2019年11月19日更新
ヤフオク!収入に税金はかかる?確定申告のやり方や所得税の計算方法などを解説
この記事では、オークションサイトのヤフオク得た収入と税金に関して特集をしていきます。ヤフオクで得た収入に税金はかかるのかということと、確定申告のやり方、所得税の計算方法などを紹介します。課税対象のものや、何が経費になるのか、転売の場合には参考にしてください。
目次
ヤフオク!の収入は税金がかかる場合がある
この記事ではヤフオクのオークションを利用して収入を得た場合に税金がかかってしまうのかということについて説明していきます。オークションサイトのヤフオクなどで物品を販売して、収入を得た場合には、結論から言いますが税金がかかる場合があります。普段からヤフオクで利益を得ている方は是非チェックしておいてください。
課税対象にならないケース
最初に、ヤフオクを利用して利益を得た場合でも税金の課税対象にならないケースについていくつか紹介していきます。利用の仕方によっては課税されませんので、申告しなければならないなどの心配は要らない場合ももちろんあります。今回はヤフオク利用で課税対象にならないシチュエーションを3つ紹介しますので、照らし合わせてみてください。
生活用動産の売買
ヤフオクで課税対象にならないケースとして最初に紹介するのは、生活用動産の売買です。難しい言い方になってしまいましたが、基本的には生活の中で不要になったものなどを片付けるつもりでヤフオクで販売した場合などでは、課税されません。継続的でない状態であれば生活用の動産は売買しても問題はありません。
副業収入が20万以下
ヤフオクで課税対象になるケースとして次に紹介するのは副業収入が20万円以下である場合です。本業以外にヤフオクのオークションを利用して利益を得ている方もいますが、この場合には20万円を超えていなければ課税されません。他の副業をかけもちしている方は、特に注意が必要です。自分の収入額をこまめにチェックしましょう。
主婦・学生・個人事業主の一部
ヤフオクで課税対象にならないケースとして最後に紹介するのが、主婦や学生、個人事業主の一部です。例えばヤフオクでのオークション収入を本業にしている方については年間で38万円を超過しなければ税金は課されません。ただし学生や主婦に関してはアルバイトやパートをしている方については他の収入も考慮する必要があります。
課税対象になるケース
それでは次に、ヤフオクで収入を得た場合に課税対象になるケースについて解説していきます。ヤフオクで普段から多用して物品を販売しているユーザーについては、こちらをチェックしておく必要があります。上記のシチュエーションでも、副業で20万円を超過した方や、本業で38万円を超過してしまった方については課税対象になります。
営利目的の売買
ヤフオクで課税対象になるケースとして挙げられるのが、営利目的の売買です。商品を転売してその差額から利益を得ている方については課税対象になってきますので注意が必要です。ヤフオクでの収入を本業の収入にする方がこの場合には多いことになりますので、必ず申告をする必要が最後には出てきます。覚えておいてください。
ヤフオク!の収入の税金は確定申告が必要?
ヤフオクで収入を得ている場合で課税対象になるケースと課税されないケースについて解説してきました。自分の所得によっても変わってきますので、こまめなチェックが必要になります。理解ができましたら次に進みましょう。ここからは、ヤフオクの収入の税金は確定申告をする必要があるのかということについて解説を進めていきます。
ケース別の申告基準
ヤフオクで収入を得ている方で、課税対象になった場合では確定申告をする基準というものがあります。こちらについてもシチュエーションで基準が分かれてきますので以下をチェックしておいてください。全部で3種類のケースについて解説しておきます。ヤフオクを利用している方は、自分のシチュエーションと照らし合わせてください。
パートやバイトをしていない人
まずはパートやアルバイトをしていない人の場合について解説します。先ほども説明しましたが、こちらについては所得が38万円を超過しない限りは所得税の申告をする必要はありません。もし33万円を超過してしまっている場合については住民税の申告が必要になりますので注意してください。それ以下の場合は申告は要りません。
オークション収入のある給与所得者
次に、ヤフオクでオークション収入を得ている給与所得者について説明します。本業はサラリーマンで、副業としてヤフオクで転売などを行っている場合についてです。この場合は副業でも20万円を年間で超過していなければ申告する必要はありません。もちろんオークション以外の副業収入についても合算する必要があります。
家の不用品を転売した人
次に、ヤフオクで家にある不用品を転売した人の申告について説明します。こちらは生活用動産として認められるものであれば課税対象になりませんので、申告についても必要なくなってきます。ただし営利目的で転売を繰り返ししているような場合については注意が必要です。1回限り要らないものを譲渡するような場合はあまり心配要りません。
無申告はペナルティが発生する
上記の3種類のケースについて確定申告の基準を説明してきました。それぞれシチュエーションによって確定申告の必要性が異なってきますので、よく覚えてから収入を得ていくことをおすすめします。確定申告が必要なケースに当てはまる方で無申告状態になってしまうと、申告をしなかったことが発覚した時に追徴課税などペナルティが課されます。
ヤフオク!の収入にかかる税金の確定申告のやり方
ここまでヤフオクのオークション収入で確定申告が必要になる場合などを判断する基準について説明してきました。基準に達した場合については忘れずに確定申告をしておきましょう。ここからは、ヤフオクの収入にかかる税金の確定申告のやり方について簡単に説明していきます。基本的なやり方を覚えておきましょう。
確定申告の基本
まずは確定申告の基本的な部分を説明しておきます。その年の1月から12月までの所得に関しての申告になります。年明けに課される税金については、前年の所得に基づいて計算される金額になります。もし税金を払いすぎていた場合にはお金が戻ってくる場合もありますので、確定申告で得をすることもあります。申告は2月ごろに始まります。
確定申告の2種類の方法
確定申告については前年の所得について課されるものですので、注意が必要です。確定申告の種類についてもこちらで紹介しておきます。日本では確定申告のタイプは2つにわかれています。聞いたことはあっても、具体的にどのような申告内容になるのかということについては知らない方も少なくありません。違いを知っておきましょう。
青色申告
確定申告の種類としてまず紹介するのが、青色申告です。確定申告では控除金額というものが用意されています。青色申告をする場合には65万円まで控除ができるというメリットがあります。控除を受ける金額が多いことはいい点ですが、より具体的な帳簿を提出する必要があります。収支の計算をした表などを普段から作成することになります。
白色申告
確定申告で次に紹介するのが、白色申告です。こちらは税務署に届け出をすることなく提出する一般的な確定申告になります。この場合は青色申告の控除額とは異なり、10万円までとなってしまいます。簡単な申告で済んでしまうというメリットがありますが、税金の負担額は増えてしまいます。よく考えて申告してください。
青色と白色のどちらを選ぶべき?
青色申告と白色申告について解説してきましたが、青色と白色の確定申告どちらを選ぶべきなのかという疑問が浮かびます。金額が大きくなる場合や将来的に税金の金額が大きくなり、負担額が増加する見込みがある場合は、青色で確定申告をしておくことをおすすめします。ただし青色申告は事前に届け出が必要になります。
確定申告書の作成方法
青色申告、白色申告について違いを説明してきました。確定申告書の作成方法ですが、基本的には税務署の確定申告の会場を利用します。そのほかにもネットで確定申告ができてしまうものもありますので、スケジュールが厳しい方は、出向かずにできるメリットがあります。会場で時間をかけるよりも自分のペースで申告書が作れます。
ヤフオク!の収入にかかる税金の計算方法・節税方法
ヤフオクで所得があった場合の確定申告の基準と、確定申告の種類について解説してきました。課税の仕組みと申告方法について理解できましたら、次に進みましょう。ここからは、ヤフオクの収入にかかる税金の計算方法や節税方法について解説していきます。
税金は所得に対して課税される
税金の一番基本的なことになりますが、前年の所得に対して課税されるという仕組みになっています。ですので、現時点でヤフオクの利益になっている金額は所得として来年に影響してくることになります。負担を見越した上で生活をしていくことをおすすめします。来年に所得が低くても、前年のものに課税なので負担が大きくなる場合があります。
ネットオークションで経費計上できるもの
よく申告の際に頻出するワードが「経費」です。業務に必要な出費であれば経費として計算できますが、ここからは経費について説明していきます。経費については幅広い物があり、また業務によって経費に計上できる項目や商品も異なってきます。ヤフオクを利用している場合で経費に計上するものがある方はチェックしてください。
経費計上の注意点
経費計上の際は領収書も大切ですが、経費に計上する場合についてはすべて経費に計上できないものもあります。これについては注意が必要です。スマホの料金や電気代、ネット代金など私的生活で利用することのあるものについてはパーセンテージを適切に設定してから経費にその割合だけを計上しなければなりません。これについては按分と呼ばれています。
具体的な税金の計算例
課税の材料になる所得の計算例ですが、基本的には「収入」から「経費」をマイナスした金額になります。ヤフオクであれば、「オークションに出して得た金額」-「オークションに出品するための商品購入代金」+「送料」といった金額になります。このほかに手数料などがあればそれも経費に追加して計算してください。
節税の具体的方法
ヤフオクでの経費計上について解説してきました。経費計上については様々なものがありますので、自分のシチュエーションで転売などの作業に必要な金額を一度計算してみることが重要です。ここからは、ヤフオクなどで利益を常に得ている方に向けて、節税の方法を解説していきます。少しでも税金負担を軽くしていきましょう。
家賃や通信費の一部を経費計上する
まずは家賃と通信費です。転売作業をやるのは家など場所が必要になります、ですので一部を経費に計上できるのが実際です。ただし生活に使っている家の場合については割合を考慮する必要があります。このほかにもインターネット代金などの通信費についても一定の割合を自分で設定して経費に計上できますので、合理的な比率を考えましょう。
家族への給与支払い
また、家族内でヤフオク転売などを行って運営をしているユーザーの場合は、家族への給与支払いという計上にすることで節税ができます。ただし、個人事業主で、自分のみで転売作業を行っている場合についてはできませんので注意が必要です。
損害保険の加入
損害保険に加入した場合に、支払っている保険料でも節税ができます。ヤフオクで転売をしていると、商品の破損などが将来的に全く発生しないとは限りません。保険料を支払うことで節税できるだけでなく、顧客に対しても安心して対応できますので、メリットは多くあります。
税金の支払い方法を工夫する
また税金の支払い方法を工夫することで節税できるものもあります。キャッシュレス決済サービスなどを使って納税ができるものもありますので、これらを経由することで、キャッシュバックポイントが得られる場合もあります。
法人化をする
転売作業で売り上げが大きくなってきた場合については法人化することも節税の手段です。個人的な所得税と法人税では課税の仕組みが異なっていますので利益の金額によって節税できるようになります。所得が少ない場合は、法人化しなくても十分ですが利益が大きくなるにつれて法人化を検討した方がお得になります。
ヤフオク!にかかる税金の知識を把握しておこう!
今回はヤフオクで転売などで利益を得た場合にかかる税金についてを中心に特集を進めてきました。ヤフオクでは生活動産の譲渡以外については課税の対象になるものが殆どです。個人的な収入体系についても確定申告の有無が異なっています。しっかり把握して、無駄な支出のないように工夫していくことをおすすめします。