格安SIMではLINEの年齢確認(認証)・ID検索できない!対処法は?
3大キャリアの料金の高さから逃れるために格安SIMを使う人が増えています。しかし格安SIMにはLINEの年齢確認(認証)ができないという欠点もあります。本記事では年齢確認ができないばかりにLINEでID検索ができず、困っている人のための対処法をお伝えします。
目次
- 1格安SIMとは?
- 2格安SIMでは LINEの年齢確認(認証)ができない?
- ・ LINEの年齢確認(認証)とは?
- ・ LINEの年齢確認(認証)が設定された理由
- ・ LINEの年齢確認(認証)ができないとどうなる?
- 3格安SIMでもワイモバイルとLINEモバイルは年齢確認(認証)できる
- 4大手キャリアのSIMを使えば年齢確認(認証)を回避できる?
- ・引き継ぎ作業を行っていた場合
- ・引き継ぎ作業を行っていなかった場合
- 5LINE ID検索以外で友達を追加する対処法
- ・ふるふる
- ・QRコード
- ・友だち自動追加
- ・知り合いかも
- ・LINEグループ
- ・PC版 LINE
- 6対処法で LINEの年齢確認(認証)を回避しよう
- ・LINEの記事が気になった方にはこちらもおすすめ!
格安SIMとは?
普通に毎月最低6,000円ほどかかるdocomo、au、SoftBankの3大キャリア(MNO)の通信料金と異なり、データ通信だけなら月500円ほどから、音声通話をつけても1,000数百円から利用できる、MVNOが提供する格安SIMは、じわじわと人気を広げています。
通信施設を持つ3大キャリアはMNOと呼ばれ、そこから通信施設を借りて通信サービスを提供する場合はMVNOと「Virtual(仮想)」が付きます。MNOの施設を利用しているため通信エリアは3大キャリアと同じですが、回線の一部を借りてユーザーに市販していることから、その分通信品質は劣る傾向があります。
その代わり各社で特徴あるプランを打ち出しているので、自分の使い方にあったプランを割安で使える場合が多く、しかも3大キャリアの2年縛りにくらべて縛りが緩いため、試してみて自分に合わないようならすぐに乗り換えられるという気楽さもあります。
しかしそんな便利な格安SIMも、ことLINEで利用するとなると大きな問題が発生します。
格安SIMでは LINEの年齢確認(認証)ができない?
LINEではLINEアプリのインストール時に年齢確認(認証)を行うか尋ねられます。ところがMVNOの格安SIMを利用していると、この年齢確認機能を利用できません。
普段は大して困らないので、そのまま「いいか」と流してしまいますが、場合によっては困る場面も出てきます。
LINEの年齢確認(認証)とは?
LINEの年齢確認(認証)は、電話会社に契約条件を確認して、利用者が18歳以上であることを認証してもらう機能です。ところがこの機能に対応している電話会社は、3大キャリアと2つのMVNOしかないのです。
そのため、それ以外の格安SIMのユーザーや、電話番号登録をせずにFacebookアカウントでLINEアプリを利用しているユーザーは、年齢確認機能を利用できないのです。
しかし、ほかのSNSやチャットアプリでは年齢や生年月日は自己申告制なのを思えば、どうしてLINEではこんな面倒な年齢確認を行っているのかと不思議に思う人もおいででしょう。LINEが、わざわざ電話会社に確認をとるという面倒な年齢確認機能を導入したことには、当然のことながら理由があります。
LINEの年齢確認(認証)が設定された理由
話はLINEがリリースされて、高校生を中心に人気が広まっていった時期に遡ります。
当時、掲示板などの出会い系のサイトで、電話番号を公開するよりも抵抗の薄いLINE IDが使われることが多く、そのためLINEが危険なものとして白眼視されつつありました。そこでLINEではこうした事態への対応策として、LINE IDを使った検索・追加に対し、年齢確認による制限を行い、18歳未満とのLINE IDでの友だち登録ができないようにしたのです。
ただ、この当時はまだMVNOの存在感がさほど大きくはなかったため、3大キャリアさえ協力すれば問題はこれ以上起きませんでした。しかし、その後MVNOが占める割合が増えつつあるため、格安SIMで年齢確認ができない問題は次第に大きなものになっているのです。
LINEの年齢確認(認証)ができないとどうなる?
前節で記したように、年齢確認はあくまでもLINE IDを使った友だち検索・友だち追加に対する制限です。したがって年齢確認がとれないと、友だち追加の手段としてLINE ID検索が使えません。
これはあなたがLINE ID検索を使えないという意味だけではなく、他のユーザーがLINE ID検索をした際の検索候補にも挙がらないということも意味しています。
さらにID検索だけではなく、電話番号による検索もできませんし、検索候補にも挙がりません。つまり、LINE IDと電話番号という、二つの大きな友だち登録機能を利用できなくなるのです。
格安SIMでもワイモバイルとLINEモバイルは年齢確認(認証)できる
先に「この機能に対応している電話会社は、3大キャリアと2つのMVNOしかないのです。」と記したように、実はMVNOの格安SIMの中にも年齢確認(認証)に対応しているところがあります。それはLINEモバイルとワイモバイル(Y!mobile)です。
LINEモバイルはLINEのMVNOですから年齢確認に対応しているのは当然と言えるでしょう。LINEモバイルは、それだけでなくLINEアプリの通話・トーク利用時の通信コストがゼロになるLINEフリープランなども備えており、LINEを中心として使うための格安SIMとしては最適なものとなっています。
もうひとつのMVNOのワイモバイルは、格安SIMの中では通信品質・コストが共に高く、格安SIMというよりもMNOとMVNOの中間の、SoftBankのセカンドブランドという存在です。そのためSoftBankの年齢確認システムをそのまま使えるようになっています。
格安SIMを使って年齢確認の罠を回避するなら、これらのMVNOの利用をおすすめします。
大手キャリアのSIMを使えば年齢確認(認証)を回避できる?
あなたがLINEアプリを入れて利用しているスマートフォンが、かつて3大キャリアのものであったなら、現在は格安SIMで運用していたとしても、以前使っていた3大キャリアのSIMを使うことで年齢確認(認証)を回避できます。
ただしそのためには、解約前に各社のユーザーサポートページで解約後も利用できるように引き継ぎ作業をしておかねばなりません。もし引き継ぎ作業を行っていないならば、年齢確認の回避のためには、のちほどお話しするグレーゾーンの方法を採ることになります。
引き継ぎ作業を行っていた場合
引き継ぎ作業はキャリアごとに異なります。
- docomo
- dアカウントがそのまま利用できますが、IDはdocomoのキャリアメール以外にしておかなければなりません
- au
- au IDがそのまま使えますが、IDは電話番号のままでは使えなくなるのでそれ以外のIDに変更しておかねばなりません
- SoftBank
- 手続きは不要ですが、解約後3か月以内しか利用できません
SoftBankユーザーは3か月以内、他のキャリアユーザーはIDを変更済みだったとします。
この状況で、あなたのスマートフォンに解約済みのSIMを挿します。その上でWi-Fi環境下で年齢確認を行います。
年齢確認の際には、挿されているSIMはあくまでもユーザーサポートページに飛ぶためのキャリアを判別するためにしか使われず、電話番号や開通しているか、などといった情報は無視されています。そのためすでに解約済みのSIMであっても、正しいユーザーサポートページに飛べるのなら問題は起きないのです。
あとはまるで3大キャリアを契約中であるかのごとく、年齢確認を終えれば大丈夫です。端末自体が年齢確認の認証をうけたことになるので、このあとSIMを差し替えても年齢確認は回避できたままです。したがってこれで格安SIMを利用していても年齢確認を回避することができました。
引き継ぎ作業を行っていなかった場合
引き継ぎ作業を行っておらず、あなたのサポートページにアクセスできなくなった場合は、やむを得ません。素直に年齢確認の回避を諦めるか、グレーゾーンの手法に手を染めるかです。
おすすめはしませんが、グレーゾーンの手法は以下の通りです。
友だちのSIMを借りてあなたのスマートフォンに挿し、そのまま年齢確認を行います。キャリアのユーザーサポートページへのアクセスには友だちのIDとパスワードを借ります。そうすれば、年齢確認は問題なく終了します。あとは友だちのSIMを返却して、元の格安SIMを挿入し直します。これで格安SIMによる年齢確認は回避できました。
ただし、この手法は完全に他人の情報を流用するのですから、事実が発覚した際にLINEからなんらかのペナルティが下る可能性があります。年齢確認を回避しても、ペナルティを回避できないのではなんにもなりませんので、手を出さないほうがよろしいでしょう。
LINE ID検索以外で友達を追加する対処法
先の節でグレーゾーンだからと友だちのSIMを借りることをおすすめしなかったことには、もうひとつの理由があります。
それは年齢確認の必要なLINE IDを使わなくともLINEで友だちを追加する方法が、いやそれどころか年齢確認なしでもLINE IDで友だちを追加する方法があるからです。
年齢確認を回避して友だちを追加できる方法は以下に記しますが、これらについての詳しいやり方は下記のリンク先の記事を参考にしてください。
ふるふる
ふるふるは、近くの友だちと一緒にスマートフォンを振ることで、お互いのLINEアカウントを登録し合える機能です。もしスマートフォンを振る動作が大げさで嫌ならば、画面タップで済ませることも可能です。
隣にいる知り合い同士でスマートフォンを振り合うのが基本ですが、GPSによる位置情報を利用しているためその範囲は半径1km程度と広く、その中で10人が振れば10人の、100人が振れば100人のLINEアカウントを登録できます。
場合によっては、大きなパーティー会場で参加者全員が、それどころかコンサート会場や球場などでオーディエンヌが一斉にLINEアカウントを交換することさえ可能な機能です。
一緒にスマートフォンを振り合うという操作方法がパーティーなどで盛り上がったとき向きで、LINEの普及時期には、LINEアカウントを送る新しい方法として人気を呼びました。現在でもパーティーやサークル・仕事の会合などで一度に多くのメンバーを”友だち追加”するには一番便利な方法です。
ただし、ふるふるは先に記したようにGPSを利用するため、実際にふるふるを使う前にLINEアプリとスマートフォン全体の両方の設定で位置情報の使用を許可しておかなければなりません。それを忘れていると、パーティなどで一斉にふるふるしている場面に乗り遅れることになります。
QRコード
ふるふるが近くにいる大勢の友だちと一度にLINEアカウントを交換するのに向いている対し、QRコードは近くの友だちと1対1でお互いにLINEアカウントを交換したり、離れたところにいる友だちにメールで送ったり、ほかのSNSで画像を伝えることで大勢の人に自分のLINEアカウントを伝えたりできる、便利な方法です。
自分のマイQRコードは、自分の好きなタイミングで変更できるため、SNSなどで時限的に自分のLINEアカウントをさらしておいて、時期が来たらそのQRコードでは登録できないようにすることも可能です。
逆に言えば、こんなに便利な機能を年齢確認なしで利用できるようにしておくのであれば、ID検索と電話番号検索だけ年齢確認をする必要があるのだろうか、という疑問も湧いてきます。これについては、その当時は主流だったID検索と電話番号検索を、やはりその当時の雰囲気で年齢確認しなければいけなかったのだ、と言わざるを得ないのが実情です。
友だち自動追加
【アップデート】スマホ版で「友だち自動追加/手動更新」や、相手の連絡帳に自分が登録されていた場合に相手の友だち一覧に自動的に追加される機能のオン/オフなどができるようになりました http://t.co/LS2BKx0X pic.twitter.com/AVIq4ASS
— LINE公式アカウント (@LINEjp_official) December 6, 2011
LINEのとても便利な機能であり、一方で批判の対象となってもいるのが、この友だち自動追加機能です。LINEアプリ上で“友だち自動追加”がオンの状態だと、スマートフォンの連絡先の電話番号が読み取られ、その電話番号で登録しているユーザーが友だちとして登録されます。
一見手間がかからず便利な機能に思えますが、連絡先に載っているだけで特にLINE上で友だちになりたくもない仕事先や学校の知人が勝手に友だちに登録されるという悲劇も生まれます。
この機能についても、「連絡先に登録しているくらいだから面識はあるはずだ」という理由から年齢確認の対象から外れています。そういった意味では安心して使えるのですが、上に記したような問題点もあるため、全力ではおすすめしがたい機能でもあります。
あくまでも自分の都合に沿っているかを考えた上で利用してください。
知り合いかも
年齢確認に関係なく友だちに追加できるバターンに、LINEの方から“知り合いかも”と提示されるLINEアカウントがあります。
これは、QRコードやグループトーク、複数人トーク経由などで、相手がすでにあなたをLINE上で友だちに追加している場合に表示されます。つまりTwitterで言うところの片思い状態のLINEアカウントのことです。
場合によっては、ストーカー的なアカウントかもしれないので、十分に注意した上でこちらかも友だちになるべきです。
LINEグループ
同じLINEのグループトークに参加している、いわば友だちの友だちであれば、年齢確認の有無に関係なく友だちになることができます。
そのためには、LINEアプリの友だちタブからグループを選び、グループのホーム画面を表示するだけです。あとは参加者のアイコンをタップして現れるメンバー一覧から友だちに追加したいメンバーを選択するだけです。
すでに同じグループトークに参加しているのですから、気心も知れているでしょうし、気軽に友だちに追加していいでしょう。
PC版 LINE
実は、スマートフォンのLINEで年齢確認ができないためにID検索・登録に制限がかかっている場合でも、PC版のLINEアプリを使うと年齢確認不要でID検索ができます。
そのためには、PCでLINEアプリを立ち上げ、”友だち追加”タブに切り替えたあとで“友だち検索”をクリックします。
すると“友だち検索”のウインドウが開きますので、”ID”にチェックを入れてLINE IDを入力すればOKです。
相手からのID検索はできない
上で触れたように、年齢確認をしていなくてもPC版LINEではID検索が可能です。しかし、その逆のID検索の対象になることはできません。
相手からのID検索の対象となるために、どうしてもスマートフォン上のLINEアプリで年齢確認を済ませる必要があります。不便にも感じますが、元々の未成年者の出会いを防ぐという意味からは、スマートフォンでの年齢確認が必須であるのは確かです。検索ができるだけでもありがたいと思うようにしてください。
対処法で LINEの年齢確認(認証)を回避しよう
LINEを使う上で、友だちを追加する手段であるLINE IDや電話番号での検索はとても大事な要素であり、それを使うために必要な年齢確認もまた重要な要素となっています。しかし格安SIMユーザーには、この年齢確認が越えられない壁として存在しています。
であれば、年齢確認を無理やり行うなり、年齢確認が不要な友だち登録法を使うなり、していかざるを得ません。本記事でこれらの方法をよく認識して、LINEの友だちをどんどん増やして充実したものにしていってください。