WinSCPの使い方!サーバー接続とファイル・フォルダの転送手順を解説!
WinSCPは使い方の簡単なファイル転送ソフトです。WinSCPは「SFTP」「FTPS」「FTP」「SCP」の、ファイル転送プロトコルに対応しており、安全にローカルPCとサーバーPCの、仲介を果たします。使い方は本記事の中で詳しく解説します。
目次
- 1WinSCPって知ってる?
- ・WinSCPの魅力とは
- 2WinSCPのインストール方法とは
- ・まずはWinSCPのダウンロードから
- ・WinSCPのインストール手順
- 3WinSCPのサーバー接続方法
- ・必要情報を記載してサーバーに接続しよう
- ・ログイン後の画面構成を理解しよう
- ・画面上のボタンの役割とは
- ・コマンドでWinSCPを起動してみよう
- ・秘密鍵でセキュリティを強固にしてみよう
- 4WinSCPの使い方をマスターしよう!【ファイル・フォルダ編】
- ・PC・サーバー間でファイル・フォルダを転送してみよう
- ・PC・サーバー間でファイル・フォルダを移動してみよう
- ・サーバー上のファイル・フォルダを編集してみよう
- ・サーバー上のファイル・フォルダを削除してみよう
- 5こんな時どうする?WinSCPのもしも
- ・サーバー権限が無い時のエラー対処
- ・ホスト名が間違っている時のエラー対処
- ・ファイルを転送した時のエラー対処
- ・文字化けが発生した時のエラー対処
- ・WinSCPの設定を移行したい時の対処
- 6WinSCPの使い方をマスターして活用しよう!
WinSCPって知ってる?
「ホームページ」「ブログ」の作成、運用のために、個人でレンタルサーバを利用する方が増えました。当然インターネットでの、データやファイルの頻繁な行き来が増えて、情報漏洩の危険性が増大します。本記事では無料の転送ソフトの、WinSCPの使い方について解説します。
そこでデータやファイルの転送手段に、「SCP」(SecuaCopy)という転送方法が利用されるようになりました。SCPはPCからPCにファイルを転送する際、「暗号化」のステップが入るためファイルを安全に転送できます。
WinSCPの魅力とは
SCPは現在、ほとんどのPCの「OS」に、「機能」として備わっていて利用は可能ですが、非常に分かりにくい面もあります。WindowsPCには、「WinSCP」というソフトが配布されており、簡単に利用ができます。
FTP・SCP・SFTP・FTPSに対応
WinSCPはオープンソースであり、グラフィカルに動作する「FTP」「FTPS」「SFTP」クライアントプログラムで、以前からあるSCPプロトコルもサポートしています。
データファイルのサーバー間転送を安全に
このソフト(WinSCP)の主な機能は、ローカルコンピューターとリモートコンピュータ間で安全にファイルをコピーすることです。これに加え、WinSCPはスクリプトと基本的なファイルマネージャー機能を提供します。
WinSCPは、ローカルPC~リモートPCの間でやり取りされる、ファイルを安全にコピーすることが、主な機能です。
無料で簡単に使えるソフトウェア
WinSCP(無料)では2種類のプログラムインターフェースが用意されており、どちらでも選択できます。Windowsに慣れた方なら、「エクスプローラ風のインターフェース」が、直感的に操作でき、簡単で使いやすいでしょう。
WinSCPのインストール方法とは
この章から具体的に図解を交えて解説していきます。
早速WinSCPをダウンロードしてインストールしてみましょう。下記のリンクをクリックすると、WinSCP公式サイトが開きます。日本語に対応していますからスムーズにインストールもはこぶでしょう。
まずはWinSCPのダウンロードから
Windows専用のファイル転送ソフト、WinSCPは無料でインストールできます。まず上のリンクをクリックしてWinSCPの公式サイトに移動します。
上図のWinSCPのダウンロードボタンをクリックして、WinSCPの実行ファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたWinSCPソフトの実行ファイルは、「ダウンロード」にあります。その場で、WinSCPのEXEファイルを、ダブルクリックしてインストールします。
WinSCPのインストール手順
WinSCPのダウンロードファイルは日本語化されていて、インストールも日本語表示されます。
「次へ」をクリックします。
インストール進行中です。
インストールは簡単に済みます「完了」をクリックします。
WinSCPのサーバー接続方法
これからWinSCPを具体的にレンタルサーバーに接続してみます。設定は正確に入力しなければなりません、間違えるとエラーメッセージが出て接続できません。
必要情報を記載してサーバーに接続しよう
WinSCPの設定で下記の項目を記入します。
- 転送プロトコル(FTP、SFTPなど)
- ホスト名(ドメイン名)~管理サイトからメールで送られるドメイン名、例~abcd.***.ne.jp
- ユーザー名(アカウント名)
- パスワード(サーバーパスワード)~管理サイトからメールで送られる
WinSCPの転送プロトコルをサーバーで対応しているものに設定します。対応していないプロトコルで設定すると、エラーになり接続できません。
サーバーのホスト名
「ホスト名」はユーザーのレンタルサーバーの「URL」です。送られたそのまま入力します。
サーバーのユーザー名とパスワード
「ユーザー名」はアカウント名を入力します。パスワードも管理サイトからメール送られてきたままを、そのまま入力します。
ログイン後の画面構成を理解しよう
サーバーにWinscpが接続され無事「ログイン」できましたら、Winscpの画面構成や使い方を説明しましょう。
左・ローカルフォルダ
WinSCPで左側の画面は、ローカルフォルダ側です。「ローカルパネル」ともいわれます。ユーザー側PCの画面です。
右・サーバーフォルダ
WinSCPの右側の画面は、サーバーフォルダ「リモートパネル」ともいわれます。ローカルフォルダから接続され、ファイルを保管する側のPC(サーバー)です。
画面上のボタンの役割とは
ここで転送ソフトWinSCPの、ホーム画面上にあるツールボタンについて、使い方を図解で説明します。
WinSCP上の画面は、左側に「ローカル」右側にサーバー(リモート)となっていて、上段にコントロールボタンがあり、使い方はWindowsの「エクスプローラ」によく似ています。
コマンドでWinSCPを起動してみよう
「WinSCPコマンドの使い方①」「コンソール(ターミナル)」画面でコマンドでのファイル操作は作業効率がはかどります。早速コンソールを起動して、「コンソール画面」からコマンド入力で、サーバーに接続してみましょう。
「WinSCPコマンドの使い方②」WinSCPのショートカットアイコンを右クリックします。一覧の中から「ファイルの場所」をクリックします。
「WinSCPコマンドの使い方⓷」エクスプローラ上で「WinSCP」のフォルダが開かれます。一覧の中から「WinSCP.com」をクリックします。「.com」というのは「COMMAND」のことです。
「WinSCPコマンドの使い方④」WinSCPの「コンソール(ターミナル)」が起動しました。
「WinSCPコマンドの使い方⑤」「open」のあとに「ホスト名(ドメイン名)」を入力してEnterを押します。
「WinSCPコマンドの使い方⑥」次にユーザー名を入力します。
「WinSCPコマンドの使い方⑦」ユーザー名の次はパスワードを入力します。パスワードが済めばサーバーと接続できます。
※パスワード入力は記入文字が見えませんが、かまわず「Enter」を押します。
winscp>open ftp://abcde.fghi.ne.jp
「WinSCPコマンドの使い方⑧」上のコマンドのように、ファイル転送プロトコルを添えてサーバーに接続することもできます。このようにサーバーが複数のプロトコルに対応している場合、安全なプロトコルを指定して、サーバー接続することをお勧めします。
秘密鍵でセキュリティを強固にしてみよう
セキュリティ的にはWinSCPに、「秘密鍵」を作成して運用することをおすすめします。
作成手順ははまず、デスクトップ上で、「WinSCPショートカットアイコン」を右クリックして、「ファイルの場所を開く」を選択してWinSCPが開かれたら、「PuTTY」フォルダをダブルクリックします。
フォルダの中の「puttygen.exe」をダブルクリックして実行します。
「puTTY Key Generator」が起動しますので「Generator」をクリックすれば「秘密鍵」が作成できます。
WinSCPの使い方をマスターしよう!【ファイル・フォルダ編】
この章ではWinSCPの基本中の基本の「ファイルやフォルダの移動」「ファイルやフォルダの転送」「ファイルやフォルダの削除」について使い方を解説します。
PC・サーバー間でファイル・フォルダを転送してみよう
最初にユーザーPCからサーバーにファイル、フォルダを転送してみましょう。「ツールバーからの転送」と「ドラッグ&ドロップ」での転送を紹介します。
- ツールバーからのファイル、フォルダの転送
対象のフォルダを選択します。
次にアップロードをツールバーからクリックします。アップロードのポップアップが出ますから、「OK」を選択して、実行します。
転送中です。収録ファイルが多いと、それなりの時間がかかります。
転送が終了しました。
サーバーにフォルダが無事に転送されました。
- ドラッグ&ドロップによる転送
こちらのドラッグ&ドロップによる転送のほうが簡単です。ユーザーPCからサーバーのエリアに、マウスで転送できます。
ポップアップの確認が出ますので、「OK」をクリックします。
上図のように転送できました。
PC・サーバー間でファイル・フォルダを移動してみよう
移動したいフォルダかファイルを選択します。ファイルを選択したら、ツールバーから「アップロード」の横にある「▼」をクリックします。
「アップロードして削除」をクリックします。これでユーザーPCにはファイルは残らずサーバーに移動できます。
マウスの右クリックからも同じように移動できます。対象ファイルを選択して右クリック、アップロードから「アップロードして削除」を選択して移動が始まります。
サーバー上のファイル・フォルダを編集してみよう
サーバー側のフォルダを開き編集してみまししょう。
- サーバー側のフォルダをダブルクリックして開きます
- 編集したい画像、文書のファイルを右クリックします
- 「開く」を選択します
※編集する場合、右クリックから必ず「開く」を選択してください。「編集」だとエラーが出ることがあります。
画像ファイルならばこのように、「フォト」編集ソフトで表示され加工などの編集もできます。
テキストを開くと「メモ帖」が、ワード文書を開くと「Word」が立ち上がります。編集も起動したソフトの中で行えます。編集が終わりフォルダを閉じるには、ツールバーの「⇐」をクリックします。
サーバー上のファイル・フォルダを削除してみよう
ファイル、フォルダの削除は、サーバーパネルでマウスを使い簡単にできますが、効率よく時間短縮を図るのであれば、大規模なファイルの削除は、コンソールでコマンドによる削除が有効です。
サーバーのファイルやフォルダを削除するには、対象を選択して、ツールバーの「✖」をクリックすれば削除できます。※削除すると、ゴミ箱には行かず、即消滅するので注意が必要です。
こんな時どうする?WinSCPのもしも
アプリケーションソフトを利用していると、思わぬエラーやアクシデントに、見舞われることもあります。WinSCPも例外ではなく、ファイル転送ソフトにありがちなエラーがおきます。
サーバー権限が無い時のエラー対処
ログイン時のエラーメッセージには「サーバー権限がない」が多いようです。これはホストPCの設定がうまくいってないか、WinSCPのインストール時の設定に誤りがあったかです。
対処法は①ホストPC(サーバー)側の設定を見直す②WinSCPをインストールし直す⓷下記の「IPプロトコル」を試すか④管理者に連絡するかです。
ホスト名が間違っている時のエラー対処
「ホスト名が間違っている」もしくは、「存在しない」とエラーが出たときは、ログイン設定で「ホスト名」を、間違えて入力したことが大半ですが、入力を省略するため「保存した場合」エラーが出るのは、原因の特定は難しいです
サーバー管理者に連絡する前に以下の手順を試してください。
ログインページで「設定」の「▼」をクリックします。
プルダウンメニューから「設定」をクリックします。
「環境」⇒「接続」の順にクリックしてIPバージョンを「自動」から「IPv4」に強制的に変更します。
「OK」で設定を閉じてログインしてみます。これでだめでしたら「サーバー管理者」に連絡して、原因の究明と対処法を探りましょう。
ファイルを転送した時のエラー対処
「*****************************************************************************ダウンロードには一時領域を使用してください。 そうすることで、どの場所にもファイルをドロップすることができます。」
ドラッグ&ドロップで転送する際に、上のようなエラーメッセージが出る場合があります。「一時フォルダ」を設定していない時に出ることが多く、転送の失敗の原因になります。
「1」の「⚙」(環境設定)をクリックします。見当たらなければ「オプション」をクリックして一覧から「⚙」を選択します。次に「2」の「ドラッグ&ドロップ」をクリックします。
「一時フォルダをクリックしてダウンロード」をクリックして「OK」をクリックします。これでドラッグ&ドロップで自由に転送できます。
文字化けが発生した時のエラー対処
フォルダ名やファイル名が、文字化けするような時は、「ログイン」ページから「設定」をクリックして対処します。
プルダウンメニューの中から「設定(D)」を選択します。
「環境」を選択して右の欄から「ファイル名をUTF-8でエンコード(D):」のように設定して「OK」をクリックして閉じます。これで文字化けは改善するでしょう。
WinSCPの設定を移行したい時の対処
WinSCPの設定を保存したいとき、セッション(サイト)ごとの設定を、外部に保存しておきたいときの方法を紹介します。
設定をエクスポート(外部に保存)するには、ログインページで「ツール」をクリックします。
プルダウンページから「設定のエクスポート/バックアップ」を選択します。
するとエクスプローラが開くので適当な名前をつけて、保存します。※「.ini」の拡張子を消さないように名前をつけます。
- 設定の復元
保存ファイルを使い設定を復元するときは、先ほどと同じように、ログインページの「ツール」から、「設定のインポート/復元」をクリックします。エクスプローラが開いたら、保存しておいた設定ファイルを、指定すれば復元できます。
WinSCPの使い方をマスターして活用しよう!
「ホームページ」や「ブログ」を始めるには、やはりファイルのローカル、サーバー間の転送は必須になります。セキュリティの安全性から、FTPよりはSFTP、FTPS、SCPと、「WinSCP」の使い方をぜひマスターして活用しましょう。