2019年11月11日更新
【Android】内部ストレージ不足を解消!空き容量を増やす方法を解説!
Androidスマホの不具合やトラブルの原因のひとつ内部ストレージ不足ですが、その空き容量を確保する方法には様々なものがあります。今回は、Androidの空き容量を安全に増やし内部ストレージ不足を解消する方法をご紹介します。今後のためにも参考にしてください。
目次
- 1Androidの内部ストレージとは
- ・Android本体に最初から内蔵されているデータ保存場所
- ・設定から確認出来る
- 2Androidの内部ストレージ容量が不足がちになるとどうなる?
- ・データが保存できなくなる
- ・メモリ不足でOSが動かなくなる
- ・自動で再起動が頻繁に起こる
- 3Android本体の内部ストレージ不足の解消法
- ・必要ないアプリを削除
- ・必要のない写真や動画を削除
- ・Androidに保存している音楽を削除
- ・キャッシュの削除
- 4Android本体の内部ストレージの空き容量を増やす方法
- ・データをSDカードに移動する
- ・データをPCに移動する
- ・クラウドサービスを利用する
- 5Androidの内部ストレージに余裕を持たせる
Androidの内部ストレージとは
Androidスマホを利用していると、「内部ストレージが足りない」「メモリ容量が大きい/小さい」などとよく言われます。今回のテーマである「Androidの空き容量を増やす」ためにも、内部ストレージは大切なキーワードです。まずは、このAndroidの内部ストレージとは何を指すのかご案内します。
Android本体に最初から内蔵されているデータ保存場所
Androidの内部ストレージとは、Android本体に最初から内臓されているデータ保存場所です。購入時には、Androidに必須なシステムアプリ、連絡先やカメラなどの基本的なアプリ、メーカーアプリなどがあらかじめ保存されています(プリインストール)。購入後に撮影した画像データや、後からインストールしたアプリなども、基本的に内部ストレージに保存されます。
内部ストレージの容量は、機種により違い、内臓されているため後から増やせません。そのため、Androidを何もせず使い続ければ、空き容量がなくなり端末の動作にも影響を与えます。つまり「内部ストレージ不足」になります。
対して、外部ストレージはSDカードのことで、Androidに後から挿入してデータを保存できる小さな保管庫です。家にたとえると、内部ストレージは最初からある収納のことで、外部ストレージは後から買ってきた本棚などの収納のことです。
設定から確認出来る
このAndroidの内部ストレージの容量は、端末の設定から確認できます。
「設定」の開き方は、あれば設定アプリから、または端末上部の通知バーを下ろし右上の歯車から開きます。この機種では、次に「設定」→「ストレージとメモリ」※と進み「内部共有ストレージ」を選びます。この例は、内部共有ストレージが内部ストレージになります。
※ストレージとメモリについて、ストレージはROMでデータの保存領域を、メモリはRAMでデータを主に処理する領域を指します。合わせて「メモリ」と言われることも多く、ストレージ容量が足りない時に「メモリ不足」と表現することもあります。
設定内のメニュー内容などは機種により多少違いますが、同じようなものを探して開くか、設定上部の検索バーで「ストレージ」と検索しましょう。
「内部ストレージ」や「ストレージ」を開くと、このように内部ストレージの総容量と、データごとの容量が確認できます。この例は、内部ストレージ容量は64GBあり、そのうち31.8GBを使用しています。ユーザーデータ一覧から、一番容量を占めているのがアプリケーションだと分かります。
Androidの内部ストレージ容量が不足がちになるとどうなる?
では、Androidの内部ストレージ容量が不足がちになるとどうなるのでしょうか。具体的な不具合の例をあげていきます。同じような症状が出たら、内部ストレージの容量不足が原因の可能性があります。
データが保存できなくなる
一番分かりやすい症状が、データが保存できなくなる症状です。カメラで撮影や、音楽やPDFファイルなどをダウンロードしようとしても「空き容量が不足しています」とエラーメッセージが出て、データが保存できなくなります。家でたとえると、収納がいっぱいで保管スペースが無い状態です。
どうしても撮りたい画像などがある時には、不要なデータを削除したり、容量が空いているSDカードがあればSDカードにデータを移動させたりする必要があります。対処法については、また後で詳しくお伝えします。
メモリ不足でOSが動かなくなる
次にあげるのは、メモリ不足でOSが動かなくなる症状です。メモリとは、RAM(ラム)とROM(ロム)の総称で、RAMはアプリ起動中などに一時的に使用されるデータを処理する場所のことを、ROMが内部ストレージを指します。ここで言うメモリ不足は、主に内部ストレージの容量不足のことです。「メモリの空き容量が不足しています」のようにメッセージが出ます。
OSが動かなくなる症状とは、例えばメールが受信できなくなったり、画面がカクカクして進まなかったりと通常できる基本操作ができない症状です。
自動で再起動が頻繁に起こる
次にあげられるのは、自動で再起動が頻繁に起こる症状です。再起動の操作をしていないのに、自動でAndroidスマホが再起動をしてしまう症状が頻繁に起こったり、何度も再起動を繰り返したりする症状です。
長くスマホを使っていてAndroidスマホの電池の寿命がきているという原因もありますが、多くは内部ストレージの空き容量が残り1割を切ると起こる症状と言われています。
Android本体の内部ストレージ不足の解消法
それでは、このAndroid本体の内部ストレージ不足の解消法にはどんな方法があるのか、見ていきましょう。外部ストレージ(SDカード)やPCが無い場合、またクラウドストレージなどインターネット上のクラウドサーバーサービスなどに預けられない/預けたくない場合は、単純にデータを削除していきます。
必要ないアプリを削除
まずあげられる方法は、必要ないアプリを削除する方法です。内部ストレージの容量を大きく使う要素のひとつがアプリです。そのアプリが必要か、必要ないかは自己判断によりますが、普段使っていない、または今後も使わないと思われるアプリを削除しましょう。
アプリの中には、システムアプリや最初から搭載されているプリインストールアプリの中に削除できないものもありますが、「アンインストール」または「削除」表示がされるアプリは削除可能なため※、必要ないものは削除します。※削除できないアプリは「無効にする」などと表示されます。
アプリの削除方法は3つほどあります。まず1つ目は、不要なアプリが明らかでホーム画面やアプリ一覧画面にアプリが表示されている場合は、この方法で削除できます。まず、表示されているアプリを長押しし、Android8.0以上だとメニューがポップアップ→「アンインストール」をタップ→確認画面で「OK」すれば削除できます。
Android8.0未満だと、アプリを長押しすると画面上部に「アンインストール」または「端末から削除する」などの赤いバーが出てくるため、そのまま赤いバーまでドラッグ(押したまま移動)→アンインストールの上で離し、確認画面で「OK」すれば削除できます。
実際は、端末のメモリ容量不足の場合は1~2つのアプリ削除で解決できないことも多く、端末に入っている知らないアプリが原因になっているケースがあります。その場合は2つ目の方法を試しましょう。
Android端末の「設定」から「アプリ」を開き、表示されたアプリから必要のないアプリをひとつずつ削除します。削除するには、不要なアプリをタップ→表示されたアプリ情報で「削除」または「アンインストール」をタップ→確認画面で「OK」すれば削除完了です。
この時に「無効にする」と出てきたら、システムアプリなど削除できないもののため、削除せずに「アップデートの停止」があればそれだけ実行しましょう。というのも、一旦無効にしたアプリを復活させるには端末初期化する必要があり、無効化操作は望ましくないためです。
3つ目は、Google Playから削除する方法です。まず、Google Playストアアプリを起動し、開いたトップ画面左上の横3本線をタップします。
Google Playのメニューが開くので、「マイアプリ&ゲーム」タップします。次に「アップデート」タブか「インストール済み」タブを開き、不要なアプリをタップ→「アンインストール」を選び、確認画面で「OK」すれば削除完了です。
3つの方法とも共通するのは、一旦端末からアプリを削除した場合、Android内にあったアプリのデータが全て削除され取り戻しはできません(アプリは再インストールできます)。一部のLINEなどのアプリは、場合によりトーク履歴などが全て削除されてしまい復元できないため、ふだん使っているアプリを誤って削除しないよう十分注意して行いましょう。
必要のない写真や動画を削除
アプリの次にストレージ容量を占めるのが、画像や動画データです。PCやSDカード、またクラウドストレージなどへ保存する手段がない、また希望しない場合や、同じデータが重複している場合は、必要のない写真や動画を削除します。
具体的な削除方法ですが、写真やスクリーンショット、カメラで撮影したデータは「アルバム」や「ギャラリー」を開いて確認します。アルバム/ギャラリーが分からない場合は、端末の「設定」→「ストレージ」→データ一覧から「画像」と「動画」のフォルダを探しましょう。
ひとつずつデータを確認し、不要な画像や動画があれば、1つを長押しし✔を付け、続いて不要なものを軽くタップして選択します。選択が終わったら、右上の「削除」か「ゴミ箱マーク」をタップして確認画面で「削除」を押します。データのコピーやバックアップが無ければ、一旦削除したら取り戻しできないため、削除操作は慎重に行ってください。
Androidに保存している音楽を削除
次にご紹介する方法は、Androidに保存している音楽を削除する方法です。普段、Androidでよく音楽をダウンロードして聴いている場合など、音楽データも一定の容量を占めるため、もう聞かなくなった不要な音楽を削除します。
音楽データの保存先は、内部ストレージの中の「Music」や「Download」、また通知音やアラームなどは、「Notifications」などのフォルダです。削除したい音楽データがあるフォルダを開き、不要な音楽データを長押し→続けて複数タップ→右上「削除/ゴミ箱マーク」で削除します。
内部ストレージ内のフォルダの開き方は、端末の「設定」→「ストレージ」→「内部ストレージ」→フォルダ一覧が表示されるため、その中から該当のフォルダを探しましょう。こちらも、一旦削除すると、登録サイトでデータが残っている場合などを除き、基本的に取り戻しはできません。
キャッシュの削除
次にご紹介する方法は、Androidのキャッシュの削除です。キャッシュとは、アプリなどを使う際に、同じ画面などをすぐ表示できるように端末に残る一時的なデータのことです。アプリを一度使った程度ではキャッシュはほとんど貯まりませんが、ずっと何もせず使続ければ、ある程度の容量が貯まります。
また、キャッシュ自体は削除しても、端末内のデータが削除される訳ではないため、全く問題ありません。Androidの端末にキャッシュが貯まり続けると、端末の操作に影響をおよぼすため、定期的にキャッシュを削除しましょう。
Android8.0以降の新しい機種の多くは、ストレージに貯まるキャッシュを自動削除するものも多いため、このような画面がありませんが、それ以前の機種はこれからお伝えする方法でキャッシュを削除できます。
内部ストレージの確認と同様に、端末の「設定」→「ストレージとメモリ」→「内部共有ストレージ」を開くと、データ一覧になります。その中に「キャッシュデータ」があるのでタップ、「キャッシュデータを削除しますか?」と確認画面が出たら「OK」で削除できます。
Android8.0以降でも、一部の機種はストレージからキャッシュ削除ができます。上の例はGalaxy S9のものですが、端末の「設定」→「端末のメンテナンス」→「ストレージ」を開きます。
すると、ストレージに貯まったキャッシュデータ、残留データ、広告ファイルなどの不要なデータを即計算して、削除できるものがあれば「今すぐ開放(●MB)」と表示されるため、そこをタップするとキャッシュなど不要なデータが端末から削除されます。機種によって、このメンテナンス機能が標準装備しているため、うまく利用しましょう。
Android本体の内部ストレージの空き容量を増やす方法
Androidのデータは削除したくない、また不要なものは削除したうえで内部ストレージの容量を確保したい場合、Android本体の内部ストレージの空き容量を増やす方法があります。それぞれメリットとデメリット、また環境によっても左右されるため、一番合う方法で空き容量を増やしましょう。
データをSDカードに移動する
まずご案内する方法は、AndroidのデータをSDカードに移動する方法です。SDカードは、外部ストレージで、後からつけるデータ保存領域です。SDカードの価格は、容量やデータを転送する速度によって違い、主力の32GB~128GBで1,000円程~6,000円台まであります。
最近のAndroidは、microSDと言われる縦1cm×横1.5cmほどの小型のSDカードに対応しています。対応していないSDカードは端末に入らない、また入っても動かないこともあり、場合によってはSDカード内のデータが破損してしまいます。そのため、自分のAndroidスマホがどのSDカードに対応しているか、確認したうえで用意しましょう。
データをSDカードに移動する方法ですが、3つほどあります。まず、端末の「設定」→「ストレージ」に「SDカードへデータ転送」メニューがある場合は、そこから一括で転送(移動)ができます。SDカードデータ転送メニューで希望のデータを選び、下の「転送」をタップし完了するまで待ちます。
移動したいデータが一部分の場合は、次からの方法を試しましょう。
ストレージのメニューにSDカードへ転送が無い場合、また移動したいデータが一部分の場合は次の方法がオススメです。端末の「設定」→「ストレージ」→「内部ストレージ」から、右上メニューの「空き容量を確保」をタップします。
空き容量を確保するメニューが表示されたら、空き容量をSDカードへ移動して確保するため「大きいサイズのファイル」を選択します。重複したファイルを削除したい場合は重複ファイルを選びます。
容量順にデータが並ぶため、移動したいデータを選び、「バックアップ」をタップします。バックアップ先は「外部SDカード」を指定し、既存のフォルダを選んで「完了」をタップするか、「フォルダを作成」から新規でフォルダを作成し「保存」をタップすると、データ移動が始まります。
データ移動中は、データが破損しないよう、そのまま何もせず待ちます。移動が完了したらSDカードを確認しましょう。
最後に、内部ストレージから希望のデータだけをSDカードに移動する方法をご案内します。画像・動画はアルバム/ギャラリーから、PDFなど文書ファイルや音楽は内部ストレージのDocument・Download・Musicなどのフォルダから移動します。
該当のフォルダを開き、移動したいデータを長押し+複数タップで選択、または「全て」をタップして選択します。右上3つの点からメニューを表示させ、いったんコピーしたい場合は「アルバムにコピー」を※、最初から移動させたい場合は「アルバムに移動」を選びます。
既存フォルダに移動する場合はフォルダ名をタップ、新規で移動する場合は「+アルバムを作成」をタップします。※大容量のデータを移動する際に、端末の電源などが落ちるなどでデータ破損の可能性があるため、絶対にデータを守りたい場合は、面倒でもコピーしてから削除するようにしましょう。
アルバム作成画面で、分かりやすく名前を入力→「保存先」を「外部SDカード」に▼から変更→「作成」をタップすると移動が始まります。データ移動中は、データ破損がないように何もせずそのまま待ちます。移動が終わったらSDカードを確認しましょう。文書ファイルや音楽も同じ要領で移動できます。
カメラなどのアプリは、SDカードが入っていれば、設定から「保存先」をSDカードに設定できます。設定後の新しいデータはSDカードに保存されるため、毎回データを移動しなくて済みます。SDカードを入れたら、カメラのデータ保存先を変更しましょう。
ただし、LINEなどのアプリから画像などの保存や、Webからファイルなどをダウンロードする際は、本体の内部ストレージに保存されるため、3番目の方法で定期的にデータをSDに移動して端末メモリの空き容量を増やしましょう。
SDカードのメリットは、AndroidにSDカードを入れるだけで大容量の外部ストレージを確保できるため、SDカードの容量さえあれば内部ストレージの容量を確保できることや、SDカードの規格が合えば機種変更時もこの方法でデータの移動ができることなどがあります。
デメリットは、画像などを移動すると撮影日時がデータを移動した日時に変わってしまうことや、端末ごとSDカードを紛失した場合はデータも紛失してしまう可能性があることです。そのため、PCやクラウドサービスも併用してバックアップをとりましょう。また、SDカードにデータが転送できない場合は、下記リンク先の記事を参照ください。
データをPCに移動する
次に、データをPCに移動する方法をご紹介します。この方法は、PCはもちろん、データを転送できるUSBケーブルが必要です。もし手元に無ければ、オンラインストアで1,000円ほどで入手できます。データをPCに移動したい場合は準備しましょう。
手元のUSBケーブルでデータ転送できる場合は問題はありませんが、AndroidとPCをUSBケーブルで接続しても反応しない場合は、家電量販店やオンラインストアで入手します。充電用ケーブルと同じように、Android端末の接続口のタイプが合うものを選びましょう。
早速、Android端末とPCをケーブルで接続します。すると、Androidにこのような接続メニューが表示されるため、「ファイルを転送する」または「MTP(Media Transfer Protocol)」※を選びます。※画像データのみの場合は、PTP(Picture Transfer Protocol)でも移動可能です。
AndroidでUSB接続メニューを選択すると、PC側でエクスプローラー(機種名が表示されたフォルダ)が起動するため、移動したいデータがあるフォルダを開いて、通常のPCの「コピー」または「移動」操作で、PC内の任意の場所(フォルダ)に移動します。
こちらも、移動中にデータ破損する可能性があるため、コピーをとってからAndroid内のデータを削除する方法をオススメします。また、コピーや移動中は、PC操作をせずに完了するまで待ちましょう。
このメリットは、確実にデータのバックアップをPCにとれるため、PCが故障さえしなければデータの安全性は保たれます。デメリットは、データ転送用USBケーブルが無ければ準備が必要になること、またPCを共有している場合は、フォルダにパスワードを設定するなど自分でセキュリティ管理が必要になります。
クラウドサービスを利用する
最後にご紹介するのは、クラウドサービスを利用する方法です。クラウドサービスとは、クラウドというインターネット上のサーバーにオンラインでアクセスし、端末のデータをバックアップしたり、端末紛失時などデータを復元したりできるサービスです。つまり、インターネット上のデータ保管庫です。
インターネットと聞くと不安になる方もいらっしゃるでしょう。しかし、現在のクラウドサービスはセキュリティも確立されており、無料で一定の容量を利用でき、同じアカウントでPC・スマホ等どの端末からも同じデータを共有できるため、万が一の時のためにも利用されると良いでしょう。
SDカードやPCによるデータの移動と組み合わせて利用すると、Androidのメモリの空き容量を補うだけでなく、Androidのデータのバックアップをとっておく意味でもオススメです。
どのクラウドサービスにも共通する注意点として、クラウドサービスではインターネット回線を利用してデータを共有・保存するため、画像などのデータを一気にアップロードする際は、Wi-Fi環境で行うようにしましょう。
Googleドライブ
最初にご案内するクラウドサービスは、Googleドライブです。Androidの場合、Google Playストアを利用していれば、必ずGoogleアカウント(Gmailアドレス・パスワード)をお持ちのため、同じGoogleアカウントで利用できるGoogleドライブはオススメです。
Googleドライブは無料で最大15GBまで利用でき、クラウドサービスの中でも無料で使える容量が比較的大きなサービスです。端末のメモリ不足を補えるだけでなく、機種変更時など、Googleドライブに端末の設定やデータを預け他のAndroid端末に簡単に復元できるため、ぜひ利用してみましょう。
Googleドライブがご利用のAndroidに無い場合は、上記リンクからインストールしてください。
インストールしたらGoogleドライブを開き、利用しているGoogleアカウント(Gmailとパスワード)でログインします。Googleアカウントが分からない場合は、端末の「設定」→アカウント→Google→GoogleアカウントでGmailアドレスを、Googleアカウントの「セキュリティ」タブの「パスワード」でパスワードを確認できます。
無事にログインしたら(Googleドライブを起動したら)、「マイドライブ」というGoogleドライブアカウントのトップページが開きます。Androidのデータを移動する時は、画面右下の「⊕マーク」から「アップロード」を選びます。
アップロードをタップ後、「最近」と表示されたページが開きますが、そこに移動したいデータが無ければ左上の横3本線から、本体の内部ストレージ(機種名)を選び、該当のフォルダを開きます。移動したいデータを長押し+複数タップで選択し、右上の「開く」をタップするとアップロードされます。
データ容量により、ある程度の時間がかかります。アップロードが終わるまで何もせず待ちましょう。完了したらアップロードしたデータを確認し、必要に応じて端末のデータは削除してください。このGoogleドライブからアップロードする方法のほかに、内部ストレージのフォルダから「共有」でGoogleドライブを指定してアップロードする方法もあります。
また、Androidのアプリデータや端末設定などをGoogleアカウントに定期的にバックアップするよう設定ができます。端末の「設定」→「クラウドとアカウント」→「バックアップと復元」からGoogleアカウントを設定し、「データのバックアップ」をONにしましょう。万が一の時も新しい端末にバックアップデータを復元できます。
Androidのデータバックアップの詳細は、下記リンクの記事を参照ください。
ちなみに、端末のカメラで撮影した写真や動画は、同じGooleアカウントで「Googleフォト」に同期すれば、初期設定で※容量無制限でバックアップできます。※撮影と同じ容量で保存を選択すると、Googleドライブの最大15GBまでバックアップされます。
OneDrive
次にご紹介するクラウドサービスは、Microsoft OneDrive(ワンドライブ)です。その名の通り、Microsoftが提供するクラウドストレージサービスです。ふだんOutlook・Excel・WordなどMircosoft製サービスを利用している場合など、スマホやPCなど複数端末で同じストレージを共有でき便利です。
無料で最大5GBまで利用でき、有料版のOneDriveプレミアムであれば、月909円で1TB(テラバイト=1,000GB)もの大容量ストレージを利用できます。
OneDriveがAndroidに入っていない場合は、上記リンクからインストールしてください。また、OneDriveはMicrosoft提供のサービスのため、「Microsoftアカウント」が必要です。Gmailなど既存のメールアドレスで登録できるため、Microsoftアカウントをお持ちでない場合は上記リンクから作成しましょう。
OneDriveをインストールしたら起動し、サインイン画面で「メールアドレス」→「パスワード」を入力し「サインイン」します。まだMicrosoftアカウントがない場合は、サインイン画面下の「アカウントがない場合は、作成しましょう」からアカウントを作ってサインインします。
次に「ファイル」タブで画面右下の「⊕マーク」か右上の「+」をタップし、「↑アップロード」を選びます。後はGoogleドライブと同様に、アップロードしたいデータがある内部ストレージのフォルダを開き、データを選択して「開く」をタップするとアップロードが始まります。
無料版のベーシックプランで利用できる容量が最大5GBのため、無料版で利用する場合はアップロードできる容量に限りがあるので注意しましょう。5GBで、9MP(メガピクセル/100万ピクセル)のJPEG画像が1,600枚、0.7MBのOffieファイル(Excel・Wordなど)が6,600個まで保存できます。
注意点として、サインイン時などにこのような確認画面が出ることがあります。「カメラのアップロード」は、開始するとAndroidのカメラで撮影した画像や動画をOneDriveに自動でアップロードするようになります。無料版を利用する場合は容量に限りがあるため「今はしない」を選びましょう。
また、最大1TB(テラバイト/1,000GB)の容量やその他サービスが利用できるプレミアム版の登録確認画面が出たら、希望しない場合は左上の「←」で戻り、表示された確認画面で「基本のままにする」を選べばOKです。プラン変更は、画面右下の「自分」タプからいつでもできます。
PC版であれば毎月249円でストレージのみ50GBまで利用できるOneDrive50GBというプランもあります。
Amazon Drive
次にご紹介するクラウドサービスは、Amazon Driveです。その名の通り、Amazonが提供しているクラウドサービスです。無料版で5GBまでストレージを利用でき、ストレージプランのオプションとして、年間2,490円の100GBストレージプランがあります。
また、月間プランで400円/月(または年間プランで3,900円/年)の「amazon prime会員」が容量無制限で利用できるフォトストレージの「Amazon Photos」もあります。さらにAmazon Photosでは、友達や家族を5人まで招待してファミリーストレージで写真などを共有できます。
すでにamazon prime会員の方であれば、ぜひAmazon Photosを利用して、友達や家族と一緒に端末のメモリ容量を確保しましょう。
データのアップロード手順ですが、Amazon DriveがAndroidに無い場合は、上記リンクからインストールして開きます。
Amazon Driveが開いたら、Google Playで利用している同じGoogleアカウント(Gmailアドレス)で「続ける」からログインできます。別のアカウントを使いたい場合は下の「別のアカウントを使用」に進みます。ログインでしたら「すべて」というページが開くので、アップロードしたいファイルの種類のフォルダを開きます。
保存されたデータが無い場合は、画面下の「アップロード」をタップします。PDFなどドキュメントの場合は「ファイル」を、画像や動画の場合は「写真とビデオを追加」を選びます。データが保存されていれば、画面右上3点から「アップロード」をタップします。
あとはGoogleドライブやOneDriveと同様に、内部ストレージのフォルダからアップロードするデータを選択し右上の「開く」をタップすると、アップロードが始まります。無事にデータがアップロードできたら、必要に応じてAndroid内のデータを削除します。
プラン変更は、画面右下の歯車マーク「設定」からいつでも変更できます。
Dropbox
最後にご紹介するクラウドサービスは、Dropbox(ドロップボックス)です。無料版で最大2GBまでの容量が、有料版のDropbox Plusでは1,150円/月で最大1TBまでの容量が利用できます。
ご案内した中では、無料版の容量が一番小さいですが、Dropboxでアップロード→ダウンロードした画像などのデータは撮影日時が変わらないため、画像・動画などのデータ移動/共有にオススメです。
DropboxがAndroidに無い場合は、上記リンクからインストールしてください。
Dropboxを初めて起動したら、ログイン/登録画面が出ます。Googleアカウントでログインする場合は「GOOGLEでログイン」に進み(改めて氏名などの登録不要)、新規登録する場合は「登録」に進み、氏名・メールアドレス・パスワードを登録してログインします。
GOOGLEでログインすると「Dropboxによるリクエスト」が表示されるため、右下「許可」をタップします。ログイン後に、このような有料プランの提案画面が出た場合、無料版を希望する場合は、下部の「BASICで続行(2GB)」を選びます。
データのアップロードの手順は、Googleドライブなどと同様です。Dropbox画面の右下「⊕ボタン」から「ファイルのアップロード」をタップ→内部ストレージで該当のフォルダを開き→アップロードしたいデータを選択し、右上「開く」をタップするとアップロードされます。
無料版で利用できるストレージ容量は2GBですが、Androidの連絡先の友達や家族、またメールアドレスで「お友達を招待」して招待した友達などがDropboxをインストールすると、500MBが無料でプレゼントされる「お友達を招待して無料容量を獲得」サービスもあります。
Dropbox画面の左上横3本線から「設定」を開き、「お友達を招待して無料容量を獲得」をタップします。次の画面で「名前とメールアドレス」にカーソルを合わせ、「連絡先へのアクセス」を「許可」すると入力できるようになります。
相手の名前/メールアドレスを入力後、右上の「飛行機マーク」をタップし招待メッセージを送信します。メッセージを受け取った相手がそこからDropboxをインストールすると、500MBが無料で追加されます。無料ストレージを増やせる機会のため、ぜひ友達や家族とメモリの空き容量を獲得しましょう。
また、無料版のDropboxには、Dropbox Paperというファイルを共有して作成・編集したり、その場でコメント機能でチャットしたりできるツールもあります。共同作業する場合などにとても有効です。
Androidの内部ストレージに余裕を持たせる
今回は、容量に制限があるAndroidの内部ストレージにいかに空き容量を作るか、様々な方法をご紹介してきました。それぞれのメリットやデメリットを把握して、Android内のデータの用途や環境などにも合わせメモリ容量を確保する方法を見つけてください。
SDカードやPCによるデータの移動は、環境を用意するために多少の出費が伴うこともありますが、クラウドサービスは無料で利用できるため、SDカードとクラウドサービス、またPCとクラウドサービスのように組み合わせてAndroidのデータを守りましょう。
ぜひ、この機会に賢くAndroidの内部ストレージに余裕を持たせましょう。