フリーブックスの移転先や代わりの漫画サイト7選！閉鎖理由や漫画村との関係も解説

フリーブックスというサイトが閉鎖されてしまったということで、ネット上には嘆きの声が溢れています。フリーブックスとは無料で漫画を読み放題できるサイトでした。閉鎖された理由とは海賊版をアップロードしていたことにより、著作権違法違反を問われたためです。フリーブックスに関連しては逮捕者も出ています。

この記事では、無料で漫画が読み放題できたフリーブックスとはいったいのようなサイトだったのか、どうして閉鎖されてしまい違法性が問われているのか、フリーブックスの代わりに違法にならずに安全に漫画を読み放題できるサイトとはどのようなサイトがあるのか、といったことについて検証していきます。

フリーブックスは海賊版を違法にアップロードして、漫画を読み放題出来るようにしたサイトでしたが、元々は違法アップロードするためのサイトで終わりませんでした。フリーブックスのはじまりは、同人サイトでした。

元々の漫画などの作品から派生した二次創作作品を掲載するのが同人サイトです。二次創作についても、著作権がどうなのかという問題もありますが、個人で楽しむ範囲での創作活動は認められています。もちろん、利益を得なければサイト上で公開しても大丈夫です。もともと、フリーブックスとは二次創作の作家が自分の作品を公開するための場でした。

しかし、徐々に運営の手が行き届かなくなっていき、いつしか同人作品ではなく海賊版を違法アップロードする輩が出現しました。そして、徐々に同人作品よりも違法アップロードされた海賊版の方が多くなり、海賊版の漫画を違法でも無料で読み放題できるサイトとして有名になりました。

フリーブックスと漫画村の関係性が気になっている人も多いようですが、フリーブックスは漫画村の前身といっていいサイトです。フリーブックスが違法アップロードされた無料で読める海賊版のサイトになってからの運営者は、漫画村の運営者として逮捕された星野ロミでした。

星野ロミは無料で読める漫画サイトのフリーブックスの運営に携わっていましたが、フリーブックスの違法性が問われてサイトの閉鎖に追い込まれてしまいました。そこで星野ロミが新たに立ち上げたのが、国会でも大きな問題となった漫画村だったのです。

漫画村の運営者が逮捕されて、フリーブックスの運営者が逮捕されないということに疑問を持っていた人もいるようですが、実は同一人物ですでに逮捕されているのです。

星野ロミが逮捕された理由は、フリーブックスの運営ではなく、漫画村の運営者だったことが理由です。しかし、フリーブックスの関連でも実は逮捕者が出ています。フリーブックスの関係者が逮捕された理由とは、どういった理由だったのかも見ていきましょう。

フリーブックスでは、フリーブックスに著作権が認められている作品を違法にアップロードしたとして、9人が逮捕されています。当初は運営者が逮捕されないことが話題になっていましたが、のちに漫画村の運営者として星野ロミが逮捕されているので、実質的には運営者も逮捕されているのと同じことです。

フリーブックスが違法性を問われて閉鎖に追い込まれた理由とは具体的にどういった理由だったのかも、具体的に見ておきましょう。

フリーブックスが閉鎖に追い込まれた理由とは著作権法違反です。著作権というのは、漫画や小説、音楽、映像などの著作物に関して、作者や出版社の権利を守るために定められている法律です。漫画や小説、音楽、映像などの著作物は作り上げるのに膨大な手間とコストがかかります。

しかし、その一方でコピーして配布するのは現在のデジタル技術を使えば素人でも簡単にできてしまいます。作り上げている人たちが膨大な時間とお金をかけて作り上げたものを、全く関係がない人が勝手にコピーして無料で公開したり配布したりしたら、作っている人たちに正当な対価が入らなくなり、生活や次の作品の制作に支障をきたします。

著作権法というのはそういった事態を避けるために、著作権物に対して作者や出版社の権利を認めて、無断でコピーして公開したり配布したりすることを禁止するための法律です。著作権のある漫画を勝手にコピーして公開していたフリーブックスは、そのために違法性を問われて閉鎖に追い込まれたのです。

ただ、いきなりフリーブックスが閉鎖に追い込まれたわけではありません。閉鎖に追い込む前に、著作権を持っている出版社はフリーブックスに対して漫画の削除要請を行いました。しかし、フリーブックスはその削除要請に応じなかったために、被害届を提出されてしまったことが閉鎖された理由です。

フリーブックスや漫画村には移転先があるといううわさがネット上では飛び交っています。フリーブックスや漫画村の移転先とはどういったことなのか見ていきましょう。

Twitter上では、フリーブックスの移転先を教えますというツイートが一時期出回ったことがありました。中には、お金を支払ったら教えると言うツイートも出回っていたようです。しかし、移転先教えますのすべてが詐欺でした。

フリーブックスで無料で漫画を読み放題していた人たちにとっては、多少のお金を支払ってでも知りたい情報であったということに付け込んで、詐欺ツイートを垂れ流していた人たちがいます。こういった詐欺メッセージには乗らないように気を付けましょう。

フリーブックスや漫画村の移転先を教えますというメッセージは、すべてが偽物です。金銭を直接支払わせる詐欺だけではなく、クリックさせた先で個人情報を入力させるフィッシング詐欺も横行していました。

フリーブックスや漫画村の移転先はないだけではなく、詐欺に遭ってしまう可能性もあるので、絶対にこういったメッセージをうのみにしてはいけません。

フリーブックスや漫画村以外にも、違法にコピーした海賊版をアップロードして無料で読めるようにしているサイトが次々と出現しています。しかし、海賊版サイトは法律に反しています。また、海賊版を利用することで、漫画家さんや出版社に利益がいかなくなるので、今後、いい作品を世に発表できなくなる可能性もあります。

これからも漫画を読むことを楽しみたいのであれば、違法アップロードをしているフリーブックスのような海賊版サイトは絶対に利用しないことが大切です。

違法の海賊版サイトは絶対に利用してはいけません。しかし、その代わりに合法のサイトならどんどんと利用しましょう。合法サイトでも無料でいい作品を読めるサイトがいろいろとあります。また、読み放題サイトの中には、月額数百円という格安の利用料金で数万冊の漫画を読み放題できるサイトもあります。

無料で読める合法サイトというのは、作者や出版社の許可を得たうえで、広告収入などで利益を得ています。そして、サイトやアプリの運営から得た利益の中から出版社にしかるべき著作権利用料金を支払っています。

合法サイトを利用することで、漫画家も出版社もいい作品を末永く発表し続けることができます。また、「フリーブックスの危険性とは？」でお伝えするような危険性もなく安心して利用することができます。

フリーブックスのような無料だけれども違法なマンガ読み放題サイトには、具体的にどのような危険性があるのか見ていきましょう。

現在の著作権法では、海賊版を違法にアップロードした人のみが罪に問われることになっています。海賊版をダウンロードしたり、閲覧して利用する人は罪に問われません。しかし、違法サイトを利用したい人がいる限り、海賊版の被害が根絶することはありません。

実は2010年に改正した著作権法によって、違法にアップロードされたものと知りながらダウンロードした場合には、ファイルをダウンロードして利用した人も罪に問われるようになりました。私的な利用目的であっても罪になります。

フリーブックスや漫画村のようなサイトを利用して漫画を読んだだけで、今後は罪に問われる可能性があるので絶対に利用しないようにしましょう。

また、海賊版をダウンロードできるサイトからファイルをダウンロードしたら、パソコンがウイルスに感染したという被害も報告されています。パソコンやスマホの中に保存されている個人情報を抜き取って送信したり、位置情報を勝手に発信したりするウイルスに感染する可能性があります。

また、違法性は低いものの仮想通貨のマイニングをさせられることもあり、端末に大きな負担がかかることもあります。PCやスマホ、自分の個人情報を守るためにも違法サイトは絶対に利用してはいけません。

フリーブックスの移転先はありませんが、代わりに良質な漫画を合法で読めるサイトはいろいろとあります。こちらではフリーブックスの代わりに漫画が読めるサイトをご紹介します。

フリーブックスの代わりに漫画が読めるサイトには「マンガワン」があります。マンガワンは少年サンデーやビッグコミック、ちゃおなどの漫画雑誌を発行している小学館が運営している漫画アプリです。過去に雑誌に掲載された名作だけではなく、アプリでしか読めないオリジナル作品も無料で公開されていて、とても読みごたえがあります。

「マンガBANG！」というサイトも無料で漫画を読めるサイトです。1枚につき1話の漫画が読めるコインが朝晩2回、4枚ずつ配布されて、そのメダルを使うことで漫画が読めます。また、1日に5本までCM動画を視聴することでもメダルをもらえます。

とことん好きなだけ読み放題できるわけではありませんが、毎日単行本1冊程度の漫画が無料で読めるのはなかなか読みごたえがあります。こちらもおすすめです。

無料で漫画が読み放題できるサイトには「まんが図書館Z」もあります。こちらのサイトに掲載されている作品は、絶版になってしまった作品や、単行本化されていない作品を、著者の許可を得て掲載しています。もちろん広告収入は著者に還元しています。

広告収入が著者にほぼすべて還元されるということで、ぜひ漫画家さんを応援するためにも使ってみたいサイトです。

「少年ジャンプ＋」は集英社が発行している人気漫画雑誌の週刊少年ジャンプのアプリバージョンです。アプリでしか読めないオリジナル作品も無料で配信している他、週刊少年ジャンプのアプリ配信での販売も行っています。

こちらは講談社が発行している週刊少年マガジンのアプリ版です。週刊少年マガジンの電子版の販売の他、やはりアプリでしか読めないオリジナル作品の無料配信も行っています。マガジンファンの人には必見のアプリです。

こちらはもう日本人にはなくてはならないコミュニケーションアプリのLINEが運営している漫画アプリです。非出版系の会社が運営している漫画アプリとしては日本で最大の規模を誇ります。毎日無料で読める漫画が多数掲載されていますが、チケットなしで読み放題できるシステムになっています。

また、LINE上などで漫画家さんの募集をして、次世代の漫画家の発掘を行っている点もユニークなアプリです。

無料で漫画が読めるアプリとしておすすめなアプリにはマンガZEROもあります。マンガZEROも主に広告収入によって運営していて、著作権料を漫画家さんにしっかりと還元しています。マンガZEROでしか読めない人気作品も多数掲載していて、毎日単行本1冊以上読めるので、ぜひ一度どんな漫画があるのか見てみましょう。

この記事では漫画を違法アップロードしていたフリーブックスとはどのようなサイトで、移転先はどこなのか、といったことについてみてきました。フリーブックスの移転先はないということは理解していただけたでしょう。

フリーブックスのような違法サイトは無料で使えてもとても危険です。絶対に利用しないようにして、合法サイトだけを使うようにしましょう。