楽天モバイルの解約・退会方法！違約金や注意点とMNP転出手続きについて解説

月額利用料金が安くなったり、10分間かけ放題が基本料金の中に含まれている料金プランのスーパーホーダイを、楽天会員なら安く使えるということで大手キャリアから楽天モバイルに乗り換える人が増えています。

しかし、その一方で実際に使ってみたら、色々と不満に思う点もでてきたとか、他の格安SIMの料金プランの方が実はずっと安く使えることがわかった、ということで楽天モバイルを解約したいと思う人もいるのが現状です。

この記事では、楽天モバイルを解約したいと考える人のために、解約するときの注意点や、解約する方法、MNP転出をして他の携帯電話会社に乗り換える方法について具体的にお伝えします。まずは楽天モバイルを解約するときの注意点について見ていきましょう。

楽天モバイルを解約する方法は、現在はメンバーズステーションからのみ退会手続きが可能です。メンバーズステーションというのは、他のオンラインサービスや携帯電話会社であるマイページと同じ機能のページです。

ユーザーのIDとパスワードでログインして、料金プランの変更や機種変更の申し込み等ができるページが楽天モバイルではメンバーズステーションになっています。楽天モバイルを解約するための手続きはメンバーズステーションからのみとなっているので、解約したい人はメンバーズステーションにログインして退会手続きを進めましょう。

最近では、楽天モバイルの店舗も増えてきました。店舗が増えてきたのは、自社回線化を目指すうえで、それぞれの地域でのサービスも店舗を大手キャリア並みに増やしていこうということでしょう。しかし解約手続きは店舗では出来ないので注意しましょう。

楽天モバイルの解約手続きは、以前は店舗でも行うことができました。しかし、現在は店舗での解約手続きはできなくなってしまいました。また、電話での解約手続きもできません。他の携帯電話キャリアの中には、店舗や電話での退会手続きができる会社も多いのですが、楽天モバイルでは店舗や電話での退会手続きは受け付けていません。

解約手続きをしたいのであれば、必ずメンバーズステーションにログインをして解約手続きを自分でWebから行うしかありません。

楽天モバイルを解約するときには、最低利用期間を終了しているかどうかを確認しましょう。最低利用期間に達しないで解約手続きをしてしまったら、違約金が発生してしまいます。

最低利用期間は、組み合わせプランでは1年間、スーパーホーダイでは最初に自分で設定した1年間、2年間、3年間の最低利用期間が決められています。スーパーホーダイの場合には3年契約であれば最初の2年目までの月額利用料金が格安になるので、3年契約で契約している人が多いでしょう。

最低利用期間が終了しないうちに楽天モバイルを解約してしまうと、9,800円の違約金を請求されてしまいます。違約金を支払ってでも解約したいと言うのならそれはそれで構いませんが、違約金を支払うのは困る、という場合には最低利用期間が終了するのを待ってから解約することをおすすめします。

尚、最低利用期間が設定されているのは音声通話SIMのみです。組み合わせプランで契約できるデータSIMには最低利用期間がないのでいつでも解約、退会が可能です。

スマホやガラケーで電話やインターネットができるのは、スマホやガラケーの中に電話番号の情報やインターネットと接続するための情報が詰め込んであるSIMカードというものが挿入してあるからです。楽天モバイルではSIMカードはユーザーへの貸与になっています。

解約するときにはSIMカードを楽天モバイル返却しないとSIMカード損害金としての違約金が発生してしまいます。解約時にSIMカードを返却しなかったことで請求される違約金はおおよそ1万円とのことです。

解約したからどうでもいい、というのではなく、最後の最後までしっかりと返却の手続きをすることが大切です。

楽天モバイルではスマホやタブレットの端末も販売しています。スマホやタブレットを分割払いで購入して、まだ支払いがすべて終わっていない場合には、楽天モバイルを解約しても端末の分の支払いは継続して行わなければいけません。

契約を解除できるのはあくまでもSIMカードの利用に関してのみです。SIMカードを使って行う携帯電話やデータ通信の利用に関する契約を解除するということで、端末の支払いは別になります。必ず端末分の支払いは確実に行うようにしましょう。

なお、端末の分割払いに関しては残債を一括払いする方法もあります。残債の一括払いを希望する場合には楽天モバイルの店舗かコールセンターに問い合わせてみるといいでしょう。

楽天モバイルで販売しているスマホやタブレットはSIMフリーなので、SIMカードのサイズや対応している周波数帯などの条件が合えば、他の携帯電話キャリアのSIMカードを入れても利用することができます。

しかし、楽天モバイルで購入した時に月額500円で入ることができる端末保証やスマホ交換オプションは、楽天モバイルを退会すると解約されてしまいます。メーカー保証期間であればメーカー保証のほうは使うことができますが、メーカー保証が切れてしまった後は、解約してしまうと端末に関する保証は一切受けることができなくなります。

楽天モバイルの解約を検討するときには、今現在最低利用期間内なのかどうか確認することが大切です。こちらでは、楽天モバイルの最低利用期間を確認する方法について見ていきましょう。

最低利用期間を確認する方法には、Webのメンバーズステーションから確認する方法と、楽天モバイルアプリから確認する方法があります。それぞれの方法について見ていきましょう。

まずはメンバーズステーションから確認する方法を見ていきましょう。PCでもスマホでもいいので、次のリンクからメンバーズステーションへのログインページに入ります。

「メンバーズステーションへ」をクリックするとログイン方法を選べます。楽天IDかSIMカードの電話番号でのログインかどちらかのログイン方法を選んでクリックします。

楽天IDでのログインを選ぶとこのように楽天会員のIDとパスワードの入力を求められます。いつも使っている楽天IDでログインします。

メンバーズステーションにログインしたら、ログインしたページを下のほうにスクロールします。すると「登録情報・設定変更」というところに「ご契約者様情報」があります。そちらをクリックします。

メンバーズステーションの「ご契約者様情報」の中に、最低利用期間がいつまでなのかが記載されています。そちらで確認しましょう。

楽天モバイルでは、データ通信や音声通話の利用状況をこまめに確認できるスマホ用の楽天モバイルSIMアプリもあります。最低利用期間はSIMアプリからでも確認できます。こちらでは楽天モバイルSIMアプリから確認する方法を見ていきましょう。

スマホに楽天モバイルSIMアプリを入れていない人はアプリをスマホにまずはダウンロードします。iPhoneの場合はAppストアから、Androidスマホの場合にはGoogleプレイストアからそれぞれダウンロードしましょう。

アプリを開いたらトップページの左上にある「≡」をタップします。

「登録情報の確認・変更」をタップします。

「ご契約者様情報」をタップします。

すると「ご契約者様情報」の中で最低利用期間を確認することができます。

楽天モバイルを解約する場合には締め日にも気をつける必要があります。締め日を理解していない、楽天モバイルを予定していたよりも1か月間余計に使ってしまうことにもなりかねません。解約したい日に解約できるようにするために、こちらでは解約締め日について解説します。

楽天モバイルで解約が完了する締め日は解約手続きを行った日で変わります。同じ月の中で解約手続きをしても、実際に解約できる日が終わってしまうのでいつ解約手続きをするのかはよく気をつけましょう。

毎月15日までに解約手続きが完了できればその月の月末に解約することができます。毎月1日から15日までの解約手続きなら当月解約が可能です。

楽天モバイルの解約手続きが16日以降になってしまうのなら、解約日は翌月の月末になってしまいます。例えば、5月15日に解約手続きを完了させれば解約できるのは5月31日で、月額利用料金は5月分までしか請求されません。

しかし5月16日に手続きを行ってしまうと解約日は翌月の6月30日になってしまいます。6月分の月額利用料金ももちろん請求されます。

16日以降に手続きをしてしまった場合には、翌月分の月額利用料金も請求されてしまうことになります。その月中に解約したいのであれば、必ず15日までに解約手続きを完了できるように計画を立てましょう。

ここからは実際に楽天モバイルを解約する手続きの方法について見ていきましょう。こちらで解約する方法は、電話番号を乗り換えるためにMNP転出をする方法とは違います。完全に解約して電話番号が使えなくなってしまう解約方法なので注意してください。

電話番号を乗り換えるMNP転出をする場合には、次の「楽天モバイルをMNP転出により退会する方法」をご覧ください。

まずは、解約日をいつにするのか決めましょう。その月の月末に解約してしまいたいのならば15日までに手続きをする必要があります。しかし、解約することは決まっていても、今すぐに解約をする必要はないと言う場合もあるでしょう。

楽天モバイルでは解約手続きをするときに解約日をいつにするのか決めることはできません。前月の16日から当月の15日までの解約手続きであれば当月の月末が、当月の16日以降翌月の15日までの解約手続きであれば翌月の月末が解約日になってしまいます。

楽天モバイルを解約する日が決まっている場合には、その日に解約できる期間に手続きを行うように日程を調整しましょう。

解約日を決めたらその日に解約できる期間にメンバーズステーションから解約手続きを行います。「楽天モバイルの解約前に最低利用期間を確認する方法」で解説した方法でメンバーズステーションにログインします。

メンバーズステーションの画面を下にスクロールして「登録情報・設定変更」の一番下の「楽天モバイル解約申請」をクリックします。

楽天モバイルの解約手続きのページに入ると、注意事項等が記載されています。こちらを良く読んで理解したら画面を下にスクロールします。

「契約解除料について確認し同意いたしました」にチェックを入れて「解約手続きに進む」をクリックします。

最後に楽天モバイルに引き止めるためのお得なプランなどが色々と書かれています。本当に楽天モバイルを解約してしまっても良いのであれば、こちらはすべて無視して画面をして一番下までスクロールします。

いろいろと画面に描かれていてわかりにくいのですが、この画面を一番下までスクロールすると「サービスを継続する（トップへ）」と「解約、MNPのお手続き方法を見る」の選択肢があります。解約手続きを進めたい場合には「解約、MNPのお手続き方法を見る」をクリックします。

するとようやく「楽天モバイル解約申請画面に進む」というリンクが出現しました。こちらをクリックして必要事項を記入すると楽天モバイルを解約することができます。

楽天モバイルを解約したらSIMカードを返却する必要があります。SIMカードは返却時に破損していると損害金を請求されてしまうので、郵送時に破損しないようにして返却する必要があります。ただそのままSIMカードを封筒に入れてポストに入れてしまうと輸送時に破損してしまう可能性があります。

プチプチか厚紙にSIMカードを包んで破損しないようにしてから封筒に入れましょう。返送する方法は普通郵便でもいいのですが、万が一輸送時に紛失した場合に証明できません。万が一のことを考えるのであれば、発送したことを証明できる簡易書留やレターパックなどを使うと安心です。なお、返送時の送料はユーザー負担になります。

返送先の住所は次の住所です。
〒143-0006 東京都大田区平和島3-5-1 B棟2F 楽天モバイルSIM返却係

次に、電話番号はそのままで楽天モバイルから他の携帯電話会社に提出するMNP転出でなくても買えるを退会する方法について見ていきましょう。

MNP転出とは、電話番号はそのままにして、携帯電話会社だけを乗り換える方法です。携帯電話会社は各社とも料金プランやサービス内容を競っているので、ほかの会社に乗り換えたいと思うこともよくあります。しかし、MNP転出ができるようになる前は、携帯電話会社を変えるということは、携帯電話の電話番号を全て変えなければいけないということでした。

電話番号が変わるのは何かと支障があるということで、携帯電話会社を乗り換えることを断念していた人も少なくありませんでした。しかし、MNP転出が出来るようになってからは、電話番号はそのままに携帯電話会社を簡単に乗り換えられるようになりました。

電話番号を変えずに済むので、電話番号を登録してあるサービスもそのまま利用し続けることができます。楽天モバイルから電話番号変えずに他の携帯電話会社に乗り換えたいと思った時も、MNP転出をすることで、今使っている携帯電話番号そのままで乗り換えることができます。

楽天モバイルからMNP転出する方法を解説します。まずはメンバーズステーションにログインして、「登録情報・設定変更」の「MNP予約番号発行・確認」をクリックします。

他の携帯電話会社に乗り換える電話番号を確認したら「MNP転出予約番号の発行をする」をクリックします。

次のページでは楽天モバイルに引き止めるためのお得情報が色々と掲載されていますが、これらはすべて無視をしてそのページの一番下まで進みます。すると「MNP転出予約番号発行の手続きに進む」のリンクがあるのでこちらをクリックします。

次のページでアンケートがあるのでそちらに答えながら、そのページの一番下まで進みます。すると「MNP転出予約番号を発行する」のリンクがあるのでそちらをクリックすると予約番号が発行されます。

楽天モバイルからMNP転出で携帯電話会社を乗り換えるときには次の点に注意しなければいけません。

MNP転出をするときに楽天モバイルから発行される予約番号の有効期限は15日間です。15日以内に乗り換え先の携帯電話会社で手続きを行わないと予約番号が使えなくなってしまうので注意しましょう。なお、予約番号の発行は何度でもできます。15日を過ぎてしまった場合には再度手続きをし直す必要があります。

楽天モバイルから完全に退会する場合と違い、MNP転出をした場合の解約日というのは乗り換え先の携帯電話会社の回線が開通した日が楽天モバイルの退会日になります。新しい回線が月末にうまく開通するとは限りません。

月初になってしまうこともありますし、月の半ばになることもあります。しかし、MNP転出によって楽天モバイルの退会日が月の途中になってしまっても、楽天モバイルの退会月の基本料金に日割り計算はありません。その月の残りの日数分も合わせて1か月分請求されてしまうことは了承しておきましょう。

MNP転出をするためには、楽天モバイルで予約番号を発行するための手数料3,000円が必要になります。乗り換え先のより安い料金プランに心惹かれて、MNP転出することを決めたとしても、楽天モバイルでの手数料と、新しい携帯電話会社での新規開通手数料を合わせると、かなりの金額になってしまいます。

金額の面で乗り換えを検討している場合には、MNP転出するための手数料も必要だということも考えて検討しましょう。

この記事の最後に、楽天モバイルを解約した後におすすめの乗り換え先の携帯電話会社をご紹介します。

楽天モバイルを使ってみて他社への乗り換えを検討した人の多くが、回線速度が遅いことを理由にしています。格安SIMの中でも自社回線を引いているY!mobileなら楽天モバイルよりも速い速度での通信が可能になります。

自社回線を引いている分だけ、楽天モバイルよりも月額利用料金は高くなってしまいますが、大手キャリアにくらべると格安の料金で利用できます。取扱店舗や専門店舗も増えてきているので、何か困ったことがあっても安心できます。

携帯電話会社は乗り換えても直後はそのまま使い続けたいという場合には、UQ-mobileならdocomo回線でもau回線でも利用できるので、スマホを買い換える必要がありません。docomoやauから楽天モバイル2乗り換えて、スマホをそのまま使い続けているという人にはおすすめです。

もしも楽天モバイルの音声通話品質や、インターネットのデータ通信速度に大きな不満を抱えているのであれば、月額料金が支払えるようであれば大手キャリアに戻ったほうがいいでしょう。楽天モバイルも自社回線化を目指していますが、完全自社回線化するまでにはどのくらいの時間がかかるのかわかりません。

ドコモ、au、ソフトバンクの通話品質、データ通信速度には格安SIMは絶対に勝てません。品質を重視したいのであれば、大手キャリアへ戻ることをおすすめします。

何か困ったことがあっても、大手キャリアなら店舗網もしっかりとしています。店舗で気軽に相談できるのは大手キャリアの大きなメリットです。

また、大手キャリアではキャッシュバックなどの特典も豊富に取り揃えています。格安SIMにはない特典も充実しているので、ぜひ楽天モバイルに不満を持っているのなら戻ることも検討してみましょう。

この記事では楽天モバイルを退会する方法についてみてきました。楽天モバイルのメンバーズステーションからの退会方法が分かりにくいのですが、方法を理解してしまえば簡単に退会できます。店舗での解約はできませんが、スマホのウエブサイトからでも解約はできるので、楽天モバイルが必要ないと感じている人はぜひ退会処理を進めていきましょう。