2022年10月14日更新
Windowsのタスクバーが消えた!アイコンを簡単に元に戻す方法
「パソコンを使っていたらタスクバーが消えた!」というときに試したい、タスクバーを元に戻す方法を紹介。Windowsのタスクバーが消える原因や、消えたり出たりするときの対処法を解説します。タスクバーにある、アプリのショートカットアイコンが消えた場合の直し方も要チェックです。
目次
タスクバーが消えた!消える原因は何?
Windowsのパソコンの画面下には当たり前のようにタスクバーがあります。タスクバーには多くの機能が備わっていて、非常に便利なツールです。検索用ボックスで、WEBサイトやアプリを検索することができ、デスクトップ上の機能をピン止めすることもでき、通信環境や通知などを確認することもできます。
Windowsのタスクバーは、効率よく操作するために欠かせない存在です。しかし、そのタスクバーが画面下に表示されないケースが発生しています。
タスクバーが消える原因としては次の3つが考えられます。
- 設定が変わってしまっている
- パソコンのトラブル
- メモリが不足している
この記事では、この3つの原因ごとの対処法について詳しく解説します。
設定編|タスクバーの表示が消えたときの対処方法
Windowsのパソコンでタスクバーが画面下に表示されない現象は、決して珍しいものではありません。タスクバーの設定が変わっていれば、表示形式も変わります。Windows10のタスクバーの設定がどんな設定になっているか確認し、表示されない原因がないか調べてみましょう。
タスクバーが出たり消えたりする場合
Windows10では、タスクバーが画面下に表示されないよう設定することが可能です。意図せずタスクバーが表示されない設定になっているのなら、表示されるように設定することで問題を解決できます。
まずは、Windows10の「スタート」をクリックし、「歯車アイコン」の設定を選択しましょう。
「Windowsの設定」という画面が表示されるので、「個人用設定」をクリックしてください。
「個人用設定」の項目内にある「タスクバー」をクリックし、「デスクトップモードでタスクバーを自動的に隠す」を確認しましょう。こちらをオフにすれば、画面下にタスクバーが表示されます。
画面下にカーソルを合わせてもタスクバーが出ない場合
自動的に消える設定のタスクバーは、画面下にカーソルを置けば、その時だけ表示されるようになっています。必要時だけ使える状態です。しかし、画面下に何度カーソルを置いても、タスクバーが表示されないケースがあります。
この場合、タスクバーの表示を変更しているだけでなく、タスクバーの位置を変更している可能性が高いです。Windows10の設定から、タスクバーの位置設定を確認してみましょう。
「画面上のタスクバーの位置」で位置変更をすることができます。
トラブル編|タスクバーの表示が消えたときの対処方法
Windowsの設定を確認し、タスクバーの表示設定や位置設定を見直しても、タスクバーが消えたままというケースがあります。この場合、タスクバーが消えた原因は、Windowsの設定以外の可能性が非常に高いです。
Windowsの設定に問題がないのに、タスクバーの表示が消えてしまう場合には、パソコンのシステムのトラブルが原因だと考えられます。タスクバーの表示に関連するパソコンのシステム関連を確認する方法を解説します。
タスクバーが消えた原因が何なのか確認し、正しい対処法を行いましょう。焦らず対処することで、素早く効率的に問題を解決することができるはずです。
パソコンを再起動する
パソコンのシステムに原因があると考えられる場合には、まずはパソコンを再起動させてみましょう。何らかのバグが発生するなどして、システムトラブルが発生した場合には、パソコンを再起動させるだけで多くの場合問題は解決します。タスクバーが消えた場合にも、まずはパソコンを再起動してみましょう。
エクスプローラーを再起動する
タスクバーが消えた原因の一つに「explorer.exe」の存在が挙げられます。「explorer.exe」は、タスクバーを表示させるための重要なプログラムで、このプログラムに何らかの不具合が起きていると、タスクバーを正しく表示させることができなくなります。
タスクバーが消えた時は、まず「explorer.exe」に問題がないか確認して、問題が発生しているようなら再起動してみましょう。Windows10で「explorer.exe」を再起動する方法は次のとおりです。
エクスプローラーの再起動はタスクマネージャーから行う必要があります。キーボードの「Ctrlキー」「Shiftキー」「ESCキー」の3点を同時に押し、タスクマネージャーを起動させましょう。
タスクマネージャーのプロセス項目内に「エクスプローラー」があるため、そちらを「右クリック」し、「再起動」を選ぶと再起動をかけることができます。
タスクマネージャーのプロセスからエクスプローラーを見つけられない場合は、「名前」をクリックして表示形式を名前順に変更させましょう。これで少しは探しやすくなるはずです。
エクスプローラーが表示されない場合
どんなに探してもエクスプローラーが見つからない場合があるかもしれません。その場合は、別の方法で再起動をかけることができます。タスクマネージャー画面の「ファイル」をクリックし、「新しいタスクの実行」を選んでください。
「新しいタスクの作成」画面が表示されるので、「explorer.exe」を入力し、「OK」をクリックすれば問題なく再起動できます。
ちなみに、「explorer.exe」が起動していない時、タスクバーだけでなく、画面の表示にも問題が出る場合があります。パソコンの画面が上手く表示されない時も、エクスプローラーの再起動を行ってみましょう。
メモリ不足編|タスクバーの表示が消えたときの対処方法
パソコンの再起動を行っても、エクスプローラーの再起動を試しても、タスクバーが表示されない。そうなると八方塞がりな気持ちになってしまうのも仕方がないでしょう。タスクバーがなくてもパソコンを利用することはできますが、タスクバーを愛用しているユーザーにとって、タスクバーがないというのは不便以外の何物でもないはずです。
しかし、ご安心ください。まだ対処法は残っています。
タスクバーを表示させるためには、「explorer.exe」のプログラムが正しく動作する必要があります。プログラムを動かさずに、ツールを表示させることなんてできません。
「explorer.exe」に問題がある、そうすると「explorer.exe」を再起動すれば問題が解決する、と思いがちですが、もっと根本的な問題も存在します。「explorer.exe」を再起動しても問題が解決しないのなら、「explorer.exe」が正しく動くための作業スペースに問題があるのです。
つまり、パソコンのメモリ不足が原因です。
メモリは、CPUが作業するための作業スペースのようなものです。このメモリの容量が小さければ、作業スペースは小さくなり、パソコンの処理速度は遅くなってしまいます。メモリ不足によって、「explorer.exe」のプログラムは停止してしまうため、パソコンやエクスプローラーの再起動をしても問題が解決することはありません。
低スペックパソコンはフリーズしやすいと言いますが、つまりはメモリ不足が原因でフリーズしているのです。「explorer.exe」も同じようにフリーズした状態になるため、メモリ不足を解消する対処法を用いることで、問題を解決させることができるはずです。
メモリ不足を解消するには
メモリ不足を解消するためには、不足しているメモリを補うことが一番の近道です。使用しているパソコンに合ったメモリを購入し、メモリを増設することで、メモリ不足を解決することができます。
すぐにメモリを購入できないのであれば、仮想メモリを増やす手段もあります。仮想メモリは、ハードディスク上に作成される隠しファイルのことで、メモリの代わりに一時的にデータを保管し、フリーズなどの減少を抑えることができます。
ただし、仮想メモリはあくまで仮のメモリであり、物理的に存在するわけではないため、問題の根本的解決にはなりません。時間や金銭の余裕がある時にメモリを購入し、物理的にメモリを増やしておきましょう。
メモリの増設や仮想メモリを増やすことが難しい場合には、メモリに余裕を持たせるために次の3つを実行してみましょう。
- 不要なアプリの起動を止める
- 不要なアプリやファイルを削除する
- デフラグを実行する
使っていないアプリやウィンドウを閉じれば、その分だけパソコンのメモリに余裕が生まれます。タスクバーが表示されないほどメモリが圧迫されているときには、必要最低限のアプリだけを使うようにして、不要なものは終了しましょう。
また、不要なアプリやファイルが保存されすぎているとストレージだけでなくメモリを圧迫することがあります。使っていないアプリはアンインストールしましょう。また、ファイルは必要なものはクラウドストレージへ移行するか、不要なものは削除して、パソコンのストレージの空き容量に余裕をもたせましょう。
デフラグとは、HDDやSSDのデータの断片化を解消することです。長い間パソコンを使い続けていると、何度も同じデータの読み込みと保存を繰り返します。すると、本来は一連のまとまりとして保存されていたファイルやプログラムのデータが断片化してしまい、メモリに負荷をかける要因となります。デフラグを実行して断片化を解消すれば、メモリに余裕が生まれる可能性があります。デフラグの実行方法はこちらの記事を参考にしてください。
タグやアプリを複数表示しない
タスクバーが消える現象が相次いでいるなら、パソコンの使い方に問題があるかもしれません。複数のタグを同時に表示させる行為や、複数のアプリを同時に起動させる行為は、パソコンに負荷がかかり、タスクバーが消える原因になります。もしも複数表示が癖になっているなら、その癖を改めて、PCの負荷を軽くするよう心がけましょう。
タスクバーにあったショートカットのアイコンが消えた場合は?
タスクバーに表示されていたショートカットのアイコンが消えた場合には、タブレットモードがオン担っている可能性があります。タブレットモードとは、Windows8からWindows10までWindowsのパソコンに搭載されていた機能です。2in1でノートパソコンをタブレットとして使う時に、画面の表示がタブレットで使いやすいように切り替えられます。Windows11では廃止されています。
タブレットモードにするとタスクバーのアイコンの表示が消えてしまいます。Windows10でタスクバーのアイコンが消えてしまった場合には、パソコンの設定がタブレットモードになっていないか確認してみましょう。
Windows10でタブレットモードを確認する方法は次のとおりです。
- タスクバーの右端の通知領域をクリックする
- 表示された通知領域の下にあるタブレットモードを確認する
通知領域の「タブレットモード」が青くなっていたらタブレットモードがオンになっています。こちらをクリックするとタブレットモードが解除されて、タスクバーにアイコンが表示されるでしょう。
タスクバーが消えたら対処法を試してみよう!
Windowsのタスクバーは非常に便利で有能です。多くのWindowsユーザーにとって馴染み深いタスクバーは、パソコンになくてはならない存在です。そんなタスクバーが消えてしまったら、驚いて焦ってしまうのは仕方がないことでしょう。
しかし、落ち着いて問題を切り分け、素早く対処法を講じることができれば、いつものようにタスクバーを利用することができます。大切なのは、トラブルに対する知識を蓄え、備えおくことです。そうすることで、タスクバーが消えてしまっても、ストレスなく対応することができるでしょう。