Security Masterは安全？使い方や評判・評価について詳しく解説！

Security Master（セキュリティマスター）は、元々人気のあったCM Securityが新しくなったAndroid用のセキュリティアプリで、中国のCheetah Mobile社からリリースされています。無料のAndroid用セキュリティアプリとしては一番人気のアプリでもあります。

Security Masterの魅力は、なによりも無料でありながら非常に高性能、高機能であることです。それでいて動作も軽いので、セキュリティアプリにありがちな、そのせいでほかのアプリの動作が重くなることが、さほどありません。

Security Masterは、セキュリティアプリとして通常備えているウイルスチェックや不要不急なアプリの活動停止など以外にも、VPNやWi-Fiセキュリティにも対応しています。そのため、スマホならではの屋外での利用でも、安心して通信を行なうことが可能です。

Security Master（セキュリティマスター）は、Google Playでの評価では4.6の高評価を得ています。しかも2500万もの人たちによる投票でのこの評価結果ですから、その性能がいかに広く認められているものかがわかります。

上図は、ドイツのセキュリティソフト評価機関・AV-TESTにおけるSecurity Masterの評価結果です。左から、マルウェアからの保護能力であるProtection、デバイスの動作速度への影響であるPerformance、誤検知などでデバイスの利便性を損なわないでいられるかを表わすUsabilityの3項目で、いずれも6点満点を得ています。

無料のセキュリティアプリでありながら、これほどの高評価を得ているのですから、Security Masterをインストールしておけば、Androidの安全性は非常に高まります。

セキュリティを大きな目で見るのであれば、単にAndroidがウイルスやマルウェアに冒されなければいい、というものではありません。外でWi-Fiを使う際には、その安全性を確認しなければなりませんし、もしそのWi-Fiの安全性が保証されないのであれば、VPNを使って通信内容を保護しなければなりません。

普通ならそのためのアプリを別に用意しなければなりませんが、Security Masterであれば、これひとつですべてが賄えます。

先に掲げたAV-TESTの、デバイスの動作速度への影響であるPerformanceの項目で6点満点を取っているように、Security MasterはAndroid本体への影響を最小限に抑えています。セキュリティアプリである以上、影響がゼロになることはありませんが、それでも十分にその影響を小さくしているので、動作は十分に軽いままでAndroidを利用できます。

前章ではSecurity Master（セキュリティマスター）の良い評価・評判をお伝えしましたが、もちろん悪い評価・評判も存在します。

セキュティアプリである以上、相性の悪いアプリは存在します。そのためSecurity Masterが動いていると、アプリが正常に動作しない場合があります。こうした相性の悪いアプリはゲームアプリに多く、Security Masterをインストールしたばかりに、あなたのプレイしたいゲームが動かなくなる、ということもあり得ます。

無料アプリなので仕方がありませんが、なにかひとつ操作をするたびに広告が表示されます。他社の広告はAD表記があるものの、それでもSecurity Masterの別な機能と間違えてタップしそうになることは少なくありません。また有料サービスである「PRO」や「究極」への誘導も頻繁です。

誤タップには十分な注意が必要ですが、邪魔な広告を避けるためだけに課金するのもひとつの選択です。

人によって判断の分かれるところですが、中国製のアプリということで開発元に対して不安を感じる場合もあるでしょう。しかし、そこまで気にするのであれば、初めから無料のセキュリティアプリを使うべきではありません。Norton Mobile SecurityやMcAfee Mobile Security、Kaspersky Internet Securityといった有料アプリを利用すべきです。

それでは、いよいよSecurity Master（セキュリティマスター）の実際の使い方について説明します。

Security Masterは以下のリンク先からAndroidスマホにインストールします。よく似た盾のアイコンのアプリがたくさんありますが、間違えないようにインストールしてください。インストールしたSecurity Masterを立ち上げるとスタート画面が表示されますので、「START」ボタンをタップして動作を開始します。

Security Masterの画面、上1/3のところにある「スキャン」ボタンを選択するか、「ウイルススキャン」ボタンをタップすると、アプリやファイルをスキャンしてウイルスや脆弱性を検査します。検出力は高く、スキャン速度も速いので、十分に満足できるはずです。

「AppLock」ボタンをタップして設定すると、SNSや写真などのアプリにロックがかかり、これらのアプリを立ち上げるのにパターンや指紋認証が必要になります。この機能をオンにしておけば、たまたまロックの外れた状態のスマホが誰かの手に渡っても、個人情報を盗み見られることはありません。ただし、自分が使用する際にも少々煩わしい思いをします。

「不要なファイルを削除」を選ぶと、不要になったジャンクファイルや広告の残りファイルが削除され、空き容量が増えます。定期的に実行すべきですが、場合によっては上1/3の部分に「スキャン」の代わりに「消去する」ボタンが表示されますので、それをタップするだけで済みます。

「CPUクーラー」は、単にCPUの温度を計るだけではなく、CPUに負荷をかけているアプリを順に表示してくれます。CPUが過熱している場合には、このリストを参考に不要なアプリを停止させられます。

通知が増えすぎるとシステムが重くなってしまいます。そんなときは「通知クリーナー」を使えば、たまった通知を一度に削除できます。もっとも、大事な通知であっても構わずに削除してしまうので、その点は注意が必要です。

「ブースト」ボタンをタップするとメモリに常駐している不要なアプリを終了させて、デバイスの動作を軽くします。その代わり、アプリの切り替えの際にはいちいちそれらのアプリを立ち上げなおすため、切り替えに時間がかかります。動作が重くなったな、と感じたり、ゲームなどをまともにプレイしたりする際に使うと便利です。

トップ画面で画面を一番下までスクロールすると表示される「Wi-Fiの安全性」の項目をタップすると、接続中のWi-Fiが暗号化されているのか、十分な速度が出ているのか、などを調べてWi-Fiの安全性を確認してくれます。危険なWi-Fiへの自動接続を削除する機能もついています。

1日200MBの制限つきですが、「SafeConnect VPN」を選択するとVPNでのアクセスが可能となります。特に安全性が保証されていないWi-Fiを利用するときなどに有効です。なお、この機能を使おうとすると有料版への誘導画面が表示され、無料版ではVPNが使えないかのように見えますが、問題なく利用できますので、惑わされないようにしてください。

以上で紹介したように、Security Master（セキュリティマスター）は非常に優れた無料のセキュリティアプリです。しかし、それはあくまでも無料のアプリの範疇でのことですので、頻繁に表示される広告や会社全体、中国全体に不安を抱くのであれば、有料のセキュリティアプリを選択すべきです。

そうした使い所をわきまえて利用すれば、Security Masterは必ずやあなたの役に立つことでしょう。