2020年06月07日更新
ZoomとSkypeを比較!Web会議サービスの違いやデメリットを解説!
テレワークでのオンラインのWeb会議システムでは、ZoomとSkypeを比較するとどちらがいいのでしょうか。この記事では、オンラインミーティングで利用する場合のZoomとSkypeの違いや、それぞれのデメリットなどについて比較して詳しく解説します。
目次
ZoomとSkypeを比較してみるとどちらがいい?
テレワークで仕事や勉強を進める人が増える中で、オンラインで利用できるWeb会議システムは、ZoomとSkypeのどちらがいいのか迷う人が増えています。この記事ではZoomとSkypeを比較してみて、どのような違いがあるのか詳しく解説します。
Zoomの特徴について
まずはZoomの特徴について解説します。Zoomはアメリカの企業が開発した、Web 会議システムです。多くのデバイスをオンラインで接続し、ビデオ会議ができるシステムです。ビデオ通話の他にも、チャットや画面共有などの機能で、会議を円滑に進めることができます。
料金プラン
Zoomには無料プランと有料プランがあります。有料プランにはいくつかのプランがありますが、どのような機能の違いがあるのか下記の表でご覧ください。
無料 | プロ | ビジネス | 企業 | |
月額料金 | 0円 | 2,000円 | 2,700円 | 2,700円 |
ミーティングへの参加可能人数 | 100人 | 100人 | 300人 | 500人 |
3人以上のミーティングの時間制限 | 40分まで | 24時間まで | 24時間まで | 24時間まで |
録画方法 | ローカル録画のみ | ローカル録画 クラウド録画(1GB) |
ローカル録画 クラウド録画(1GB) |
ローカル録画 クラウド録画(無制限) |
ドメイン管理・管理用ダッシュボード | 利用不可 | 利用不可 | 利用可 | 利用可 |
この他にも、追加料金を支払うことでクラウド録画の容量を増やせたり、Webセミナー専用のウエビナーの利用が可能になります。
Skypeの特徴について
一方のSkypeは、インターネット電話サービスとして開発されたものです。Zoomと比較すると歴史は長く、2003年からサービスを開始しています。Skype同士なら完全無料で通話ができるということで、世界中で使われています。現在は、1対1の音声通話だけではなく、大人数でのビデオ通話も可能なので、Web会議システムとしても利用されています。
料金プラン
インターネットに接続している端末で、Skypeによるビデオ通話をするのは全て無料でできます。Skypeでのビデオ会議に必要なものは、スマホやPCをインターネットに接続するための通信料だけです。Webミーティングを行うにあたっての必要な機能も全て無料で利用できます。
Skypeで料金が必要になるのは、Skypeから固定電話や携帯電話番号に電話を掛けるときです。電話料金は次の通りです。
発信先 | 通話料金 |
国内の固定電話 | 2.26円/分 |
国内の携帯電話 | 10.81円/分 |
国内のIP電話 | 3.59円/分 |
SMS1件 | 7.59円/分 |
国内の携帯電話以外の世界へ無制限で掛ける | 1675円/月 |
ZoomをSkypeの違いを細かく比較してみると?
ZoomもSkypeもビデオ通話システムを利用して、Web上のオンラインミーティングができるアプリです。しかし、比較してみると、その使い勝手などは大きく違います。こちらではZoomとSkypeの違いを細く比較してみましょう。
データ通信量と通話品質を比較すると?
通信量に制限のあるスマホのモバイルデータ通信で接続している場合には、Web会議で消費するデータ通信量が大きな問題となります。また、仕事をする上では通話品質もある程度に保たれないと困ります。
Zoomは通話品質が比較的良いのに、データ通信量が少なくてすむと話題でした。しかし、Skypeのデータ通信量と比較してみると、実はZoomはそれほどデータ通信量が少ないわけでもありません。
細い比較は下記のリンクで詳しく解説しているので、よろしければご覧ください。
接続可能人数を比較すると?
Web上でオンラインミーティングを行う場合には、会議に一度に参加できる接続可能台数も重要なポイントです。
Zoomは無料プランでも最大100名まで同時接続が可能です。一方でSkypeでは、今までは25人まででしたが、2020年4月に最大50名まで増えました。50名を超える参加者がいる場合にはZoom一択です。
Web会議に使える機能を比較すると?
会議では様々な資料を共有したり、ホワイトボードへの板書が必要になります。Web会議に必要な機能を比較すると、ZoomとSkypeではZoomに軍配が上がります。
Zoomにはホワイトボード機能や、面談や部署ごとの仕事などに利用できるブレイクアウトルームなどの機能が充実しています。ビデオ通話以外の機能を使いたいのなら、Zoomの方がおすすめです。
ZoomとSkypeを比較したそれぞれのメリットとデメリット
ZoomとSkypeを比較した場合のそれぞれのメリットとデメリットにはどんな点があるのか解説します。
Zoomのメリット・デメリット
Zoomのメリットとデメリットは次の通りです。
オンラインミーティングに必要な機能が盛りだくさん
Skypeと比較すると、Zoomにはオンラインミーティングで利用するのに、とても便利な機能が色々と揃っています。ご紹介したホワイトボードやブレイクアウトルーム以外にも、自宅からのテレワークに欠かせないバーチャル背景や、Slackと連携する機能などもあります。オンラインで仕事をするのにはZoomには便利な機能が盛りだくさんです。
Zoomだけで簡単に録音録画ができる
ミーティングやセミナーの様子などを録画したいと思った時に、Skypeでは別に録画用のアプリを利用しなければいけません。一方で、ZoomならZoomの中に録音も録画もできる機能が備わっています。無料プランでも、PCの内部ストレージへ保存するローカル録画なら利用可能な点は、Zoomの方が便利な点と言えるでしょう。
サインインしなくても参加できる手軽さ
Skypeでは会議に参加する人全員がアカウントを持っていなければ利用できません。一方で、Zoomなら、主催者はアカウントが必須ですが、参加者はアカウントがなくてもミーティングに参加できます。アカウントを作らなくても気軽に参加できるという点は、Zoomにメリットがあります。
高画質なビデオ通話ができる
テレワークをする上では、通話品質も欠かせません。通話品質が悪いと、資料の文字がよく見えずに、仕事や勉強に支障をきたすことがあります。また、音声も途切れがちになったり、聞き取りにくくなります。
通話品質の点で比較すると、Zoomの方がSkypeよりも優れています。Skypeはデータ通信量を節約するために通話品質を落としているようです。しかし、一定の通話品質でのビデオ会議を行いたい場合には、Zoomの方がおすすめです。
セキュリティ面での不安がある
上記の様に、Skypeと比較するとメリットばかりのように思えるZoomですが、セキュリティ面での不安を抱えているというデメリットがあります。
アカウントなしでも参加できるといった、使いやすさを優先したことで、セキュリティ面がおろそかになっている点が不安視されています。現在、セキュリティ面での改善を図っているので、今後の改善は期待できますが、機密事項を扱う場合には注意が必要です。
Skypeのメリット・デメリット
Skypeのメリットとデメリットには次のようなものがあります。
通話品質は劣るがデータ通信量は少ないことも
Zoomと比べると、ビデオ通話の品質は劣りますが、データ通信量はSkypeの方が少ない場合があります。通信環境に不安がある場合には、ZoomではなくSkypeを選んで様子を見てもいいでしょう。
今まで使っていた人が多い
SkypeはZoomが登場する10年近く前から使われています。すでにアカウントを持って利用している方も多いという点もメリットになるでしょう。ZoomよりもSkypeユーザーが多い場合には、Zoomに乗り換えずにSkypeを利用してみるのもおすすめです。
声が届くのがワンテンポ遅れることが
Zoomは比較的リアルタイムで声も画像も届きやすいのに対して、Skypeは音声や映像が届くのがワンテンポ遅れることがあります。タイムラグを承知の上でミーティングを進められれば、問題にならない場合もあります。しかし、気になる場合にはZoomに乗り換えることをおすすめします。
ZoomとSkypeを比較するとオンラインミーティングではZoomに軍配が!
この記事ではZoomとSkypeを比較して、Web会議にはどちらを会議にはどちらが利用すればいいのかを検証してみました。
利用できる機能などを比較すると、テレワークではZoomの方に軍配が上がります。Skypeからの乗り換えを迷っている方も、ぜひ一度試しにZoomを利用してみることをおすすめします。