2019年08月23日更新
Screenpressoのダウンロード方法と使い方!初期設定や便利な機能を解説!
Screenpressoは、Windowsパソコンで使えるスクリーンショット用のフリーソフトです。キャプチャーした画像を編集できる機能もあり、ブログ記事を書く時に大変重宝します。Screenpressoの機能や使い方などをまとめました。
目次
フリーソフトScreenpressoとは?
「Screenpresso」(スクリーンプレッソ、スクリーンプレッサー)は、2012年に設立されたフランスのソフトウェア開発企業・Learnpulse SASによって提供されている画像編集用フリーソフトです。主に以下のような使い方に対応しており、世界累計100万人以上のユーザーに愛用されています。
- Windowsパソコン上の映像を静止画または動画としてスクリーンキャプチャー可能
- 接続したAndroid端末の映像もキャプチャーできる
- 保存した動画の一フレームを画像として抽出可能
- 保存した画像に矢印やテキストなどを挿入できる
- メール、SNS、クラウドサービスなどを経由して画像・動画を共有できる
最近使い始めたScreenpressoっていうスクリーンキャプチャのソフトが凄くいい。キャプチャした画面に注釈入れたり動画でちょっとした操作手順作ったり。この間のAdvent Calendarでも大活躍だったし、会社でもドキュメントまとめる時などに手放せない。無料でも十分使える。https://t.co/feG7SWMkTm
— Ren Kikuchi (@uniunano) December 20, 2017
Screenpressoはフリーソフトですが、有料版(プロフェッショナル版・企業版)もあります。無料版には、キャプチャーした動画にロゴが入る、OCR機能を使えない、などの機能制限があるものの、アイキャッチやブログ記事用の画像を作成・編集する使い方には十分に対応できます。
それぞれのバージョンを比較すると、以下の表のような機能の違いがあります。
無料版 | プロフェッショナル版 | 企業版 | |
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推奨環境 | 対応OS
スペック
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対応言語 |
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価格 | 無料 |
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主な機能 |
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日本語で使える便利な画像編集ツール
海外製のフリーソフトの中には、現地の言語にしか対応していないものが少なくありません。せっかくダウンロードしても日本語で記述されていないので、日本語しか分からない日本人はツールの使い方に苦労してしまいます。
その点、Screenpressoは世界の19言語をサポートしています。その中には日本語もあるので、英語やフランス語を話せない日本人でも安心して使用できるメリットがあります。
Screenpressoのダウンロード方法と初期設定
画像編集ツール・Screenpressoを自分のWindowsパソコンで使用するためには、最初にScreenpressoをダウンロード・インストールする必要があります。
課金手続きを行わなければScreenpressoはフリーソフトとして継続使用できるので、何の心配もなくダウンロードできます。ここからは、Screenpressoのダウンロード手順と自分の使い方に合わせた初期設定の変更方法を見ていきましょう。
ダウンロード方法
まずは以下のリンクにアクセスして、公式サイトからScreenpressoのインストーラをダウンロードしましょう。
ダウンロードページの「Screenpressoをダウンロードする」ボタンをクリックしてください。
Screenpressoの配信メールに関するメッセージが表示されます。
購読したい方は、メールアドレスを入力して「ダウンロード」をクリックしてください。購読したくない方は、そのまま「スキップ」をクリックしてScreenpressoのインストーラを任意の場所に保存しましょう。
Screenpressoのインストーラをダブルクリックすると、インストールウィザードが立ち上がります。利用規約を一通り読んだら、「同意します」のチェックボックスをオンにしましょう。
- コンピュータにインストール:現在使用中のWindowsパソコンにScreenpressoのデータを登録する。
- インストールせずに起動する:ポータブル版としてScreenpressoを使用する。USBメモリなどに保存して持ち運びする使い方に対応。
自分の使い方に合わせて、どちらか好きな方を選択してください。
初期設定
Screenpressoが起動すると、画面上にワークスペースが表示されます。右上のレンチアイコンをクリックして、ツールを使いやすいように「設定」をカスタマイズしていきましょう。
一般タブ
設定の「一般」タブをクリックすると、Screenpressoの一般的な使い方をカスタマイズすることが出来ます。Screenpressoを画像編集ツールとして頻繁に使用する方は、以下の設定をチェックしておくと良いでしょう。
- 「Windows起動時に自動起動する」をオンにする
- 「Screenpressoの改善のため、使用状況レポートを匿名で送信する」をオフにする
- 「Screenpressoの自動更新を有効にする」をオンにする
- 「クイックキャプチャウィンドウ」をオンにする(マウスのカーソルをディスプレイの上部に持っていくだけでScreenpressoを呼び出せる)
- 「言語」を「日本語」にする
必要に応じて、ツールの保存先フォルダを変更しても構いません。
スクリーンショットタブ
設定の「スクリーンショット」タブをクリックすると、Screenpressoのスクリーンキャプチャー機能の使い方をカスタマイズすることが出来ます。以下の設定に変更しておくと便利です。
- 「保存するファイル数」を最大値の「10,000」にする(隣の「設定」ボタンをクリックして「ファイルを隠すだけで削除はしない」を有効にする)
- 「ファイル名」を「ユーザー設定」にする(隣の「設定」ボタンをクリックして任意のファイル名を入力)
- 必要に応じて「カーソルをキャプチャ」や「キャプチャを送らせて起動」をオンにする(日本語の文法的には「遅らせて」が正しい表現だが誤字は気にしなくてOK)
共有タブ
設定の「共有」タブをクリックすると、Screenpressoの共有機能の使い方をカスタマイズすることが出来ます。
「アカウント」の各項目をダブルクリック、または「アカウントを追加:」の各サムネイルをクリックすれば、以下のようなSNS・クラウドサービスなどと連携して画像・動画ファイルを簡単にシェアできるようになります。必要に応じて自分のアカウントを追加しましょう。
- Amazon S3に送信
- Googleドライブに送信
- Dropboxに送信
- Eメールに添付して送信
- Evernoteに送信
- 他のフォルダにコピー
- FTPサーバに送信
- Imgurに送信
- OneDriveに送信
- OneNoteに送信
- C#やVisual Basic .NETのスクリプトを実行
- Twitterに送信
- YouTubeに送信
- Hightailに送信
動画キャプチャタブ
設定の「動画キャプチャ」タブをクリックすると、Screenpressoの動画のキャプチャー機能に関する使い方をカスタマイズすることが出来ます。必要に応じて、以下の設定を変更すると良いでしょう。
- 「ファイル名」を「ユーザー設定」にする(隣の「設定」ボタンをクリックして任意のファイル名を入力)
- 「直接MP4に録画」をオンにする
- 「録音&マイクロフォン」をオンにする(Windowsパソコンのオーディオ設定も入力する)
ホットキータブ
設定の「ホットキー」タブをクリックすると、Screenpressoのショートカットキーの使い方をカスタマイズすることが出来ます。
初期設定では「スクリーンショット起動を遅らせる」のホットキーが無いので、任意のキーを割り当てると良いでしょう。その他、使用頻度の高い機能のホットキーは、必要に応じて自分の覚えやすいものに変更してください。
最低限、「Windowsロゴキー + Print Screenキー → Screenpressoのワークスペース呼び出し」というコマンドだけは覚えておきましょう。
高度な設定タブ
設定の「高度な設定」タブをクリックすると、Screenpressoの様々な設定を細かくカスタマイズすることが出来ます。
共有機能の動作設定や各種パスなどが表示されていますが、基本的には特に変更する必要はありません。もしも自分で設定を変更したことでScreenpressoの動作に不具合が発生するようになったら、「初期設定に戻す」をクリックしてください。
Screenpressoの使い方
Screenpressoはフリーソフトながら高度な画像編集機能も実装しており、Windowsパソコンに標準搭載されている「ペイント」アプリの代替ツールとして非常に重宝します。
ここからは、Screenpressoの具体的な使い方を解説していきます。
ワークスペースの使い方
Screenpressoのキャプチャー・編集作業は、トレイに格納されているアイコンをクリック、またはWindowsロゴキー + Print Screenキーで呼び出した「ワークスペース」上で行っていきます。
Screenpressoを常駐させていれば、スクリーンショット画像・動画は即座にワークスペースに保存され、確認することが出来ます。(キャプチャーの具体的なやり方は後述。)
ちなみに、ワークスペース左上のScreenpressoアイコンをクリックすると、「デフォルト」と「新規」のフォルダ切り替えが出来ます。編集作業の内容に応じて、複数のフォルダを使い分けると良いでしょう。
画像の編集方法
Screenpressoでキャプチャーした映像、またはScreenpressoのフォルダ(C:\Users\×××(ユーザー名)\Pictures\Screenpresso)に移動させた画像・動画は、Screenpressoのワークスペース上に表示されるようになります。
サムネイルをダブルクリックまたはワークスペース下部に配置されている「編集」ボタンをクリックすると、Screenpressoの画像エディターが起動します。
- 確定:編集した内容を元ファイルに上書き保存する
- 別名で保存:編集した内容を別のファイルとして保存する
- 画像を印刷:エディター上の画像をプリンタで印刷する
- プロパティ:画像に「名前」や「説明」を設定する
- 画像をコピー:画像をPCのクリップボードにコピーする
- 取り消し:ひとつ前の編集作業を元に戻す
横のツールバーをクリックすると、矢印や四角形の追加といった13種類の画像編集を行うことが出来ます。
「画像」タブをクリックすると、画像データそのものの編集作業を行えます。
- 確定:編集した内容を元ファイルに上書き保存する
- 切り取り:切り取った画像の一部分だけを残す
- 縮小:指定した縦部分を切り取り、枠線効果を付けて左右のエリアを連結する
- サイズ変更:画像のサイズなどを変更する
- キャンバスサイズ:作業領域のサイズなどを変更する
- 枠線:画像の周囲に枠線効果を付ける(プロフェッショナル版へのアップグレードが必要)
矢印を描く
ツールバーの矢印アイコンをクリックすると、画像上に矢印を挿入することが出来ます。矢印は色や線幅などを変更できるだけでなく、グニャリと曲げる事も可能です。注目させたい箇所に挿入すると良いでしょう。
四角形を描く
ツールバーの四角アイコンをクリックすると、画像上に四角形を挿入することが出来ます。選択範囲外を暗転させる使い方も可能であり、大きな訴求効果を発揮します。
テキストボックスを追加
ツールバーの「A」アイコンをクリックすると、画像上にテキストを挿入することが出来ます。画面上をドラッグして範囲指定するとテキストボックスが表示されるので、その中に任意のテキストを入力してください。
明朝体や行書体などの日本語のフォントにも対応しており、日本語のテキスト入力も可能です。重要な箇所に注釈を入れたい時に重宝します。
吹き出しを追加
ツールバーの吹き出しアイコンをクリックすると、画像上に吹き出しを挿入することが出来ます。誰かが喋っているような状況を表現でき、より文章を印象付けたい時に重宝します。
番号付けを追加
ツールバーの①アイコンをクリックすると、画像上に連番を挿入することが出来ます。クリックする度に、1、2、3、4、5(またはA、B、C、D、E)と連番を振ることが出来るので、作業の手順を説明したい時に重宝します。
強調
ツールバーのマーカーアイコンをクリックすると、画像上にマーカーを挿入することが出来ます。マーカーの色や透過率も変更可能。画像上のテキストや映像を際立たせたい時に使うと良いでしょう。
楕円を描く
ツールバーの〇アイコンをクリックすると、画像上に楕円を挿入することが出来ます。選択範囲外を暗転させる使い方も可能。四角形よりも柔和な印象を視聴者に与えます。
ポリゴン描写
ツールバーのポリゴンアイコンをクリックすると、画像上にポリゴン(多角形)を挿入することが出来ます。
画面上をクリックする度に点と線が追加され、ダブルクリックすると最後の点を指定できます。作業の流れや動きの軌道を説明する時に使うと良いでしょう。
フリーハンド
ツールバーの波線アイコンをクリックすると、画像上にフリーハンド曲線を挿入することが出来ます。落書きのような文字や絵を手動で挿入できるため、人間味のある画像に仕上げることが出来ます。
指定の領域をぼかす
ツールバーの水滴アイコンをクリックすると、画像上にモザイクを挿入することが出来ます。ぼかしレベルは調節可能。そのままインターネット上に公開すると問題がある画像を編集する時に使うと良いでしょう。
画像を追加
ツールバーの写真アイコンをクリックすると、画像上に別の画像を挿入することが出来ます。注意マークやエクスクラメーションマークなどのロゴを選択して任意の場所に追加可能です。また、PC内に保存してある画像を追加することも出来ます。
ルーペを使う
ツールバーの虫眼鏡アイコンをクリックすると、画像上に拡大鏡を挿入することが出来ます。画像の一部分をルーペで拡大させて強調表示することで、視聴者に重要なポイントを印象付ける使い方が可能です。
波括弧を描く
ツールバーの波括弧アイコンをクリックすると、画像上に波括弧を挿入することが出来ます。上下左右のいずれかの部分が薄くなっている波括弧で重要な部分を強調すれば、シンプルな四角形よりもクールな印象を視聴者に与えます。
Screenpressoの便利な機能
Windowsパソコン上の映像をキャプチャーした画像・動画を掲載すれば、何百文字も費やして説明するよりも遥かに効率的に重要な情報を視聴者に伝えることが出来ます。
ここからは、Screenpressoを使ったスクリーンショットの撮り方を見ていきましょう。
スクリーンショットを撮る
Screenpressoのワークスペースを開いて「キャプチャ」をクリックすると、静止画で保存するか動画で保存するかスクリーンキャプチャーの種類を選択することが出来ます。
各アイコンの右横の矢印をクリックすれば、キャプチャーの方法をその都度選択しながらスクリーンショットを実行できます。
指定領域のスクリーンショット
「指定領域のスクリーンショット」を選択した場合、ディスプレイ上の指定した範囲だけを静止画としてキャプチャーすることが出来ます。Print Screenキーを押しても同様の操作を行えます。
前回指定した領域のスクリーンショット
「前回指定した領域のスクリーンショット」を選択した場合、直前に指定した範囲をもう一度静止画としてキャプチャーすることが出来ます。同じエリアを連番撮影したい時に便利です。Shiftキー + Print Screenキーを押しても同様の操作を行えます。
全画面のスクリーンショット
「全画面のスクリーンショット」を選択した場合、ディスプレイ全体を静止画としてキャプチャーすることが出来ます。Shiftキー + Ctrlキー + Altキー + Print Screenキーを押しても同様の操作を行えます。
スクリーンショット起動を遅らせる
「スクリーンショット起動を遅らせる」を選択した場合、「設定」で指定した秒数だけ始動を遅らせてからディスプレイ上の指定した範囲を静止画としてキャプチャーすることが出来ます。
この機能を利用すれば、右クリックメニューなどもキャプチャー画像内に収めることが出来ます。「カーソルをキャプチャ」にチェックを入れれば、マウスカーソルもキャプチャー可能です。
自動スクロールを使ってスクリーンショット
「自動スクロールを使ってスクリーンショット」を選択した場合、画面をスクロールさせないと全体を確認できない領域を一枚の静止画としてキャプチャーすることが出来ます。Windowsロゴキー + Shiftキー + Print Screenキーを押しても同様の操作を行えます。
共有する
Screenpressoでキャプチャした画像・動画をワークスペース上で選択して「共有」アイコンをクリックすると、メールやクラウドサービス等を利用してキャプチャーデータをシェアすることが出来ます。
共有機能を使いたい場合は、「設定」をクリックして各サービスのアカウントをScreenpressoと紐付けておきましょう。
録画する
ワークスペースの「キャプチャ」をクリックして「録画」を選択すると、動画ファイルとしてキャプチャーを行うことが出来ます。
「録画」を選択した場合、プリセットの中から選択した任意の範囲を動画としてキャプチャーすることが出来ます。Ctrlキー + Print Screenキーを押しても同様の操作を行えます。
「指定領域の録画」を選択した場合、自分で指定した範囲だけを動画としてキャプチャーすることが出来ます。Shiftキー + Ctrlキー + Print Screenキーを押しても同様の操作を行えます。
「アンドロイドセンター」を選択した場合、パソコンに接続したAndroid(4.4以上)のデバイスの映像を動画としてキャプチャーすることが出来ます。
スマホのゲームアプリの解説・攻略記事を作成する際に重宝しますが、アンドロイドセンターはプロフェッショナル版にアップグレードしなければ利用できません。
Screenpressoでキャプチャーした動画は、メディアプレイヤー上で確認することが出来ます。「保存」メニューから、GIF・MP4・WMV・OGV・WEBM形式にエンコードしてパソコン内に保存することが可能です。
ただし、Screenpressoをインストールした時点では動画を保存できない仕様になっています。
「追加の外部ソフトウェアが必要です」と表示されたら、「今すぐダウンロードしインストールします」ボタンをクリックしてFFmeg.exeのインストールを行いましょう。
ソフトウェアのダウンロード・インストールが自動的に行われます。完了したら動画の保存が出来るようになっているので、動画のフォーマットやサイズ・品質などを設定して「OK」をクリックしてください。
Screenpressoを使って画像を色々と編集しよう!
今回は、日本語に対応している海外製画像編集フリーソフト・Screenpressoの特徴や使い方などをご紹介いたしました。最後に本記事の要点をまとめると、以下の5点が挙げられます。
- Screenpressoは、Windowsパソコンの映像を静止画または動画ファイルとしてキャプチャーできるフリーソフト
- 矢印や日本語テキストの追加などを行える画像編集機能も搭載されており、ブログ記事を書く時に非常に重宝する
- アカウントを紐付ければ、SNSやクラウドサービスにデータを送信してシェアすることも可能
- Windowsロゴキー + Print Screenキーで呼び出したワークスペース上で、設定の変更・キャプチャ・編集・共有機能等を使える
- 無料版(フリーソフト)でも機能性は申し分ないが、動画に挿入されるロゴの解除やAndroidのキャプチャーなどを行うためにはプロフェッショナル版へのアップグレードが必要【年額29.99€(およそ3,500円)】
Screenpressoはフリーソフトながら、スクリーンショット・画像編集・SNSシェアなど、ブロガーにとって重宝する機能が充実しています。海外製ソフトを日本語で使える点も大変魅力的です。
Windowsパソコンで使える画像編集用フリーソフトをお探しの方は、ぜひ本記事を参考にしてScreenpressoを使いこなせるようになってください。