Windows10でローカルグループポリシーエディタを起動して設定変更する方法!

Windows10のローカルグループポリシーとは、PC上の様々な設定を自由にカスタマイズできるWindows10の標準機能です。今回は、ローカルグループポリシーの起動の仕方や、それを使ったカスタマイズ方法の例をいくつかご紹介します。

Windows10でローカルグループポリシーエディタを起動して設定変更する方法!のイメージ

目次

  1. 1Windows10のローカルグループポリシーとは
  2. Windowsをカスタマイズする設定画面
  3. 2ローカルグループポリシーエディタ(gpedit.msc)が使用できる環境
  4. 使用可能なエディション
  5. Windows10 Homeは使用できない
  6. 3Windows10でローカルグループポリシーエディタを起動する
  7. 起動方法
  8. 4Windows10のローカルグループポリシーで設定してみる
  9. スタート画面のレイアウトを適用・強制する
  10. ストアの使用を禁止する
  11. ローカルディスクのOneDriveを無効にする
  12. パスワードの設定をする
  13. 5Windows10のローカルグループポリシーを使ってみよう

Windows10のローカルグループポリシーとは

Windows10の「ローカルグループポリシー」とは、お使いのPCを様々な設定や運用規則に適用させる設定画面のことです。
 

Windows10

まず、「グループポリシー」とは、その前身である「システム・ポリシー」の不十分な点を解決するためにActive Directoryで新たに導入されたメカニズムです。Active Directoryのように多くのドメイン(グループ)にポリシーを適用させる「グループポリシー」に対し、個人的なカスタマイズ設定を「ローカルグループポリシー」と言います。

Windows10の「ローカルグループポリシー」という機能は、Windows10管理のために備わっている標準機能の1つです

ローカルグループポリシーを起動する人

Windowsをカスタマイズする設定画面

Windows10のローカルグループポリシーを起動すると、お使いのPCに対して様々なカスタマイズが可能です。

たとえば、スタート画面やタスクバーのレイアウトを様々な部署や組織に合わせて最小限のものへとカスタマイズができます。他にも、パスワード設定に文字数の制限をつけたり、期限を設けたりといったカスタマイズが可能です。

カスタマイズされたWindows10

ローカルグループポリシーエディタ(gpedit.msc)が使用できる環境

「ローカルグループポリシーエディタ(gpedit.msc)」とは、ローカルグループポリシオブジェクト(操作)の全ての設定を管理できるマイクロソフト管理コントロール(MMC)のスナップインです。


Windows10のローカルグループポリシーは、エディション(環境)によっては使用できない場合があります。

Windows10

使用可能なエディション

Windows10のローカルグループポリシーは、使用可能なPCが限られています。Windowsの中でローカルグループポリシーの使用が可能なエディション(環境)は、以下の通りです。

・Windows 10 Pro
・Windows 10 Enterprise
・Windows 10 Education

Windows10 Pro

Windows10 Homeは使用できない

「Windows10 Home」を含むその他のエディションでは、ローカルグループポリシーを使用できません。

「Windows10 Home」を含むその他のエディション(環境)がローカルグループポリシーを使用するには、事前に「グループポリシーエディター」を有効にしておく必要があります。もしくは「Windows 10 Home」から「Windows 10 Pro」へのアップグレードする方法もあります。

ローカルグループポリシーを使用する前に、お使いのPCのエディション(環境)について確認しましょう。

Windows10 Homeの画像

Windows10でローカルグループポリシーエディタを起動する

それではWindows10でローカルグループポリシーエディタを起動してみましょう。Windows10のローカルグループポリシーの起動方法は2つの方法があります。

Windows10でローカルグループポリシーを起動する人

起動方法

Windows10でローカルグループポリシーエディタを起動するには、「検索バーから起動する」「ファイル名を指定して実行することで起動する」のどちらかの方法で行いましょう。

ローカルグループポリシーを起動する人

Windows10で検索バーからローカルグループポリシーエディタを起動する方法は、以下の通りです。
1.デスクトップの画面下部にあるタスクバーの「検索バー」で「gpedit.msc」と入力します。
2.「gpedit.msc(Microsoft Common Console Document)」と表示されるのを確認し、クリックします。これでローカルグループポリシーエディターが起動します。

Windows10の検索バー

Windows10でファイルの実行からローカルグループポリシーエディタを起動する方法は、以下の通りです。
1.「Windows」キーと「R」キーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」という画面を表示します。
2.「実行するプログラム名、または開くフォルダーやドキュメント名、インターネットリソース名を入力してください」の表示を確認し、「gpedit.msc」と入力し、「OK」をクリックします。これでローカルグループポリシーエディターが起動します。

Windows10のローカルグループポリシー

Windows10のローカルグループポリシーで設定してみる

Windows10のローカルグループポリシー機能を使うと、お使いのWindows10の様々なカスタマイズ設定が可能になります。では、Windows10のローカルグループポリシーでは具体的にどんなカスタマイズができるのでしょうか?

疑問を持つ人

以下では、Windows10のローカルグループポリシーを使ったカスタマイズの例をいくつかご紹介します。

レジストリのカスタマイズは一歩間違えるとお使いのWindows10が正常に機能しなくなる恐れがあります。しかしローカルグループポリシー機能を使うと便利で安心にWindows10のスタマイズが可能です。Windows10のローカルグループポリシーを使って、実際にお使いのWindows10の設定をカスタマイズしてみましょう。

ローカルグループポリシーでカスタマイズしている人

スタート画面のレイアウトを適用・強制する

Windows10のローカルグループポリシーを起動すると、お使いのWindows10のスタート画面のレイアウトをカスタマイズできます。Windows10のスタート画面をレイアウトした「.xml」ファイルをデバイスに展開することで、カスタマイズしたスタート画面がお使いのWindows10に適用されます。

Windows10スタート画面のレイアウトをカスタマイズする方法は他にもありますが、ローカルグループポリシーを使うことで、イメージを再作成することなく、レイアウトが含まれている .xml ファイルを上書きするだけで、レイアウトを簡単に適用できます。
 

Windows10のレイアウトを変える人

Windows10のローカルグループポリシーを使ってお使いのWindows10のスタートメニューのレイアウトを適用させる方法は、以下のとおりです。

1.デスクトップ下部にある「検索バー」に「gpedit」と入力し、グループポリシーエディターを開きます。
2.スナップインのコンソールツリーで、「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「タスクバーとスタートメニュー」の順にクリックします。
3.メニューウィンドウで、「スタート画面のレイアウト」→「編集」の順にクリックします。
4.編集の設定ウィンドウで、「有効」をクリックし、「オプション」でカスタマイズしたスタート画面のレイアウトを、「Export-StartLayout -Path <ファイル名○○>.xml」で入力します。出力したファイルを共有フォルダに置いてUNCパスを定めておきます。

これでローカルグループポリシーを使って、Windows10のスタートメニューのカスタマイズを適用できました。

Windows10のスタートメニュー

ストアの使用を禁止する

Windows10のローカルグループポリシーを使うと、マイクロソフトストアへのアクセスを構成することも可能です。つまり、Windows10のローカルグループポリシーはマイクロソフトストアの使用を禁止することも可能です。

ユーザー権限を使ってWindows10に個人的なアプリをインストールできないようにするので、Windows10のローカルグループポリシーはシステム管理者にとっても便利な機能です。

マイクロソフトウェアストア

グループポリシーを使ったマイクロソフトストアを使用禁止にする方法は、以下の通りです。

1.デスクトップ下部にある「検索バー」に「gpedit」と入力し、グループポリシー エディターを検索して開始します。
2.スナップインのコンソールツリーで、 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windows コンポーネント」→「ストア」の順にクリックします。
3.設定ウィンドウで、「ストア アプリケーションをオフにする」→「ポリシー設定の編集」の順にクリックします。
4.「ストア アプリケーションをオフにする]」の設定ウィンドウで、 「有効」→ 「OK」の順にクリックします。

マイクロソフトストアの使用禁止

ローカルディスクのOneDriveを無効にする

「OneDrive」とは、クラウド上にある専用のデータ保管場所のことです。「OneDrive」では写真や動画など様々なデータを自由に、そして無料で保存することができます。

ローカルグループポリシーを使ってローカルディスク(お使いのPC上)の「OneDrive」を無効にしても、クラウド上の「OneDrive」にあるデータは削除されません。ローカルディスク(お使いのPC上)の「OneDrive」を無効にすることで、クラウド上の「OneDrive」との同期ができなくなります。
 

OneDrive

Windows10のローカルグループポリシーを使ってローカルディスク(お使いのPC上)の「OneDrive」を無効にする方法は、以下の通りです。

1.デスクトップ下部にある「検索バー」に「gpedit」と入力し、グループポリシー エディターを検索して開始します。
2.スナップインのコンソールツリーで、 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windows コンポーネント」→「OneDrive」の順にクリックします。
3.設定ウィンドウで、「OneDriveをファイル記憶域として使用できないようにする」をクリックします。
4.「OneDriveをファイル記憶域として使用できないようにする」の設定ウィンドウで、 「有効」→ 「OK」の順にクリックします。

OneDriveを無効にする人

パスワードの設定をする

Windows10のローカルグループポリシーを使うと、パスワード設定のカスタマイズも可能です。パスワードは、非常にPC管理において非常に大切なものです。ですが、パスワードを忘れてしますことを恐れて単純的に自分の誕生日や電話番号を登録してはいませんか?

Windows10のローカルグループポリシーを使って、単純なパスワードを作れないようにカスタマイズ設定してみましょう。パスワードの設定方法は、以下の通りです。

1.デスクトップ下部にある「検索バー」に「gpedit」と入力し、グループポリシー エディターを検索して開始します。
2.スナップインのコンソールツリーで、「コンピューターの構成」→「Windowsの設定」→「セキュリティの設定」」の順にクリックします。
3.設定ウィンドウで「アカウントポリシー」→「パスワード」の順にクリックします。
4.「パスワード」の設定ウィンドウで、「ゼロより大きな値」を「有効」→ 「OK」の順にクリックします

Windows10のパスワード

Windows10のローカルグループポリシーを使ってみよう

Windows10のローカルグループポリシーを使うと、スタートメニューのレイアウトをカスタマイズできたり、ストアへのアクセス制限をつけたりと、様々な設定に対して自由なカスタマイズができます。

ローカルグループポリシーを使って、お使いのWindows10を自由にカスタマイズしてみましょう。

ローカルグループポリシーを起動する人

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この記事のライター
さきち