Vueのcomputedとmethodsの違い!どんな時に使い分けするのかを解説!
この記事では、Vue.jsとは何かについての解説や、Vueのcomputedとmethodsの違いについての解説をしています。また、Vueのcomputedとmethodsのそれぞれの特徴や使用例、そしてcomputedがなぜ必要なのかも解説しています。
目次
- 1Vue.jsとは?人気のJavaScriptフレームワーク
- ・JavaScriptとは
- ・Vue.jsはシンプルで高い自由度
- ・computedとmethodsの使い分け
- 2Vueのcomputedの特徴【算出プロパティ】
- ・computedは計算結果をキャッシュする
- 3Vueのmethodsの特徴【メソッド】
- ・methodsは計算結果をキャッシュしない
- 4Vueのcomputedの使用例
- ・computedを使う例はショッピングカート
- 5Vueのmethodsの使用例
- ・methodsを使う例は購入ボタン付きショッピングカート
- 6Vueのcomputedは何のためにあるか?
- ・大量データの高速化と省力化のため
- 7Vueのcomputedとmethodsの違いを理解しよう
Vue.jsとは?人気のJavaScriptフレームワーク
Vue.jsとは、JavaScriptでアプリ開発をする際にとても便利なJavaScriptのフレームワークです。このJavaScriptは現在とても人気が高まっているアプリ開発のプログラミングを行うためのツールで、個人や企業などでアプリ開発をしたい際などにとても盛んに活用されています。
JavaScriptとは
そもそもJavaScriptとは、コンピューターやスマホだけでなく、スマートテレビや最新型の車など数多くのデバイスに活用されているプログラミングのツールのことです。JavaScriptでは、主にWebのブラウザとWebサイトやWebサービスの間のやり取りをスムーズにするために用いられています。
JavaScriptでは、アプリ開発やWebページを作成する際に設定するすべてのオブジェクトを操作することができるため、アプリ開発やWebページ制作のためのプログラミングの作業や操作をする際などかなり幅広く利用されることが多いです。
例えば、JavaScriptではメールアドレスが適切な形式で入力されているかを確認してくれる機能だったり、テキストカーソルをGoogleの検索ボックスに自動で出現させる動作を作成してくれたりなどもしてくれます。
また、JavaScriptは、コンピューターやスマホなどのユーザーが利用しているデバイス上で、すぐにタスクを処理してくれるためにWebサイトとサーバーで情報を送受信するときの時差が起こらず、この点でもJavaScriptはとても人気のあるプログラミングツールとして利用されることがわかります。
ですが、JavaScriptには公式で提供されているフレームワークがないため、また、JavaScriptは他のプログラミングの用語と併用して利用できるために、個人や企業が自由にJavaScriptのフレームワークの開発をしてきたためにかなりの種類が存在し、違いも顕著に現れています。
ですので、JavaScriptのフレームワークを選ぶ際には、選択の仕方がとても重要になってきます。JavaScriptでフレームワークを利用する理由は、「素早い開発で生産性をあげること」なので、その目的に見合ったフレームワークを選ぶことが重要です。
また、JavaScriptのフレームワークを選ぶ際には、学習効率も視野に入れないといけません。JavaScriptが技術を習得するのにどれほどの時間がかかるのかなどを考えてフレームワークを導入しないと、効率の良いプログラミングを行うことができません。
JavaScriptのフレームワークは、使い続けると別のフレームワークに切り替えるのが難しくなってしまうため、慎重にJavaScriptのフレームワークを選ぶ必要があるのですが、その際にオススメのフレームワークが「Vue.js」です。
Vue.jsはシンプルで高い自由度
Vue.jsは、とてもシンプルに設計されているJavaScriptのフレームワークで、自分の好きな方法でWebアプリの構成、構築を行うことができます。また、簡単な機能を一部分だけ実装することはもちろん、本格的なWebアプリを作ることもできるなど、幅広く活用することができます。
また、他のライブラリとの組み合わせも自由に行うことができるため、追加したい機能をVue.jsでは作成できない場合などに他のライブラリと組み合わせてのプログラミングや操作も可能です。
コンポーネント
また、Vue.jsは、コンポーネントと呼ばれる機能を備えています。コンポーネントとは、それぞれのプログラムを部品化することで、それらのプログラムを再利用することができる機能です。
この機能を利用すると、1つのHTMLファイルを使いまわすことができるだけではなく、同じ内容の処理を全てまとめて外部から操作、処理することもできるようになります。そのため、プログラミングやWeb開発を効率的に行うことができます。
MVVM
また、Vue.jsは「MVVM(Model(M)-View(V)-ViewModel(VM))」と呼ばれる設計手法を採用しているため、データ、画面、メイン処理など分野別に分けて開発作業を行うことができます。この機能を使うと、プログラムが見やすくなるため修正なども行いやすくすることができます。
Modelとは、dataオブジェクトとmethodオブジェクトのことで、dataオブジェクトの属性は、v-modelやv-textなどのディレクティブでバインドされるものです。Viewは、elで指定されているDOM要素のことで、このDOM要素をelで指定することで、ViweModelの適用する範囲の指定が可能になります。
そして、ViewModelとは、Vue.jsのインスタンスのことで、先ほどご紹介したModelとViewとを取り持ってくれる機能を持ちます。
Vue.jsの学習効率
上記でご紹介したように、Vue.jsはJavaScriptのフレームワークとして便利な機能をとても数多く取り揃えています。また、Vue.jsの学習効率はとても高く、シンプルな構造であることから学習コストもとても低く設定されています。
Vue.jsは自由度も高くシンプルな設計なので、HTMLとCSS、JavaScriptの基礎を学習し終わればすぐに利用することができるようになります。また、複雑な構造がないため、他のフレームワークに切り替えることも簡単に行えます。
computedとmethodsの使い分け
Vue.jsの算出プロパティには、「computed」と「methods」の2つが存在していて、それぞれキャッシュの有無などの違いからプログラミング開発の目的によって使い分けることができます。
算出プロパティとは、プログラミング、開発作業の中で算術処理に関する部分、作業に別途で名前をつけテンプレート内に記述して算術処理に管理をしやすくすることができる機能のことです。
算出プロパティの機能は、大規模なプログラミング開発を行う場合など大量の算術処理を管理しなくてはならない場合にこれらの処理をキャッシュしてテンプレート化することで管理を簡単にし、スムーズにすることができます。また、算出プロパティは処理がとても速いため、算術処理や複雑なプログラミング処理にも活用できます。
Vue.jsの computed(算出プロパティ)とmethodsでは、それぞれの動作や操作に違いがあるため、それぞれのプログラミングの目的によって使い分けて利用することで、スムーズなプログラミング開発を行うことができます。
Vueのcomputedの特徴【算出プロパティ】
前の項目では、JavaScriptで利用されるVue.jsとは何か、また、MVVMやコンポーネントなどVue.jsに搭載されている機能や操作についてご紹介しました。続いて、Vue.jsのcomputedの特徴についてご紹介します。Vue.jsのcomputedは算出プロパティとも呼ばれています。
computedは計算結果をキャッシュする
Vue.jsのcomputedは、算出プロパティといって計算機能がついているプロパティのことです。Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)は、データそのものに処理を何かしら加えたものをプロパティ化させたい、もしくはインスタンスに持たせ参照を可能にさせたい時に用いられます。
また、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)で計算された計算結果をキャッシュしてくれます。また、一度Vue.jsのcompoted(算出プロパティ)で計算をすると、もう一度関数を呼び出した場合でも、依存しているデータに変更がされない限りキャッシュを返します。
そもそもプログラミング用語のキャッシュとは、低速度な記憶装置や読み出したデータのうち、使用頻度が高いものや一番最近読み込んだものを高速度な記憶装置にそれらのデータを複製しておいてくれるという機能のことです。
キャッシュを行うと、データの読み込みを速くすることができたり、伝送量を削減することができるなどのメリットがあり、プログラミングや処理の効率化を可能にしてくれます。
また、Vue.jsのcomputedは、算出プロパティなので呼び出す際に()が必要ありません。更には、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)ではgetterとsetterを利用することができます。
getterとは、プログラミング用語の1つで、クラス内にある変数から値を取得し、世に出して元に返す関数のことで、setterは、getterで得たprivateフィールドを書き換えるためのメソッドのことです。
getterとsetterは、プログラミングのフィールドをprivateにして値を読み取ったり、書き換えたりしたい場合に利用されることが多く、Javaを使ってプログラミングを行う場合にはよく使われるメソッドです。
Vueのmethodsの特徴【メソッド】
前の項目では、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)の主な特徴についてご紹介しました。続いて、Vue.jsのmethodsの主な特徴やVue.jsのcomputed(算出プロパティ)とmethodsの違いについてもご紹介します。このcomputed(算出プロパティ)とmethodsの違いを知っておくと使い分けやすくなるので確認していきましょう。
methodsは計算結果をキャッシュしない
まず、メソッドとはプログラミング用語で、それぞれのオブジェクトが持っている自身に対する操作のことで、メンバ関数と呼ばれることもあります。また、メソッドは、内容などがすでにまとまっている処理や繰り返し行われる処理や操作をひとまとめにされたものでもあります。
このメソッドをうまく活用することで、同じコードを何度も繰り返して入力する必要がなくなるため、プログラミング作業の効率化が可能になります。
Vue.jsのmethodsでは、このメソッドのために()を入力する必要があるのが1つ目のVue.jsのmethodsの特徴になります。また、Vue.jsのmethodsで利用できるのはgetterのみで、setterを利用してgetterで作成したprivateフィールドの書き換えが行えないこともVue.jsのmethodsの特徴の1つとして挙げられます。
methodsは関数を呼び出される度に再計算する
また、Vue.jsのmethodsは、計算結果をキャッシュしないため、前に一度計算をしていた場合でも、関数を呼び出されるたびに再計算を行わなければならないと言った特徴も挙げられます。
ここまででご紹介した通り、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)とmethodsでは大きな違いが見られますが、他にもこれらのcomputed(算出プロパティ)とmethodsには違いが見られます。それは、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)の方がmethodsよりも処理が速いことです。computedでは計算の結果をキャッシュしているために処理が速くなります。
一方、もう1つのVue.jsのcomputed(算出プロパティ)とmethodsの違いは、methodsでは常に処理が実行されるために、呼び出されるたびに値が変わると言った違いです。
ですので、これらのVue.jsのcomputed(算出プロパティ)とmethodsのキャッシュの有無などの違いを明確に理解しておくことで、プログラミングを行う際にどちらを利用することで作業を効率化できるかを素早く判断して実行することができます。また、算出プロパティはメソッドで置き換えも可能なので確認しておきましょう。
Vueのcomputedの使用例
前の項目では、Vue.jsのmethodsの特徴や、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)とmethodsの違いについてご紹介しました。続いて、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)の使用例についてご紹介します。computedがどのように使用されるのかを見ていきましょう。
computedを使う例はショッピングカート
Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)は、ショッピングカートなどのプログラミングに利用することが可能です。Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)でショッピングカートのプログラミングを行う際の流れは、まずプロダクトメニューを作ります。
プロダクトメニューを作ったら、次にメニューから購入するプロダクトと個数を選んでもらうためのプログラミングを行います。その後、購入したプロダクトと個数を選んだものをショッピングカートに入れるためのプログラミングを行います。
ショッピングカートに選んだプロダクトを入れるプログラミング処理を行ったら、続いてショッピングカートからカートに入れていたアイテムを削除するプログラミング操作を行います。その後、カートの中身を集計するためのプログラミング操作を行ったら、購入履歴に購入したプロダクトの情報を残すなどのプログラミング処理を行うと一連の流れが完了です。
これらの流れはVue.jsのcomputed(算出プロパティ)でプログラミング処理を行うことができるため、ショッピングサイトのWebページなどを作成したい際におすすめです。
Vueのmethodsの使用例
前の項目では、Vue.jsのComputed(算出プロパティ)を利用したプログラミングの使用例としてショッピングカートのプログラミングの例をあげましたが、Vue.jsのmethodsでもショッピングカートのプログラミングが可能なので、こちらの使用例もご紹介します。
methodsを使う例は購入ボタン付きショッピングカート
Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)を利用することで、ショッピングカートのプログラミングを行うことができ、前の項目ではcomputedを利用したプログラミングの流れをご紹介しましたが、Vue.jsのmethodsを使うことで、このショッピングカートのプログラミングに購入ボタンの処理を加えることができます。
methodsのプログラミング処理をすることで、クリック時やマウスオーバー時などの何かしらのアクションが起きた時に処理を行うことのできる設定が可能になります。そのため、Vue.jsのcomputedで行ったショッピングカートのプログラミングに購入ボタンの処理を付け加えることができるのです。
Vueのcomputedは何のためにあるか?
前の項目では、Vue.jsのmethodsを利用することで、computed(算出プロパティ)で作成したショッピングカートのプログラミングに、購入ボタンを追加することができるといった使用例についてご紹介しました。最後に、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)は何のためにあり、利用されるのかについてご紹介します。
大量データの高速化と省力化のため
Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)は、データがキャッシュされるために元のデータの変更が行われると、その時点でデータが保存されるのですが、Vue.jsのmethodsでは、キャッシュされることがないため、いつでもプログラムが実行し、値が計算されます。
このキャッシュの有無の違いはVue.jsのcomputed(算出プロパティ)とmethodsの間でとても大きな違いでもあります。小さなデータや簡単なプログラミングの処理を行いたい場合にはVue.jsのcomputed(算出プロパティ)を利用しなくても不便ではありませんが、大きなデータとなるとまた使い勝手が変わってきます。
Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)を利用する際、データが少ない場合やプログラミングが小規模である場合にはcomputedではなくmethodsでも十分にプログラミングが可能です。
しかし、何1000件、何10000件のデータをループ処理する必要があるなど、プログラミングが大規模なものになったり、複雑なプログラミングが必要となる場合には、computed(算出プロパティ)を使ったプログラミングはとても便利です。
Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)を使って大規模なプログラミングで大量なデータを同じ動作で処理すれば、プログラミングの作業を効率化、高速化することができます。また、データの表示スピードを速くすることも出来るため、ユーザービリティの悪影響を防ぐことも可能になります。
ですので、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)とmethodsを効果的に使い分けることで、プログラミングの作業効率を上げることができるだけでなく、プログラミングの幅も広げることができるようになります。
Vueのcomputedとmethodsの違いを理解しよう
ここまで、Vue.jsはJavaScriptでプログラミングをする際のフレームワークであることや特徴、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)とmethodsのそれぞれの特徴やキャッシュの有無などの違いについてご紹介しました。
また、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)の使用例やVue.jsのmethodsの使用例についてもご紹介しました。そして、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)は何のために利用されるのかについても最後にご紹介しました。
Vue.jsの使い方はとてもシンプルで複雑な作業を必要としないため、JavaScriptでプログラミング作業をする際のフレームワークとしてよく使用されるとても便利なツールです。
Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)とVue.jsのmethodsはキャッシュがあるかないかなどの違いによってプログラミングでの使い方が左右されるため、Vue.jsのcomputed(算出プロパティ)とmethodsの違いをしっかり理解しそれぞれを用途に合わせてプログラミングで活用してみましょう。