2019年04月29日更新
Googleの2段階認証プロセスの設定をしてアカウントのセキュリティを高める!
セキュリティを高めることが必要に迫られている現在、Googleではアカウントの2段階認証が推奨されています。Googleでの2段階認証とはなんなのか。高度なセキュリティでアカウントを保護して安全にログインするプロセスをご紹介いたします。
目次
Google 2段階認証プロセスとは?
Google2段階認証プロセスとは、ここでは、アカウントをログインする際に2段階で認証する仕組みや過程(プロセス)のことです。簡単な理解としては、Google2段階認証プロセス=アカウントのセキュリティを強化すること、ものと覚えてしまって構いません。
そもそも、アカウントからログインする時には、基本的にGoogleに限らず最低限アカウント名とパスワードが必要で、これだけでログイン時のセキュリティをしているのが一般的です。よくよく考えればこれは、名前と合言葉だけで、自分のアカウトを運用しているようなものです。大事な情報をやり取りするには少々不用心とも言えます。
ここで必要なのが、セキュリティの強化です。しかし、現実世界では監視カメラをつけたり、鍵を高性能にしたり、なんなら金庫に閉じこもることもできますが、ネット上ではこれをどうやって再現すればよいのでしょうか。このネット上で複数の鍵をつける行為が、2段階認証プロセスです。
合言葉という鍵の他に、もう一つ別の高性能な鍵を手に入れること、二重に鍵をかけることが、このGoogle2段階プロセスです。今まで以上に安心に、不正ログインを防ぎ、セキュリティを強化できます。
今まで以上に安全にアカウントを管理
2段階認証プロセスを実施することで、今まで以上に安心にアカウントを管理できます。単純にログインするまでのプロセスが増えることで、アカウントを悪用しようとする人物からは工程が増え、アカウントのセキュリティを突破し悪用しづらくなります。
また、Google2段階認証プロセスでは豊富なバックアップ手段もあり、紐付けした端末を壊してしまっても安心できます。バックアップの方法は簡易的な暗証番号を発行したり、物理的な鍵(セキュリティキー)を購入して設定するなどがあります。
不正ログイン対策
不正ログインするためには、悪用する側の人物が単純にログインするための情報を持っていればいいことになります。Google2段階認証プロセスを実施していない場合、Googleアカウントにログインする時にはアカウント名とパスワードのみで可能です。これは不正ログインする側の人物にも同じことが言えます。
ですが、Google2段階認証プロセスを実施することで鍵は少なくとも2つ、必要な上に、Google2段階認証プロセスで作成する鍵は、複製が難しい鍵となるので、不正ログインを強固に防ぐことができます。さらにバックアップ用の鍵も用意することで、ますます突破は難しいものになります。
セキュリティの強化
Google2段階認証プロセスを実施することで、セキュリティは間違いなく強化されます。2段階認証の手段はいくつかありますが、これらは単純なアカウント名とパスワードという文字列情報だけで完結するものと違い、他のデバイスを経由させる必要があるために、悪用が難しいのです。
自分にあった、セキュリティの強度と、利便性を、Googleでの2段階認証手段を豊富な手段から選べるので、セキュリティの強化と同時に、バックアップを作り、利便性の高い方法で2段階認証を利用することができます。
Google 2段階認証プロセス用アプリ
2段階認証する方法はたくさんありますが、Googleでは2段階認証用のアプリを用意してくれています。その名も「Google Authenticator」です。ここではこのアプリの使い方をご紹介します。
とはいえ、使い方はとっても簡単です。まずはアプリをダウンロードします。後述する2段階認証の設定を行い、2段階認証をオンの状態にします。Googleアカウントにログインし、「アカウントを保護」をクリックします。ここから「2段階認証」→「Googleからのメッセージを設定」をクリックし、もう一度ログインを行います。
「2段階認証」の項目から上の画像のように「認証システム アプリ」の項目の「設定」をクリックします。すると、下の画像のようにOSを選択する画面に移行するので、自分の端末のOSを選択して「次へ」をクリックします。
次の画面でQRコードが表示されるので、このQRコードをダウンロードしたアプリから読み取ります。アプリ側で「バーコードをスキャン」を選択してQRコードを読み取ります。これによって設定が完了しました。その後、下の画像のようにアプリ側に表示される六桁の数字をPC側に入力します。これで設定は完了です。
設定が完了した後は、アプリ側は常に六桁の数字を一定時間ごとに発行し続けています。この数字は自分のアカウント専用の暗証番号になるので、次回以降、2段階認証をする時には、このアプリに生まれ続ける番号を変更される前に、ログイン後の2段階認証画面で入力することで2段階認証してアカウントへログインできます。
Google 2段階認証プロセスの設定方法
ここでは2段階認証プロセスの設定方法をご紹介いたします。
2段階認証の設定手順
実際にGoogleで2段階認証プロセスを行う設定手順をご紹介いたします。主な流れは、Googleアカウントにログインし、2段階認証をするために別の端末と紐付けをします。これによって、紐付けをした2つの端末を所有していない限り、Googleにログインできないようになります。二重の強固な鍵を設定したことになります。
Gooleアカウントにログイン
まずは「Google2段階認証プロセス」をGoogleで検索してみてください。そして、上のようなページを探します。(基本的には検索上位にあるので探してみてください)
このページを下へスクロールするとGoogle2段階認証プロセスの説明のあとに「使ってみる」というボタンがあるのでここをクリックします。そして「2段階認証プロセス」のページへ移動するので、ここで下部の「開始」をクリックします。すると、ログイン画面に移動するのでここで自分のアカウント情報を入力してログインします。
Googleアカウントにログイン後は、他の端末とGoogleを紐付けすることになります。紐付けについては次の項目で説明いたします。
端末をGoogleアカウントと紐づけ
Googleアカウントにログイン後、上の画面に移行します。自分の紐付けする端末の電話番号を入力します。電話番号さえ入力できれば、スマートフォンでなくても登録はできますが、スマートフォンであれば2段階認証プロセス用のアプリや、スマートフォン自体のセキュリティの高さもあるのでおすすめです。
電話番号の入力が終わったら、コード取得方法を「テキストメッセージ」か「音声通話」の2つ、あるいは「別の方法を選ぶ」から「セキュリティキー」と「Googleからのメッセージ」も選べますが、基本的には「テキストメッセージ」で問題ありません。
不都合がある場合や、特別な理由がある場合に他の選択肢もある、とおぼえていただければ大丈夫です。電話番号の入力とコード取得方法を選んだら「次へ」をクリックします。
すると、下の画像のように、実際に電話番号を入力したスマートフォンへメッセージが送信されてきます。ここに送信されてきた6桁のコードを入力します。入力後「次へ」をクリックで最後の画面へ移動します。
最後に下の画像の「オンにする」をクリックで紐付けが完了しました。
これで2段階認証プロセスがオンの状態になりました。下の画像のように、次回以降は紐付けした端末へコードが送られてくるので、それを入力してログインします。
デフォルトの2段階認証プロセスでは、このコードの入力と確認をする方法ですが、ここから設定を加えることで、さらにセキュリティを向上したり、簡略化したりできます。
バックアップコードで登録がオススメ
2段階認証プロセスでは、2つ目以降の手順の追加を推奨しています。これは、端末の紛失、故障等でつかえなくなってしまったときなどの予備の意味合いがあります。また、アプリなどを利用することで簡略化することなどもできます。この時、物理的にバックアップを取ることができる「バックアップコード」で2つ目の確認手順で登録をしてしまうことをおすすめします。
電話番号より安全
「バックアップコード」とは、通常では紐づけされた端末を経由するところ、単純な8桁の数字を入力して2段階認証をできるようにするコードのことで、これを印刷するなどしてバックアップを取ります。単純な数字のみで2段階認証を済ませるので、電話番号を紐付けしている端末が壊れてしまっても、ログインできるという利点があります。
これによって、携帯端末が万が一使えない時にもログインが可能です。バックアップコードは発行する時に、10個一セットで発行され、それぞれが一回限りの使い切りです。追加でいくらでも発行はできますが、防犯の観点から使い切るか、その直前で追加して発行するのがおすすめです。
Google 2段階認証プロセスにアクセス
ここでは、2段階認証プロセスの設定のさらなる設定をしていきます。主に、上の項目でご紹介した2つ目の予備手順の他の手順と、再設定用メールアドレス、再設定用電話番号の登録を見てきます。
2つ目の予備手順を選択
2つ目の予備手順は、バックアップコードでもご紹介しましたが、2段階認証をするための手順、手段のバックアップです。もし、バックアップがない場合は端末の紛失でどうにもならなくなってしまう為、1つ以上は設定しておくことを推奨します。
また、頻繁にログインする端末は、一度2段階認証をした上で、端末自体を「信頼できる」デバイスとして登録することで2段階認証用のコードを入力しなくてもログインできるようになります。ただし、これはその「信頼できる」デバイスではそのデバイス限定で2段階認証をスキップすることになるので、自宅のPCなどに限定することをおすすめします。
テキストメッセージ(SMS)または音声通話
デフォルトの機能がこの「テキストメッセージ(SMS)または音声通話」です。なので、改めて設定する必要はありません。2段階認証プロセスの紐付けをした時のものと同一なので、2段階認証する時は紐付けした端末に送られてきた、テキストメッセージ(SMS)または音声通話から送られてくるコードを2段階認証時に入力することで認証ができます。
セキュリティキー
ここでいう、セキュリティキーとは2段階認証用の専用物理デバイスです。2段階認証をするための物理的な本物の鍵といったところで、見た目はものによって様々ですが、USBメモリに近い見た目をしています。
設定するにはまず、この物理デバイスを購入する必要があるため、他の手順と比べて手を出しづらいのですが、その分、この物理デバイスを手に入れない限りログインできないようにもできるため、非常に強力な2段階認証の手段だとも言えます。
設定方法は、2段階認証の設定画面から、「セキュリティ キー」の項目から「セキュリティ キーを追加」をクリックし、ここではまだデバイスが接続されていないことを確認して「次へ」をクリックします。ここで「セキュリティ キーを登録してください」と出るので、ここでデバイスをUSB等に接続して登録ができます。
Googleプロンプト
Googleプロンプトは、設定することで「ログインしようとしていますか?」と紐付けした端末で問われ、これに「はい」と答えるだけで2段階認証して、ログインできるようにする手段です。これが2段階認証する上で、もっとも早く簡単にできます。
設定も簡単でGoogleアカウントにログイン→「アカウントを保護」→「2段階認証プロセス」から「2段階認証プロセスの設定」をクリックして再度ログイン後、2段階認証プロセスの設定画面から「Google からのメッセージ 」の右側にあるタブをクリックしオンの状態にするだけです。
再設定用メールアドレスの登録
再設定する時の為のメールアドレスを登録します。Googleアカウントにログインし、「個人情報」をクリックします。このページから「連絡先情報」の欄を探し、ここの「メール」の欄をクリックします。次のページの「メールアドレス」内の「再設定用のメールアドレス」から登録をします。
再設定用電話番号の登録
続けて電話番号も登録しておくと、安心ができます。先程と同じようにGoogleアカウント→「個人情報」→「連絡先情報」と進むと「メール」の下に「電話」の項目があるのでクリックします。ここで電話番号を登録します。電話番号で2段階認証プロセスを行った場合は、その時の電話番号がここに入力されているので、問題がある場合はこの項目から変更もできます。
Google 2段階認証プロセスの解除方法
ここでは、2段階認証の解除方法をご紹介いたします。
Googleアカウントにログイン
まずは、Googleアカウントにログインします。「アカウントを保護」をクリックし、「2段階認証プロセス」をクリックします。「Googleからのメッセージを設定」をクリックすると再度ログインを求められるので、ログインします。
「2段階認証プロセス」の項目の一番上に「2段階認証プロセスはOO(2段階認証プロセスをオンにした日付)より有効になっています」という項目の右に「オフにする」というボタンがあるので、クリックします。これで2段階認証プロセスがオフになり、解除されました。
Google 2段階認証プロセスで確実なセキュリティを
Google2段階認証プロセスをご紹介いたしました。Googleの2段階認証の方法は豊富で、自分のスタイルに合わせて選択できることがわかりました。慣れるまで、設定するまでは少し手間ですが、セキュリティを簡単に向上、強化できるGoogle2段階認証をぜひとも取り入れて確実安全なセキュリティにしてみては如何でしょうか。