2019年05月08日更新
Microsoft認定資格MCPとは?資格の種類と取得難易度や受験料を解説!
Microsoftの認定資格にはMCPとMOSの2種類があります。この記事ではMicrosoftの認定資格を取得することのメリットや、試験の種類、難易度、試験の日程や受験料などについて詳しく解説します。挑戦したい人必見です。
目次
- 1Microsoftの認定資格とは?
- ・Microsoftの資格には2種類ある
- 2Microsoftの資格を取るメリットとは?
- ・知識や技術を客観的に証明できる
- ・資格の勉強をすることで実用的な能力を身に付けられる
- ・新卒者は知識の豊富さと学習意欲をアピールできる
- ・転職者は高い専門性をアピールできる
- ・国際資格なので海外でも通用する
- 3Microsoftの資格・MCPについて
- ・MCPの資格の種類とは?
- ・難易度について
- ・受験日程について
- ・受験料について
- 4Microsoftの資格・MOSについて
- ・試験の種類と難易度について
- ・受験日程について
- ・受験料について
- 5Microsoftの資格を取得した人の声
- ・MCP取得者の声
- ・MOS取得者の声
- 6Microsoftの資格に挑戦してスキルアップを目指そう!
Microsoftの認定資格とは?
パソコンなどのコンピュータは今や私たちの生活に欠かせないものとなっています。今や世界中のパソコンのOSの約9割近くがWindowsで占められていますが、Windowsを販売しているMicrosoftでは資格試験を実施しています。
この記事ではMicrosoftが実施して認定している資格とはどんなものがあるのか、ということについて詳しく見ていきましょう。まずはMicrosoftの認定資格とはどんな種類があるのかみていきましょう。
Microsoftの資格には2種類ある
Microsoftが認定する資格の種類には、大きく分けて次の2つの種類があります。同じMicrosoftが認定するものとはいえ、それぞれ全く性格が違うものなので、あなたにとって必要な資格は何かよく考えて選びましょう。
MCPとは?
Microsoftが認定する資格の種類には、MCPというものがあります。MCPとは「Microsoft Certification Program」の略です。日本語では「Microsoft認定資格プログラム」と言われます。MCPはITエンジニア向けの資格で、Microsoft製品に関する知識やスキルを問うものになっています。
MOSとは?
もう一つMicrosoftが認定する資格試験の種類にはMOSというものもあります。MOSとは「Microsoft Office Specialist」の略です。WordやExcel、PowerPointとといったMicrosoft Officeを利用するスキルを認定するための資格試験です。
MCPとは開発者向けの認定資格試験なのに対して、MOSとは事務職や営業職でMicrosoft Office製品を利用するための資格試験になります。
Microsoftの資格を取るメリットとは?
Microsoftが認定する資格を取るメリットとはどのようなものがものがあるのかみていきましょう。
知識や技術を客観的に証明できる
資格を取得することで、その資格に関する知識や技術を持っているということを、客観的に証明することができます。「自分はこういうことができます」とアピールしてみても、実際に仕事をしてみたら、実は必要なスキルを持っていなかったということもよくあります。
資格を取得するということは、その試験に出題される内容については、十分な知識や技術を持っているということが証明されます。自分のスキルをアピールするのには資格はうってつけです。
資格の勉強をすることで実用的な能力を身に付けられる
アピールする手段を得られるだけではなくて、あなた自身も資格の勉強をすることでその分野に関する実用的な能力を身につけることができます。Microsoftが認定する資格というのは、どの種類の資格試験も現場ですぐ使うことができる実用的なものになっています。勉強することでこの能力を身に付けられるので、あなた自身のスキルアップにつながります。
新卒者は知識の豊富さと学習意欲をアピールできる
マイクロソフトの認定資格を新卒者が就職活動の履歴書に記載する場合には、その分野に関する知識の豊富さや基本的なスキルを獲得しているということをアピールできます。新卒者はいくら資格を持っていても、実務経験はありませんが、その資格を取得できるだけの知識やスキルをすでに持っているということは大きなアピールポイントになります。
また、入社後に言われたから取得するのではなく、あらかじめ学生時代に遊びたい気持ちを抑えて資格試験に取り組んだ、という点は学習意欲が高いということで評価もされます。Microsoftの資格を持っていることで、MCPならIT関連での就職に、MOSなら事務関連や営業などの就職に有利に働きます。
転職者は高い専門性をアピールできる
転職者の場合には、それまでの実務経験と関連する資格であれば、その分野のプロフェッショナルとして高い専門性をアピールできます。職務経歴書に書いたそれまでの実績と、資格試験の内容が合致していれば、資格の知識やスキルに裏打ちされた実績だということが評価されます。
ただし、それまでの実務経験と関係がない資格を取りまくっているような場合には、難易度の高い資格であってもただの資格マニアと思われてしまい、転職に不利になる場合もあります。転職者の場合には、それまでの実績と資格がどのような関連性を持つのかを面接でアピールできるように準備しておきましょう。
国際資格なので海外でも通用する
Microsoftの認定資格試験は日本語で実施されている種類もあります。しかし、Microsoftはグローバル企業なので、認定された資格自体は日本国内だけではなく、海外でも通用します。海外で活躍したい、という人は挑戦してみてもいいでしょう。
Microsoftの資格・MCPについて
ここからはMicrosoftの資格の具体的な内容についてみていきましょう。まずはMCPについて解説します。
MCPの資格の種類とは?
一口にMCPといっても、その資格の種類は多岐にわたります。というのは、Microsoftが販売している製品の幅がとても広いためです。大きく分けると、MCPのカテゴリーは次のように分類されます。
- クラウド
- モビリティ
- データ
- 生産性
- App Builder
- ビジネスアプリケーション
- コアインフラストラクチャー
それぞれの分野で必要な鵜となる製品やバージョンによって、科目は細分化されています。必要な科目を組み合わせて試験を受けることで、それぞれの分野の認定資格をMicrosoftから得ることができます。
難易度について
MCPの試験の難易度は現在は次のように3段階4種類に設定されています。
難易度 | 資格名 | 解説 |
エキスパート | MCSE(ソリューションエキスパート) | MicrosoftではIT技術者の目標とするべき資格として位置付けている。難易度は最高位。定められた要件に従って、システムやアプリケーションの設計を行える技術を持つことを認定される。3年ごとに更新する必要がある。 |
エキスパート | MCSD(ソリューションデベロッパー) | MCSEと同様、MicrosoftではIT技術者の目標とするべき資格として位置付けている。難易度はこちらも最高位。指示された機能を使って、システムの構築やアプリケーションの開発ができる技術を認定される。2年ごとに更新する必要がある。 |
アソシエイト | MCSA(ソリューションアソシエイト) | 対象となる製品の基本的な機能を理解して、基本的な操作ができることを認定される。難易度としては、実務レベルとしては基礎的なもの |
エントリー | MAT(テクノロジーアソシエイト) | 難易度は未経験者を想定している試験 学生などを対象としている テクノロジーの基本的な概念と、基礎知識の習得を認定される。 |
受験日程について
MCPの試験日程は、特にMicrosoftの方で決めた日時はありません。試験会場が定めた日程で随時行われています。お近くで試験を実施している会場を見つけて、日程を問い合わせてみましょう。
受験料について
MCPの試験を受けるために必要な受験料は次の通りです。
試験の難易度 | 受験料(一般) | 受験料(学割) |
MTA | 140,40円(税抜) | 7,000円(税抜) |
MCP(1科目分) | 21,103円(税抜) | 11,607円(税抜) |
尚、MCPの認定を受けるためには複数の科目を受験する必要があります。こちらの金額は1科目あたりの金額なので、3科目必要な場合には、3倍の金額が必要です。
Microsoftの資格・MOSについて
次にもう一つのMicrosoftの資格のMOSについて詳しく見ていきましょう。
試験の種類と難易度について
MOSの資格試験はMicrosoft OfficeのWord、Excel、PowerPoint、Access、Outlookのそれぞれで行われます。また、それぞれのソフトのバージョンによって違う種類の試験が実施されています。どれを受けたらいいのかわからない場合には、あなたがよく使うソフトや得意なソフトの最新バージョンの試験を受けたらいいでしょう。
また難易度は、すべてのソフトに一般レベルのスペシャリストレベルがあります。また、WordとExcelにはさらに上級の難易度の高いエキスパートレベルも用意されています。
受験日程について
MOSの試験は全国一斉試験と、各会場が設定する随時試験があります。全国一斉試験は毎月1回から2回実施されています。随時試験は、各試験会場が定める日程で実施されます。全国一斉試験の申し込みはこちらのリンクから行えます。受験を予定している人はこちらのリンクをご覧ください。
受験料について
受験料は次の通りです。
難易度 | 受験料(一般) | 受験料(学割) |
スペシャリスト | 9,800円(税抜) | 7,800円(税抜) |
エキスパート | 11,800円(税抜) | 9,800円(税抜) |
尚、受験するソフトの種類によっては学割がない場合もあります。
Microsoftの資格を取得した人の声
実際にMicrosoftの資格を取得した人というのは、どのような感想を持っているのか、資格を取得した人の声を見ていきましょう。
MCP取得者の声
MCP取得者の声には次のようなものがあります。
「営業職ですが、MCPを取得したことで顧客から専門性が高いと思われるようになっことが最大のメリットでした。技術的なことも理解できているのだと想われることで、より信頼していただけるようになりました。
また、名刺に資格を記載しているので、名刺交換の時に話題を広げるきっかけにすることもできます。周りの人へアピールするのに、技術職ではなくてもMCPは本当に効果的です。」
「技術者としてMicrosoftから認定されることの重みを感じるようになりました。Microsoft製品が様々な場面で利用されている中で、そのプロフェッショナルとしてMicrosoftのお墨付きをいただけるということは、自分自身の仕事の意欲にもつながっています。
また、資格取得者専用のメンバーサイトで最新情報にアクセスできるようになったことも、仕事を進める上でとても大きなメリットになっています。」
「単純に試験を解くためだけの勉強をしていたら、資格を取って終わってしまう可能性も高いでしょう。しかし、深く内容を理解しながらしっかりと勉強していれば、資格試験の内容は現場ですぐに生かすことができます。
問題で設定されるシナリオも、ありえないと思ったのですが、考え方の大枠をとらえておくと、本質の部分で同じ問題にぶつかることが現実でよくあります。MCPを取得していることで、説明に説得力も生まれるので、自分自身の自信にもつながっています。」
MOS取得者の声
MOS取得者の声には次のようなものがあります。
「MOSの勉強をすることで、苦手だったパソコンのスキルを高めることができました。苦手を克服したことで、自分でもやればできるんだ、という大きな自信につながりました。」
「今まで何となくパソコンを使ってきて、なんとなく覚えた機能はすぐに忘れてしまっていたのですが、MOSを取得するために覚えた機能は全て覚えています。レポートを作成するときにもパソコンを自由に操れるようになったことで、作業が効率化できたのは、MOSを取得したおかげだと思っています。」
「MOSの勉強を日通りやることで、自分の知識やスキルのどこに穴があるのかがわかりました。それぞれのソフトを使える幅が大きく広がったことは、今後の仕事に大きくいかせると思っています。」
「Excelを使う機会が多くなったので、Excelの知識を高めようと取得しました。売り上げ分析や資料作成、報告書作成などに資格のために学んだ知識を活用しています。ピポットテーブルや関数を使えるようになったことで、効率的に業務を進められるようになりました。」
Microsoftの資格に挑戦してスキルアップを目指そう!
この記事ではMicrosoftの資格についてみてきました。資格に挑戦して、スキルアップを図ることは、自分の成長のためにも、将来のためにもとてもいいことです。開発者を目指す人も、事務職や営業職でより専門性を高めたり、パソコンのスキルを高めて仕事を効率化したりしたいと考えている人も、ぜひMicrosoftの資格試験に挑戦してみましょう。