「ネットワークの変更が検出されました」Chromeで表示された時の対処法を解説！

Windows10でもMacでも、Google ChromeでWebサイトを閲覧しているときに、「ネットワークの変更が検出されました」などのエラーが表示されてしまうことがあります。

この記事では、Chromeで「ネットワークの変更が検出されました」と表示される場合の原因と対処法について詳しく解説します。まずは、このエラーの詳細と原因についてお伝えします。

「ネットワークの変更が検出されました　ERR_NETWORK_CHANGED」というエラーメッセージが表示されてしまうと、WebサイトがChromeに表示されなくなります。すべてのサイトで起こる場合もありますが、特定のサイトだけで起きることもよくあります。

特定のサイトは「ネットワークの変更が検出されました」となるのに、他のサイトは特に問題なく接続できる、ということもあります。一度起きてしまうと、頻発するようになり、Webサイトの利用に支障をきたすようになってしまいます。

このエラーが起きる原因ですが、次のように原因は考えられます。

• 通信エラーが原因の場合
• ネットワーク機器が原因の場合
• PCのIPアドレスに原因がある場合
• DNSサーバーに原因がある場合
• セキュリティソフトに原因がある場合
• Windows10やMacOSに原因がある場合
• CookieやCacheが原因の場合

Google Chromeで「ネットワークの変更が検出されました」のエラーが表示された場合の対処法について解説します。Windows10とMacの対処法がちがう場合には、それぞれの対処法をお伝えします。

「ネットワークの変更が検出されました」のエラーが表示されたら、まずは再読み込みボタンをクリックしてそのページの再読み込みをしてみましょう。エラーの原因が一時的な通信エラーであった場合には、再読み込みすると正常にWebサイトが表示されます。ほとんどの場合でこれだけで解決します。

再読み込みしても「ネットワークの変更が検出されました」のエラーが表示されるようであれば、次の対処法へ進みます。

次の対処法は、Google Chromeを完全終了させてからもう一度再起動してみましょう。何らかのバグによって一時的な通信エラーが生じていた場合には、Chromeのプログラムを完全終了させることによって、バグを消去すれば解決します。

なお、通常の終了方法では完全終了しない可能性があります。Windows10とMacのそれぞれの完全終了方法は次の通りです。

Windows10のタスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を開きます。デバイスの変更の許可をするとタスクマネージャーが開きます。「詳細表示」で「プロセス」から「Google Chrome」を見つけて右クリックします。「タスクの終了」をクリックすると、Google Chromeが完全終了します。

MacでGoogle Chromeを完全終了するには、「Appleマーク」＞「強制終了」をクリックします。Google Chromeを選択して「強制終了」を押すと完全終了します。

一部のページだけではなく、すべてのWebサイトで「ネットワークの変更が検出されました」のエラーが表示される場合には、通信機器のエラーの可能性があります。その場合には、そのPCやスマホをネットワークに接続しているモデムやルーター、ONUを再起動します。

電源ボタンがあれば電源を切って、ボタンがなければコンセントを抜いて1分以上放置します。完全に放電したらコンセントを入れて電源を入れます。完全にモデムやルーターが再起動したら、ページをリロードしてみましょう。

Macにはありませんが、Windowsにはネットワークのエラーを検出して修復を図るための「ネットワークのトラブルシューティングツール」が搭載されています。このツールでネットワークを修復することで、「ネットワークの変更が検出されました」のエラーが解消する可能性があります。

Windowsの「スタート」から「設定」を開いて「更新とセキュリティ」へ進みます。左ペインから「トラブルシューティング」をクリックします。次の画面の中に「インターネット接続」があればクリックします。なければ「追加のトラブルシューティング」へ進み「インターネット接続」をクリックします。

「トラブルシューティングツールの実行」をクリックすると、ツールが実行されます。問題が検出されたら修正して、「ネットワークの変更が検出されました」が解決したか確認しましょう。

Google Chromeに「ネットワークの変更が検出されました」の原因がある場合には、CacheやCookie等の一時ファイルをすべて削除することで解決する可能性があります。

Windows10でもMacでも、Google Chromeの右上の「︙」をクリックして「履歴」をクリックします。

Chromeの別タブでGoogle Chromeの履歴が開いたら、「閲覧履歴データの削除」をクリックします。「全期間」の削除する内容のすべてにチェックを入れて、「データを削除」をクリックします。これでCacheとCookieが全て削除できたので、「ネットワークの変更が検出されました」が解決したか確認してみましょう。

ネットワークのセキュリティやWindows10やMacOSのアップデートの更新と、Google Chromeのバージョンが合わなくなった可能性もあります。その場合には、Google Chromeを更新して最新版にすることで、「ネットワークの変更が検出されました」の問題が解決する可能性があります。

Google Chromeの更新方法は、右上の「︙」をクリックします。更新情報がある場合には、こちらに「Google Chromeの更新情報」と表示されます。こちらをクリックすると更新できます。

セキュリティ対策ソフトが通信に干渉することで、「ネットワークの変更が検出されました」のエラーが起こる場合があります。

とても危険なことですが、セキュリティ対策ソフトを一時的に停止して「ネットワークの変更が検出されました」のエラーが起こらなくなるか確認してみましょう。確認したいらセキュリティソフトはすぐにオンにします。

セキュリティ対策ソフトを一時的に停止して、このエラーが起こらなくなるようであれば、セキュリティソフトの除外プログラムにGoogle Chromeを追加する必要があります。セキュリティ対策ソフトの操作方法は、ソフトのメーカーに質問して下さい。

対策法の6ではGoogle Chromeを更新するというのをお伝えしましたが、Google Chromeの方が先に更新されてしまい、Windows10もしくはMacOSの方が最新のネットワークセキュリティに追い付いていない場合もあります。

その場合には、Windows10もしくはMacOSを最新版にアップデートすることで「ネットワークの変更が検出されました」の問題が解決します。Windows10とMacそれぞれのアップデート方法をお伝えします。

Windows10の「設定」を開いて、「更新とセキュリティ」＞「Windows Update」と進みます。「更新プログラムのチェック」をクリックすると、更新情報があるか確認できます。

MacOSをアップデートするには、「Appleマーク」から「このMacについて」と進みます。「ソフトウェアアップデート」をクリックすると、最新版のアップデートがあるかチェックが実行されます。アップデートがある場合には「今すぐアップデート」をクリックするとアップデートが始まります。

PCなどのネットワークに接続しているデバイスには、必ずインターネット上の住所としてのIPアドレスが割り当てられています。IPアドレスが割り当てられているからこそ、世界中に張り巡らされたネットワークの中で、確実に必要な機器に必要な情報が届けられるのです。

この割り当てられているはずのIPアドレスに何らかの不具合が生じたことで、「ネットワークの変更が検出されました」のエラーが生じることがあります。この場合には、PCに割り当てられているIPアドレスを再取得することで解決します。

Windows10とMacそれぞれのIPアドレスの再取得方法を解説します。

Windows10でIPアドレスを再取得するためにはPowerShellを利用します。Windows10の「スタート」を右クリックして「PowerShell(管理者)」をクリックします。

PowerShellが管理者権限で起動したら、次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
「ipconfig /release」

その次のこちらのコマンドを入力してEnterキーを押します。
「ipconfig /renew」

これでIPアドレスを再取得できます。

MacでIPアドレスを再取得する方法は次の通りです。
「Appleマーク」＞「システム環境設定」＞「ネットワーク」と進みます。左ペインで「Wi-Fi」もしくは「Ethernet」のどちらか、「接続済み」と表示されているインターネット接続をクリックします。

右ペインで「詳細」をクリックして「TCP/IP」のタブを開きます。「IPv4を設定」が「DHCPサーバを参照」していることを確認して、IPアドレスの右側の「DHCPリースを更新する」をクリックします。

これでMacのIPアドレスが再取得できました。

DNSサーバーとは、数字列で人間には理解しにくいIPアドレスを、記憶しやすいドメインに変換するための仕組みです。PCが利用しているDNSサーバーに不具合が生じたことが、「ネットワークの変更が検出されました」の原因になる場合があります。その場合には、DNSサーバーを変更することで解決できます。

Windows10の「スタート」を右クリックして「ネットワーク接続」を開きます。右ペインで「アダプターのオプションを変更する」を選択して、有線接続なら「イーサネット」、無線接続なら「Wi-Fi」を右クリックします。

表示されたメニューから「プロパティ」を開いて「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をダブルクリックします。「次のDNSサーバのアドレスを使う」を選択して次のGoogle Public DNSサーバーの値を入力します。

優先DNSサーバー 「8.8.8.8」
代替DNSサーバー:「8.8.4.4」

「OK」を押したら変更できます。

すでにGoogle Public DNSサーバーに変更している状態で、「ネットワークの変更が検出されました」になるようなら、「DNSサーバのアドレスを自動的に取得する」に設定してみて下さい。

MacでDNSサーバーを変更する方法は、次の通りです。

「Appleマーク」＞「システム環境設定」＞「ネットワーク」と進みます。「Wi-Fi」もしくは「Ethernet」を選択して「詳細」をクリックします。

「DNS」のタブを開いて「IPv4またはIPv6アドレス」の「＋」をクリックします。DNSサーバーにGoogle Public DNSサーバーの「8.8.8.8」と「8.8.4.4」を入力して、「OK」を押せば完了です。

プロキシやVPNとは、サーバーとユーザーの中間に設定するものです。プロキシは社内ネットワークなどの内部ネットワークを外部のネットワークにつなぐために、VPNは通信を暗号化して通信の安全性を保つための仕組みです。

プロキシとVPNの設定が「ネットワークの変更が検出されました」の原因になることがあるので、他の設定を変更しても直らないようならこの2つの設定を削除しましょう。

Windows10でプロキシとVPNを無効にする方法は次の通りです。

Windows10の「スタート」＞「設定」＞「ネットワークとインターネット」＞「VPN」と進みます。「接続しているVPN」を選択したら「切断」をクリックします。

次に「プロキシ」を選択します。次の3つの設定をオフにします。

• 設定を自動的に検出する
• セットアップスクリプトを使う
• プロキシサーバを使う

Macでの設定方法は次の通りです。

「Appleマーク」＞「システム環境設定」＞「ネットワーク」と進みます。ネットワークのリストから削除するVPNを選択して「接続解除」をクリックします。

ネットワークのリストから現在接続しているネットワークを選択して「詳細」を押します。「プロキシ」のタブを開いて「構成するプロトコル」の項目から全てチェックを外します。「OK」を押したら完了です。

この記事では、Google Chromeで「ネットワークの変更が検出されました」のエラーが表示された場合の原因と対処法についてお伝えしました。このエラーが出た場合でも、1つずつ対処法を試してみれば、必ずどこかで解決できるはずです。ぜひ対処法を試して解決を図ってみて下さい。