第二のまんが村と呼ばれる「13DL」とは？安全性や漫画を無料で読めるのか解説！

以前まで「まんが村」という、便利だけれど違法サイトであったため閉鎖してしまった有名サイトがありました。漫画ファンの人は良く知っていると思いますが、新作旧作問わず、人気の漫画をダウンロードして読めるサイトであったため、違法でありながらも利用者が多いサイトでしたが、最終的には閉鎖しています。

こうした違法の漫画ダウンロードサイトは「まんが村」が代表例ですが、その後もWeb上では同等のサイトが多く運営されています。その中で、第二のまんが村と呼ばれる「13DL」という漫画ダウンロードサイトがあります。このサイトも厳密には違法サイトですが、「まんが村」に代わるサイトとして現在注目を集めています。

今回は、この第二のまんが村と呼ばれる「13DL」について解説し、合わせて違法・合法にかかわらず、現在運営されている漫画サービスサイトの安全性などについてレビューします。

13DLは、分類すると違法の漫画リーチサイトです。リーチサイトとは、一般ユーザーが個人的にサイトに漫画データなどをアップロードし、第三者がそれをダウンロードして利用するサイトを指します。

リーチサイトは、ユーザー同士がデータお互いの同意のもとデータを相互利用するので一見問題ないようにも思えますが、扱っているコンテンツデータ自体が著作権を有するデータなので、明らかに違法サイトです。

厳密に言うと、リーチサイト自体にはダウンロードリンクは貼られておらず、リーチサイトはダウンロードサイトに誘導する案内役のサイトなので、取り締まり対象としてグレーな立場でしたが、業界団体（出版など）からリーチサイトの違法性が問題視され、2018年から政府もリーチサイトの取り締まりの検討を始めています。

リーチサイトの13DLを使って、無料で漫画を読む仕組みを大まかに説明します。まず、13DLの公式サイトにアクセスした後、任意の漫画を検索して「Download」リンクをクリックするとダウンロードサイトに移動するので、その移動先サイトで改めて漫画データをダウンロードするという仕組みです。

13DLは海外のリーチサイトですが、アクセス数は月間40万を超え、日本人のアクセスは総計で200万以上と言われています。

13DLのコンテンツ数は膨大で、一般漫画は約14000件、漫画雑誌240件のデータにアクセスできます。また、13DLでは漫画以外にも一般雑誌・ライトノベル小説・成人向けコンテンツ・趣味書籍なども取り扱っています。

次に、13DLの基本的な使い方を解説します。

まず、13DLの公式サイト（http://13dl.net/）にアクセスします。検索エンジンで「13DL」を検索してもアクセスできます。

13DLの公式サイトにアクセスしたら、おすすめ順や検索枠を利用して任意のコンテンツを検索します。13DLの利用に関しては特にユーザー登録などの手続きは必要ありません。

希望のコンテンツが見つかったら、画面に表示されている「Download」リンクをクリックすると、海外のダウンロードサイトに移動するので、その移動先ページで「Click here」などのリンクボタンをクリックすれば漫画コンテンツをダウンロードできます。

次に、第二のまんが村とよばれる、13DLやの他の違法サイトに関して、その安全性やウイルス感染の危険性についてレビューします。違法サイトは管理がずさんな上にアクセスするユーザーが不特定多数なので、ウイルスが持ち込まれやすい環境と言えます。違法サイトは著作権侵害という視点だけでなくウイルス感染という視点でも危険視するべきです。

13DLなどの第二のまんが村と呼ばれる違法サイトに関しては、違法ということ以外に、安全性・ウイルス感染の危険性が心配されます。違法サイトは身元がはっきりしないため、アクセスの際にウイルス感染の被害に会う可能性は極めて高いといえます。

13DLは特に海外のリーチサイトで、アクセスするアップローダーは海外経由のためウイルスを持ち込む可能が高く、国内の違法サイト以上に安全性が危ぶまれ、ウイルス感染の危険性はより高いといえます。

こうした第二のまんが村と呼ばれる違法サイトの最も害悪な点は、コンテンツがいくらユーザーに拝読されても、版元に一切利益が還元されないということです。これはつまり漫画家にも還元されないことを意味するので、著作者にとっては大きな打撃になります。

実際、13DL以外にも、漫画コンテンツに関する違法サイトは数多く存在し、摘発や閉鎖が進んでいるのが現状です。過去にも第二のまんが村と呼ばれて閉鎖したサイトがいくつもありました。以下、現在閉鎖している違法サイトをまとめました。

過去に第二のまんが村と呼ばれ、まんが村とサイト構成がほぼ同じであった「星のロミ」というサイトが運営されていましたが、ニューヨーク地方裁判所に提訴されて現在は閉鎖しています。

「漫画村.club」もまんが村を模したサイトで、第二のまんが村と呼ばれていましたが、サイト内の日本語コメントが稚拙であったことから、恐らく運営者は海外であったと推測されます。こちらのサイトも現在は閉鎖しています。

「漫画タウン」もまんが村との関連性が指摘されたサイトです。まんが村が閉鎖した直後に運営され始め、サイトデザインが似ていたので、あたかもまんが村が復活したかのような錯覚を一般ユーザーに与え、第二のまんが村と呼ばれましたが、実際は異なるサイトだったようです。こちらのサイトも現在は閉鎖しています。

「漫画シティ」は「漫画タウン」と同時期に運営され始めたサイトでしたが、こちらのサイトも第二のまんが村と呼ばれた違法サイトの1つで、現在は閉鎖しています。

「漫画カントリー」という第二のまんが村と呼ばれたサイトもありました。「漫画シティ」は「漫画タウン」が閉鎖したあとぐらいの時期に運営され始めましたが、こちらのサイトも現在は閉鎖しています。

「漫画ワールド」は、漫画ダウンロードサイト・リーチサイトではなく、漫画評価に特化したアプリです。主な使い方は、漫画コンテンツに対する口コミ評価を閲覧するのが目的のアプリでしたが、リンクから外部サイトに移動できるようになっており、移動先のサイトからコンテンツを違法ダウンロードできるようになっていました。

以前はappストアからiOS版がリリースされていましたが、現在は提供されていません。

「漫画村-山頂」はAndroid用の「漫画ワールド」のようなアプリで、リーチサイトのような使い方ができたので、こちらも第二のまんが村と称されましたが、現在はGooglePlayでは提供されていません。

「漫画塔」はまんが村が閉鎖した後しばらくして、「まんが村の再来」と騒がれた第二のまんが村サイトです。使用方法・用途はまんが村と同じで、一般ユーザーがアップロードした漫画コンテンツを無料でダウンロードして利用できるサイトでしたが、現在は閉鎖しています。

「漫画島」は「漫画塔」が閉鎖した後に運営が開始されたサイトで、同じ様に漫画コンテンツを無料でダウンロードして利用できるサイトでしたが、現在は閉鎖しています。

海外にも、漫画コンテンツを無料でダウンロードできる、第二のまんが村的な違法サイトが多く存在しますが、海外の違法サイトも閉鎖が進んでいます。

まんが村が閉鎖した時期を境に、漫画コンテンツを無料でダウンロードできる国内の違法サイトの取り締まりが厳しくなったので、海外の無料ダウンロードサイトを利用するユーザーが増えましたが、その時期に話題になったのが「RawLH(LHScan)」という海外の無料ダウンロードサイトです。

しばらくは国内でも話題になりましたが、こちらのサイトも現在は閉鎖しています。

「RawQQ」も「RawLH(LHScan)」と同様の経緯で、第二のまんが村と騒がれましたが、現在は閉鎖しています。

「RawQV」も、第二のまんが村と騒がれた無料ダウンロードサイトの1つです。こちらのサイトも現在は閉鎖しています。

「RawFF」という無料ダウンロードサイトもありましが、こちらのサイトも合法ではなかったため、現在は閉鎖しています。

「Manga Netabare」という無料ダウンロードサイトもあり、ネーミングからも上記のサイトとは関連性が薄いように思われますが、こちらのサイトも合法ではなかったため、現在は閉鎖しています。

「Raw Neko」も漫画コンテンツを無料ダウンロードできるサイトとして注目され、一時閉鎖しましたが、サイト名を「rawneko」→「trueneko」→「isekairaw」と、2度変えて運営が続いていました。しかし、2019年6月ころからアクセスできなくなっており、現在は閉鎖している模様です。

上記のように、違法の無料ダウンロードサイトの閉鎖はあとを絶ちませんが、その後新しいサイトがまた立ち上がるので、現時点で閉鎖されていない第二のまんが村といえる違法サイトは他にも存在します。

「ManAniUS」は現在でもまだ運営されている、漫画コンテンツを無料ダウンロードできる海外サイトです。名前を「ManAniUS」→「LHNovels」と変えて継続しているようです（https://lhnovels.net/）。

しかし、この無料ダウンロードももちろん違法であり、既に名前を変えていることからも、将来的に閉鎖する可能性は高いでしょう。いうまでもありませんが、こうしたサイトへのアクセスは、違法ということだけでなく、ウイルス感染の危険も高く安全性が危ぶまれるので、利用は控える方が賢明です。

次に、第二のまんが村と呼ばれる違法無料ダウンロードサイトより安全な、おすすめ漫画サイトを紹介します。合法サイトを利用すれば、ウイルス感染を心配する必要はありません。

「U-NEXT」は動画コンテンツだけでなく電子書籍のコンテンツも豊富に用意している、電子書籍サービスサイトです。サブスクリプションの月額定額制ですが、1か月の無料期間が用意されているので、お試しで利用することもできます。100％合法サイトなので、ウイルス感染の心配もなく安心して利用できます。

「FODプレミアム」は動画配信サービスのイメージが強いですが、漫画コンテンツも利用できます。こちらもサブスクリプションの月額定額制で、1か月の無料期間が用意されています。

「music.jp」は音楽配信サービスですが、合わせて漫画コンテンツも楽しめるのが特徴です。ジャンル別でコンテンツを探がせる点が、使い勝手が良いと評判です。

「ブック放題」は月額500円というリーズナブルな価格で利用できる、漫画コンテンツサイトです。ラインナップは人気漫画20,000冊以上で、1か月の無料期間も用意されています。

「ブックパス」はauが運営している電子書籍サービスですが、au利用者以外もサービス利用できます。漫画以外に雑誌も購読できるので、幅広い書籍を楽しみたい人にはすすめです。こちらも月額562円というリーズナブルな価格で利用でき、1か月の無料期間も用意されています。また定期的に、無料購読キャンペーンが催されるのも特徴です。

「マガジンWARKER」は利用料金が月額500円ですが、1つのアカウントを登録すると同じアカウントで5人まで利用できるのが特徴です。漫画だけでなく一般雑誌も購読できます。

「まんが王国」は25,000冊以上の漫画コンテンツが用意され、基本的には有料サイトですが、無料会員登録もあり、登録すると無料で読める漫画が多数用意されているのが特徴です。とりあえず無料で使い勝手を試せる、使いやすい漫画サイトです。

「BookLive！」は漫画・雑誌・電子書籍など全てのコンテンツを合わせると40万点以上のラインナップが用意されており、その内10,000以上が漫画コンテンツとなっています。テレビCMでも宣伝されている話題の電子書籍サイトです。

「eBookJapan」は、漫画・電子書籍など全てのコンテンツを合わせると50万点以上のラインナップが用意されている日本最大級の漫画サイトです。また、その内9,000冊以上が無料で読める漫画コンテンツとなっています。

「Renta!」は、電子書籍サービスサイトですが、他のサイトと違ってレンタル式のサービスサイトです。ほか1冊100円からレンタルできますが、無料レンタル漫画も多数用意されているので、気になった漫画だけを読みたい人にはおすすめです。

「コミックDAYS」は漫画雑誌に特化した、電子書籍サービスです。メジャーな漫画雑誌を多数用意しており、無料で読めるコンテンツも豊富なので、お金をかけずに最新漫画を読みたい人におすすめです。月額720円から利用でき、1か月の無料期間も用意されています。

「コミックシーモア」は国内電子書籍サイトの中でも人気のサイトで、漫画だけでなく、雑誌・小説・実用書などのオールマイティなジャンルの書籍をとり扱う総合電子書籍サイトです。総数40万点のコンテンツが用意されています。無料で読める漫画も、約3,500冊のコンテンツが用意されています。

「スキマ」は、他にも、マンガ全巻.com・マンガ王などの漫画サイトを運営している企業が提供するサイトで、総数30,000冊の漫画コンテンツの内、三分の一が無料で読めるのが特徴です。

「マンガ全巻.com」は、前述した「スキマ」と同じ企業が運営する電子書籍サイトですが、「マンガ全巻.com」の特徴は、メインコンセプトが「まとめ買い」という点です。

基本的に漫画コンテンツの買取が主要な用途になりますが、無料で読めるコンテンツも多く用意しているので、無料で試し読みした後に気に入ったら全巻まとめて買うという使い方ができます。

「コミック.jp」も無料で読める漫画コンテンツが用意されていますが、無料で読める漫画コンテンツが定期的に入れ替わるので、自分が読みたい漫画が無料になるのを待ってから読むというやり方ができるサイトです。

「Kindleアンリミテッド」は、ご存知Amazonが提供する電子書籍読み放題サービスです。漫画だけでなくオールマイティなジャンルをフォローしており、圧倒的なコンテンツ数が用意されています。1か月の無料期間が用意されており、無料期間終了後は月額980円で利用できます。

「DMM電子書籍」は、DMMが運営する電子書籍販売サイトです。無料で会員登録でき、無料で購読できるコンテンツも多数用意されています。25万冊以上のコンテンツが用意されており、DMMでしか読めない独占コンテンツもあります。

次に、第二のまんが村より安全なおすすめ漫画アプリを紹介します。アプリとして公式リリースされている漫画コンテンツサービスであれば、ウイルスに感染される危険性は極めて少ないといえます。安心して漫画コンテンツを利用できるのでおすすめです。

「マンガワン」は小学館がリリースしている公式の漫画アプリです。サンデー系の漫画が好きなユーザーにはおすすめです。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

「ジャンプBOOKストア」は少年ジャンプの公式アプリです。1話だけ無料で読める無料購読キャンペーンが特徴です。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

「少年ジャンプ＋」も少年ジャンプの公式アプリです。往年の少年ジャンプの有名タイトルを読めるのが特徴です。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

「マンガBANG！」は、毎日読み放題が30分間利用できるのが特徴です。人気作もそろっていて、毎日漫画を読む人にとってはお得に読めるのでおすすめです。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

「マガポケ」は、「週刊少年マガジン・別冊少年マガジン」の公式漫画アプリです。毎日数話ずつリリースされ、過去のタイトルも読めるのでマガジン派のユーザーにはおすすめです。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

「マンガUP」はスクエア・エニックスの公式漫画アプリです。毎日10作品以上のタイトルをアップしているので、スクエア・エニックス作品が好きなユーザーにおすすめのアプリです。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

「マンガPark」は、白泉社の公式漫画アプリで、少女マンガを中心とした白泉社の漫画タイトルを読みたい人にはおすすめのアプリです。往年の名作を楽しめます。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

「マンガZERO」は、国内の漫画アプリの中では最大級のコンテンツが用意されており、1000タイトル以上の作品を楽しめます。最近は有名タイトルも充実しています。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

「ピッコマ」は、「待てば\0」というサービスが特徴で、1つの作品に対して1日に1話まで無料で購読できるというサービスがあります。根気強く1日に1話ずつ読めば、無料で全て読めます。Android版のみリリースされています。

「LINEマンガ」は、徐々にユーザー数が増えており、漫画コンテンツも充実してきているおすすめの漫画サイトです。アプリは2,300万ダウンロードを越えています（2019年11月時点）。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

「サンデーうぇぶり」も、小学館がリリースしている公式の漫画アプリです。サンデー系の往年の名作を楽しめます。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

「パルシィ」は、講談社の女子読者向けの公式漫画アプリです。恋愛漫画・少女マンガに特化しており、毎日20作品以上のタイトルを更新しています。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

「マンガほっと」は出版社にこだわらず、人気の話題作から有名な名作漫画まで読める漫画アプリです。往年の漫画ファンにはおすすめの漫画アプリです。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

「まんがPINK」は、女性読者だけに特化した漫画アプリといえます。TL・BL・少女漫画などを中心に、女性のための漫画タイトルが豊富にそろっています。iOS版・Android版の両方がリリースされています。

第二のまんが村と呼ばれる無料ダウンロードサイト・リーチサイトは、便利に思えますが明らかに違法サイトなので、利用は自己責任で行うことになることを留意しておきましょう。

また、第二のまんが村と呼ばれる違法サイトは、運営元が身元不明な場合が多く、アクセスするアップローダー（コンテンツをアップロードするユーザー）がウイルスを持ち込む可能性が高いといえます。

そのため、サイトの安全性は乏しく、ウイルス感染の危険性が極めて高いことを認識しておきましょう。特に海外のサイトであれば、なおさら安全性・ウイルス感染の可能性を危惧するべきです。

そうした第二のまんが村的な違法サイトを利用するよりも、国内の合法サイトを利用する方が、安全面においてもおすすめです。合法サイトのサービスでも無料でコンテンツを楽しめるサービスは多数あるので、自分のニーズに合った漫画サイトを見つけて、安全・便利に活用するのが賢明と言えます。