縦書きエディタ「TATEditor」の使い方!機能・設定方法やインストールのやり方を解説
同人誌などに小説やエッセイを掲載する場合には縦書きで印刷されますが、エディタの多くは横書きです。TATEditorという縦書き専用のエディタを使えば、最初から縦書きで書くことができます。この記事ではTATEditorのインストールや設定方法などを解説します。
目次
- 1TATEditorとはどんなアプリなのか
- ・縦書きができるテキストエディタ
- ・PC版もスマホ版も用意されている
- ・傘連番式にも牛耕式にも対応!
- ・PDFへの出力機能もある!
- ・様々な機能が使える!
- 2TATEditorのような縦書きエディタのメリットとは?
- ・小説や脚本など縦書きのものが多い
- ・実際のレイアウトで文章が書ける
- ・横書きの時とは違う文体や言葉遣いになることも!
- 3TATEditorのインストール方法
- ・PCへインストールする方法
- ・iPhoneへインストールする方法
- ・Androidへインストールする方法
- 4TATEditorのPC版の使い方
- ・簡易設定の方法
- ・文字コードの変更方法
- ・アウトライン機能を使おう!
- ・ルビ機能を使おう!
- 5TATEditorのスマホ版の使い方
- ・ルビ機能の使い方
- ・文字列の検索・置換方法
- ・プロジェクト単位での管理方法
- 6TATEditorの感想・レビュー
- 7TATEditorは執筆に欠かせないアプリ!活用しよう!
TATEditorとはどんなアプリなのか
プロの作家とはいかなくても、同人誌などに小説やエッセイを発表している人がたくさんいます。そんな人たちの間で、TATEditorというテキストエディタが話題になっています。この記事では、TATEditorとはどのようなエディタで、どうして小説を書くのに適しているのか、TATEditorの使い方はどうしたらいいのか、といってことについて見ていきましょう。
縦書きができるテキストエディタ
TATEditorの特徴とは、縦書きができるテキストエディタだという点です。最近では、原稿用紙にペンや鉛筆で手書きで小説を書くという人はほとんどいなくなりました。多くの人が小説をPCやスマホのテキストエディタを使って執筆しています。
しかし、小説は縦書きで印刷されることが多いのに対して、PCやスマホのエディタは横書きが一般的です。TATEditorを使うことで、執筆するときから、印刷されたときと同じレイアウトの縦書きで書けるようになります。TATEditorは縦書きができるエディタとして人気があります。
PC版もスマホ版も用意されている
TATEditorの特徴には、PC版もスマホ版も用意されているという点があります。PCで小説を執筆する人の方が多いでしょうが、中にはスマホの方が書きやすいという人もいます。また、PCで執筆をして、スマホで隙間時間に修正したいという人もいるでしょう。
TATEditorには共有機能も付いているので、PCのTATEditorで執筆したものをスマホ版のTATEditorで修正するということも可能です。PCでもスマホでも両方使えるのがTATEditorのいいところです。
傘連番式にも牛耕式にも対応!
TATEditorには縦書きだけではなくて、傘連番式や牛耕式というテキストの入力方法にも対応しているという特徴があります。傘連番式というのは下の画像のように、放射状にテキストを書いていくことです。牛公式というのは、折り返しながらテキストを綴っていく方法です。
小説を書く方法としてはどちらもあまり適したものではありませんが、ちょっと変わったレイアウトでテキストを入力したいというときには、TATEditorの傘連番式や牛耕式というのもユニークなものです。
PDFへの出力機能もある!
TATEditorの人気が高い理由には、作成した小説などのテキストファイルをPDFへ出力する機能があるという点です。TATEditorから直接PDFに保存することで、そのままWeb上にアップロードすることができます。また、PDFで入稿しなくてはいけないときに、TATEditorならPDFに変換させる手間をかけなくて済みます。
様々な機能が使える!
また、この他にもTATEditorには様々な機能があります。縦書き以外でTATEditorが特に重宝されている機能には、ルビを振る機能があります。小説などを書いているときには、いつもとは違う読み方で読ませたい時もあります。TATEditorを使えば、自由にルビを振れるということで、TATEditorを使う人が増えています。
TATEditorのような縦書きエディタのメリットとは?
TATEditorは縦書きエディタとして知る人ぞ知るアプリですが、TATEditorのような縦書きエディタでテキストを作成することにはこのようなメリットがあるのか、TATEditorを使うメリットについて見ていきましょう。
小説や脚本など縦書きのものが多い
TATEditorを利用するメリットには、小説や脚本など縦書きのものが日本で作られる文書には多いという点があります。横書きで描いたものを縦書きにしても良いのですが、最初からTATEditorで縦書きで書いた方が雰囲気が出るという声も少なからずあります。
縦書きで印刷されるものが多いので、TATEditorを最初から使った方がいいという声が多くなっています。
実際のレイアウトで文章が書ける
また、TATEditorを使わずに横書きで書いたテキストを縦書きにすると、レイアウトが崩れてしまうことがあります。その点、TATEditorを使って最初から縦書きで書けば、レイアウトの崩れをあらかじめ防ぐことができます。
横書きの時とは違う文体や言葉遣いになることも!
また、小説等を書くときには、文体や言葉遣いの変化も大切なポイントです。TATEditorを使って最初から縦書きで書くことで、横書きの時とは違う文体言葉遣いでかけることがあります。
普段は横書きで書いている人が、TATEditorを使ってちょっと変わった雰囲気にすることで、また違った趣の作品を作れるかもしれないというのが、TATEditorを使うメリットといいます。
TATEditorのインストール方法
TATEditorを利用するためには、まずはTATEditorを使う端末へインストールしなければいけません。TATEditorのインストール方法はどうしたらいのか、こちらではTATEditorのインストールについて見ていきましょう。
TATEditorをPCへインストールする方法と、iPhoneへインストールする方法と、Androidへインストールする方法とそれぞれ見ていきましょう。
PCへインストールする方法
まずはPCへTATEditorをインストールする方法について見ていきましょう。まずはこちらのリンクからTATEditorのインストールファイルをダウンロード出来るページへ入りましょう。
こちらには、Windowsの32bit版と64bit版、MacOS版、LinuxのUbantu版などが用意されています。お使いのPCに合ったインストールファイルのZIPファイルをクリックしてダウンロードページに入りましょう。今回はWindowsの64bit版をインストールしてみます。ダウンロードページに入るとGoogleドライブに入り、このようにTATEditorのファイルが表示されます。
画面の右上にある「ダウンロードボタン」をクリックすると、TATEditorのインストールファイルをダウンロードできます。
ダウンロードしたファイルは圧縮されているので、開いたら「すべて展開」をクリックして解凍します。
解凍したファイルを開いたら「tateditor」というアプリケーションファイルをクリックします。
PCの保護機能が働く場合がありますが、TATEditorは問題がないファイルなのでそのまま実行します。するとこのようにインストールされて使えるようになります。
iPhoneへインストールする方法
iPhoneへTATEditorをインストールするためには、Appストアからダウンロードします。次のリンクからAppストアのTATEditorのダウンロードページへ入って「入手」をクリックします。するとTATEditorをiPhoneにインストールできます。
Androidへインストールする方法
TATEditorをAndroidにインストールする方法です。AndroidにTATEditorをインストールするためには、Googleプレイストアからダウンロードしてインストールします。こちらのリンクからGoogleプレイストアのTATEditorのページへ入ります。TATEditorのページに入ったら「インストール」のボタンをタップしてスマホにインストールしましょう。
TATEditorのPC版の使い方
TATEditorをインストールできたら、設定をして実際に文章をTATEditorを使って書いていきましょう。ここからは、TATEditorの設定方法や使い方について具体的に見ていきます。まずはTATEditorのPC版の設定方法や使い方を解説します。
簡易設定の方法
TATEditorでは簡易設定ウイザードという設定画面を利用することができます。TATEditorの簡易設定ウィザードは、TATEditorの上のメニューから「表示」を開きます。
するとTATEditorの「簡易設定ウイザード」が開きます。こちらからTATEditorの設定が行きます。
「デフォルトフォント」をクリックすると、TATEditorで通常使うフォントの種類を選んで設定できます。文字色や背景色もこちらで設定できるので、例えばブラックモードで執筆するといったこともできるようになります。
文字コードの変更方法
PCやネットワークの環境によっては、TATEditorの文字コードの変更が必要になることがあります。TATEditorの文字コードを変更する方法は、次の方法です。まずはTATEditorのメニューバーから「表示」から「設定オプションを表示」をクリックします。
TATEditorの「設定オプションを表示」を開いて「property」>「その他」を開きます。
「その他」を下にスクロールすると「デフォルトの文字コード」とあるので、そちらに利用する文字コードを入力すると、その文字コードに設定できます。
アウトライン機能を使おう!
小説やエッセイ、論文を書くときには、章や節、見出しを分けて書いていくことが一般的です。文章全体ではなくて章や節、見出しだけを取り出して整理できると、何かと便利です。エディタで章や節、見出しだけを取り出して管理する機能を「アウトライン」といいますが、TATEditorでもアウトライン機能を利用できます。
TATEditorのアウトライン機能を利用するためには「表示」を開いて「アウトラインツリーを表示」にチェックを入れます。
するとTATEditorの右サイドにこのようにアウトラインツリーが表示できるように設定できます。
ルビ機能を使おう!
TATEditorではルビ機能を使うことができます。TATEditorのルビ機能の使い方は次の通りです。例えば「この機能はとても便利です」という文章のすべての漢字にTATEditorでルビを振りたいときには、ルビの開始の位置指定にアンダーバー、付けるルビを≪≫で囲みます。するとこのようになります。
「この_機能≪機能≫はとても_≪便利≫です。」
このように入力するとTATEditorでルビを付けることができます。
TATEditorのスマホ版の使い方
TATEditorにはiPhone版とAndroid版のスマホ版もあります。こちらではTATEditorのスマホ版の使い方について見ていきましょう。
ルビ機能の使い方
スマホ版のTATEditorでもルビを振ることができます。スマホ版のTATEditorでのルビの振り方は次の通りです。TATEditorの編集画面でルビを振りたい箇所で下のメニューの「<>」をタップします。
「ルビを挿入」をタップします。
「テキストを入力」のところにルビを振る漢字を、「ルビを入力」のところにルビを入力します。「決定」をタップするとこのようにルビが入力できます。
文字列の検索・置換方法
TATEditorで編集した文章で、特定の言葉だけを他の言葉に置き換えて置換したいという場合もあるでしょう。TATEditorのスマホ版では、検索や置換の機能も使えます。TATEditorのスマホ版で検索や置換の機能を使いたいときには、TATEditorの編集画面で虫眼鏡マークをタップします。
入力窓がでてくるので、そちらにTATEditorで検索して置換したい言葉を入力して検索します。
置換したい場合には、「置換」というところに置換する言葉を入力して「変更」のボタンをタップします。するとその言葉をTATEditor上で置換できます。
プロジェクト単位での管理方法
TATEditorのスマホ版には、プロジェクト単位でのファイルの管理もできる機能が付いています。プロジェクト管理をするためには、作成している文書を保存してTATEditorの文書管理ページへ戻ります。新しいプロジェクトを作成するときには、右上の「+」をタップします。
「新規プロジェクトを追加する」をタップします。
TATEditorに追加する「新規プロジェクト」の名前を入力して「作成」をタップします。
すでに保存済みの文章を違うプロジェクトに移したいときには、プロジェクトを開いて右上の「︙」をタップします。
「テキストの取り込み」をタップします。
するとファイルマネージャが開くので、そちらから新規のプロジェクトに取り込みたいファイルを選択して取り込みます。
TATEditorの感想・レビュー
TATEditorを実際に使った人がどのような感想を持っているのか、感想や口コミを見ていきましょう。
「TATEditorは執筆する端末を選ばずに使える点がとてもいいです。しかも、Googleドライブで共有できるので、PCで書きかけの文章も、スマホで続きをかける点が気に入っています。」
「PC版のツリー機能がとても便利だと感じています。スマホ版でもツリー表示できるようになるともっと便利になると思います。」
「スマホ版の縦書きアプリで、使い勝手の良いものがなくて困っていたのでとても重宝しています。」
TATEditorは執筆に欠かせないアプリ!活用しよう!
この記事では、TATEditorという縦書きができるテキストエディタのメリットや使い方をご紹介してきました。ワードやメモ帳などのテキストエディタをPCでは利用できますが、縦書きでは使い勝手が悪いアプリも多いのが現状です。
そんな中で縦書き専用で利用ができるTATEditorは救世主とも言える存在です。縦書きエディタを探している人はぜひTATEditorを一度試して使ってみましょう。