費していることがわかっても、COM Surrogateのプロセスが終わるまで基本的に待ちましょう。
COM SurrogateはWindows10を正常に動作させるために欠かせないプログラムのひとつです。COM Surrogateが動作しているということは、Windows10が動作するために必要なプロセスです。
重要なプロセスなので停止やアンインストールはできない
COM SurrogateはWindows10の重要なプロセスのひとつなので、基本的に動作を強制的に停止したり、アンインストールしたりすることはできません。基本的に、COM Surrogateのプロセスが終了するのを待つしかありません。
どうしても重い時の対処法
しかし、それでもCOM SurrogateがPCでの作業に支障をきたすほど重い場合には、何らかの対処を考えなければいけません。どうしてもCOM Surrogateに対処しなければならない場合にできることをお伝えします。
タスクマネージャーから終了
COM Surrogate自体を停止したり、アンインストールしたりすることはできません。しかし、その時に動作しているタスクをタスクマネージャーから終了することはできます。
タスクマネージャーでCOM Surrogateを右クリックします。表示されたメニューの中から「タスクの終了」をクリックすると、その時点で実行されているCOM Surrogateのタスクが終了します。
Windows10を最新の状態にする
Windows10を最新の状態にすることで、COM Surrogateが原因でWindows10が重くなるのを改善できることがあります。Windows Updateを自動で実行するよように設定していない場合には、ぜひ手動で実行して、COM Surrogateが改善するかどうか確認しましょう。
Windows Updateを手動で実行する方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
グラフィックドライバーを更新する
グラフィックドライバーが原因でCOM Surrogateが重くなることがあります。ドライバーとは、PCに接続する周辺機器をPCから制御できるようにするためのソフトウエアのことです。
グラフィックドライバーは、特にディスプレイの画面にPCからの命令を表示するためのソフトです。
Windows10の更新等にしたがって、グラフィックドライバーも度々更新されます。通常は自動で更新されますが、更新が届こってしまうと、COM Surrogateなどに不具合を生じることがあります。
Windows10でグラフィックドライバーなどのドライバーを更新するための手順は、こちらの記事で解説しています。ぜひ参考にしてください。
問題の原因を探る
Windowsの更新と、グラフィックドライバーの更新でも改善しない場合には、その他の原因を探りましょう。COM Surrogateが異常に重い場合には、画像や動画ファイルが破損したことが原因の場合があります。
画像や動画のファイルが破損したことで、サムネイルの作成に失敗してしまい、COM Surrogateに異常をきたしています。
サムネイルを表示しないように設定してから、サムネイルのキャッシュをクリアしましょう。
まずはエクスプローラーを開いてから「ファイル」>「フォルダと検索のオプションを変更」をクリックします。「表示」タブを開いて「常にアイコンを表示し、縮小版は表示しない」にチェックを入れて「適用」をクリックします。
次に、エクスプローラーで「PC」から、ローカルディスク(C)を選択状態にします。「ドライブツール」を開いて「クリーンアップ」をクリックします。
「削除するファイル」の中に「縮小表示」があるのを確認したら「OK」をクリックします。確認メッセージが表示されるので「OK」をもう一度押すと、クリーンアップが始まります。その後、COM Surrogateが改善するか確認してみましょう。
使用している動画プレイヤーを最新のものにする
サムネイルのクリーンアップでも改善しない場合には、動画プレイヤーが何らかの原因になっていることも考えられます。利用している動画プレイヤーを最新のものに更新してみましょう。
COM Surrogateが原因でPCが重いときには対処法を試してみよう!
この記事ではCOM Surrogateが原因でWindows10が重い場合の対処法についてお伝えしてきました。PCが重い場合には、タスクマネージャーで確認してみることが大切です。COM Surrogateが原因だった場合には、ご紹介した対処法を一つずつ試してみて、改善するか確認してみましょう。