2019年04月06日更新
MP3tagの使い方とダウンロード方法!タグを編集して取得する方法は?
MP3tagの使い方とダウンロード方法を解説します!MP3tagをダウンロードすれば自動でも手動でもタグ情報を編集できます。使い方が簡便で高機能なタグ情報エディタ「MP3tag」をダウンロードして、音楽・動画ファイルのタグ情報を効率的に整理しましょう。
目次
MP3tagでタグ情報を編集しよう!
MP3tagとは、簡単に音楽・動画ファイルのタグ情報を編集できるタグ情報エディタアプリです。MP3tagには音楽・動画ファイルのタグ情報を自動編集・手動編集できる機能が装備され、無料アプリでありながら機能が充実しているタグ情報エディタのため、多くのユーザーが活用しています。
MP3tagでタグ情報を自動編集する場合は、CDデータベース(CDDB)を保持しているアーカイブサーバーからタグ情報を取得します。MP3tagがタグ情報を取得するアーカイブサーバーは「Discogs」「MusicBrainz」「freedb」などがあります。
CDデータベース(CDDB)を保持しているアーカイブサーバーから自動でダウンロードしたタグ情報を、一部編集したい場合は、タグ情報をダウンロードした後に手動で編集するというやり方ができます。MP3tagは、状況によって機能を使い分けることによって、タグ情報編集を効率的に行える高機能エディタです。
高機能なタグエディタ「MP3tag」
MP3tagは音楽・動画ファイルのタグ情報編集機能が網羅されています。また高機能である上に日本語対応もしているので使い勝手がさらに良くなっています。MP3tagで音楽・動画ファイルのタブ情報を編集する際は、基本的に「タグパネル」という編集フォームを使用します。曲のタイトル名やアーティスト名などを一覧で入力できる便利な編集フォームです。
また、MP3tagには、基本的なタグ情報編集機能だけでなく、曲のタイトル名やアーティスト名を1つの文字列に統合してファイル名を作成できる「リネーム」機能も装備しています。この「リネーム」機能を使ってファイル名を作成すれば、ファイル名を見るだけで曲の基本的な情報を確認できるというメリットがあります。
そのほかには、プレイリストごとデータを取り込んでタグ編集できる機能や、編集したタグ情報をテキストファイルで書き出す機能も装備しています。
MP3tagの対応ファイル
MP3tagは多数の音楽・動画フォーマットに対応しています。MP3tagがタグ情報エディタとして対応しているフォーマットは以下になります。
音楽フォーマット:MP3・MP2・MP1・WMA・M4A・MP4・M4B・AAC・FLAC・FLC・DSF・APE・MKA ・OPUS・TTA・WV・MPC・MP+・OGG・OGA・OFR・OFS・SPX・TAK・AIF・AIFF・AIFC、動画フォーマット:ASF・MP4・M4V・MKV、プレイリストフォーマット:M3U・M3U8・CUE・APL
編集・取得できるタグ情報
MP3tagで編集・取得できるタグ情報は、デフォルト設定では、曲タイトル・アーティスト名・アルバム名・リリースされた年・トラックナンバー・ジャンル・コメント・アルバムアーティスト名・作曲家・ディスクナンバー・カバーアート(アルバムジャケット)が設定されています。
また、編集はできませんが、コーデック・ビットレート・周波数・曲の長さ・更新日時の記録も保存されます。
対応OS
MP3tagが対応しているOSは、Windows XP以降、Mac OS X 10.6以降です。フリーで提供されているタグ情報エディタとしては、広範囲でOSをサポートしてるアプリです。
MP3tagをダウンロードしよう
MP3tagをダウンロードしてみましょう。MP3tagは公式ダウンロードページ(mp3tag.de/en/download.html)で入手できます。
MP3tagをダウンロードする
MP3tagのインストーラーを公式ダウンロードページで入手した後のインストール手順について説明します。まず、インストーラーを立ち上げるとセットアップウイザードが立ち上がるので「次へ」をクリックします。
インストールするにあたって求められる同意内容が表示されるので、内容を確認して「同意する」をクリックします。
次に、MP3tagの使用設定を求められます。PCの全ユーザーが使用する場合は「Standard Installation」を今ログインしているアカウントユーザーのみが使用する場合は「Portable Installation」を選択します。操作しているPCは自分しか使用しないのであれば「Standard Installation」を選択して問題ありません。
次にインストールにあたってのコンポーネント(シュートカットをデスクトップに表示するかなど)を設定します。必要項目にチェックを入れたら「次へ」をクリックします。
次にインストール先を指定します。特にこだわりがなければ変更せずに「次へ」をクリックします。
スタートメニューのショートカットを設置するフォルダを指定します。特に希望がなければ、変更せずに「インストール」をクリックします。
インストール完了後Paypalへの寄付を募る画面が表示されます。特に寄付する意思がなければそのまま「次へ」をクリックします。
次の画面で「完了」をクリックしてインストール終了です。
表示を日本語に設定する
MP3tagはデフォルトで日本語に対応しています。また某サイトで紹介している「Mp3tag 日本語化ファイル」という日本語補完ファイルを取得すると、詳細部分の日本語化が補完されるようです。
MP3tagの使い方〜手動でタグ情報を入力する〜
MP3tagの使い方を解説します。まずは手動でタグ情報を入力する方法です。
手動でタグ情報を編集する方法
MP3tagで手動でタグ情報を編集する場合は、まず、MP3tagのアプリファイル「Mp3tag.exe」をダブルクリックしてMP3tagを立ち上げます。
MP3tagの画面右側の空欄にタグ編集したい音楽ファイルをドラッグ&ドロップします。フォルダをドラッグ&ドロップした場合はフォルダ内の音楽ファイルが一括して取り込まれます。
MP3tagの画面右側にタグ編集したい音楽ファイルが表示されたら、タグ編集したい音楽ファイルをカーソルで指定して、MP3tagの画面左側の「タグパネル」でタグ情報を編集します。
タグ情報
MP3tagの画面左側の「タグパネル」には、曲タイトル・アーティスト名・アルバム名・リリースされた年・トラックナンバー・ジャンル・コメント・アルバムアーティスト名・作曲家・ディスクナンバー・カバーアート(アルバムジャケット)が設定されています。必要に応じて手動で入力します。
また、MP3tagの画面左側のファイルリスト一覧でもタグ情報の編集ができます。各リストは横並びにタグ情報が並んで表示されているので、編集したい項目をダブルクリックして情報を入力します。
全てのタグ情報の変更・編集が終了したら、MP3tag画面上方のメニューバーの「ファイル」→「フィールドすべてを保存」をクリックして情報を保存します。
カバー画像
MP3tagの「タグパネル」でカバーアート(アルバムジャケット)を編集・設定するには、カバーアートの欄にカーソルをあてて右クリックし、表示されるメニューから「カバーを追加」をクリックしてPCに保存している画像ファイルを指定します。また、カバーアートの欄に、直接画像ファイルをドラッグ&ドロップする方法もあります。
MP3tagの使い方〜自動でタグ情報を取得する〜
次に、MP3tagの使い方として、自動でタグ情報を取得する手順について解説します。
自動でタグ情報を取得する方法
MP3tagで自動でタグ情報を取得する際は、まず、MP3tag画面上方のメニューバーの「タグを取得」をクリックし、表示されたメニューから「Discogs」もしくは「MusicBrainz」を選択します。「Discogs」「MusicBrainz」はCDデータベース(CDDB)を保持しているアーカイブサーバーです。
Discogs
「Discogs」を使用する際は事前に公式サイト(https://www.discogs.com/users/create)でアカウント作成とログインを行います。その後MP3tagで「Discogs」を選択すると、アクセス初回のみ「アクセス承認」が行われます。「アクセス承認」の画面が表示されるので、「承認」をクリックします。
「アクセス承認」が済むと認証コードが発行されます。
発行された認証コードを、MP3tag側で開いている、コード認証を求めるポップアップに入力して「OK」をクリックします。
次に検索条件を入力するポップアップが表示されるので、アルバム名を入力して「次へ」をクリックします。
次の画面で、候補のアルバム情報が一覧で表示されます(該当情報が1つしかない場合は一覧表示はありません)。適切と思われる情報を選択して「次へ」をクリックします。
選択した情報の詳細が表示されるので、内容を確認して「OK」をクリックすれば、MP3tagのリスト一覧および「タグパネル」に情報が反映されます
MusicBrainz
「MusicBrainz」を選択した場合は、「アクセス承認」はなく、すぐに検索条件を入力するポップアップが表示されます。「MusicBrainz」の場合は「アルバム名」と「アーティスト名」を「アルバム名」AND「アーティスト名」というようにして検索条件のポップアップに入力して「次へ」をクリックします。その後の流れは、「Discogs」と同様です。
MP3tagの使い方〜取得サーバーを変更する〜
MP3tagの使い方として、取得サーバーを変更して使ってみましょう。
freedb 日本語に変更する
「freedb」はデフォルトの状態でも日本語ベースのCD情報を入手できますが、日本語ベースの情報に特化したアーカイブサーバーとして設定する使い方ができます。
MP3tag画面上方のメニューバーの「ツール」→「オプション」を選択し、開いた画面左側のメニューで「freedb」を選びます。「freedb」を選ぶと画面右側に「freedb」の情報が表示されるので、それぞれ「アドレス」→「freedbtest.dyndns.org」、「パス」→「/~cddb/cddb.cgi」、「ポート番号」→「80」と設定を変更します。
freedbでタグ情報を取得する
freedbでタグ情報を取得する手順は、まず、MP3tag画面上方のメニューバーの「タグを取得」をクリックし、表示されたメニューから「freedb」を選択します。
次に検索条件のポップアップが表示されます。ここでは「ウェブ検索から入力」を選択した例で説明します。選択したら「OK」をクリックします。
「ウェブ検索から入力」を選択すると実際の検索ワードを入力するポップアップが表示されます。入力のしかたは例で説明すると、例えばアルバム名とアーティスト名で検索する場合は「アルバム名 / アーティスト名」と入力し、下のチェックボックスには「アルバム」と「アーティスト」にチェックを入れます。入力したら「次へ」をクリックします。
次の画面で、候補のアルバム情報が一覧で表示されます。適切と思われる情報を選択して「次へ」をクリックします。
選択した情報の詳細が表示されるので、内容を確認して「OK」をクリックすれば、MP3tagのリスト一覧および「タグパネル」に情報が反映されます。
MP3tagの使い方〜ファイル名をリネームする〜
MP3tagのタグ情報エディタの機能として、「リネーム」機能があります。この「リネーム」機能を使えば、曲のタイトル名やアーティスト名を1つの文字列に統合してファイル名にでき、ファイル名を見るだけで曲の基本的な情報を確認できるように編集できます。
「リネーム」機能を利用するには、まず、MP3tag画面右側のファイル一覧でリネームしたいリストを選択し(複数選択可能)、MP3tag画面上方のメニューバーの「変換」→「タグ(T)-ファイル名」を選択します。
表示されたポップアップで、リネームするファイル名に入れ込む情報を指定します。指定する際は変数を使用します。それぞれ、アーティスト名は「%artist%」、アルバム名は「%album%」、トラック番号は「$num(%track%,2)」、曲タイトルは「%title%」と表記し、2つ以上の項目を取り込む場合は間に「-」(ハイフン)を入れます。
例えば、アルバム名・アーティスト名・曲タイトルを取り込みたい場合は、「%album%-%artist%-%title%」と入力します。入力したらポップアップ内の「OK」をクリックすればリネーム完了です。
MP3tagの使い方をマスターしよう!
MP3tagの使い方をマスターしましょう。MP3tagは高機能なタグ情報エディタですが使い方が簡便でユーザーフレンドリーなアプリです。その上、無料で利用できるアプリなので、タグ情報エディタを常用するユーザーにとっては重宝なアプリです。
MP3tagは自動タグ情報編集・手動タグ情報編集ともに対応しているので、ユーザーのニーズに合わせて使い分けも可能です。自動でタグ情報を編集した後、手動でタグ情報の詳細を修正するという使い方もできる万能タグ情報エディタです。
便利で使いやすいタグ情報エディタ「MP3tag」をダウンロードして、効率的に音楽・動画ファイルのタグ情報を整理しましょう。