2021年05月14日更新
Lightroomの使い方!カタログの作成/プリセット/保存方法などを紹介!
写真を管理したり編集したりするのに欠かせないソフトとしてAdobe Lightroomが注目されています。しかし、Lightroomの使い方がよくわからないという方も多いようです。この記事では、Lightroomの使い方や評判について解説します。
目次
使い方を覚えると便利!Lightroomとは?
スマホやデジカメで写真を撮影したら、加工したりフォルダ分けして管理する必要があります。写真を加工するためのアプリやソフトはいろいろとありますが、狙ったように加工できないこともあります。
写真をSNSにアップしているうちに、もっと高度な加工を施してみたくなってしまうという方もいるようです。また、たくさん写真を撮りためているうちに、写真の数が多くなりすぎて、管理するのが大変になってしまった、見たい写真がどこに行ったのかわからなくなってしまった、ということもあります。
写真の加工や管理に便利な方法を探している方におすすめなのがAdobeから発売されている「Lightroom」というソフトです。この記事では、Lightroomとはどのようなソフトで、どのような使い方をするのか詳しく解説します。
写真の管理も編集もすべて可能な統合型ソフト
Lightroomとはどのようなソフトなのか一言で言うと、写真の現像、編集、出力、管理がすべてソフト一つでできる、写真を扱うための統合型ソフトです。実際に、Lightroomでどのようなことができるのか詳しくみていきましょう。
写真の取り込み・編集・出力までLightroomだけでできる
スマホや安価なデジカメでは撮影した写真は撮影後にすぐJPEGに加工されてしまいます。しかし、高性能なデジカメで撮影している方の多くが、JPEGに加工する前のRAW画像から編集します。
RAW画像から写真を現像して加工するのは、多くの場合違うソフトを使います。しかし、Lightroomを使うと現像から加工して、画像ファイルとして出力するまでの流れがソフト1つでできます。
大量の写真の管理ができる
Lightroomの特徴は、写真の管理が簡単にできる点です。カタログやアルバムと言った写真を分類するためのフォルダのような機能があり、そこに写真のデータベースを作成します。撮影日や撮影場所、カタログやアルバムの名前などで写真を分類して管理できます。
現像してから加工した写真をそのままLightroomの中で管理できるので、大量の写真を撮影する方にはとても便利なソフトです。
写真の検索機能が充実している
iCloudやGoogleフォトにアップしたり、外付けHDDに保存したりした写真を、見つけられなくて困った経験がある方も多いことでしょう。Lightroomにはさまざまな検索方法が用意されています。Lightroomの中のカタログやアルバムに保存した写真は、他の写真管理ツールと比べると検索して探しやすいという特徴があります。
元の画像に影響しない非破壊的編集なので失敗しても怖くない!
画像加工ソフトの中には、加工後の画像が元の画像に上書き保存されてしまうソフトもたくさんあります。元の画像に上書き保存してしまうと、もしも加工に失敗しても元に戻すことはできません。
しかし、Lightroomに取り込んだ写真はLightroomが新規に作成するカタログの中にコピーされて保存されます。元の画像そのものをLightroomに取り込むわけではありません。Lightroomは非破壊的編集のソフトなので、万が一加工に失敗しても元の画像に簡単に戻せます。失敗を恐れずに思い切った編集や加工もしやすいアプリです。
ClassicとCC・2種類のLightroomの違いについて
Lightroomには「Lightroom Classic」と「Lightroom CC」の2種類あります。基本的にLightroomを購入すればどちらも利用できますが、料金プランのコンプリートプランを申し込む場合にはLightroom Classicのみとなります。
Lightroom ClassicとLightroom CCの違いは、PC内だけで写真を加工するか、スマホやタブレットも活用するかの違いです。スマホでもLightroomを使った加工を行いたい場合にはLightroom CCを使います。Lightroom CCでは基本的に写真をクラウドに保存するので、スマホでもPCでもその時々で作業するデバイスを変更して、写真を同期できます。
Lightroom ClassicはPCの内部や外付けHDD等のハードウェアに保存した写真を扱うことが前提です。PCの内部だけで写真を扱ったり、スマホで撮影した写真もiCloudやGoogleフォト経由でPCに同期させてPCで加工する場合には、Lightroom Classicで十分でしょう。
スマホで撮影した写真をスマホのLightroomで加工したり、LightroomのクラウドストレージでPCと同期させたい場合にはLightroom CCがおすすめです。
LightroomとPhotoshopの違いについて
Adobeから発売されている写真編集ソフトには、Lightroomの他にPhotoshopもあります。LightroomとPhotoshopにはどのような違いがあるのかも解説しておきます。LightroomにもPhotoshopにも、写真を加工編集できる機能が備わっています。しかし、加工できる範囲や性能が全く違います。
Photoshopは世界最高峰の写真加工ソフトと言われているだけあり、とても高度な編集機能が搭載されています。高度すぎて専門技術を持つプロでなければ扱えない機能も多くあります。反面、写真をフォルダ分けやタグ付けなどで管理する機能はありません。
一方のLightroomには、写真家に必要な機能がすべて備わっています。写真家に必要な機能とはRAW画像を現像してPC上に表示して、編集した上で画像ファイルとして出力する機能です。この一連の流れがLightroomではソフト一つでできてしまいます。
また、画像をカタログやアルバムに分類することで、大量の写真を扱っても管理しやすくなっています。LightroomにはPhotoshopほどの画像加工機能は備わっていませんが、写真を大量に撮影して管理したい方にとってソフト一つですべてが完結する便利なソフトです。
Lightroomの価格について
Lightroomは有料ソフトです。7日間の無料体験は設けられていますが、他の写真編集アプリによくあるように一部の機能だけを完全無料で利用することはできません。Lightroomの個人利用での価格は次の表の通りです。
Lightroom単体プラン | フォトプラン(20GB) | フォトプラン(1TB) | コンプリートプラン | |
月払い料金 | 1,078円 | 1,078円 | 2,178円 | 4,378円 |
年払い料金 | 12,936円 | 12,936円 | 26,136円 | 52,536円 |
使える機能 | Lightroom 1TBのクラウドストレージ |
Lightroom Photoshop 20GBのクラウドストレージ |
Lightroom Photoshop 20GBのクラウドストレージ |
Lightroom Photoshop Illustrator その他Adobeのソフト多数 100GBのクラウドストレージ |
フォトプランやコンプリートプランでは、Lightroom以外のPhotoshopなどのソフトも、それぞれのソフトを単体で購入するよりもお得な価格で利用できます。フォトプランやコンプリートプランを申し込めるのは、初回申し込みだけです。Lightroom以外のAdobeソフトが必要な方は、必要に応じて申し込みましょう。
Lightroomの使い方
Lightroomの具体的な使い方を見ていきましょう。価格のところでもお伝えしたように、Lightroomは基本的に有料のソフトですが、7日間の無料体験ができるので、無料体験でどのようなソフトなのか具体的に使い方を実践してから購入するか決めるのもおすすめです。
ダウンロードとインストール
まずは、PCにLightroomをインストールしましょう。
上記のページにアクセスして、「無料で始める」をクリックします。
次の画面で無料体験できるプランを選べます。PhotoshopやIllustratorなどLightroom以外のソフトも試してみたい場合には、フォトプランやコンプリートプランを選択しましょう。今回はLightroomプランで進めます。選んだプランの「始める」をクリックします。
メールアドレスを入力して「続行」をクリックします。
無料体験終了後の支払い方法や名前などを登録します。こちらで登録するのは次の項目です。
- 支払い方法
- 氏名
- 郵便番号
- 会社名(任意)
- 電話番号
支払い方法として選択できるのはクレジットカードのみです。使えるクレジットカードは、Visa、Master、AMEX、JCBです。使えるクレジットカードブランドのものでもデビットカードやプリペイドカードは利用できません。
必要事項をすべて入力したら画面の一番下の「無料体験版を始める」をクリックします。
するとPCにインストーラーがダウンロードされます。ダウンロードされたファイルをダブルクリックします。
「続行」をクリックします。するとブラウザが開いて作成したアカウントにログインします。
ログインできたらインストール画面が開くので「インストールを開始」をクリックします。
いくつか質問されますが、必要に応じて答えたりスキップしたりして進みます。質問が終わるとインストールが開始されます。
インストールが完了すると、Lightroomが開きます。
アルバムの作成
Lightroomのインストールができたら、写真を管理しやすいようにアルバムを作ってから写真をアップロードしましょう。
「アルバムを追加」をクリックします。
アルバム名を入力して「作成」をクリックします。すると新規のアルバムが作成されます。
カタログからアルバムへ?
Lightroomと言えばカタログと呼ばれるフォルダで写真を分類して管理するのが定番でした。新規でカタログを作る方法もありました。しかし、2021年5月に筆者がインストールしたLightroomにはカタログという機能がありません。その代わり、アルバムという機能が搭載されています。
どうやら、2021年に入ってからカタログからアルバムへと仕様が変更された模様です。Lightroomの左ペインの「アルバム」の右側にある「+」をクリックすると、「フォルダの作成」というメニューも選択できるので、PC内での写真の管理をしやすいように、フォルダごとでの写真の管理も可能になっています。
フォルダを作らなくても写真を分類できるアルバム機能が搭載されたことで、写真管理の手間がぐっと簡単になりました。
画像の読み込みと保存
アルバムを作成したら、アルバムに画像を読み込んでいきましょう。
Lightroomの左ペインからアルバムを選択して「写真を追加」をクリックします。するとPC内のフォルダが開くので、Lightroomに追加する写真を選択します。写真を選択したら「読み込む項目を確認」をクリックします。
選択した写真がLightroomに読み込まれます。このまま追加して大丈夫なら「○枚の写真を追加」をクリックします。読み込まない写真があれば、チェックを外します。
すると写真がLightroomに読み込まれました。
画像を編集してみよう
Lightroomに作成したアルバムに写真を読み込んだら、実際にさまざまな編集を行っていきましょう。アルバムを開いて編集したい写真をクリックすると、その写真を編集できます。
明るさの調整
Lightroomの右ペインに画像の加工等の機能のアイコンが並んでいます。
まずは、一番上の「編集」のアイコンをクリックしてみましょう。すると、画像のトーン等を編集できる項目が開きます。
明るさを調整する場合には「ライト」を開きます。露光やコントラスト、色のレベルなどを調整できます。それぞれの項目のゲージをマウスポインタで左右に動かすと、実際に表示されている写真で確認できます。いろいろと微調整しながら明るさの調整をしましょう。
カラーバランスの調整
「編集」の「カラー」を開きます。すると色のバランスの微調整ができます。色の温度や色かぶりの補正、彩度などを調整しましょう。
効果
「編集」の「効果」を開いてみましょう。テクスチャや明瞭度などを調整できます。「周辺光量補正」を調整すると、被写体だけが映っているような写真に加工できます。「粒子」を
ディテール
「編集」の「ディテール」を開いてみましょう。シャープさやノイズなどの調整ができます。
ジオメトリ
「編集」の「ジオメトリ」では、写真にゆがみや傾きをつけることができます。被写体の形をあり得ないような形に加工したり、写真に奥行きをつけたりすることができます。
グラデーション
「グラデーション」のボタンをクリックすると、写真にグラデーションをつけることができます。色彩をフェードインするポイントとフェードアウトするポイントを指定して、色味を調整すると、グラデーションのかかった写真に加工できます。
プリセットの使い方
上記の編集方法で、いろいろと細かい編集を自分で行うこともできますが、Lightroomにはプリセットという便利な機能が搭載されています。プリセットとは、あらかじめ作りたい雰囲気の写真になるように、それぞれの項目があらかじめ設定されているものです。
Lightroomでプリセットを使いたい場合には、「プリセット」をクリックします。すると利用できるプリセットが表示されるので、その中から選択します。
プリセットを選択してクリックするだけで、表示されている写真の色味などの雰囲気が変わるので、一番イメージに合うモノを選択しましょう。プリセットの選択後にさらに自分で微調整することもできます。
編集した写真の保存方法
Lightroomバージョン4.2では、編集した画像は自動で保存されます。特に保存の操作をしなくても、保存できるので大丈夫です。
Lightroomで写真の管理も編集もスムーズにしてみよう!
この記事では、AdobeのLightroomについて詳しく解説しました。写真を大量に撮影して、管理の方法に悩んでいたり、いろいろなソフトやアプリを使うのに辟易としている方には、ソフト一つで写真の加工も管理もすべてできるLightroomはおすすめです。
無料体験が終わっても月額1,000円程度の金額で利用できるので、Lightroomに興味のある方はぜひ無料体験してみましょう。