LINE家計簿とは?使い方やメリット・デメリットを解説!
コミュニケーションツールとして有名なLINEですが、家計簿がつけられるサービスがあるのをご存知でしょうか。今回はLINE家計簿アプロのメリット・デメリットとは?新機能や使い方、金融機関連携方法とできないときの対処法などを詳しく紹介していきます。
目次
LINE家計簿とは?
新機能のLINE家計簿とは、その名の通り2018年11月12日LINE Payが開始した家計簿・資産管理サービスです。新機能のLINE家計簿のアプリ版は、iPhone・Androidどちらにも対応するほか、LINEのウォレットタブでアクセスできるLINE版があります。他の家計簿違って、普段からLINEを使っていれば新たにアプリのダウンロードも不要です。
新機能LINE家計簿の大きなメリットとして、収入や支出の管理を簡単におこなうことで貯蓄に繋がる仕組みを無料で利用できます。何よりも、常に持ち歩くスマホで家計簿管理ができるということは、記入忘れも防げます。また、入力の手間を考えておられる方にとっても、レシート撮影入力は記入の手間すら省きます。
LINE家計簿のメリット・デメリット
普段からパソコンやアプリを使って家計簿を使いこなしている方であれば、新機能LINE家計簿のデメリットにはすぐ気付くでしょう。これから手軽に始めたい方にとってのメリットは大きいものの、他と比べた際のデメリットも併せて詳しくお伝えしていきます。
メリット
先にもお伝えした通り、新機能LINE家計簿は入力のしやすさ。いつでも確認できて、使い過ぎを防ぎ貯金を増やす仕組みが沢山あります。普段家計簿を扱っていない人ほど、そのLINE家計簿のメリットは大きく家計管理を楽にします。
LINE家計簿のメリットとは、うっかり忘れがちな入力を防げ、次の給料までに使えるお金がいくらあるのか、とても把握しやすいようできています。
入力時に利用金額の分類がありますが、1カ月だけの目標食費を収入として入力し、スタートさせる専用家計簿にすることも可能です。小さなお子さんであれば、お小遣い管理にも使えるのが、LINE家計簿のメリットでしょう。
LINEアプリからも使える
コミュニケーションツールとして、LINEアプリを頻繁に立ち上げている方は多いのではないでしょうか。LINEのホーム画面に並ぶメニューアイコンには、LINE家計簿を始めるためのお財布マークが一番右端にあります。
お財布マークアイコンを押すと、送金やコード支払いの中に「家計簿」があります。こちらがLINE家計簿です。予め収入や給料日を入力するだけで、今日1日いくらまで使えるのかが見てわかります。うっかり使いすぎてしまう方にとって、使い方次第でその月の収入を残せるメリットがあります。
貯金への仕組みがたくさん
LINE Payを利用しない支払い方法の場合、渡されたレシートを撮影するだけで品目や金額を読み取ってLINE家計簿に入力する新機能もあります。また、貯金目標を設定するだけでLINE家計のトップに表示される機能も、励みになります。
設定をONのままにしておけば、記入漏れを忘れないよう通知が来る初期設定になっています。また1日に使える予算設定は、収入を残せるように算出されているので、1日決められた金額以内に収まるようお金を使います。1月どれだけ残せば貯金ができるか?といった考えも、LINE家計簿任せできます。
LINE版もアプリ版も自動連携
お財布マークを押して表示されるLINE Payでは、送金・支払い・チャージなどの利用履歴(残高確認)までもがLINE家計簿に自動で反映される仕組みです。その場で現金を出す手間もなく、レシートの管理も不要となると大きなメリットになるでしょう。給料日から現在までの出費が、自動で把握できるLINE家計簿です。
また、LINE家計簿はLINE PayやLINEポイント履歴だけでなく、銀行口座・クレジットカードとの自動連携も可能です。パソコン版LINEにはLINE家計簿がないため、LINE版とアプリ版のアカウントが共通であれば自動連携できます。
定期レポート確認も無料
LINE家計簿の無料新機能で特におすすめしたいのが、定期レポートです。給料日をスタートとするカレンダーは、1カ月の出費・収入をカレンダーで一目で出費があったことを把握できます。それとは別に、定期レポートとは、1週間どれだけの出費があったのか?目で見てわかりやすいグラフ表示になっています。
わかりやすい場所に表示されたボタンをタップするだけなので、使い方がとても簡単です。LINE家計簿初心者や大体分かればいいと考えている方向けです。また、細かく数値管理したい方向けの家計簿の場合、有料会員登録が必要なところもあります。お金をかけずに、節約のきっかけになりうるLINE家計簿は、なかなか便利です。
カレンダーにスタンプ機能でかわいい
なんと言っても収入に合わせた行動計画に、カレンダー表示の家計簿は使い勝手抜群です。LINE家計簿のカレンダーについているスタンプの新機能は、見た目のかわいらしさから継続して利用するきっかけになります。スタンプを使い分けて、その月の大きな出費を一目でわかるようにしておけば、それまでの出費を抑えるきっかけにもなります。
スタンプ機能とは、アプリ版のLINE家計簿でしか使えません。もし家計簿を手書きで管理されているのであれば、LINE家計簿とは家計簿入力が楽しめる新機能が多いこともわかります。スタンプを利用するには、LINE家計簿アプリ版のカレンダーを開き日付けを1~2秒長めに押します。いくつか表示されるスタンプの中から選び”確認”を押下します。
スタンプは、今日だけのスペシャルと説明されていますが長らく変わっていないようです。種類は12個あって気分を表すものも。スケジュール管理に使いやすい表現のかわいいアイコンなので、家計簿以外の利用もできます。
デメリット
LINE家計簿とは、初めて家計簿をつける方や使い過ぎを防止するため以外の利用の場合、デメリットが大きく感じられる方もいるでしょう。クレジットなどの場合、後から支払いが発生します。そのことを忘れて使い過ぎないように記録するのであれば、有効的にLINE家計簿が使えそうです。
こちらでは、具体的にLINE家計簿はどのような場面でデメリットを感じるのかをまとめています。
パスコードでログイン
パスコードとは、セキュリティのためにLINE家計簿アプリに直接かけられるロックです。スマホ自体にロックがかかっている場合、LINE家計簿アプリのセキュリティは設定で解除が可能です。また、スマホ端末をお子さんに渡す際にはLINE家計簿単体にパスコードをかけられるのもあって、デメリットよりメリットではあります。
万が一、このパスコードを忘れてしまったり、その都度パスコードの入力が手間と感じる場合はデメリットになるのでしょう。金融機関の連携をされている場合は、パスコードの設定がおすすめです。
連携前のデータは取り込み不可
LINE版とLINE家計簿アプリの入力データーの連携は、即座にされるものの登録したクレジットカードや銀行の過去履歴はLINE家計簿に反映されないデメリットがあります。つまり連携前のデーターとは、LINE家計簿に取り込みできないことになります。LINE家計簿を始めたその時をスタートとして、家計簿の収支をつけるつもりで始めるのがいいでしょう。
マネーツリーやマネーフォワードと比較すると劣る部分も
LINE家計簿は無料で使えるものの、家計全体の収支や今までの預貯金全てを把握するためには不向きな家計簿です。それら向けのマネーツリーやマネーフォワード比較すると、やはりデメリットは有ります。特に家計簿をウェブ管理されている方にとっては、引き継げないデメリットを感じるでしょう。
しかし、LINE家計簿とは、今まで家計簿を続けることができなかった方やこれから始める方向けです。また決めた予算内でやりくりする時用に、LINE家計簿は便利に使えるアプリです。LINEの新機能サービスとして、話題を呼ぶ程のメリットとデメリットを上記でお分かり頂けたかと思います。
LINE家計簿の始め方
LINE家計簿にはコミュニケーションをとるためのLINEアプリから、そのままアクセスできるLINE版と、LINE家計簿アプリの2種類があります。パソコン版LINEで、LINE家計簿は利用できません。それぞれの違いと始め方を紹介しています。
LINE版
普段LINEアプリを使用している方であれば、メニューアイコン一覧の右端に並ぶお財布マークからLINE家計簿を利用できます。アプリと違い、カレンダー表示上でスタンプやレシート撮影の新機能が利用できないデメリットがあります。LINE家計簿のアプリ版との差はこの程度で、どちらを使っても即座に同期してどちらでも同じデータが閲覧可能です。
LINE家計簿への利用規約やプライバシーポリシーに同意します。この時点で、これからのLINEポイント利用の履歴がLINE家計簿に自動連携されます。大体の収入と給料日を入力する画面が表示されますが、入出金画面の給与金額を押すことで、後から変更できます。
LINE家計簿のカレンダーは、給与(収入)のある日をスタートにして1カ月分の入出金を一目でわかるように表示させます。給料日も同様に出入金画面の”給与”から日付変更が後からできます。
アプリ版
アプリ版LINE家計簿であれば、お使いのスマートホン機種によってダウンロード先が異なります。iPhone であればApp Store。Androidであれば、Google Playからです。
ダウンロードすると、LINE版と同様に利用規約やプライバシーポリシーへの同意。以降使い方は全く一緒です。予めLINE版のLINE家計簿への利用がある場合、こちらにも同様のデーターが表示されます。
LINE家計簿の使い方
銀行やクレジットカードとの連携が可能なLINE家計簿ですが、主に1カ月自由に使えるお金を使いすぎることなく管理する使い方がおすすめです。LINE版とアプリ版それぞれのLINE家計簿の使い方をこちらでは詳しくお伝えしていきます。
LINE版
コミュニケーションツールと利用しているLINEアプリを立ち上げます。今までLINE家計簿を利用したことがある方は、そのままトーク画面でLINE家計簿からのメッセージを確認します。入力忘れがないようにメッセージのすぐ下にある一覧から、”収入と支出”をタップすることでLINE家計簿のカレンダー画面が表示されます。
もちろん、LINEアプリ上部にあるツールの”お財布マーク”→”LINE家計簿”を選んでもはじめられます。アプリを立ち上げる必要はなく、カレンダーへのスタンプやレシート撮影入力ではない場合、作業を短縮させる使い方が可能です。
支出の入力
LINE家計簿の支出入力とは、その日、若しくは前日に使った金額をカレンダーに入力する作業のことです。日付をタップすることで画面が切り替わり、"+追加する"と表示されます。金額を入力→”次へ”→分類を選びます(未分類のままでも◎)。最後に”登録する”を押して完了です。
収入の入力
給料とは別に収入が発生した場合、カレンダーの日付スタートとは関係なくいつでも入力が可能です。日付けをタップし、支出を入力する際に表示された”+追加する”をタップします。金額入力画面の左上にある支出・収入は始め支出が選ばれた状態なので、”収入”を選びます。金額入力後は、収入の分類を選びますがこちらも未分類でも登録できます。
金額入力時に、その金額が支出なのか収入なのかを選び直すことはできません。入力途中の金額はリセットされ金額入力画面に戻ります。収入・出費入力がされると、1日の使える金額も再計算されホームに表示される「今日使えるお金」も変わります。
アプリ版
App StoreやGoogle PlayからダウンロードしたLINE家計簿アプリの初期入力が済むと、支出・収入入力できるカレンダー画面を表示します。そこから、それぞれの入力と使い方をこちらでは詳しくお伝えしていきます。
支出の入力
基本的なLINE家計簿の使い方は、LINE版と全く同じです。アプリ限定のスタンプ機能やレシート読み取り入力が利用できます。アプリを立ち上げての作業なので、LINEのトークからアプリ版へ飛ぶことはできず、短縮で支出・収入入力をする場合は2つの新機能を利用できないデメリットがあります。
収入の入力
収入入力方法も、LINE版と同様です。アプリを立ち上げての作業なのでカレンダー画面にスタンプが残せます。出費や収入の未来入力もできて、その日のために1日使える金額を押さえるなどの工夫ができます。
レシート読み取り入力(アプリ限定機能)
LINE家計簿のアプリ限定機能レシート読み取り入力とは、その名の通りカメラの新機能を利用した支出入力方法です。使い方は支出金額を入力する画面右上にあるレシートマークをタップします。カメラが自動的に起動するので、画面上にあるラインに合わせて”○”を押します。
簡単な作業だけで商品名と金額、合計金額を入力してくれます。読み取り対象外のレシートは、きちんと読み込めないことがあります。条件としては幅7.8cm以下・日本語・サーマルプリントのレシートです。
カレンダーから入力・修正
新機能のLINE家計簿は、既に入力が済んでいる支出・収入金額は、再度同じ日付をタップすることで追加入力や修正ができます。金額の入力途中で支出・収入の切り替えをおこなうとキャンセル扱いとなるために、使い方には注意が必要です。支出・収入記入がされた日付をタップすれば、修正だけでなく削除も可能です。
秘密の支出
”秘密の支出”を選択することで、カレンダーにはその支出は表示されません。総支出額には反映されますが、目に見えないようになっているので隠したい支出を記入する際に利用します。家族にLINE家計簿が見られてしまう可能性がある場合、使い方次第でトラブルも避けられそうです。
金融機関連携方法
アプリ版のホームでもおすすめされている、金融機関の連携方法と使い方を詳しくお伝えしていきます。金融機関連携とは、銀行・クレジットカード・電子マネー・LINEポイント・ECサービスと連携しておくだけで、家計簿に自動記入されるようになります。
連携した銀行で貯蓄を下した場合、LINE家計簿には下ろした額と残高が同期されるので家の総資産が把握できる仕組みです。また、これらのサービスを連携させるにはアプリ版からのアクセスでなければなりません。”取得可能なデータをすべて取り込む”を選択しても、過去1カ月分までです。
金融機関連携できない時
開始した当初から、LINE家計簿で金融機関と連携できないといったエラーの声は多くあります。普段利用している金融機関やポイントであってもサイトでのログインができなかったり、ログイン方法によってはエラーが発生するようです。そんな時にひとまずできる方法をお伝えしていきます。
必要な情報を保存しても連携されない
金融機関連携の登録以降は、すぐに情報がLINE家計簿に反映されないことがあります。そのため連携できないと感じた時は暫く待つか、財産画面を下の方までずらすと表示されます。場合によっては、いつまでまっても連携されないこともあります。基本的な入力ミスはもちろん、それ以外の要因とありがちなエラー理由について詳しくお伝えしていきます。
情報入力でエラー
入力情報に問題があり登録できないために連携されない。そんな時は、連携に失敗していることを表示で伝えられます。銀行口座や名義、クレジットカード番号などの入力誤りによって起こっています。
一度、金融機関連携の登録を初めから入力し直してみる。サービスを提供している会社のサイトでログインができるか確認してみるなどの方法で解決することがあります。
連携先のサイトをご確認ください
金融機関サイトからもエラーが分かればお知らせが出ていることも有ります。そのためLINE家計簿アプリを一端止め、連携させたい金融機関のサイトからログインしてメッセージの確認をします。エラー理由が分かれば、再びLINE家計簿アプリより連携のための登録入力をおこないます。
ワンタイムパスワードが誤っています
金融機関側で設定しているワンタイムパスワードなどを誤った場合も入力情報のエラーと扱われます。LINE家計簿のパスコードと、金融機関のワンタイムパスワードやログインパスワードは別物なので混同しないよう気をつけます。
連携されているのにデータがない
金融機関連携に必要な登録をおこなう際、過去の履歴を取り込むか否かの選択があります。当日からのデータであれば、当然連携されていても過去のデータはありません。登録した日以降のデータのみがLINE家計簿に反映します。
過去一カ月のデータを取り込むを選択すれば、1カ月だけのデータがLINE家計簿に反映されます。
何をしても解決しない
LINE家計簿公式ブログにもある通り、上記のエラーを確認、再入力しても金融機関との連携がされない場合は、問い合わせフォームへ直接問い合わせをおこないます。
LINE家計簿には提携できるのは金融機関だけでなく、ポイントカードも連携対象になっています。しかし、1部のポイントカードは連携できるも別のポイントカードは連携できない、二段階認証を採用しているサービスはエラーになるといった声が多くみられます。一度、連携したいサービスサイトでログインできるかどうかの確認も必要です。
普段から問題なく利用できるサービスで、ログインできる状態なのにLINE家計簿に連携ができない。この場合は、下記リンク先のお問い合わせフォームから連絡しましょう。新機能としてリリースされた当時から、連携できないエラーは多くあるようです。
LINE新機能で手軽に家計簿をつけよう!
今回お伝えした新機能のLINE家計簿は、取り扱いがシンプルで初めて家計簿をつけ始める方向けである事と、小額から大きな額であっても家計の管理が目で見てわかりやすいメリットがあります。本格的な家計管理をツール利用で行っている方にとっては、移行ができない1カ月前のデータまでしか反映されないなど、デメリットを感じるでしょう。
一昔前の節約方法で、生活費を用途ごとに分けた貯蓄方に近いものがLINE家計簿にはあります。固定費を除く小額を如何に使わずに1カ月過ごすか。その指針を示してくれるLINE家計簿は大変便利です。レシート撮影機能など、手軽に家計簿をつけられるLINEの新機能は使ってこそお得感が得られるでしょう。