Pinterest(ピンタレスト)とは？基本の使い方とインスタグラムとの違いを解説！

Pinterest（ピンタレスト）は、インターネット上で見つけた好きな写真を「ボード」と呼ばれる自分のアカウントページに保存できる画像特化型共有サイトです。

アメリカのサンフランシスコに本社を構えるPinterest社が運営しており、2010年3月にスタートしてから10年と経たないうちに世界累計MAU（月間アクティブユーザー数）が2億9,000万人を超えるほどの人気サービスとなりました。

Pinterest（ピンタレスト）の魅力として、以下の3点が挙げられます。
 

• システムが非常にシンプルで使いやすい
• 画像だけで世界中のユーザーと価値観を共有できるため、言葉の壁がコミュニケーションの阻害要因にならない
• 他人を気にすることなく、自分にとって興味のある情報だけを集められる

ちなみにPinterest（ピンタレスト）はPinとInterestを組み合わせた造語で、「興味のあるものをピンで留める」という意味が込められています。

創業者のベン・シルバーマン氏自身が若い頃からコレクションをピンボードにして保管しておくことが大好きだったことが、Pinterest（ピンタレスト）のサービスの起源となっているそうです。

SNSユーザーの間では、Pinterest（ピンタレスト）とインスタグラムを混同する方が少なくありません。確かにどちらも写真に特化した共有サイトであり、若い女性が好んで利用しているというユーザー比率も極めて似通っています。

しかし、Pinterest（ピンタレスト）とインスタグラムは全くの別物であり、サービスの使い方や機能に着目すると大きな違いが見られます。Pinterest（ピンタレスト）とインスタグラムの5つの違いをご紹介しましょう。

一つ目の違いは、サービスの使い方です。Pinterest（ピンタレスト）とインスタグラムでは、以下の点で使い方が大きく異なっています。
 

• Instagram（インスタグラム）：自分で撮影した写真を投稿して他のユーザーに見てもらうのが基本的な使い方
• Pinterest（ピンタレスト）：インターネット上で見つけた画像をピンしてお気に入り登録するのが基本的な使い方

二つ目の違いは、時間軸の捉え方です。Pinterest（ピンタレスト）とインスタグラムでは、以下の点でユーザーの行動・目的が大きく異なっています。
 

• Instagram（インスタグラム）：日常生活での体験など、自分の「過去」または「現在」のヴィジョンを写真化して共有するのが基本的な使い方
• Pinterest（ピンタレスト）：欲しいファッション用品や食べてみたい料理など、自分の「未来」の行動のためにデータを収集するのが基本的な使い方

三つ目の違いは、サービスの性質です。そもそも、「Pinterest（ピンタレスト）はSNSではない」と公式の運営関係者も明言しており、他者と写真のシェアを介したコミュニケーションを実現するインスタグラムとは根本的に方向性が異なります。
 

• Instagram（インスタグラム）：投稿したコンテンツを「他人」に評価されることに楽しさがある写真共有型SNS
• Pinterest（ピンタレスト）：あくまで「自分」の趣味嗜好を追求することを重視して設計された画像特化型ブックマークサービス

• 頑張って投稿しているのにフォロワー数が伸びなくて辛い
• インターネット特有の視聴者との距離感に息苦しさを感じる
• SNSで発信しないと皆に見捨てられるのではと不安になる
• 毎日SNSに依存している生活が無性に虚しくなってくる
• 荒らしやアンチに付きまとわれて精神が不安定になっている

四つ目の違いは、外部サイトとの連携性です。Pinterest（ピンタレスト）とインスタグラムでは、外部サイトの取り扱いに関して以下の違いがあります。
 

• Instagram（インスタグラム）：投稿のキャプションにWebサイトなどのURLを貼っても外部リンクとして機能しない
• Pinterest（ピンタレスト）：ピンした写真が外部リンクとして機能する

五つ目の違いは、コンテンツの拡散力です。Pinterest（ピンタレスト）とインスタグラムでは、拡散機能に関して以下の違いがあります。
 

• Instagram（インスタグラム）：他者の投稿をシェアする機能がない
• Pinterest（ピンタレスト）：他者の投稿をシェアする機能がある

Pinterest（ピンタレスト）のサービスを利用するためには、最初に新規アカウントを作成し登録する必要があります。Facebook等のSNSと違い、Pinterest（ピンタレスト）では新規登録時に身分証明書の提出を求められることもなく、非常に簡単に登録作業を進められる魅力があります。

ここでは、Pinterest（ピンタレスト）に登録する手順を解説していきます。

まずは、Pinterest（ピンタレスト）の公式サイトにアクセスしましょう。新規アカウントの登録は、パソコン・スマホ、どちらの端末からでも実行可能です。今回は、パソコン版のPinterest（ピンタレスト）の画面を使って新規アカウントの登録を行っていきます。

以下のリンクから、Pinterest（ピンタレスト）のトップページに移動してください。

Pinterest（ピンタレスト）では、以下の3種類の方法で新規アカウントを登録することが出来ます。
 

• メールアドレスで登録
• Facebookアカウントで登録
• Googleアカウントで登録

「続行」ボタンをクリックすると、「Pinterestへようこそ！」というウェルカムメッセージが表示されます。「次に進む」ボタンをクリックしてください。

自分の性別を選択します。近年の世相を反映し、女性や男性だけでなくカスタムジェンダーの登録にも対応している点が秀逸です。

使用言語と居住国を選択します。日本人ならどちらも日本を選択して「次へ」をクリックすれば良いでしょう。

Pinterest（ピンタレスト）のピン作業を効率的に進めるために、Pinterest（ピンタレスト）専用のアドオンをブラウザに追加しましょう。「今すぐインストール」をクリックしてください。

各ブラウザに応じた拡張機能の追加画面に移動します。「〇〇に追加」ボタンをクリックしてください。

「「Pinterest 保存ボタン」を追加しますか？」というメッセージが表示されたら、「拡張機能を追加」ボタンをクリックしてください。これでブラウザにPinterest（ピンタレスト）のアドオンが追加されました。

最後に、フィードの登録を行います。50種類以上も用意されているジャンルの中から、自分の好きなトピックを最低でも5種類以上選択してください。その後、「完了」ボタンをクリックすれば新規登録完了です。

Pinterest（ピンタレスト）のホーム画面が表示されました。先程自分の登録したフィードに応じて、最適な画像が自動的に検索されて表示されています。

Pinterest（ピンタレスト）のサービスを最大限に楽しむためには、Pinterest（ピンタレスト）に登録されている写真・画像を自在に検索できるようになる必要があります。Pinterest（ピンタレスト）は他の共有サイトと違い非常にユニークな画像検索サービスが充実していて、思いがけない新発見に感動すら覚えることでしょう。

Pinterest（ピンタレスト）の画像検索機能の使い方をご紹介いたします。

2015年11月に、Pinterest（ピンタレスト）は新しい画像検索機能「ズームイン検索」を導入しました。ズームイン検索とは、簡単に言えば画像の一部をフォーカスするだけでそれと似た写真・画像を検索できるサービスのことです。

著名人が使用している衣服や小物をズームイン検索すれば、そのアイテムを簡単に見つけ出せるメリットがあります。

今回は例として、MLBのブルージェイズ戦で日米通算4,000本安打を達成したニューヨークヤンキース時代のイチロー選手の写真を使ってズームイン検索を行ってみましょう。

右下にある虫眼鏡マークをクリックすると画面が切り替わり、写真上に白枠が現れます。その白枠の四隅をマウスでドラッグして、興味のある範囲を絞り込んでいきます。

試しにイチロー選手の着用しているヘルメットにフォーカスしてみると、黒光りする置物やダースベイダーのマスクなどの画像が検索されました。

外見が似ている画像を自動的にピックアップするため、思わず笑ってしまうような画像が検索結果に提示されることもありますが、これもPinterest（ピンタレスト）の面白さの一つです。

スマホアプリ版のPinterest（ピンタレスト）には、「Lens（レンズ）」という画像検索機能が実装されています。Lensとは、簡単に言えば写真の類似画像検索機能のことです。Pinterestアプリのカメラから写真を撮影するか、またはカメラロール内の写真を選択すると、その写真と類似した画像を自動的に検索してくれます。

例えば遠方地に旅行に出かけた際、とあるレストランで素敵な料理を発見したとしましょう。その料理をまた食べたいと思っても、そのレストランは遠方地にあるので簡単に足を運ぶことが出来ません。

そういう時にPinterest（ピンタレスト）のLens機能を使うと、その料理のレシピやその料理を提供している近場のレストランの情報にたどり着ける可能性があります。画像単位で検索できるため、精度の高い情報を得られる強みがあります。

実際にLens機能の使い方を見ていきましょう。スマホアプリ版のPinterest（ピンタレスト）を起動し、カメラアイコンをタップしてください。

Pinterest（ピンタレスト）アプリのカメラが起動するので、気になるものを撮影してみましょう。すでに写真がカメラロールに保存されているなら、それを選択して〇アイコンをタップしても構いません。

Lens機能が作動します。検索結果が出るまでしばらくお待ちください。

腹筋ローラーをLens機能で検索すると、同種の商品やダンベルなどのトレーニンググッズが表示されました。筋トレに興味のある方は、このLens機能を使って自分に合ったトレーニングを探してみるのも面白いかもしれません。

ズームイン検索の際、「アイテムタグピン」と呼ばれる画面上の白い点をクリックすると、写真の中の個別アイテムに照準を絞った画像検索を行うことが可能です。

例えばイチロー選手のズボン上のアイテムタグピンをクリックすると、それと似たジーンズやカジュアルパンツの画像が表示されました。アイテムタグピン検索は、ファッション用品やインテリア等を探したい時に大変重宝します。

Pinterest（ピンタレスト）では画像から検索するだけでなく、テキストボックスに文字を入力してキーワード検索を行うことも出来ます。

ただしPinterest（ピンタレスト）のキーワード検索は他の共有サイトと違い、入力したキーワードと一見何の関係もないような写真も検索結果に現れるという特徴があります。

Pinterest（ピンタレスト）のキーワード検索には特殊なアルゴリズムが採用されており、概要欄にキーワードを含んでいる画像に加え、その画像がピンされているボードの他の画像も併せて検索対象になるのです。

このシステムにより、ユーザーはPinterest（ピンタレスト）を介して新たな分野を開拓できるチャンスが広がります。

かつてPinterest（ピンタレスト）では、Likeという機能も使用されていました。

LikeはFacebookにおける「いいね」のような機能であり、Pinterest（ピンタレスト）上で任意の写真のLikeボタンをクリックするだけで相手に通知が行き、手軽に相互のコミュニケーションを図れる魅力がありました。

Pinterest（ピンタレスト）のLikeボタンを押した写真は、ピン画像とは異なる専用のLikeページに保存されていきます。

したがって、Pinterest（ピンタレスト）上で気に入った写真を見つけたらとりあえずLikeボタンを押し、後でLikeページを見てその画像をリピン・拡散するという使い方が一般的でした。Likeページは、一種のお気に入りフォルダのようなものとしてユーザーに提供されていました。

しかし、2017年4月にPinterest（ピンタレスト）の公式運営から、Pinterest（ピンタレスト）のLike（いいね）機能を廃止することが発表されました。

その理由として、「Like（いいね）」と「保存（リピン）」との使い方の違いが分かりにくいという声が多く寄せられていたことが挙げられます。

現在では写真の保存やシェアを行う機能はありますが、Like（いいね）ボタンはありません。なお、古参ユーザーの場合、これまでに「いいね！」したピンはプロフィールページの「いいね！したピン」という非公開ボードに保存されており、必要に応じて他のボードに移動させることも出来ます。

Pinterest（ピンタレスト）の使い方は、主に以下の3つの作業を繰り返すことに集約されます。
 

• Board（ボード）を作成する
• Web上の画像をPin（ピン）する
• 他ユーザーが投稿した画像をRepin（リピン）する

Pin（ピン）は、Pinterest（ピンタレスト）ユーザーの最も基本的な動作です。インターネットサーフィンをしている時にWebサイト上で興味の惹かれる画像を見つけたら、新規登録時にインストールしたブラウザボタンをクリックしてその画像を自分のアカウントに保存・収集していきます。

一方、Repin（リピン）とは、他のPinterest（ピンタレスト）ユーザーがすでにPin（ピン）した画像をPinterest（ピンタレスト）上で自分もピンすることです。FacebookのシェアやTwitterのリツイートと同じようなものであり、他のユーザーと価値観を共有し、情報を拡散することが出来ます。

Pin（ピン）した写真は、Pinterest（ピンタレスト）の「Board（ボード）」というフォルダのようなページに格納されていきます。

各Board（ボード）は公開・非公開を設定できる他、名前を付けることも出来るため、「ファッション」・「スポーツ」・「動物」といったBoard（ボード）を作って、ピン画像をジャンルごとに分別管理することが出来ます。

Board（ボード）の作り方には2種類の方法があります。

一つ目の方法は、Pin（ピン）またはRepin（リピン）を行った際に併せて新規ボードを作成する作り方です。新規に作成したボードにピン画像が直接格納されます。

「新規ボードを作成する」画面で任意のボード名を入力し、「作成」ボタンをクリックすれば完了です。その際、シークレット（非公開）設定も行えます。

もう一つの方法は、マイページから新規ボードを作成する作り方です。前もってボードを作成しておけば、格納するボードを選択するだけでピンやリピンを行うことが出来ます。

Pinterest（ピンタレスト）の画面右上にあるユーザー名をクリックし、「ボード」→「新規ボードを作成」をクリックしましょう。

新規ボードを作成する画面が表示されたら、同様にボード名や公開・非公開の設定を行って「作成」ボタンをクリックしてください。これで新規ボードを作成することが出来ます。

なお、非公開に設定したボードは、自分と招待した一部のユーザーにしか閲覧できません。公開されているボードは他のユーザーが自由にフォローも出来るため、拡散を狙うなら常に公開設定にしておきましょう。

Pinterest（ピンタレスト）でPin（ピン）を行う方法は非常に簡単です。Webサイトを閲覧している時に保存しておきたい画像を見つけたら、ブラウザにインストールしたPinterestボタンをクリックして保存するピンを選択しましょう。

新規ボードを作成したい場合は、この時にボードを作成。すでに作成したボードにピン画像を保存したい場合は、「すべてのボード」から任意のボードを選択して「保存」をクリックしてください。

Pinterest（ピンタレスト）でRePin（リピン）を行う方法も非常に簡単です。Pinterest（ピンタレスト）のトップ画面または検索結果ページ等に他のユーザーがピンした画像が一覧表示されているので、その中から気に入った画像をクリックしましょう。

「保存」ボタンをクリックすると、他のPinterest（ピンタレスト）ユーザーのピン画像でも自分のボードに保存することが出来ます。新規ボードを作成したい場合は、この時にボードを作成。すでに作成したボードにピン画像を保存したい場合は、任意のボードを選択して「保存」をクリックしてください。

Pinterest（ピンタレスト）では、写真・画像のシェアを介して他のユーザーとコミュニケーションをとることが出来ます。その上、2014年8月には「メッセージ機能」が追加され、ピンした画像にメッセージを付けて任意のユーザーにコメントを送信することができるようになりました。

Pinterest（ピンタレスト）はYouTubeやTwitter等のSNSと違い、あまりコメントを投稿する文化が根付いていません。むしろ多くのコメントを書き残すことは、荒らし・迷惑行為と受け取られる恐れがあります。

それでもどうしても写真を介して相手と会話を交わしたい場合は、Pinterest（ピンタレスト）のメッセージ機能を活用すると良いでしょう。

マイページにアクセスし、自分のピンした画像を開いて「シェア」ボタンをクリックしましょう。「友達を選択してシェアする」の所にある検索ボックスに、メッセージを送りたい相手のユーザー名やメールアドレスを入力してください。

「メッセージを追加してください」の欄に任意のメッセージを記入し、「シェア」ボタンをクリックすれば完了です。

今回は、Pinterest（ピンタレスト）の使い方やインスタグラムとの違いなどをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
 

• Pinterest（ピンタレスト）は、ネット上のお気に入り画像を保存・収集できるブックマークサービス
• 一般的なSNSと違い、他人とのつながりよりも自分の趣味を追求できる魅力がある
• Pinterest（ピンタレスト）のアドオンを追加すれば、ブラウザボタンから簡単に写真をPin（ピン）できる
• Pinterest（ピンタレスト）にはズームイン検索などユニークな類似写真検索機能が充実している
• Pinterest（ピンタレスト）にはピン画像にメッセージを付けて送信するシェア機能もある

Pinterest（ピンタレスト）を活用すれば効率的に写真データの収集ができ、インターネットを利用する楽しさが増えます。これまでPinterest（ピンタレスト）を利用したことのない方は、この機会にPinterest（ピンタレスト）を始めてみてはいかがでしょうか。