Adobe Scanアプリの使い方!書類をスキャン(電子化・PDF化)して保存する方法を解説!
Adobe Scanアプリの使い方を解説します。Adobe Scanアプリを使って書類をスキャン(電子化・PDF化)して保存する方法をレビューします。本アプリは文書素材をお手軽に電子文書化できます。また、本アプリで電子化されたPDFはキーワード検索が可能です。
目次
- 1Adobe Scanとは?できることを解説!
- ・Adobe Scanアプリで書類を簡単に電子化・PDF化できる!
- ・Adobe Scanの特徴
- 2Adobe Scanアプリの使い方・準備
- ・まずはアプリをインストールしよう
- ・PDF化・電子化したい書類を準備する
- ・Adobe IDでログインする
- 3Adobe Scanアプリの基本的な使い方
- ・書類をスキャンしてみよう
- 4Adobe Scanで作った書類の管理方法
- ・PDFファイルを確認する方法
- ・色補正する方法
- ・不要なページを削除する方法
- 5Adobe Scanアプリは設定次第でこんな事もできる
- ・複数の書類をスキャンすることもできる
- ・自動撮影機能をオン・オフして使いやすくカスタマイズ
- 6Adobe Scanアプリで紙の書類をスマートに電子化しよう!
Adobe Scanとは?できることを解説!
現在、スマホ・タブレット用のスキャナーアプリは数多く提供されていますが、PDF・イラストレーター・フォトショップ・Flash Playerといった、今やビジネス文書・作画・画像処理・動画処理の大定番規格を、長年提供し続けている「Adobe」が、スマホ・タブレット用のスキャナーアプリとしてリリースしている「Adobe Scan」というアプリがあります。
「Adobe Scan」は2017年6月より、iPhone・iPad版とAndroid版の両方がリリースされています。
ビジネスアプリが多数リリースされている昨今、スキャナーアプリの機能といっても、どのアプリも大差はないのではないかと考える人も多いでしょう。
確かに、スマホ・タブレットでスキャンするのであれば、とどのつまり端末のカメラ機能を使って文書を画像で取り込むことになるので、アプリの機能というより端末のカメラ機能のスペックによるところが大きいのではないかと考えるのも無理はありません。
しかし、そんな状況でも「Adobe Scan」には他のスキャナーアプリにはない使い勝手の良さをアピールできる特徴が多くあります。今回は、そんな「Adobe Scan」の気の利いた機能・特徴についてレビューします。
Adobe Scanアプリで書類を簡単に電子化・PDF化できる!
Adobe Scanアプリは、一言でいえば「オーソドックスなスキャナーアプリ」です。特に奇をてらった機能や人目をひくアプリデザインが施されているわけではありません。しかし、そのシンプルさに使い勝手の良さがあります。以下、Adobe Scanアプリの使い勝手の良さを構成する特徴について解説します。
Adobe Scanの特徴
Adobe Scanは、iOS・Androidの両方でリリースされています。Adobe Scanの特徴としては、オーソドックスなつくりでありながら、一般ユーザーがスキャナーに求める機能は十分に備えているという点が挙げられます。
アプリの動作がサクサク
Adobe Scanが選ばれる最もシンプルで機能的な特徴としては、「Adobe Scanは無駄な機能がなくスキャナーに特化しているつくりなので、スキャナー機能がサクサク稼働し、他のスキャナーアプリでは時間がかかるスキャンも効率良くスキャナー作業できる」という点が挙げられます。
特に紙媒体の文書を認識する機能に長けていて、カメラをかざしたときにアプリが紙媒体の文書を認識すると、自動的に画像として取り込んでくれるので、スキャナーする文章の数が多いときはサクサクPDFとして取り込めるので便利です。
広告がないので快適
さらに、Adobe Scanが選ばれるシンプルな特徴として、広告がないことが挙げられます。ビジネス上で、スキャン作業をサクサク済ませたいという局面で広告が時折表示されるようでは、肝心な時に時間をとられて、思い通りにスキャン作業をこなせません。
Adobe Scanはシンプルなアプリですが、こういった細かい点が仕事に利用する上で都合良くできています。
スキャンした書類のテキスト検索ができる
Adobe Scanの、ビジネスに使用する上で重宝される点としては、スキャンした書類のテキスト検索ができることが挙げられます。Adobe Scanで文書素材をスキャンして電子文書化・PDF化すると、電子化の過程でOCR機能を使ってテキストの埋め込みを行うので、仕上がったPDFは数字・英語・日本語のキーワード検索が可能です。
ただし、厳密に言うとAdobe Scanのみでテキスト検索できるわけではありません。Adobe Scanはあくまでスキャナーアプリなので、Adobe ScanでスキャンしたPDFを、同じアプリ提供元AdobeがリリースするPDFリーダーアプリ「Acrobat」で読み込むとテキスト検索できます。
PDF開発元がリリースするアプリのコラボレーションなので信頼・安心感があります。
Adobe Scanアプリの使い方・準備
次は、そんな、シンプルで使いやすいAdobe Scanアプリの使い方・準備について解説します。
まずはアプリをインストールしよう
まずはAdobe Scanアプリをインストールしましょう。Adobe ScanはiPhone・iPad版・Android版の両方がリリースされています。
iPhoneの場合
iPhone・iPad版であればAppストアで無料でインストールできます。
Androidの場合
Android版であればGoogle Playで無料でインストールできます。
PDF化・電子化したい書類を準備する
Adobe Scanアプリをインストールしたら、次に、スキャンしてPDF化したい・電子文書化したい素材を用意しましょう。
スマホ・タブレットのカメラを使用してスキャンするので、どちらの場合でも画面に収まればスキャンできますが、比較的大きい文書素材はタブレットを使う方がスキャンしやすいかもしれません。
Adobe IDでログインする
Adobe Scanアプリを利用するには、アプリを立ち上げた後、すぐにAdobe IDでログインする必要があります。Adobe IDを持っていない場合は、画面上の「ログインまたは新規登録」をタップしてAdobe IDの新規登録を行います。
GoogleアカウントもしくはFacebookアカウントを持っている場合は、それらアカウントに紐づけるかたちでAdobe IDを作成してログインできます。
Adobe Scanアプリの基本的な使い方
次に、Adobe Scanアプリの基本的な使い方を解説します。
書類をスキャンしてみよう
Adobe IDでログインしたら、実際に書類素材をスキャンしてみましょう。
カメラで書類を電子化する
Adobe Scanで書類素材をスキャンする手順は簡単です。Adobe IDでログインした後に、スキャン画面に切り替わるので、スキャンする書類素材に端末のカメラをかざし、スキャン画面内に書類素材が収まるように位置・距離感を調整します。
スキャン可能な位置・距離感が調整され、アプリが書類素材を認識すると自動でシャッターが切られます。自動でシャッターが切られない場合は、画面下中央に表示されている「丸アイコン」をタップすれば、通常の写真を撮るようにスキャンできます。
アプリによる書類素材の自動認識は、背景色と書類素材の境界線が作用するので、書類素材と色のギャップがある識別しやすい背景色に設置し直すとうまく自動認識できるでしょう。
自動でシャッターが切られると、アプリに取り込む前に簡単な枠補正ができる画面が表示されます。必要に応じて枠補正を済ませたら、「続行」をタップして画像を取り込みます。
書類素材がスキャンされると画面右下にサムネイルが表示されるので、タップするとプレビュー画面が表示されます。
プレビュー画面の右上の「PDFを保存」をタップするとPDFに書き出されます。
スマホ内の画像をPDF化する
スマホ内に既に保存されている画像をAdobe Scanを使ってPDF化することもできます。スキャン画面の左下に表示されている「画像アイコン」をタップすると、画面が切り替わり、スマホ内に既に保存されている画像から自動的に文書の写真を検索して一覧表示します(多少時間がかかる場合があります)。
スマホ内に保存されている全ての写真から選びたい場合は切り替わった画面下方に表示されている「すべての写真を表示」をタップすると、通常のカメラロールに切り替えられます。
画像一覧からPDFに変換したい画像を選択したら、通常の操作通り、プレビュー画面の右上の「PDFを保存」をタップすればPDFに書き出されます。
Adobe Scanで作った書類の管理方法
次に、Adobe Scanで作った書類の管理方法について解説します。
PDFファイルを確認する方法
書き出したPDFファイルを確認するには、スキャン画面左上に表示されている「ホームアイコン」をタップします。
「最近使用したファイル」「すべてのスキャン」の2つのタブで管理された閲覧画面が表示されるので、任意のタブをタップして保存済のPDFを閲覧します。
PCからPDFファイルを確認する方法
Adobe Scanで書き出したPDFは、アプリ提供元のAdobeが用意したクラウドストレージ「Adobe Document Cloud」に保存されています。「Adobe Document Cloud」にはPCからアクセス可能なので、ブラウザを通してAdobe Scanで書き出したPDFを閲覧できます。
「Adobe Document Cloud」のアドレス(documentcloud.adobe.com)にアクセスし、Adobe IDでログインすれば保存ファイルを閲覧できます。「ファイル」の項目の傘下に「Adobe Scan」フォルダが作成されているので、その「Adobe Scan」フォルダを開くとAdobe Scanで書き出したPDFが一覧表示されます。
色補正する方法
Adobe Scanでスキャンした時点でPDFとして保存する前に色補正ができます。文書素材をスキャンした後に画面右下のサムネイルをタップするとプレビュー画面が表示されます。プレビュー画面の下方にメニューバーがあり、その中の「色補正」アイコンをタップすると、色補正のフィルターが表示されます。
フィルターのバリエーションは「元の写真・自動カラー補正・グレースケール・ホワイトボード」の4つです。「グレースケール」は白黒の明暗を際立たせ、「ホワイトボード」は文字通りホワイトボード上の画像を明確に文字化する際に使用します。
不要なページを削除する方法
スキャンした文書素材から不要なページを削除する場合も、サムネイルをタップして表示されるプレビュー画面のメニューバーから行えます。不要なページを指定して、メニューバー中の「ごみ箱」アイコンをタップすると、削除確認のポップアップが表示され、「はい」をタップすると不要なページが削除されます。
ちなみに、同じメニューバー内の「並べ替え」アイコンをタップするとページの入れ替えを行えます。
Adobe Scanアプリは設定次第でこんな事もできる
次に、Adobe Scanアプリで設定できる便利な使い方についてレビューします。
複数の書類をスキャンすることもできる
Adobe Scanアプリは、複数の書類をまとめてスキャンする際に、重宝するスキャンアプリです。操作方法は通常の手順と同じです。
スマホのカメラを文書素材にかざすと自動認識でシャッターを切ります。1枚文書であれば、この後画面右下のサムネイルをタップする流れになりますが、文書素材が複数枚ある場合は、そのまま続けて文書素材にカメラをかざして、連続で自動認識によるシャッターを繰り返します。
文書素材の全てのページをスキャンし終えたら、画面右下のサムネイルをタップして、プレビュー画面を表示させます。
連続でスキャンしたページが1つのファイルとしてまとまっているので、このプレビュー画面で画面下のメニューバーを使って、必要に応じて編集を行い、最後に画面右上の「PDFとして保存」をタップすればPDFとして書き出されます。
自動撮影機能をオン・オフして使いやすくカスタマイズ
Adobe Scanアプリは、デフォルトで自動撮影機能がオンに設定されていますが、この機能をオフに設定して、常に自分でシャッターを押すようにカスタマイズする使い方ができます。
設定方法はスキャン画面の下方にある「自動キャプチャ」アイコンをタップするだけです。また同じ並びに「自動フラッシュ」のオン・オフ切り替えのアイコンもあるので合わせて活用しましょう。
Adobe Scanアプリで紙の書類をスマートに電子化しよう!
Adobe Scanアプリで紙媒体の書類をスマートに電子化しましょう。Adobe Scanアプリはシンプルな機能で構成されているスキャンアプリなので、スキャンのオペレーションが円滑に進み、複数枚の文書スキャンの際は重宝します。
基本的な使い方としては、端末のカメラを文書にかざせば、アプリが文書を自動認識してシャッターを押してくれます。そのため、複数枚の文書スキャンの際は、1枚ずつ自分でシャッターを押すということがなく、ページを連続で端末のカメラにさらせば、スピーディーにスキャンを済ませられるという使い方ができます。
また、シンプルながら機能的な編集アイコンがそろったメニューバーが用意されており、スキャンした電子データをPDF化する前に、メニューバーを使って効率的な編集を行うという使い方ができます。
Adobe Scanアプリで書き出されたPDFはアプリ提供元のAdobeが用意したクラウドストレージ「Adobe Document Cloud」に保存されているので、PCでブラウザを通してAdobe Scanで書き出したPDFを閲覧するという使い方が可能です。