Telegram(テレグラム)の日本語化方法!アプリの使い方・安全性も解説!
Telegramアプリを使えば、より安全にWeb上でメッセージをやり取りできるメリットがあります。海外製アプリですが日本語化も可能であり、日本人でも気軽にインストールできます。Telegramアプリの基本的な使い方や日本語化する方法などをまとめました。
目次
Telegram(テレグラム)とは?日本語化できる?
Bitcoin(ビットコイン)のブームに伴い、仮想通貨関連の情報を交換し合えるツールとしてTelegram(テレグラム)というアプリの人気が世界的に高まっています。
Telegramとはどのようなアプリなのか?ここでは、Telegramの特徴や基本機能などについて解説していきます。
Telegramとは
Telegramとは、ロシアのエンジニアであるNikolai Durov(ニコライ・デュロフ)とPavel Durov(パベル・デュロフ)兄弟が2013年に発表したインスタントメッセンジャーアプリです。
iPhone、Androidスマホ、タブレット、パソコンなど様々なデバイスに対応しており、アプリを介してテキストデータや画像などをチャット形式で送受信することができます。安全性を重視した設計により秘匿性の高い使い方が可能であり、世界累計2億人以上のユーザーから愛用されています。
Telegramアプリを開発しているTelegram Messenger LLPは、「地球上のあらゆる場所で機能する安全な通信手段を提供する」を目標に掲げている非営利団体です。
過去にICO(独自トークン発行による資金調達)前のセールにて約17億ドル(およそ1,800億円)もの開発費を取得したことで話題となり、世界中の投資家から絶大な信頼と期待を寄せられているサービスであることが分かります。
しかし、公的機関の監視が行き届かない通信システムはテロや犯罪に悪用される恐れがあるとして、ロシア政府は国内でのTelegram使用を禁止。Telegram Messenger LLPはロシアを離れ、ドイツのベルリン、英国のロンドンなどに移転し、現在ではアラブ首長国連邦のドバイを拠点に活動を続けています。
#HongKongpolice beaten up another citizen in secret! Source from Telegram. pic.twitter.com/F9M09eZBkI
— Mon Chéri (@Urgodsend) October 6, 2019
Telegram Messenger LLPはユーザーの民主性やプライバシーを何よりも尊重しているため、Telegramアプリ上では一般的なSNSにありがちな検閲・投稿の削除がほぼ皆無です。仮想通貨だけでなく、暴動の過激化が続く香港デモの様子など、生々しい情報が登録・配信されている傾向が見られます。
Telegramの特徴
TelegramはLINEアプリによく似ていますが、一般のSNSとは異なる点が2つあります。Telegramアプリの特徴を見ていきましょう。
機能がシンプルで超高速
Telegramは、クラウドベース型のメッセージアプリです。iPhone、Android、Windows、Macなど様々なプラットフォームに対応しており、クラウドを介してデータをシームレスに同期させることができます。
- 初心者でも分かりやすいシンプルなレイアウト
- 国外にいる相手とも瞬時にデータを送受信できる軽快な操作性
- 最大200,000人のメンバーを収容できるコミュニティサービス
抜群の機能性が実現されている上に利用料金が無料であり、初期登録を済ませれば一切課金不要で全てのサービスを利用できるメリットがあります。
高セキュリティ(プライバシー保護重視)
Telegramの最大の特徴は、他のSNSの追随を許さない圧倒的なセキュリティ性能にあります。
Telegram上でのチャットは、Advanced Encryption Standard(AES)アルゴリズムなどをベースに独自開発された「MTProto mobile protocol」というプロトコルによって暗号化されており、非常に優れた安全性が保証されています。
しかも以下のようなプライバシー保護システムも実装されているため、情報流出リスクが限りなく低い環境が整っています。
- 送信したチャットデータを自分で削除できる
- 一定期間アクセスのないTelegramアカウントデータは自動的に消去される
- サーバにデータを残さずにチャットできるため、万一ハッキングされても情報漏洩の恐れがない
Telegramの主な機能
Telegramアプリには、「チャット」・「チャンネル」・「音声通話」の3つの機能が搭載されています。それぞれの機能について解説していきます。
スタンダードチャット(通常のチャット)
スタンダードチャット(メッセージを送信)は、LINEトークのように文字やメディアファイルなどを送受信できるチャット機能です。LINEスタンプのような「ステッカー」も使用できるため、LINEと非常に使い方が似ています。
Completed Telegram stickers 3 out of 6!! pic.twitter.com/hIRHqfdGLw
— 🍭 Marmalade. ✨ (@FluffyMarmalade) October 5, 2019
シークレットチャット(暗号化チャット)
シークレットチャット(秘密のチャット)は、Telegramアプリのメイン機能です。
通常のチャットでも、メッセージデータはMTProto mobile protocolによって暗号化されるため十分に安全です。一方シークレットチャット(秘密のチャット)では、メッセージがエンドツーエンドで送受信されるため、サーバに一切データが残りません。
即時またはタイマー式のメッセージ削除機能にも対応しており、より秘匿性に長けたチャット環境を利用できるメリットがあります。
グループチャット
グループチャットは、複数人のTelegramユーザー同士で同時にチャットできる機能です。他人のグループを登録して参加するだけでなく、自分で作成したグループにメンバーを招待してグループチャットを行うことも出来ます。
チャンネルを作成して情報発信
チャンネルは、不特定多数の視聴者に情報を発信できる機能です。誰でも閲覧可能な「公開チャンネル」とメンバーだけが閲覧可能な「非公開チャンネル」があります。情報発信が目的のサービスなので、コミュニケーション機能はありません。
音声通話
ピアツーピア接続による音声通話も行えます。LINEと同じくインターネット回線を利用したIP電話なので、基本通話料は無料。不快な相手からの通話ブロック、通話品質を自動的に最適化してくれるAI機能などにも対応しています。
日本語化できるTelegramのインストールや設定方法
LINEに比べると日本でのTelegramアプリの知名度はあまり高くありませんが、スマホやパソコンにインストールしておくと貴重な情報を入手できて便利です。
ここからは、Telegramのダウンロード・インストール・日本語化を含めた初期登録の方法などを解説していきます。
インストールや登録方法
Telegramを使うためには、端末にアプリをインストールしてユーザー名などを登録する必要があります。Telegramのインストール、初期登録までの流れを見ていきましょう。
Telegramをインストールする
まずは以下のリンクにアクセスして、Telegramアプリをダウンロード・インストールしましょう。iOS版・Android版・Windows版・Mac版など様々なタイプのインストーラがあるので、自分の環境に合ったものを選択してください。
なお、Telegramアプリは2016年から完全無料化されています。インストールしても一切広告表示はなく、安心かつ安全に使用できます。
Telegramアプリのインストールが完了したら、さっそくアプリを起動してみましょう。「Start Messaging」をタップすれば、初期登録作業に移行します。
電話番号を登録する
まずは、Telegramアプリに電話番号を登録します。個人情報は暗号化されてクラウドサーバに保存されるので、入力をためらう必要はありません。
「Your phone number」の欄に、最初の「0」を省いた電話番号を入力してください。
例:090-1234-5678の場合、+81 9012345678
SMSコードを入力する
登録した電話番号宛てに認証コード付きのSMSが送られてくるので、「Code」欄に5桁の認証コードを入力してください。
ユーザー名を設定する
2段階認証が完了したら、Telegramアプリに氏名を登録します。
ここで登録したデータはユーザー名として一般公開されるので、出来れば本名ではなくニックネームを登録した方が良いでしょう。ユーザー名は後から変更することも可能なので、あまり深く考える必要はありません。
Telegramアプリが連絡先アプリへのアクセスや通知などの許可を求めてきます。
連絡先アプリへのアクセスを許可すると、連絡先に登録している人がTelegramを利用している場合にコンタクト追加が容易になります。リアルな知り合いとTelegramでやり取りする必要がなければ、「許可しない」を選択しても構いません。
公式サイトで日本語化する
Telegramアプリは、英語・アラビア語・スペイン語・韓国語など様々な言語をサポートしています。しかし2019年10月時点では日本語に公式対応していないため、インストールした直後にTelegramの表示を日本語化することは出来ません。
ただし、特別なソフトなどをインストールしなくてもTelegramを簡単に日本語化できる方法があります。ここでは、iPhoneでTelegramを日本語化する方法を解説していきます。
Telegramアプリのインストール・初期登録まで完了したら、スマホのカメラアプリを使って上記のQRコードを読み取り、Telegram経由で「日本語化チャンネル」にアクセスしてください。
「Change Language?」というメッセージが表示されたら、「Change」をタップしてください。
あっという間にTelegramの表示が日本語化されました。
なお、この方法でTelegramを日本語化すると、日本語化されるのはアプリ全体のテキスト表示だけです。チャットのメッセージが外国語だった場合、相手の言葉までは日本語化されません。チャットの使い方には注意が必要です。
日本語化できるTelegramの使い方
Telegramの日本語化に成功したら、他のTelegramユーザーと接触を図り、チャットを行ってみましょう。
ここでは、Telegramの基本的な使い方や操作方法について解説していきます。
コンタクトへの追加
Contacts(コンタクト、連絡先)とは、Telegramユーザーとの交流機能のことです。Telegramでチャットや音声通話機能を使うために、他のTelegramユーザーを連絡先に追加しましょう。
招待【Invite to Telegram】
連絡先アプリへのアクセスを許可している場合、一覧の中から招待したいTelegramユーザーを指定してコンタクト(連絡先)に追加することができます。
一方、連絡先アプリへのアクセスを許可していない場合、Telegramアプリの検索ボックスにユーザー名を入力して検索する必要があります。
検索結果に表示されたユーザーをタップすると、チャット・音声通話・招待などを行えます。話題になっているTelegramユーザーを見かけたら、積極的に接触を図りましょう。
チャットへの参加や退出
下部メニューの「Chats(チャット)」を選択すれば、チャット機能を使えます。
画面右上の鉛筆アイコンをタップすると、以下の3種類の方法で情報発信を開始することができます。
- New Group(新しいグループ):連絡先から相手を指定してグループチャット用のグループを作成する
- New Secret Chats(秘密のチャット):連絡先から相手を指定してシークレットチャット(秘密のチャット)を開始する
- New Channel(新しいチャンネル):チャンネルを作成する
グループ名から検索して参加
検索ボックスに名称を入力すれば、Telegramのグループを検索してチャットに参加することができます。
試しに「JEX_JP」と入力してみてください。「Binance JEX Japanese」のグループチャットが表示されるはずです。
検索結果をタップすると、「Binance JEX Japanese」のグループチャット画面が表示されます。画面下部の「Join(登録する)」をタップすれば、そのグループに参加することができます。
画面下部にメッセージ入力エリアが表示されます。ここで入力したデータを送信すれば、チャット画面に反映されます。
テキストだけでなく、画像やステッカーなども送信可能です。
画面左上の「チャット」をタップすれば元の画面に戻れます。
チャットの一覧をタップすれば、再びそのチャットに参加することが可能。「編集」をタップすれば、登録したチャットの削除などを行えます。
設定画面
下部メニューの「Settings(設定)」を選択すると、プロフィールの編集やレイアウトの設定など、Telegramアプリの設定をカスタマイズすることができます。
一定期間Telegramアプリへのログインがなかった場合アカウントが自動的に削除される仕様になっており、「プライバシーとセキュリティ」の項目にて1か月・3か月・6か月・12か月の中から任意の期間を設定することが可能です。(デフォルトでは6か月。)
「Language(言語)」を選択すれば、日本語化したテキスト表示を英語に戻すことも可能です。
いろいろな設定を試して、自分に合った使い方を探してみてください。
日本語化したTelegramの安全性
本記事で紹介したTelegramを日本語化する方法は、非公式の使い方です。開発元のTelegram Messenger LLPが公式配布しているものではない方法を使って大丈夫なのかと安全性を危惧する方もいることでしょう。
ここでは、Telegram日本語化の安全性について解説していきます。
外部言語パックの翻訳プラットホームを採用
今回紹介したTelegramの日本語化は、外部言語パックの翻訳プラットフォームを活用した方法によって実現しています。外部言語パックを利用する使い方に関しては公式に認められており、システム上何ら問題はありません。
そもそもTelegramの大半の公式クライアントはオープンソースコードで記述されており、公式・非公式の差を気にしてもあまり意味は無いでしょう。
怪しい外部リンクは組み込まれていない
今回紹介したTelegramの日本語化のXMLファイルには、怪しい外部サイトへの誘導リンクなどは一切記述されていません。したがって、この方法で日本語化してもTelegramの安全性に支障が出ることはないと言えます。
海外製アプリの使い方にはいろいろと苦労しますが、日本語化すれば英語の分からない日本人でも安心して利用できるメリットがあります。安全性を危惧して有用なサービスを敬遠するのはもったいないでしょう。
日本語化したTelegramで気軽に情報収集しよう!
今回は、Telegramの使い方や日本語化する方法などをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- Telegramはロシア製のクラウドベース型メッセンジャーアプリで、スマホやPCなど様々なデバイス上でチャットや音声通話を行える
- セキュリティ機能に長けており、サーバにデータを残さないエンドツーエンドのシークレットチャット(秘密のチャット)機能に対応している
- メッセージデータを自分で削除することもできるので、プライバシーを重視するユーザーにおすすめ
- 公式には日本語に対応していないが、非公式の方法で日本語化する使い方も可能
- 専用のXMLファイルを適用して日本語化してもTelegramの安全性に支障はないので、日本人ユーザーは積極的に有効活用すべき
ロシア政府が警戒するほどの秘匿性を実装しているTelegramアプリを使えば、あまり世間では知られていない情報をいち早く収集できるメリットがあります。
Telegramに興味のある方は、ぜひ本記事を参考にしてTelegramを日本語化して使ってみてください。