Slackのアンケート投票機能(Polly Slack・Simple Poll)の使い方を解説!
Slackのアンケート投票機能(Polly Slack・Simple Poll)の使い方を解説します。Slackで利用するアンケート投票機能(Polly Slack・Simple Poll)は、Slackに用意されている多くのbot機能の1つです。
目次
- 1Slackのアンケート投票機能のSimple Pollの使い方
- ・Simple Pollとは?
- ・Simple Pollの使い方を解説
- ・Simple Pollのアンケートの作り方
- 2Slackのアンケート投票機能のPolly Slackの使い方
- ・投票アンケートタイトルを決める
- ・投票の削除の使い方
- ・選択肢設定で選べるオプション一覧
- ・Advanced Optionsのオプション一覧
- 3Slackのアンケート・Polly Slackで使える小技集を解説
- ・カスタム絵文字が追加できる
- ・お気に入りの機能が便利!
- ・ピン留めで大事なメッセージを固定
- ・おやすみモードで通知を一時停止
- ・引用符で引用を見やすくできる!
- ・囲み枠で長文もわかりやすくする
- ・ビデオチャットも注目の機能!
- ・絞り込み検索で検索がしやすい
- 4Slackのアンケート・Polly Slackで使える小技集を解説その2
- ・自動的に反応するbot機能の使い方
- ・リマインダー機能の使い方
- ・Googleカレンダーとの連携方法
- ・Trelloと連携方法
- ・Confluenceと連携方法
- 5Slackのアンケートの投票機能でPolly Slackを使ってみよう!
Slackのアンケート投票機能のSimple Pollの使い方
今回は、Slackのアンケート投票機能の使い方についてレビューします。
Slackとは、2013年8月よりサービスを開始している、米国発祥のグローバル規模で利用されている多機能チャットアプリですが、2017年からUI(ユーザーインターフェイス)が日本語化され、現在日本でも50万人以上のユーザーがSlackを利用しています。
Slackの特徴はその多機能性・カスタマイズの自由さにあります。Slackは便利なbot機能を追加することで機能を増やしていけます。
「bot」とは、簡単に言えばロボットのようにルールを設定するとそのルール通りに機能を果たしてくれるツールのようなものです。Slackには多くのbot機能が用意されており、ユーザーは自分のニーズに合わせて必要な「bot」を連携して利用できます。
以降、アンケート投票機能を持つ「bot」、「Simple Poll」と「Polly Slack」の使い方について解説します。まず、「Simple Poll」の使い方から説明します。
Simple Pollとは?
「Simple Poll」はアンケート機能をSlackに付加できる「bot」です。スラッシュコマンドを利用して、二択アンケート(Yes/Noなど)や、複数の回答を用意して選ばせるアンケートを簡単に設定できます。
作成したアンケートをスタッフに一斉送信すれば、効率的にアンケート情報を回収できるので、作業時間短縮に貢献してくれます。
Simple Pollの使い方を解説
「Simple Poll」の使い方は簡単です。「Simple Poll」の公式サイトにアクセスし、サイト画面上の「Add to Slack」ボタンをクリックします。
次に、「Simple Poll」を連携する画面が表示されるので「許可する」ボタンをクリックしてインストール完了です。
「Simple Poll」のインストールが完了すると完了画面が表示されます。
「Simple Poll」のインストールが完了したら、Slackの画面を表示し、「Appディレクトリ」でアプリ一覧に「Simple Poll」が表示されているか確認しましょう。追加されていれば無事にインストール・連携できています。「Simple Poll」の基本機能は無料で利用できます。
また、ダイレクトメッセージで「Simple Poll」から利用規約・プライバシーポリシーの確認通知が届くので、「Accept」をクリックしておきましょう。*「Slackbot」宛に通知が届きます(これをクリックしないと利用できません)。
Simple Pollのアンケートの作り方
次に、実際に「Simple Poll」でアンケートを作成する手順を解説します。「Simple Poll」でアンケートを作成する際に使用する基本コマンドは「/poll」です。
2択の選択肢の投票の使い方
まず、2択の選択肢投票の使い方を説明します。アンケート作成は「メッセージ入力欄」に「/poll」を使ってコマンドを入力していきます。
2択の選択肢投票の場合、例えば「/poll "今日は会議に参加しますか?" "はい" "いいえ"」と「メッセージ入力欄」に入力して「送信」ボタンをクリックします。
すると以下のように表示されます。ユーザーは1か2のボタンをクリックすることでアンケートに回答できます。
4択の選択肢の投票の使い方
次に、4択の選択肢投票の使い方を説明します。コマンド入力の基本は同じです。
4択の選択肢投票の場合、例えば「/poll "あなたの好きな色を教えてください" "赤" "青" "緑" "黒"」と「メッセージ入力欄」に入力して「送信」ボタンをクリックします。
すると以下のように表示されます。ユーザーは任意の数字ボタンをクリックすることでアンケートに回答できます。
回答者や回答人数も簡単に確認できる
アンケートを実際に配布した後の集計は一目瞭然で確認できます。回答人数は選択肢の左隣に表示され、回答者の名前(アカウント)は選択肢の下に表示されます。
Slackのアンケート投票機能のPolly Slackの使い方
次に、もう1つのアンケート投票機能を持つ「bot」、「Polly Slack」の使い方について解説します。
投票アンケートタイトルを決める
まず、「Polly Slack」の公式サイトにアクセスして、「サインインしてインストール」ボタンをクリックします。Slackのアカウントでサインインした後、Slackとの連携許可を求められるので「許可する」をクリックして「Polly Slack」をインストールします。
次に、「Polly Slack」を連携する画面が表示されるので「許可する」ボタンをクリックしてインストール完了です。
「Polly Slackl」のインストールが完了すると完了画面が表示されます。
「Polly Slack」でアンケートを作成する際に使用する基本コマンドは「/polly」です。「メッセージ入力欄」に「/polly」と入力し、半角スペースを空けて、投票アンケートタイトルを入力して「送信」をクリックします(下図は例で投票アンケートタイトルを「あなたの好きな色を教えてください」としました)。
投票の使い方
投票アンケートタイトルを送信すると、投票の設定が投稿欄に表示されるので、まず、「Add Choices」をクリックし、投票の選択肢を設定する画面を表示します。
デフォルトで9つの投票の選択肢を入力できます。
ちなみに他のユーザーに投票の選択肢の追加を許可する場合は、「Audience can Add Choices」の欄で「Enabled」を選択すると追加できるようになります。
投票の選択肢の設定が終ったら「Submit」をクリックします。
設定した選択肢が表示されるのでSummaryに表示されている「Send to Channel」をクリックすると設定したアンケート投稿が表示されます。
以下のように投票フォームが表示され、ボタンをクリックして投票できます。
回答人数と投票の全体の割合(%)はグラフバーの左隣に表示され、回答者の名前(アカウント)はその下に表示されます。
投票の削除の使い方
投票を削除する場合は、アンケート投票表示の下方に表示されている「Delete Polly 」ボタンをクリックします。
投票アンケートのクローズの使い方
投票アンケートをクローズする場合は「メッセージ入力欄」に「/polly close」と入力します。
投票アンケートの結果の確認方法
投票アンケートの結果を確認する場合は「メッセージ入力欄」に「/polly results」と入力します。
はいといいえによる投票の確認方法
また、はいといいえによる二択の投票アンケートを行う場合は、「メッセージ入力欄」に「/yesno (投票タイトル)」と入力します。例えば、「/yesno サッカーは好き?」と入力すると、サッカー好きかどうかを二択で問います。
ダブルクォーテーションの作り方
ダブルクォーテーションを利用すると、複数の選択肢を簡単に設定できます。例えば「/polly "あなたの好きな色を教えてください" "赤" "青" "緑" "黒"」と「メッセージ入力欄」に入力します。
選択肢設定で選べるオプション一覧
選択肢設定で選べるオプションとその内容を一覧でまとめました。
選択オプション | 内容 |
---|---|
1-to-5 | 1~5までの選択肢を簡単に設定できる |
1-to-10 | 1~10までの選択肢を簡単に設定できる |
Agree/Disagree | 同意評価を5段階で簡単に設定できる |
Multiple Choice | 複数の設定を作成できる |
Open/Ended | 記入式のアンケートを設定できる |
Advanced Optionsのオプション一覧
さらに細かい設定を行う「Advanced Options」で、選択できるオプションとその内容を一覧でまとめました。
選択オプション | 内容 |
---|---|
Anonymouse | 匿名で投票アンケートを設定する |
Show responses | 回答を表示する |
Allow Multi-vote | 複数回答を許可する |
Allow Adding Choices | 選択肢の追加を許可する |
Slackのアンケート・Polly Slackで使える小技集を解説
次に、Slackで使える小技集を解説します。
カスタム絵文字が追加できる
Slackのホーム画面上方に表示されている、自分のアカウントのプルタブをクリックします。
表示されたメニューで「Slackをカスタマイズ」を選択します。
切り替わった画面の「絵文字」タブで、「カスタム絵文字を追加する」を選択します。
「カスタム絵文字」追加の設定画面が表示されるので、「カスタム絵文字」の表示アイコンになる画像をアップロードして任意のタイトルを付ければ「カスタム絵文字」を利用できるようになります。
お気に入りの機能が便利!
Slackではお気に入りの投稿にフラッグ(スター)を付けられます。フラッグを立てる投稿の右上に表示されるスターアイコンをクリックします。後でチャンネル右上にあるスターアイコンをクリックすると、フラッグ(スター)を立てた投稿を一覧で表示できます。
ピン留めで大事なメッセージを固定
Slackでは、ピン留めで大事なメッセージを固定しておけます。ピン留めする投稿の右上に表示される「...」アイコンをクリックして、表示されるメニューで「~にピン留めする」という項目を選択すると、メッセージを固定できます。
おやすみモードで通知を一時停止
Slackでは、集中したい時間帯は通知を一時停止できる「おやすみモード」があります。「おやすみモード」を有効にする場合は、ワークスペースの脇に表示されている「ベル」アイコンをクリックし、表示されたメニュで一時停止の時間設定を行います。
引用符で引用を見やすくできる!
Slackでは、メッセージ入力に引用符を挿入できます。挿入の仕方は簡単です。メッセージを入力する際に文頭に「>」を入れるだけです。また、改行する際に「>>>」を文頭に入れると、それ以後の文章全てに引用符が挿入されます。
囲み枠で長文もわかりやすくする
Slackでは、長文を強調するときに活用できる入力方法があります。「```(文章)```」と入力すると文章が囲み枠で強調されます。ちなみに「`(文章)`」と入力すると赤文字で強調されます。この入力方法で使用する「`」はキーボードの配列でいうと「P」キーの隣にあるキーで入力する文字です。
ビデオチャットも注目の機能!
Slackは多機能チャットアプリなので、テキストチャットだけでなく、チャットルームにメンバーを集めて(招待して)音声チャットを利用できます。利用する際は、チャットルームの右上に表示されている「電話アイコン」をクリックします。また、「カメラアイコン」をクリックするとビデオ通話も行えます。
絞り込み検索で検索がしやすい
Slackでは、画面右上に表示されている検索枠を使って、各情報の絞り込み検索が可能です。コマンドを利用することで、各種類に絞った絞り込み検索ができます。
対象期間を絞るの使い方
対象期間を絞って検索する場合は、「before:」「after:」「on:」「during:」を用途に合わせて、日付の頭に挿入して入力します。以下、用途と使用例を表でまとめました。
コマンド | 用途 | 使用例 |
---|---|---|
before: | 設定日付以前の履歴(メッセージ・ファイル)を検索する | before:2019-07-30 |
after: | 設定日付以降の履歴(メッセージ・ファイル)を検索する | after:2019-07-30 |
on: | 設定日付の履歴(メッセージ・ファイル)を検索する | on:2019-07-30 |
during: | 設定期間 (月 or 年) の履歴(メッセージ・ファイル)を検索する | during:2019 |
「on:」もしくは「during:」の後に、「week」「month」「year」を入れて検索すると、それぞれ「今週中」「今月中」「今年中」で検索できます。
メンバーを絞るの使い方
メンバーを絞って検索する場合は、「from:」を文字列(名前)の頭に挿入して入力します。
ワードやフレーズを指定して検索するの使い方
ワードやフレーズを指定して検索する場合は、以下の2つの用法があります。
コマンド | 用途 | 使用例 |
---|---|---|
"xxxx" | 文字列をクォーテーションマークで囲んで入力すると、文字列に完全一致したキーワード検索を行う | "ABC" |
xxxx* | 文字列の後ろにアスタリスクを挿入して入力すると、文字列を含むキーワード検索を行う | ABC* |
Slackのアンケート・Polly Slackで使える小技集を解説その2
次に、Slackで使える、その他の小技集を紹介します。
自動的に反応するbot機能の使い方
Slackでは、特定の文字列がコメントされたときに、自動的に返答(回答)コメントを投稿できるように設定できるbot機能(slackbot)があります。
設定方法は、Slackのホーム画面上方に表示されている自分のアカウントをクリック し、表示されたメニューで「Slackをカスタマイズ」を選んで、切り替わった画面で「Slackbot」タブに切り替えます。
「Slackbot」の設定画面で、対応するコメントと返答(回答)コメントを設定すると、相手が設定したコメントを投稿した際に、自動でbot機能が返答(回答)コメントを投稿します。
リマインダー機能の使い方
Slackでは、リマインダー機能を使って、設定した日時に定期的にリマインダーコメントを投稿できます。以下、リマインダー機能は「/remind」というコマンドを使用します。コマンドの使用例を挙げます。
コマンド例 | 用途・内容 |
---|---|
/remind me 薬をのむ at 10:00am everyday | 自分だけに「薬をのむ」というコメントを毎日AM10:00に表示する |
/remind @tanaka 2Fで会議 at 2:00pm every Monday | 田中さんに「2Fで会議」というコメントを毎週月曜日のPM2:00に通知する |
/remind #sunny おはようございます at 8:30am everyday | 「sunny」というグループメンバー全員に「おはようございます」というコメントを毎日AM8:30に通知する |
「me」は自分だけ、「@~」は特定のメンバーに、「#~」はそのグループに所属するメンバー全員に向けてリマインダーコメントを投稿します。
Googleカレンダーとの連携方法
SlackにGoogleカレンダーを連携すると、Slack上でGoogleカレンダーのスケジュールを確認できます。Googleカレンダーと連携するには、まず、SlackにGoogleカレンダーのアプリをインストールします。
Slackの画面左側メニューの「Apps」の項目で「+」アイコンをクリックし、検索枠で「Googleカレンダー」を検索します。個人用(Google カレンダー)とチーム用(Google カレンダー for Team Events)のアプリが2つ表示されるので、用途に合わせて選択します。
SlackにGoogleカレンダーのアプリが追加されると、「Apps」の項目の下に「Google Calendar」の表示が加わるので、そのリンクをクリックし、「メッセージ入力欄」に「/gcal」のコマンドを入力して送信します。
次に表示される画面で「アカウントを連係させる」をクリックし、その後は指示される手順に従い、最後に「このカレンダーを使用する」をクリックして設定完了です。
Trelloと連携方法
Slackに、タスク管理ツールTrelloを連携すると、Slack上にTrelloに設定しているタスクを通知できます。Trelloと連携するには、Googleカレンダーと同じように、SlackにTrelloのアプリをインストールします。
*その後の手順も同じなので、連携手順は前述のGoogleカレンダーとの連携手順を参照してください。
Confluenceと連携方法
Slackに、企業向け情報共有wikiツールConfluenceを連携すると、Slack上にConfluenceの情報を表示できます。Confluenceと連携するには、Googleカレンダーと同じように、SlackにConfluenceのアプリをインストールします。
*その後の手順も同じなので、連携手順は前述のGoogleカレンダーとの連携手順を参照してください。
Slackのアンケートの投票機能でPolly Slackを使ってみよう!
Slackに用意されているアンケートの投票機能を活用して、効率的にチーム内の情報を管理しましょう。Slackのアンケート投票機能の使い方は簡単です。Slackのアンケート投票機能はSlackのbot機能の1つです。
今回紹介したPolly Slack・Simple Pollは、どちらもSlackに連携すれば簡単操作ですぐに利用できます。投票選択肢の設定・回答集計もワンタッチですぐに処理できるので、グループ内の情報を簡単に管理できます。
Slackには、その他にも気の利いた機能・小技がたくさんあるので、今回紹介したスキルも含めて、ぜひSlackを便利に使いこなしてください。